プラ板で立体的な花も作れる!アクセサリーの作り方を紹介!
プラ板は平面の材料ですが、オーブントースターなどで加熱すると曲げることができ、立体的なハンドメイド作品を作ることもできます。
今回は、プラ板で立体的な花のヘアアクセサリーの簡単な作り方についてご紹介するとともに、立体的な紫陽花やリボン、金魚などの作り方についても解説します。
基本の作り方をマスターすれば、着色やデザインなど自由にアレンジすることができます。用意する材料は100均で購入できるものばかりなので、手軽にチャレンジすることができます。プラ板で作る立体的なアクセサリーに興味のある方は参考にしてみてください。
立体的なプラバンの魅力
プラ板はオーブントースターなどで加熱すると、6分の1から8分の1程度まで縮みます。平面はもちろんですが、加熱すると曲げることができるので、立体的なモチーフも作ることができます。プラ板を使用した立体的なヘアアクセサリーの作り方をご紹介する前に、まずは魅力についてお伝えします。
横から見ても綺麗
立体的なプラ板の1つ目の魅力は、正面だけでなく横から見ても綺麗なハンドメイド作品を作ることができることです。プラ板をオーブントースターなどで加熱すると、縮んで厚みがでますが柔らかくなります。
お好きな形に曲げて重ねることもできるので、横から、斜めから、と視点を考えながら立体的なハンドメイド作品を作ることができます。横から見ても綺麗な立体的ハンドメイド作品は、ブローチやイヤリングなどアクセサリーのモチーフに人気があります。
アイデア次第でいろいろ作れる
プラ板は立体的に作ることができるので、アイデア次第でいろいろなハンドメイド作品を作ることができることも魅力のひとつです。
インジェクトプリンターで印刷できるプラ板を使用すれば、絵心がない方でも簡単に作ることができます。着色するものも、油性ペンやポスカ、色鉛筆、パステル、アクリル絵の具と幅広いです。
クオリティの高い作品作りも
プラ板は曲げ方を工夫すればより立体的なハンドメイド作品を作ることができます。そのため、プラ板で作ったとは思えないほど本物そっくりな立体的な金魚など、クオリティが高いハンドメイド作品も技術次第で作ることができる魅力があります。
プラ板の種類
プラ板の種類は、主に4つのタイプに分けることができます。着色に使えるものや使い方などの違いがあるため、完成したハンドメイド作品の仕上がりがそれぞれ変わってきます。
また、プラ板は厚さの種類もあります。それぞれの特徴を把握し、作りたい立体的なハンドメイド作品に合わせてプラ板の種類を選びましょう。
透明タイプ
透明タイプのプラ板は、下書きの紙の上に置き写すことができるので、フリーハンドでは難しい形を作りたい時などにおすすめです。色鉛筆やパステルなどで着色したい場合は、表面が滑らかなのでやすりで傷をつける必要があります。
フロストタイプ
フロストタイプのプラ板は、透明タイプにやすりで傷をつけたような、加工が施された半透明プラ板になります。そのため、油性ペンやポスカのほか、色鉛筆やパステルなども手間をかけずに簡単に使うことができます。
白いプラ板
白いプラ板は、その名の通り真っ白いプラ板です。背景が白色で不透明なので、カラーが映えます。色鉛筆やパステルなどでも着色することができ、白色ならではのモノクロハンドメイド作品も簡単です。最近はマットタイプの白いプラ板や夜光タイプのプラ板などもあります。
印刷できるプラ板
印刷できるプラ板は、自宅やコンビニなどのインクジェットプリンターを使用し、お好きな画像をコピーして簡単にハンドメイド作品が完成します。そのため、細かいデザインやカラー使いも描く必要がなく、失敗も少ないでしょう。
プラ板は、加熱すると6分の1から8分の1程度まで縮みます。印刷した画像が潰れないよう、ハンドメイド作品の完成サイズを計算してプリントアウトしましょう。
厚さの種類
プラ板の厚さはメーカーにより違いがありますが、一般的に「0.2mm」「0.3mm」「0.4mm」の3種類が流通しています。プラ板でアクセサリーのハンドメイド作品を作る場合は、「0.4mm」がおすすめです。
0.2mmや0.3mmでは、薄すぎて加工する時に割れる可能性が高くなります。また、0.5mm以上の厚みがあるプラ板は均一に縮みますが、カットが難しいというデメリットがあります。
1mmや5mmなど厚みのあるプラ板もありますが、焼いても縮むことがなく模型などに使用されます。プラ板を購入する時は、タイプだけでなく厚さにも気を配り、商品に記載されている用途をしっかり確認しましょう。
まずプラ板の基本的な作り方を覚えよう
プラ板は立体的なハンドメイド作品を簡単に作ることができる魅力があります。プラ板で立体的なハンドメイド作品を作るためにも、まずは基本となる平面の作り方を覚えましょう。用意するものを揃え、作り方・手順を参考にチャレンジしてみてください。
用意するもの
用意する道具・材料は、お好きなプラ板、着色に使用するもの、加熱に使用するもの(エンボスヒーター、家庭用オーブントースターなど)、はさみ、カッター、穴あけパンチ、ピンセット、アルミホイル、クッキングシート、厚みのある本、紙、マスキングテープなどです。
作り方・手順
プラ板の基本的な作り方・手順についてご紹介します。まず、プラ板を保護しているシートをはがします。保護シートは、透明タイプのみについています。
作りたいプラ板ハンドメイド作品の形を紙に書き、プラ板を乗せて鉛筆でなぞり、形を写します。はさみで形をカットし、色を塗ります。
オーブントースターで加熱する場合は、縮みムラをなくすために予熱で温めておきます。アルミホイルを軽く丸めてシワを作り広げて、カットしたプラ板を乗せて加熱します。加熱によりプラ板が丸まりながら縮み、平らに戻った時が出来上がりのサインです。
エンボスヒーターで加熱する場合は、丸めてシワをつけたアルミホイルで紙皿を包み、カットしたプラ板を乗せます。エンボスヒーターを近づけ、プラ板が縮んで平らになるまで加熱します。ピンセットでプラ板を取り出し、クッキングシートを被せ、厚みのある本などで挟み、平らにして完成です。
プラ板で立体的な花のヘアアクセサリーの簡単な作り方
プラ板は横から見ても綺麗な立体ハンドメイド作品を作ることができる魅力があります。プラ板の基本的な作り方をマスターしたら、次は立体的なハンドメイド作品にチャレンジしてみましょう。
ここからは、プラ板を使ったハンドメイド作品「立体的な花のヘアアクセサリー」の簡単な作り方についてご紹介します。
用意するもの
用意する道具・材料は、フロストタイプのプラ板1枚、折り紙、鉛筆、消しゴム、はさみ、接着剤、パステル、カッター、ボタン(直径3.5cm)、トップコート(マニキュア)、軍手、アルミホイル、クッキングシート、ヘアゴム、パールビーズ(8mm)1個、ビーズ(2mm)10個、ヘアゴム足パーツです。
作り方・手順
プラ板を使ったハンドメイド作品「立体的な花のヘアアクセサリー」の簡単な作り方を、8つの手順に分けて詳しくご紹介します。カラーや花の形・大きさなどは自由にアレンジすることができます。
今回はヘアゴム足パーツを使った作り方になりますが、土台付きのヘアゴムや花座などパーツの種類は豊富です。立体花のサイズやイメージなどに合わせて選びましょう。
折り紙で花の型紙を作る
まず、折り紙で花の型紙を作ります。フリーハンドでもOKですが、同じ形を作りたい場合は、型紙を用意することをおすすめします。花びらの枚数や花の形で印象は変わります。作りたい花をイメージして決めるとよいでしょう。
プラ板で作る立体的な花は、5枚の花びらがよく使われます。そこで、5枚の花びらの型紙をきれいに作る折り方についてご紹介します。
まず、折り紙を三角形に折り、右の角と頂点を合わせて折り目を付けます。付けた折り目と頂点を合わせて折り目を付け、右側の側面が重なるように折ります。左側の底辺と右側の側面が重なるように折り、半分に折りたたみます。
尖った部分が花びらの中心になります。作りたい花の形をイメージし、カーブを付けてカットします。慣れるまではカット線を引きましょう。カーブが緩やかなほど細い花びらになり、カーブが丸みを帯びているほどぷっくりとした花びらが出来上がります。
プラ板に写し切り取る
折り紙で作った型紙の上にプラ板を乗せ、鉛筆でなぞり形を写します。マスキングテープでプラ板を固定すると、動くことなくスムーズになぞることができます。今回は2枚を重ねた花のハンドメイド作品を作るので、2枚分写します。
はさみできれいにカットし、鉛筆の線をしっかり消します。細かい部分は、大雑把にカットしてから仕上げましょう。鉛筆の線が残ると、仕上がりに影響するので注意しましょう。
水性ペンで輪郭を描き、ウェットティッシュで線を消してもOKです。雑に扱うと花びらを折ってしまうので、作業は丁寧に行いましょう。
色を塗る
今回は「パステル」を使用して色を塗ります。用意した紙の上にパステルを置き、カッターで削ります。カットしたプラ板の加工面を上にし、削ったパステルの粉を乗せます。ティッシュや指の腹などを使い、薄く広げて塗ります。
プラ板は焼くと縮むため、仕上がりの色は濃くなります。そのため、薄めに塗っておくことをおすすめします。
トースターで焼く
シワをつけたアルミホイルを敷き、予熱したオーブントースターで加熱します。平らに戻る前に取り出してしまうと、縁が丸まった状態で固まってしまいます。また、タイミングを逃して加熱しすぎると、プラ板は溶けてしまいます。出来上がるまで目を離さず、プラ板の縮み具合をチェックしましょう。
立体の花を作る
焼きあがったプラ板の着色した面を下にし、ボタンの上に乗せます。中央を押しながら、花びらを下に曲げ立体形を作ります。2枚目も加熱し、1枚目と形が重ならないようにずらして乗せ、立体形を整えます。
プラ板が焼きあがったらすぐに作業できるよう、オーブントースターのすぐそばにクッキングシートを敷き、ボタンを用意しましょう。焼きあがったプラ板は熱いので、必ず軍手をしてから作業を行いましょう。
立体的な花のハンドメイド作品を作る時は、縁があり中央がくぼんでいるボタンがおすすめです。作る立体花のサイズに合わせて選びましょう。
トップコートを塗る
パステルは、加熱後でも色落ちしてしまいます。そのため、色落ちを防ぐために、マニキュアトップコートで仕上げます。つやが出て、透明度も増します。乾く前に触れてしまうと、よれたり指紋がついてしまいます。マニキュアトップコートが乾くまでしっかり放置し、両面塗りましょう。
マニキュアトップコートは、レジン液で代用することができます。レジン液もハンドメイド作品で人気の材料なので、使い道はいろいろあります。
花を組み立てる
プラ板は、加熱後に重ねて立体に整えただけでは固定できません。花びらの裏側中央に接着剤をつけ、立体花2枚を重ねて固めます。花びらが互い違いになるように重ねることで、より立体的な花のハンドメイド作品に仕上がります。
パーツをつける
立体花びらにパーツをつける時も、接着剤を使用します。花びらの中央に接着剤を乗せ、パールビーズを付けます。パールビーズの周りに小粒ビーズを付けると、よりリアルな立体花のハンドメイド作品に仕上がります。
花びらの裏側に接着剤を乗せ、ヘアゴム足パーツを取り付けます。ヘアゴムを通して立体花ヘアアクセサリーの完成です。ヘアゴム足パーツなど金属パーツを取り付ける場合は、接着剤を白いポスカなどで着色しておくと透け防止になります。
プラ板で作れる立体的な作品の作り方
プラ板で立体的な花のヘアアクセサリーの簡単な作り方をマスターしたら、次は違う形の立体ハンドメイド作品にチャレンジしてみましょう。今回は、アクセサリーのモチーフにおすすめの紫陽花やリボンなど5つの立体的なハンドメイド作品の作り方についてご紹介します。
桜の作り方
まずはじめにご紹介するのは、プラ板で作れる立体的な桜の作り方です。プラ板で立体的な花のヘアアクセサリーの簡単な作り方の項目でお伝えしたように、折り紙などで5枚の花びらを作ります。
桜の花びらは先端が割れていて、ハート型と表現されることもあります。カーブを付けるだけではハート型にならないので、先端をすこしカットしましょう。
桜は少しカーブを付けるだけでよいので、軍手などをして手で軽く中央を指の腹で押して立体的な形に整えましょう。
紫陽花の作り方
続いてご紹介するのは、プラ板で作れる立体的な紫陽花の作り方です。紫陽花は、4枚の花びらの集まりです。小さな4枚花をたくさん用意しましょう。花びら1枚ずつに、白の色鉛筆などで葉脈を描きます。フリーハンドで描いた方がナチュラルに仕上がりますが、慣れるまでは写すと簡単です。
縁は濃い目に、内側に行くほど薄めに色を塗ります。紫陽花の色はピンクや紫、青が一般的ですが、品種改良により幅が広くなっています。本物にこだわらず、2色を組み合わせたりお好きな色で仕上げましょう。
紫陽花は1つの花でも十分可愛く、アクセサリーに人気の立体モチーフです。いくつかの花を集めた紫陽花を作る場合は、接着剤で付けて葉っぱも添えるとリアルに仕上がるでしょう。
リボンの作り方
続いてご紹介するのは、プラ板で作れる立体的なリボンの作り方です。リボンの形により作り方は変わってきますが、いずれも簡単です。リングを潰して中央をひと巻きするだけでもリボンに見えますし、中央にパールビーズなどを並べても可愛いです。
また、プレゼントのように結んだリボンの作り方は、潰したリングのパーツに先端を斜めにカットして少し折り曲げたパーツを接着し、中央をひと巻きします。他にも、中央にシワを入れて結び目を立体的に見せたり、縞模様にしたりとアレンジができます。
風車の作り方
続いてご紹介するのは、プラ板で作れる立体的な風車の作り方です。風車は和風のアクセサリーとして人気があります。浴衣シーズンに作りたくなるモチーフでしょう。
プラ板を正方形にカットし、中心を残して対角線に切込みを入れます。お好きなもので着色し、オーブントースターなどで加熱します。角を中心に合わせるように4か所曲げます。
無理に曲げると、プラ板が折れてしまいます。冷めて曲げにくくなった場合は、再度加熱をしながら作業を進め立体的に仕上げましょう。色は形を整える前でも後でも問題ありませんが、曲げた部分は塗りにくくなるので配慮しましょう。
金魚の作り方
最後にご紹介するのは、プラ板で作れる立体的な金魚の作り方です。金魚も夏祭りに欠かせないモチーフで人気があります。難しそうなイメージがあるかもしれませんが、左右対称に金魚を描いてカーブを付けながら半分に曲げれば立体的に仕上がります。
尾びれに動きをつけることで、よりリアルな立体金魚に仕上げることができます。検索すると型紙を紹介しているホームページがあるので、まずは参考にして練習してみましょう。
プラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリーを紹介
最後に、プラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリーをご紹介します。プラ板で作った立体的なハンドメイド作品は、ピアスやイヤリング、ヘアクリップ、かんざしなど、パーツを変えればさまざまなアクセサリーを作ることができます。
チューリップのピアス
まずはじめにご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「チューリップのピアス」は、4枚花を作り先端を合わせるようにすぼめれば、簡単に立体形を作ることができます。花びらを長めに作るとチューリップらしくなり、短めに作りいくつか並べればすずらんになります。
金魚のピアス
続いてご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「金魚のピアス」は、プラ板で作れる立体的な作品の作り方の項目でお伝えした手順を参考にして金魚をハンドメイドし、ピアスのパーツに取り付けるだけです。
揺れるピアスのデザインにすれば、金魚が自由に泳いでいるように見えるでしょう。もちろん、イヤリングパーツを付けてもOKです。
猫のイヤリング
続いてご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「猫のイヤリング」は、動物好きさんにおすすめです。インジェクトプリンターで印刷できるプラ板を使用すれば、飼っている愛猫のイヤリングを作ることもできます。
花のヘアクリップ
続いてご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「花のヘアクリップ」は、ゴールドやシルバー、長方形や楕円形など幅広い種類があります。サイズも豊富なので、花を2つ、3つと付けることもできます。
バラのヘアゴム
続いてご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「バラのヘアゴム」は、コツを掴めば簡単です。両先端がとがったひょうたんのような形をサイズ違いで7枚用意し、外側の花びらから形を整え重ねればOKです。
花のかんざし
続いてご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「花のかんざし」は、和服にもおすすめです。かんざしのパーツは、簡単に手に入れることができます。かんざしに花を取り付ける時、目立たないように配慮すると仕上がりがきれいになります。
指輪
最後にご紹介するプラ板で作った立体的なおしゃれアクセサリー「指輪」は簡単なハンドメイド作品です。プラ板を加熱した後、指の太さにあう棒に巻き付けて形を整えるだけです。失敗した場合は、もう一度加熱しなおせば形を作り直すことができます。
プラ板で立体的なアクセサリーをハンドメイドしよう!
今回はプラ板で立体的なアクセサリーを作るハンドメイド作品についてご紹介しました。プラ板はオーブントースターなどで加熱することで立体的に曲げることができます。
平面では表現が難しい花や金魚などの立体も作ることができるので、プラ板でアクセサリーをハンドメイドしてみてはいかがでしょうか。