焼きバナナにはどんな効果があるの?
最最近ではダイエット・健康を目的として焼きバナナを食べる人が増えてきています。焼きバナナにはどんな効果があるのでしょうか。そこで今回は焼きバナナの効果や簡単な作り方、美味しいアレンジレシピなどについて解説しましょう。
バナナの栄養効果
焼きバナナの効果を説明する前に、まずはバナナの栄養効果について解説しましょう。そもそもバナナにはどのような栄養が含まれていて、バナナを食べることでどのような効果が期待できるのでしょうか。
食物繊維
バナナには100gあたり1.1gの食物繊維が含まれています。食物繊維は栄養素の吸収を遅くしたり体内の有害物質を排出する働きがあり、便秘を予防・解消する効果が期待できます。
その他にも、食物繊維には食後の血糖値上昇を抑制したりコレステロールを下げる効果も期待でき、ダイエットにおすすめの食材と言えるでしょう。
糖質
私たちが活動するうえでとても重要なエネルギー源である糖質も、バナナには多く含まれています。「糖質」と聞くと血糖値が心配になる人もいるかもしれませんが、食物繊維も多く含まれているので血糖値が急に上がることはありません。
バナナにはブドウ糖や果糖、でんぷんなど様々な種類の糖質が含まれていて体内に吸収される時間が異なるので、持続的にエネルギーを供給することができます。運動しているときにバナナを食べる人が多いのも、この理由のためです。
ビタミンB群
バナナのなかにはビタミンB群も多く含まれています。ビタミンB群にはエネルギー代謝をサポートする効果があり、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸のことをさします。
このなかでも葉酸は貧血対策に効果的な栄養素で、胎児にとっても非常に大事な栄養素です。そのため妊活や妊娠中、授乳中の女性は特に意識して摂取する必要があります。
なお、ビタミンB群は摂取しすぎたとしても余分な分は体外へ排出されるようになっているので、たとえ摂取しすぎても問題ありません。
カリウム
バナナには人間に必要なミネラルのひとつであるカリウムが豊富に含まれています。カリウムには摂取しすぎた塩分を調整する働きやむくみ予防、血圧の正常化といった効果があります。
カリウムは野菜にも含まれていますが、茹でることで約30%程度含有量が減ってしまうと言われています。しかしバナナはそのまま食べることができるのでその心配は無く、カリウムを多く摂取することが可能です。
バナナのカロリー
バナナには多くの栄養素が含まれていますが、100gあたりのカロリーは86キロカロリーととても低カロリーの食べ物です。食パン1枚は208キロカロリー、ご飯1杯252キロカロリーと比べてもカロリーが低いことが分かります。
ダイエット方法としてバナナの置き換えダイエットをする人がいますが、バナナは栄養素が豊富でカロリーが低いため、ダイエットをするときにぴったりの食材といえます。
焼きバナナの効果は?
ここまでバナナの効果について説明しましたが、続いては焼きバナナの効果を詳しく紹介しましょう。焼きバナナには腸内環境を整える効果の他に免疫力向上、ストレス軽減、美肌効果、ダイエット効果も期待できます。
腸内環境を整える
焼きバナナには腸内環境を整える効果があります。バナナを焼くことでバナナに含まれているフラクトオリゴ糖が増えるため、フラクトオリゴ糖をエサとする腸内にある善玉菌(ビフィズス菌)が増加します。
さらにバナナには食物繊維も豊富に含まれているため、バナナを食べることで腸の運動が活発になります。食物繊維とビフィズス菌が増えることで腸内環境が整えられ、便秘の解消に繋がるでしょう。
免疫力が高まる
バナナを食べることで腸内にある善玉菌が増えると先程紹介しましたが、善玉菌が増えることで腸内環境が整うだけではなく、免疫力アップの効果も期待できます。
さらにバナナを焼くことで食べたときに腸が温まり腸の動きが活発になるので、免疫機能をさらに向上させることができるでしょう。
ストレスを軽減
バナナには様々な栄養素が含まれていますが、トリプトファンもそのひとつです。トリプトファンはセロトニンの材料となる成分で、脳内のセロトニンが不足するとストレス障害やうつなどを発症する可能性があると言われています。
焼きバナナを食べてトリプトファンを摂取することでセロトニンが増え、感情のコントロールや精神を安定させ、ストレスを軽減させることができるでしょう。
美肌効果
焼きバナナは美肌効果も期待できます。バナナにはポリフェノールが含まれており、ポリフェノールには抗酸化作用があるので老化防止に効果があります。
その他にも美肌効果が期待できるナイアシンやビタミンB2、ビタミンB6が含まれており、肌をダメージから守る効果も期待できるでしょう。
ダイエットにもおすすめ
焼きバナナには腸内環境を整える効果があると紹介しましたが、腸内環境が整うことで便秘が解消されお腹周りをスッキリさせることができます。また、善玉菌は別名「痩せ菌」と呼ばれ、この痩せ菌が増えることで痩せやすい身体になります。
また、バナナはカロリーが低く、ダイエットにぴったりの食材と言えるでしょう。このように焼きバナナはさまざまな効果を期待することができます。
焼きバナナの食べ方
続いて焼きバナナの食べ方について解説します。焼きバナナはどのタイミングで、どのくらいの本数を食べるのが効果的なのでしょうか。焼きバナナを食べようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。
朝食に食べる
焼きバナナは、朝食のときに食べることをおすすめします。朝食は1日の活動のエネルギー源となるため、栄養が豊富な焼きバナナを朝食に食べるのはとても効果的です。ホットミルクと一緒に食べることで、より栄養価の高い食事にすることができるのでおすすめです。
1日に1~2本がおすすめ
焼きバナナは食べ過ぎてしまってもいけません。実は1日の果物摂取量は2つが良いとされており、焼きバナナも1日に1~2本食べることをおすすめします。もし他にも果物を食べる場合は焼きバナナを食べるのは1本にしておきましょう。
焼きバナナの簡単な作り方
では、焼きバナナの簡単な作り方について紹介しましょう。焼きバナナはフライパンやトースター、電子レンジを使って簡単に作ることができます。ぜひ焼きバナナを作るときの参考にしてみてください。
なお、焼きバナナを作るときにはバナナの皮ごと焼いて作ることをおすすめします。バナナの皮は栄養素が豊富なので、バナナの皮ごと焼くことでより栄養価が高くなるでしょう。
フライパンを使った作り方
まずはフライパンを使った簡単な焼きバナナの作り方を紹介します。フライパンでの焼きバナナの簡単な作り方は、まずはバナナを輪切りにします。輪切りにしたバナナを両面に焼き色がつくまでフライパンで焼けば完成です。
バナナを焼くときにはオリーブオイルやココナッツオイル、バターなどをフライパンに入れて少し熱してから焼くことをおすすめします。また、バナナが焦げてしまうので、焼くときには弱火で焼くようにしてください。
バナナの皮がついたまま焼くほうが栄養価が高くおすすめではありますが、フライパンで焼くときにはバナナを輪切りにするので、皮は剥いておくことをおすすめします。
トースターを使った作り方
続いてはトースターを使った焼きバナナの簡単な作り方について紹介しましょう。まずはバナナのヘタをカットします。そしてバナナの横から包丁で切り込みを入れておきましょう。
トースターにアルミホイルをしき、250度で5~10分程度焼きます。バナナの表面が黒くなったら裏返し、同じように5~10分程度焼いたら焼きバナナの完成です。焼くと皮が真っ黒になりますが特に気にしなくても大丈夫です。
初めにバナナに横に切り込みを入れているので、食べる時には上半分だけ皮をめくって食べるようにしましょう。焼いた直後はとても熱くなっているので、十分に注意してください。
電子レンジを使った作り方
最後に電子レンジを使った焼きバナナの簡単な作り方を紹介します。まずはトースターでの作り方と同じようにバナナのヘタをカットします。そのあと、バナナを真横にカットして2つに分けます。
お皿に2つに分けたバナナを乗せたら、電子レンジ600Wで約1~2分ほど温めます。電子レンジで焼きバナナを作る場合、温めすぎるとバナナが縮んでしまうので温めすぎないように気を付けましょう。
バナナを加熱する目安は、バナナの皮が黒くなるまでです。バナナの皮が黒くなったら、加熱を止めるようにしましょう。加熱後の焼きバナナは熱くなっているので、取り出すときには気を付けてください。
焼きバナナの美味しいアレンジレシピ
最後に焼きバナナの美味しいアレンジレシピを紹介します。どのアレンジレシピも美味しく、なおかつ簡単に作れるものばかりなのでぜひ試してみてください。色々なアレンジをして焼きバナナのレシピを楽しみましょう。
焼きバナナ×オリーブオイル&ブラックペッパー
まずはオリーブオイルとブラックペッパーを使った美味しいアレンジレシピを紹介します。材料はバナナ1本とオリーブオイルとブラックペッパーを適量のみと、とてもシンプルなアレンジレシピです。
まずは下準備としてオーブンを250度に温めておきます。バナナはカットせずそのままトレーに乗せ、250度で約5分ほど焼きます。5分ほど焼いたら、バナナをひっくり返して再度5分程度焼きましょう。このときバナナが熱くなっているので注意してください。
バナナが焼けたらトレーから取り出し、上側の皮だけめくります。皮をめくったバナナにオリーブオイルとブラックペッパーをかけたら焼きバナナの完成です。
オリーブオイルとブラックペッパーは多めにかけても美味しい焼きバナナになります。また、もしオリーブオイルがない場合はバターで代用しても美味しいでしょう。
焼きバナナ×きな粉シナモンソース
続いてはきな粉とシナモンパウダーを使った美味しいアレンジレシピを紹介します。材料はバナナ1本とシナモンパウダーを適量、きな粉を大さじ1、牛乳を大さじ2、砂糖を小さじ1、塩を少々です。
まずはバナナをトースターで焼きます。中火で片面を5分程度焼いたら、バナナをひっくり返してさらに5分程度焼きましょう。バナナを焼いている間に、きな粉と牛乳、砂糖、塩、シナモンパウダーを混ぜ、焼きバナナにかけるソースを作っておきます。
バナナが焼けたらお皿に取り出し、上側の皮だけをめくります。その上に、先程作ったソースをかけて、さらにお好みでシナモンパウダーをふりかけたらきな粉とシナモンを使った美味しい焼きバナナの完成です。
焼きバナナ×メープル&グラノーラ
続いてはメープルシロップとグラノーラを使った美味しいアレンジレシピを紹介します。グラノーラを使っているので、より朝ご飯にぴったりなアレンジレシピです。
材料(2人分)はバナナ2本とバター大さじ1、メープルシロップを適量、グラノーラを適量、ヨーグルトを適量です。
下準備としてフライパンを中火にあたため、バナナは皮を剥いて横に半分にカットしておきましょう。まずはバター半分をフライパンであたため、バターが溶け始めたらバナナの切った方を上に向けて1分程度焼きます。
バナナをひっくり返したら残りのバターを入れ、さらに40秒程度焼きましょう。バナナが焼けたらお皿に盛り付け、グラノーラとメープルシロップを好きな量かけ、ヨーグルトを添えたら完成です。
焼きバナナ×キャラメルソース
キャラメルソースを使った美味しい焼きバナナのアレンジレシピを紹介します。材料(2人分)はバナナ2本と砂糖40g、水を大さじ1、生クリーム40ml、ミント適量です。ミントは飾りとして使用するので、無くても大丈夫です。
まずはキャラメルソースから作りましょう。鍋に水、砂糖を入れて中火であたため、キャラメル色に変化したら火を止めて生クリームを混ぜてください。このとき、中身が飛び跳ねたり蒸気が上がるので気を付けましょう。混ぜたらボウルに移して粗熱を取ります。
バナナはヘタを最初にカットし、皮に切り目を入れておきます。オーブントースターで5分程度焼いたら、バナナを裏返してもう5分程度焼きます。全体が黒くなるまで焼きましょう。
バナナが焼けたら皮を剥いてお皿に盛り付けます。そしてその上から、先程作ったキャラメルソースをかけ、ミントを添えたら完成です。
健康・美容に効果がある焼きバナナを美味しく食べよう!
今回は焼きバナナの効果や簡単な作り方、美味しいアレンジレシピなどを紹介しました。焼きバナナは栄養素が豊富に含まれているので健康や美容に良く、朝ご飯として食べるのにぴったりの料理です。
焼きバナナは簡単に作れるので、ぜひ色々なアレンジレシピを楽しんでみてください。ぜひ焼きバナナを食べて健康的な身体を目指しましょう。