賃貸のキッチンをDIYしたい!
DIYでリフォームをしたい場所ランキングで、上位になることが多い「キッチン」。持ち家のキッチンであれば、穴を開けたりしても問題ありませんが、賃貸のキッチンだと、退去時の原状回復に多くの費用が請求されてしまうことがあり、諦めているかもしれません。
そこで、この記事では「賃貸のキッチン」でもできるDIYリフォームや、リメイクのアイデアを紹介します。賃貸でキッチンのリフォームを諦めていた方や、DIYをやってみようかと興味を持っている方にもおすすめです。
賃貸キッチンDIYで意識するポイント
賃貸のキッチンをリフォームやリメイクする前に、必ず確認しておきたいポイントがありますが、その中でも特に大切なのが「キッチンとその周辺」を傷つけたり、痛めないか?という点です。
さらに、DIYでありがちな「はじめてみたけど、技術が足りなくて完成しなかった」という事態も避けたいところ。そうならないために、キッチンのリメイクの前に意識しておきたいDIYのポイントを詳しくみていきます。
原状回復できるか
賃貸のアパートや家から退去するときに必要になる「原状回復」。日常生活を送る中で自然に劣化していくものや、ポスターなどを壁に飾るためにさしたピンの穴くらいであれば、問題になることはありません。
しかし、壁に釘を打ち付けて棚を設置したり、キッチンのシンク台を解体するようなDIYになると、原状回復のための費用をめぐる賃貸契約トラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。
自分で気軽に行えるか
賃貸に限らず、DIYでキッチンをリフォームやリメイクするときには、自分の持っている道具や技術だけでも、完成までたどりつくことができるのかを見極めることです。
キッチンのDIY事例の中から、やってみたいおしゃれなアイデアを見つけても、最後まで完成させられないと、キッチンが使いにくくなってしまいます。まず「自分にとって気軽にできるレベル」であることを確認しておきましょう。
壁や床を傷めないか
これも、賃貸の「原状回復」に関係するものですが、キッチンのDIYリフォームやリメイクの中には、壁や床、天井などに穴を開けないとしても、DIYでリフォームやリメイクをしたことにより、キッチンまわりを痛めてしまうことがあります。
例えば、キッチンに棚を作って設置たときに、飛び出ていたネジ先で床に深い傷をつけてしまったり、キッチンの水道周りをリメイクしたことで、カビが生えてしまった場合などです。
そのようにして出来てしまったキッチンの傷や汚れは、日常生活の中の劣化に認められないこともあり、注意が必要です。
賃貸キッチンDIYって何ができるの?
賃貸のキッチンをDIYでリフォームやリメイクをする時に意識しないといけないことがいくつかありましたが、まずは「キッチンに元々あるものを傷つけない」ということをしっかり意識して計画することが大切です。
では、「傷つけない」中でどのようなキッチンのDIYができるのでしょうか?ここからは賃貸のキッチンでもできる5つのDIYを紹介します。
収納棚を増やす
調味料や食器や調理器具など、物が多くなりがちなキッチンでは、収納場所がどうしても必要ですが、賃貸のキッチンでは少ないのも事実。
その収納スペースをDIYで増やす場合、壁に釘やネジを打ち込んで棚を作るのは難しいので、「柱用アジャスター」を使ってキッチンに収納棚つけるというアイデアです。
あまり重いものを置くと、アジャスターを設置している箇所を痛める原因になってしまいますが、比較的軽い調味料などをすっきりさせるのにおすすめです。
壁面収納を作る
賃貸では諦めてしまいがちな「壁面収納」も、「柱用のアジャスター」で柱を立てた後、そこに「有孔ボード」を設置することで実現することができます。
DIYのアイデアにも「有孔ボード」を使ったおしゃれなリフォーム・リメイクは例が多いので、参考にしゃすいというのもポイント。よく使う調理器具を使いやすく、すっきり収納したいときに便利です。
ワイングラスホルダーを付ける
この後に紹介する「カンター」と一緒にチャレンジできるのが「ワイングラスホルダー」です、食器棚の収納スペースを取ってしまう「ワイングラス」を、おしゃれなバーのように、底の部分を引っ掛けて「見せる収納」にするDIYでは定番のアイデアです。
カウンターに柱と梁を設置する必要がありますが、自分で設置した梁であれば、穴を開けるのも自由なので、フックなどをつけてさらに「見せる収納」を増やすことができます。
カウンターをつくる
DIYの作業レベルが上がりますが、キッチンカウンターを作ってしまうというのも賃貸のDIYではおすすめです。収納場所が増やせるというメリットもありますが、何をしても自由なので、DIYのアイデアの幅も広がります。また、シンプルな賃貸のキッチン全体をおしゃれにすることも可能、
もちろん、キッチンの床や壁を傷つけないように、工夫は必要ですし、DIYの材料費も作業時間も多くなるため、「気軽に行えるDIY」ではありませんが、目標にしておくのは良いかもしれません。
デザインをおしゃれにする
収納場所を増やすのは、DIYのレベル的に難しいけれど、見た目だけでもおしゃれにしたいのであれば、リメイクシートを使うというのもおすすめです。壁やシンク台、レンジフードに貼るだけで、シンプルだったキッチンのイメージがガラリと変わります。
また、傷や油汚れからも守ってくれるという効果もあり、賃貸のキッチンでは、特におすすめのDIYです。もちろん、退去時には剥がさないといけないので、リメイクシートを貼る場所や、剥がせるタイプのリメイクシートなのかを確認しておきましょう。
賃貸キッチンDIYのアイデア事例
賃貸でもできるDIYのアイデアがたくさんありました。ここからはそれらのアイデアを使ったDIYの事例を紹介していきます。収納を増やす方法や、100均のアイテムを使ったものに、交換するだけという手軽なDIYなど、すぐに実践できるものから本格DIYまで集めました。
すのこを使った収納例
DIYの人気アイテム「すのこ」を使った壁収納のアイデアです。冷蔵庫の側面に取り付けたり、アジャスター柱に取り付けることで、縦の空間を有効活用することができます。通気性が良く、フックなどもつけやすいというのもポイントです。
100均ワイヤーネットを使う例
すのこよりシンプルに仕上げたいときには、ワイヤーネットを使う方法もあります。ワイヤーネット用のフックやカゴなど「収納」アイテムも多いだけでなく、ワイヤーネット同士を立体に組み立てて、自立させることもできます。
アイデア次第で活用の幅も広がり、多くの人がDIYで活用しているアイテムなので、参考にできるDIYの事例もたくさんあります。
タイルシートで簡単リフォーム
賃貸にありがちな質素なキッチンを、DIYでバーやカフェ風のおしゃれなキッチンにしたいときに役立つのが「タイルシート」です。
熱や油、水に強いタイプであれば、キッチンのシンクの周りやコンロの周りに貼ることで、汚れ防止にもなります。飼ってきはるだけなので、DIY初心者にもおすすめです。
有孔ボードで壁面収納
DIYの人気アイテム「有孔ボード」も壁面収納におすすめ。そのまま設置はできないので、アジャスターと柱を事前に設置しておいて、そこに有孔ボードを固定しておけば、収納棚や収納用のフックが取り付けられ、キッチンスペースを有効活用できるようになります。DIYのレベルとしては少し高めです。
カラーボックスをカウンターにリメイク
作業スペースや収納に便利なキッチンカウンターですが、DIY最初からすべてを作るのは、費用や技術でもハードルが高くなります。
そこで、もともと「収納アイテム」として完成している「カラーボックス」をDIYでリメイクすることができあます。2個のカラーボックス天板を追加するだけで、キッチンカウターにすることができます。
ウォールステッカーでビンテージ風に
賃貸だと壁紙まで変えるのは難しいかもしれませんが、貼って剥がせるウォールシールというものもあります。これであれば、賃貸でも元の壁紙を傷つけることはないので安心です。ワンポイントだけでも、貼れば雰囲気が一気におしゃれになります。
取っ手を付け替えておしゃれに
賃貸のシンクやコンロの下や壁に取り付けてある収納の取っ手部分。扉をリメイクシートなどでおしゃれにしても、そのままでは不格好に見えてしまいます。そこで、取っ手もおしゃれなものに交換してしまいましょう。サイズが合えばドライバー1本で交換がでる簡単なDIYです。
フェイクグリーンで爽やかに
キッチンに緑が欲しいけれど、実際の植物を置くのは衛生面でも心配というときにおすすめなのが、フェイクグリーンです。100均でも沢山の種類があり、そのまま飾っても良いですし、鉢などレイアウトして飾ってもおしゃれで、DIYとしても楽しいかもしれません。
カフェ風のインテリアをチョイス
賃貸のキッチンをDIYおしゃれにしたら、インテリアやキッチンアイテムも、カフェ風のものに変えてみるのもおすすめです。コーヒー器具や乾物などを、あえて見せる収納で置いておくだけでも、オシャレ感を演出することが出来ます。
賃貸キッチンをDIYで変身させよう!
賃貸のキッチンでもできるDIYのアイデアはいかがでしたか?原状復帰のことを考えて、なかなか挑戦できなかったキッチンDIYも、工夫とアイデア次第で、収納を増やしたり、便利にすることができます。この機会に、賃貸のキッチンをDIYでおしゃれに変えてみるのはいかがでしょうか?