和室の壁をリフォームしよう!簡単に自分でできる方法や費用を詳しく紹介!

和室の壁をリフォームしよう!簡単に自分でできる方法や費用を詳しく紹介!

実家を継いだりした時に家に和室がある場合、壁が気になってしまう人も少なくありませんが、和室の壁をリフォームすることも可能です。和室の壁のリフォームに必要な費用やリフォームすべき期間、簡単に自分で出来る方法などをご紹介します。

記事の目次

  1. 1.和室の壁をリフォームしてみたい
  2. 2.和室の壁ってどんなもの?
  3. 3.和室の壁のリフォーム基本知識
  4. 4.和室の壁のリフォームを依頼する方法
  5. 5.和室の壁のリフォームを自分でやる方法
  6. 6.和室の壁は必要に応じてリフォームしよう!

和室の壁をリフォームしてみたい

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

実家を継ぐことになって実家に住むようになると、どうしても気になるのが壁でしょう。古い日本家屋の和室の壁は砂壁などがほとんどで、経年劣化などで砂や土が壁からはがれてぼろぼろと落ちてくるので、管理や掃除が大変です。

Photo by rhosoi

「洋室なら簡単に壁紙でリフォームできるのに…」とため息をつく人もいますが、和室の壁も洋室の壁同様リフォームすることは可能です。もちろん和室の壁の場合、洋室のように壁紙を貼ったり板を打ち付けたりすることはできません。

それでも和室の壁は和室の壁なりのリフォーム方法もいくつかあるため、経年劣化などで傷んでしまった和室の壁でもちゃんとリフォームすることができます。

和室の壁のリフォーム方法や費用、期間などについてご紹介していきますので、どうしても和室の壁に我慢が出来ないなら、思い切ってリフォームしましょう。

和室の壁ってどんなもの?

Photo byshell_ghostcage

それではまず、和室の壁とはどのようなものなのかについて知っておきましょう。和室の壁を嫌がる人も多いですが、実は和室の壁には色々なメリットもあるため、できれば和室の壁はそのまま使い続けた方が良いです。

「和室の壁なんて砂とか土がぼろぼろ落ちてくるだけでメリットなんてないでしょ?」という人も多いですが、そういうわけではありません。和室の壁には和室の壁なりのメリットがあるため、昔から砂壁などの壁が多かったということです。

ちょっとしたことでぼろぼろと砂や土が落ちてくる和室の壁とはいったいどのようなものなのか、和室の壁のメリットとは何なのかについてご紹介しましょう。

砂壁が多い

Photo bymiz306

和室の壁は砂壁が多く、砂壁はちょっとしたことで壁から砂や土がぼろぼろと剥がれて落ちてきますが、実は和室の壁自体は土でできている土壁で、その土壁の上から飾りになる砂に糊を混ぜて塗ったものが砂壁というものになります。

日本家屋の和室の壁のほとんどがこの砂壁で、昔から日本全国で砂壁の家が建てられてきました。昔は砂に糊を混ぜていましたが、最近の砂壁は合成樹脂などと砂を混ぜたものを土壁に塗ったものが増えています。

砂壁の中にはきらきらと光る粒などが入っていて、床の間などの壁はとても美しく見えますが、実は砂壁は砂と糊だけでできているわけではありません。

天然の砂の他、色のついたガラスの粉や貝殻なども混ざっていることが多いため、砂壁は不思議な光に包まれた美しい和室の壁として愛されてきました。

湿度の調整ができる

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和室の砂壁はただ単に飾りではありません。砂壁の下は土壁になっていますが、この土壁は湿度の調整ができるという大きなメリットがあります。日本には四季があるため湿度の高い時期や湿度の低い乾燥した時期があります。

和室の壁は土でできているため、湿度の高い時期には余分な湿気を吸収し、湿度の低い時期には吸収してあった湿気を放出します。そのため土壁のある日本家屋は湿度の高い梅雨時期や乾燥する冬の時期を過ごしやすくしてくれる働きがあります。

コンクリートや新建材などの壁ではこういった湿度調節効果は期待できないため、日本の風土にはやはり日本家屋が最も合っていると言えます。

火を防ぐ

フリー写真素材ぱくたそ

和室の壁は湿度の調節ができるということ以外にもメリットがあります。それは火を防ぐということです。ログハウスなどのように木ばかりで作られた家の場合火事になるとすぐにすべて燃えてなくなってしまいますが、日本家屋は違います。

日本家屋の壁は土壁ベースの砂壁なので、火事などになってもなかなか燃えません。また新建材などの場合火事になると有毒ガスが出て、そのガスにやられて逃げ遅れることが多々ありますが、土壁ならそんなこともありません。

和室の壁は火を防ぐ上に火事になっても有毒ガスなどは出ないので、新築の綺麗な洋館などに比べるとはるかに安心して暮らせる家屋だと言えます。

和室の壁のリフォーム基本知識

Photo by duvsbefilmoc

それでは次に、和室の壁のリフォームの基礎知識についてご紹介します。和室の壁をリフォームしたいと思った場合、いつごろどのような方法でリフォームすれば良いのかということを基礎知識として知っておく必要があります。

洋間の場合上から壁紙を貼ればそれで事足りる場合も多いですが、和室の壁のリフォームはそう簡単ではありません。もちろん家族に左官さんなどがいれば簡単にリフォームできますが、素人では難しいこともあります。

和室の壁をリフォームすべき時期の見極め方や、和室の壁をどのような方法でリフォームすれば良いのかなどについてご紹介しましょう。

リフォームすべき時期

フリー写真素材ぱくたそ

和室の壁をリフォームすべき時期ですが、この見極めは簡単です。何もしていないのに壁から砂や土がぼろぼろと落ちるようになったり、壁にカビが生えたりしたらリフォームすべき時期になったと言えます。

「壁紙じゃあるまいし、土の壁にカビって?」という人もいますが、和室の壁には砂と糊を混ぜたものを塗っていて、この糊にカビが発生するということです。昔ながらの土壁には合成糊ではない糊を使っているのでカビが生えることもあります。

カビが和室の壁に発生したら砂壁の中に根をおろしているので、こうなると表面的にカビを削るだけでは終わりません。ここまで来たらリフォームをすべき時期になったと言えます。

リフォームする方法

Photo bytookapic

和室の壁をリフォームする方法はいくつかあります。和室の壁をただ単にリフォームしたい場合には壁を塗り直せばよいですが、和室を子供部屋などに使いたい場合には他のリフォーム方法で和室らしくない壁にすることも可能です。

和室をどのような目的に使いたいかによってリフォーム方法をいくつか選ぶことも可能で、和室の壁であっても意外にモダンなリフォームをすることもできます。

和室の壁のリフォームは素人では難しいですが、プロにお願いすれば簡単にきれいに仕上げてくれますので、どのようなリフォーム方法を選ぶかだけを決めてプロの左官さんなどにお願いすることをおすすめします。

砂壁

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和室の壁のリフォーム方法としてまず挙げられるのは、砂壁にリフォームする方法です。湿度の調節や火の防止などの和室の壁のメリットをそのまま受け続けたいなら、古い砂壁を壊して新たな砂壁にリフォームするのがおすすめです。

砂壁は元々勝手に砂などが剥がれて落ちるわけではありません。新しい砂壁にリフォームすれば砂が剥がれ落ちてくることもなくなりますので、リフォームしても砂壁のままが良いなら砂壁にしましょう。

プロの左官さんなどでも砂壁にリフォームするには施工期間が結構かかりますが、それでもプロならいとも簡単にきれいにしてくれますので、是非プロの業者さんにお願いしましょう。

珪藻土

フリー写真素材ぱくたそ

和室の壁のリフォーム方法として次に挙げられるのは、珪藻土を使ったリフォーム方法です。実は珪藻土は元々和室の壁に使われていて、お城の壁が珪藻土でできているといったこともあります。

珪藻土は砂壁と同じように湿度の調節をしてくれる働きがあり、また火にも強いというメリットがあります。ですが珪藻土でリフォームする際には施工期間がかなり長くなることや費用がかかるなどのデメリットもあります。

また珪藻土は砂壁と比較すると扱いが面倒でこまめに手入れをする必要があります。それでも砂壁に比べると好みの色を選べるなどの利点もあるため、砂壁が嫌なら珪藻土でリフォームするのも良いでしょう。

漆喰

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和室の壁のリフォーム方法には他に、漆喰を使ったリフォーム方法もあります。漆喰も日本家屋に良く使われる壁材で、和室の良さを壊さずにリフォームすることができるおすすめの壁材です。

漆喰を使って和室の壁のリフォームをすると、砂壁や珪藻土よりはるかにお手入れが楽になります。またプロの職人さんに頼むととても簡単にリフォームしてくれますので、簡単で施工期間が短いという大きなメリットがあります。

ですが漆喰でリフォームをすると費用がかなりかかるので、和室の壁のリフォームの際に費用面を心配するなら漆喰はおすすめできません。

また漆喰でリフォームすると経年劣化で壁にひびが入ってくることが多いです。漆喰を使えば簡単にリフォームできますが、劣化も早いということです。

ペンキ

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和室の壁のリフォーム方法には他に、ペンキで塗るという方法もあります。和室の壁にペンキというのは雰囲気的に合いませんが、ペンキで塗る場合費用があまりかからず施工期間もそう長くないことがメリットとして挙げられます。

和室の砂壁をペンキで塗りつぶすというのは素人でも簡単に出来そうですが、きれいに仕上げるとなるとそう簡単ではありませんので、ペンキでリフォームする場合でもプロの施工業者にお任せしましょう。

プロにお願いすれば本当に簡単に、短い施工期間できれいに仕上げてくれますし、費用もそうかからず10万円程度でリフォームすることができます。

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和室の壁のリフォームを依頼する方法

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和室の壁のリフォーム方法を決めたら、専門の業者さんに依頼しましょう。業者さんによってかかる期間や費用は微妙に異なりますが、だいたい似たような期間や費用でリフォームすることができます。

砂壁にリフォームする場合には家を建ててくれた大工さんが分かっていれば、その大工さんに依頼すれば左官さんにお願いしてくれますので、そちらに依頼すれば良いでしょう。

珪藻土や漆喰やペンキでリフォームしたい場合にはそれらに慣れているプロの業者を探してそちらに依頼することをおすすめします。

普通の左官さんの場合砂壁のリフォーム方法は知っていても他のリフォーム方法を知らない場合がありますので、リフォーム方法によって業者さんを選びましょう。

かかる期間の目安

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和室の壁のリフォームを依頼する場合、かかる期間の目安を知っておくことが大切です。砂壁でリフォームをする場合にかかる期間はだいたい2日から4日程度で、そこそこ日数がかかります。

次に珪藻土でリフォームする場合の施工期間ですが、こちらもだいたい2日から4日程度なので結構日にちは必要です。漆喰でリフォームする場合にもだいたい2日から4日程度の期間が必要になります。

ペンキでリフォームするのは最も簡単ですが、こちらもペンキをきれいに塗って乾かして仕上げるまでに時間がかかるため2日程度は必要です。

費用の目安

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和室のリフォームを依頼する際には費用も重要ですが、こちらはリフォーム方法によって異なります。砂壁でリフォームする場合にはだいたい5万5千円から7万5千円程度ですが、床の間のある部屋の場合6万5千円から10万円程度の費用が必要です。

珪藻土でリフォームする場合には7万円から13万円程度ですが、床の間がない場合にはもっと安い費用で済むことが多いです。また漆喰でリフォームする場合も珪藻土と同じぐらいの費用がかかります。

ペンキでリフォームする場合にはだいたい10万円までの費用が相場で、これより安いことはあってもあまり高くなることはありません。

和室の壁のリフォームを自分でやる方法

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それでは次に、和室の壁のリフォームを自分でやる方法についてご紹介します。和室の壁のリフォームは基本的にはプロにお願いするべきですが、どうしても費用の関係などで自分でやらなければならない場合もあります。

どうしても自分の力でリフォームをしなければならない場合、とりあえず自力でリフォームをすることもできますが、できればプロに依頼することをおすすめします。それでは和室の壁のリフォームを自分でやる方法についてご紹介しましょう。

材料さえあれば簡単

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和室の壁のリフォームを自分でやる方法は実は意外に簡単です。ペンキなどの材料さえ揃えることができれば、自分でリフォームをすることも可能です。

最も簡単で手軽なのはペンキで塗りかえることで、ペンキと刷毛さえあれば素人でも簡単にリフォームをすることができます。また砂壁の上に壁紙を貼ることもできますが、こちらは下準備が大変です。

砂壁の上に壁紙を貼る場合には砂壁にペーパーサンドなどをかけて表面を平らにする必要があるので、プロに頼んだ方が無難でしょう。

自分できれいにするのは難しい

Photo byanaterate

和室の壁のリフォームを自分でやる方法はありますが、結局のところ自分できれいにするのは難しいということです。プロに頼めばお金はかかりますが、その分きれいな仕上がりにしてくれます。

「ペンキ塗るなら簡単でしょ?」という人もいますが、ペンキも均一に塗るのはとても難しいのでプロに任せた方がきれいに仕上がります。

「とりあえずリフォームしたい」程度でいいなら自分でリフォームしても構いませんが、きれいにリフォームしたいならプロにお願いしましょう。

和室の壁は必要に応じてリフォームしよう!

Photo by CHEN!!

和室の壁のリフォームについて色々とご紹介してきましたが、如何でしたか?和室の壁のリフォーム方法は色々ありますが、リフォームすべき時期なのかどうかなどをきちんと考えて、必要に応じてリフォームしましょう。

モモ
ライター

モモ

女性向けの美容関係の記事や心理関係の記事、難解な言葉の解説の記事などの作成を得意としていますが、ダイエット関連は自分自身でも色々試していますので、特に得意だと言えます。その他にも興味のあるものがたくさんありますので、お役に立てて楽しめる色々な記事を提供していきたいです。

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