腰壁をDIY!おしゃれな作り方を紹介!
腰壁のDIYにチャレンジする方が増えていますが、やり方が分からない方やコストが気になって一歩踏み出せない方もいるようです。
この記事では、腰壁DIYに興味がある方のために、腰壁の種類やそれぞれの作り方、おすすめの壁紙DIYアイデアなどをご紹介します。壁紙DIYの素材選びや作り方などの参考にして下さい。
腰壁とは?
腰壁の作り方を紹介する前に、まずは「腰壁」についてご紹介します。腰壁とはどのような壁のことを指すのか、また、腰壁を作ることでどのよなメリットとデメリットが生じるのかについても学びましょう。
床から腰の高さまで板壁で覆った壁
まずはじめに「腰壁」とは?についてご紹介します。漢字からもイメージできるように、腰壁とは「床から腰の高さまで板壁で覆った壁」のことを指します。
部屋や廊下、トイレなどの壁に床から腰の高さまで板壁で覆った壁だけでなく、キッチンカウンター、落下防止用の階段やベランダの壁なども「腰壁」になります。日本では一般的に窓の下枠の高さに合わせることが多いため、90~120cm程度となります。
腰壁のメリット
おしゃれに見えることから近年人気がある腰壁ですが、元々は汚れたり傷がつきやすい床から腰の高さまでの壁を保護したり清潔に保つという目的があります。部屋の中でも靴を履く習慣がある国では、腰壁は一般的に取り入れられています。
また、階段やベランダに取り付ける腰壁は、落下防止や目隠しの目的があります。やんちゃ盛りのお子さんや猫を飼っているご家庭に腰壁はおすすめです。
近年腰壁が人気の理由は「おしゃれに見える」「空間が広く見える」ことでしょう。腰の位置から上下で異素材を組み合わせることで、雰囲気を変えることができ、空間を広く見せたり仕切る視覚的効果を取り入れることもできます。
ディアウォールやラブリコを使用すれば、部屋の一角に間仕切りを作ることもできます。中古や賃貸でも、簡単に部屋のスペースを区切ることができます。腰壁なら高さが低いので、圧迫感がありません。
さらに、腰壁を取りれることで、素材によっては保温効果や防水効果が期待でき、すでに汚してしまった壁をおしゃれに隠すこともできます。
腰壁のデメリット
メリットばかりが感じられるかもしれませんが、残念ながら腰壁にはデメリットもあります。まず、腰壁に使う素材の種類で費用が変わるということです。天然木を使えば、価格も上がってしまいます。
また、壁紙は簡単に剥がすことができリメイクも簡単ですが、腰板は取り外しが困難です。そのため、模様替えが趣味の方や飽き性の方などには不向きかもしれません。
さらに、腰壁に使用する素材の種類によっては燃えやすくなります。例えば、DIYで木材に使用するオイル塗装は危険です。ストーブなどは腰壁から離れた位置に置きましょう。
腰壁を取り付けるとその分厚みが出るので、必然的にホコリが溜まりやすいというデメリットもあります。
腰壁の種類
腰壁といえば木製のイメージが強いかもしれませんが、パネル状、クッションシート、有孔ボードなどいくつかの種類があります。それぞれ価格や見た目、素材などの特徴が異なります。
高級感やおしゃれ度、幅広い種類、施工の簡単さなど、何を重視するかで選び方も変わってくるでしょう。DIYで腰壁を作る時に役立ててください。
木製
まず、一般的に腰壁多いのが木製です。木製の腰壁は部屋の種類を選ばないので、洋室でも和室でもマッチします。天然木は価格が高くなりますが、高級感がありぬくもりを感じることができます。保温性も一番高いです。木材に防火加工がされているタイプもあります。
羽目板と呼ばれる長方形にカットされた木材を壁に沿ってはめていきます。業者にリフォームを頼まなくても、自分で施工できるDIYキットがあります。
価格は高くなりますが、高級感のある見た目を重視し長期的に使用するのであれば、天然木を考えてみてはいかがでしょうか。
コストを抑えたい方には、ベニヤ板がおすすめです。細い板状にカットされたものを使用するほか、お好きな形に加工することもできます。また、木目を強調させたりカラーを取り入れるなど、塗料でアレンジすることもできます。アイデア次第でお好きな腰壁をDIYできるでしょう。
パネル状
腰壁用パネルは幅広い種類があり、サイズも商品により違います。裏面に粘着テープがついているタイプが一般的ですが、下地に合板が必要なタイプもあります。
天然木や樹脂化粧シートなどの素材で作られたパネルは、水分を含むと膨張する可能性があります。そのため、水回りの腰壁には不向きです。季節により伸縮する場合もあるため、余裕をもって貼る必要があります。中には防水タイプもあります。
メラミン化粧板であれば、油汚れや熱・水分にも強く長持ちします。価格が安く、豊富なカラーと柄から選ぶことができます。もちろん、天然木と比較すると見劣りしますが、技術の進歩により遠目で見れば分からないほど上質な出来栄えです。
パネルは1枚のサイズが木製の羽目板より大きいので、作業にかかる手間と時間を短縮することができDIYにもおすすめです。
クッションシート
クッションシートは高密度のポリエチレンフォームで作られているため、木材のような硬さがなく指で押すと少しへこむ程度のクッション性があります。程よく厚みがあるため、凹凸の質感も表現することができます。
リメイクシートの立体バージョンといった感じで、木目調、レンガ調、タイル調、大理石調などの種類があり、耐久性は劣りますが安い価格で購入することができます。壁紙のように簡単に貼り付けることができるので、DIYにもおすすめです。
有孔ボード
有孔ボードはボード全体に穴が開いているため、パンチングボードと呼ばれることもあります。壁をおしゃれな見せる収納スペースに活用することができるため、腰壁以外にも人気のDIY素材です。
有孔ボードはカラーバリエーションが豊富で、シックなブラックや清潔感のあるホワイト、木材の温かさを感じるブラウンなどのほか、ピンクやブルーなどのパステルカラーもあります。また、塗料を塗ることもできるので、お好みのカラーに仕上げることができます。
ピッチ(穴と穴の間隔)を選ぶことができ、1枚のサイズが大きいなど、自由度の高さがおすすめポイントです。
タイル
タイルは傷や汚れに強く耐久性に優れているので、ペットがひっかくスペースにおすすめのDIY素材です。水洗いも可能なので、お手入れが簡単です。カラーやデザインも豊富なので、個性を出したい方にもおすすめです。中には防臭や防湿効果の高いタイルもあります。
腰壁のDIYに挑戦しよう!
腰壁の種類の項目でお伝えした中から、羽目板、パネル、クッションシートを使った腰壁DIYの作り方をご紹介します。腰壁に使う種類により用意するものは変わってきますが、目安としてまとめましたので参考にしてください。
用意するもの
腰壁のDIYするために用意するものは、腰壁に使う種類により変わってきます。木工用ボンド、壁紙用両面テープ、マスキングテープ、隠し釘、タッカー、目地材、差し金、のこぎり、カッター、はさみなどです。
腰壁DIY①羽目板を使った作り方
まずはじめに、羽目板を使った腰壁DIYの作り方をご紹介します。お伝えする腰壁DIYの中では、一番手間がかかります。
用意するものの項目でお伝えした以外に、ミニビス、こびょう、ビス、ポンチ、ボールペン、インパクトドライバー、水糸、メジャー、ハンマー大・小、エアくぎ打ち機、スライド式カットソーを使用します。
羽目板のほかに必要な材料は、巾木、見切り、出隅です。壁に直接釘を打つことができない場合は、木材で下地を作りましょう。
羽目板は横に貼り付けることもできます。縦と横では印象が変わってくるので、よく吟味してから貼る向きを決めましょう。
下地が完成したら、巾木を貼ります。羽目板の下部分に横向きに貼ります。下地にボンドを塗り、巾木に差し込み左側から羽目板をはめていきます。
右側面から廃材などをクッションにしてハンマーで軽く叩きながら、羽目板のジョイント部分をしっかりかみ合わせます。羽目板がしっかりハマっているか、上から見て確認しながら作業を進めます。
羽目板を貼りおえたら、上から見切りを被せていきます。見切り板の裏目、もしくは下地にボンドを塗り、固定します。必要であれば出隅を取り付け、腰壁DIYの完成です。
腰壁DIY②パネルを使った作り方
次に、パネルを使った腰壁の作り方をご紹介します。腰壁の幅に合わせ、巾木をのこぎりやカッターでカットします。裏側にボンドをTの字になるように付け、壁にしっかりと貼り付けます。
パネルについている粘着シートを外し、余白部分にボンドを一直線にのせます。巾木の溝に差し込みながら、パネルを端から壁に貼り付けていきます。隙間ができないように、しっかり押さえつけて固定していきます。
見切り材も巾木と同じサイズにカットし、Tの字にボンドを付けます。パネルの上側に貼り付けていけば腰壁DIYの完成です。
腰壁DIY③クッションシートを使った作り方
最後に、クッションシートを使った腰壁の作り方をご紹介します。クッションシートは100均などでも簡単に手に入りますが、ホームセンターなどでは貼ってはがせるタイプもあります。
貼り方は簡単で、クッションシートの裏側についているフィルムを剥がし、壁紙の上から貼り付けるだけで腰壁DIYの完成です。はさみで簡単にカットすることができるので、貼りたい形に合わせましょう。縦横同じ高さ・幅に合わせる必要はないので、階段状にするなどおしゃれにアレンジしましょう。
賃貸で原状回復必須の場合は、壁紙にマスキングテープを貼り、クッションシートの裏に両面テープを貼り固定させましょう。2年経過後もしっかり引っ付いていますが、きれいに剥がすことができます。
簡単でおすすめの腰壁DIY
DIY初心者の方は、羽目板を使った作り方は難しいと感じるかもしれません。また、パネルやクッションシートも数が必要になるため、簡単ではあるけど手間がかかると感じるかもしれません。
価格もできれば抑えたい!という方にもおすすめの、簡単腰壁DIYをご紹介します。クッションシート腰壁DIYのように簡単に貼ることができるので、手始めにこちらからチャレンジしてみてもいいかもしれません。
100均のリメイクシートを使った作り方
手軽に購入できる、100均のリメイクシートを使った腰壁DIYの作り方をご紹介します。まず、DIYで人気の100均ダイソーのリメイクシートは、レンガ調、木目調、タイル調、コンクリート調、大理石調、レザー調など幅広い種類が揃っています。
DIYで人気の100均セリアのリメイクシートは木目調の柄が豊富で、ヴィンテージ感あふれるデザインもあります。可愛い花柄デザインの取り扱いもあります。
どちらの商品も腰壁DIY専用ではないので、キッチンやカウンター、洗面所などあらゆるスペースに活用することができます。
100均リメイクシートの腰壁DIYの用意するものは、定規、はさみ・カッター、雑巾、マスキングテープ、メジャー、ローラー・ヘラです。これらの商品は100均で購入できるので、リメイクシートと一緒に足りないものは揃えておきましょう。
リメイクシートは縦横決まっていないので、お好きな方向でDIYすることができます。販売時はコンパクトにまとめられているので、折り目やしわ、カーブなどを取り平らにしておきましょう。
リメイクシートを貼る腰壁部分は、壁紙を水拭きしてきれいにし、乾かしておきます。汚れやホコリが付いた状態でリメイクシートを貼ると、剥がれやすく仕上がりにも影響を及ぼす可能性があります。
リメイクシートを貼りたいサイズ、形にカットします。裏面に線を引き、カッターやはさみでカットしましょう。壁紙と対照的なカラーほどカット面が目立つので、慎重にきれいにまっすぐカットしてください。
準備ができたらリメイクシートを貼っていきます。広い面積に貼る場合は、裏側についているフィルムをすべて剥がしてしまうと、大惨事になりかねません。上部をマスキングテープで固定し、上から少しずつ貼っていきます。
フィルムを少し剥がし、ローラーやヘラを使い空気を抜き、またフィルムを剥がす、という工程を繰り返していきます。すべておえたら、マスキングテープを剥がし、空気が入っている部分はローラーやヘラを使い腰壁DIYの完成です。
木目調のようなラインがハッキリした柄の場合は、メイン部分は柄が縦に出るように貼り、上下は横使いをして巾木と見切りに見立てることもできます。メリハリが出るので、よりおしゃれに見せることができるでしょう。
腰壁のDIY・おしゃれなリメイクアイデア
洋室だけでなく和室にも取り入れることができる腰壁DIYは、アイデア次第でおしゃれにリメイクすることができます。もともとの壁との相性もあるので、カラーや素材選びは難しいかもしれません。腰壁DIYアイデアを参考にし、イメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。
リビング・ダイニング×白いベニヤの腰壁
白×白の組合せも人気がありますが、家具や家電、床など暗めのカラーが中心、かつ、コンクリートやレンガ調など重い雰囲気の部屋には、白い腰壁DIYがおすすめです。
リビング・ダイニング×白いベニヤの腰壁DIYアイデアは、腰から下部分に白を取り入れることで、暗いリビング・ダイニングに抜け感が出て明るい雰囲気になります。
お手軽なベニヤ板を使用しているので、広い面積でもコストを抑えた腰壁DIYを叶えています。木製の家具との相性も抜群です。
和室×木製の腰壁
腰壁は洋室に取り付けるイメージが強いかもしれませんが、和室との相性が良い素材もあります。腰壁に使用する素材により、純和風や和モダンなど雰囲気を変えることができます。
和室の天井や梁に木材が使用されている場合は、木製や木目調の素材での腰壁DIYアイデアがおすすめです。木材との色調を合わせることで、腰壁が浮くことなく統一感を出すことができます。古くなった畳を張りかえるように、和室も気軽に腰壁DIYを取り入れてみてはいかがでしょうか。
トイレ×サブウェイタイルの腰壁
「サブウェイ」とは地下鉄という意味があり、サブウェイタイルとは、アメリカのニューヨークの地下鉄で取り入れ始められたタイルの種類のひとつです。ちなみにメトロタイルという種類もありますが、メトロはフランス語で地下鉄という意味です。
シンプルな白い長方形のタイルをイメージする方が多いようです。タイルはボンドを塗って貼り、目地を埋めたりと原状回復が困難です。コストもかかり手間もかかるため、簡単腰壁DIYアイデアとは言えません。
しかし、現在は壁紙、粘着シート、パネルなどリアルなサブウェイタイルの商品は豊富にあるので、腰壁DIYにも手軽に取り入れることができます。耐水性に優れ、汚れもさっと拭き取れ、塗装可能な商品を選ぶと幅広い使い道ができるでしょう。
トイレ×ブリックタイルの腰壁
トイレの腰壁DIYにブリックタイルを取り入れるアイデアもおしゃれでおすすめです。ブリックタイルは外壁に使われる種類で、砕いたセメントを混ぜて作られています。本物のレンガや石のような重さはありませんが、見た目は重厚な印象です。白い壁紙との相性も抜群です。
レトロな雰囲気を演出することができ、腰壁DIYにも手軽に取り入れることができるおすすめのアイデアです。
ペット対応可のプラダンとリメイクシートの腰壁
猫を飼っているご家庭であるあるの悩みが、壁紙での爪とぎでしょう。破れてしまった壁紙は、腰壁DIYで隠すアイデアがおすすめです。
賃貸で原状回復必須の場合は、リメイクシートやクッションシートなどを直接貼ると剥がすときに心配です。特にリメイクシートは薄い紙なので、貼ってもすぐに爪とぎで敗れてしまう可能性もあります。
プラダンを下地材に使えば、クッション性もあり手軽に広い面積の壁紙を守ることができます。壁紙にマスキングテープを貼り、プラダンには両面テープを貼り、間数キングテープに重ねるように取り付けましょう。
プラダンの上からリメイクシートを貼れば、原状回復もでききれいに仕上げることができます。やんちゃなお子さんがいるご家庭にもおすすめのアイデアです。
腰壁を横に貼るのもおしゃれ
腰壁は羽目板などを縦に使う方法が一般的ですが、横に貼るアイデアもおしゃれでおすすめです。床にもフローリングなど木材のラインが使われている場合は、方向を揃えることでより部屋を広く見せることができます。
統一感を重視するなら、フローリングや手すりなどに使われている素材と同じにしたり、色調を合わせるようにしましょう。
腰壁を明るいカラーでアクセントにするのも◎
腰壁は部屋の壁の半分程度を占めるため、統一感が重要です。しかし、腰壁にあえて明るいカラーを取り入れることで、アクセントにするアイデアもおすすめです。
腰壁DIYは高さも幅はもちろん、カラーも自由に選ぶことができます。自分で塗装できる素材もあるので、イメージするカラーがない場合はDIYしましょう。
賃貸でもマスキングテープなどを使えば原状回復は可能なので、アクセントに腰壁DIYを取り入れる場合は、カラーにこだわってみましょう。
DIYで腰壁を作って部屋の雰囲気をおしゃれにしよう!
床から腰の高さまで板壁で覆った腰壁は、初心者でも簡単にDIYすることができます。材料や道具などは、100均やホームセンターなどで手軽に揃えることができます。
腰壁は汚れやすく傷つきやすい部分を隠したり守ることもできるため、見た目のおしゃれだけでなく実用性も兼ね備えることができます。
壁の高さ半分くらいの範囲になるため、腰壁は素材やカラー選びで雰囲気はがらりと変わります。DIYでお好みの腰壁を作り、部屋の雰囲気をおしゃれにしてはいかがでしょうか。