雑談とは?
雑談とは特にテーマを定めずに気楽に会話することです。気軽な話といっても何でもいいという訳ではなく、もちろん相手によっては話してはいけないネタもあります。ネタそれぞれを状況によって使い分けることで相手とのコミュニケーションを円滑にすることが出来ます。ここでは雑談が苦手な方でも出来る上手い雑談のネタの見つけ方をご紹介します。
単なる雑談
普段友人と他愛なく交わしている会話や、特に目的も無く話している雑談等は、仲の良い相手や仲良くなりたい相手と交わされるものです。話す内容に特に決まりもなく、ただ思いつくまま気ままに話すので会話内容が転々とします。内容に単なる雑談とは、相手と一緒に過ごす時間を良いものにするために行われる会話なのです。
相手の好みを探す目的の雑談
こちらは単なる雑談とは逆で、相手の好きなものや、趣味嗜好を探るための雑談です。ビジネスやコミュニティ内等で初対面の方と話す時に用いられます。初対面だとお互いに警戒することが多いので、雑談を交えて徐々に警戒心を緩めて会話を円滑にする必要があります。天気や最近の時事ネタ等の話を交えながら相手の好きな話を探ります。
重たくない会話
雑談では天気や話題の出来事や趣味等の雑談ネタを用いて相手と会話をしますが、相手によっては話さない方がいいネタやNGワードが必ずあります。事件や小難しいネタ等の暗い話はその場の空気を重たくしてしまい相手の気分を害してしまう恐れがあります。雑談ネタは誰とでも簡単に話せるような他愛ないネタを選ぶようにしましょう。
雑談のネタの見つけ方
雑談ネタは相手と気まずくならないような当たり障りのない内容が無難です。特に初対面の相手だと会話の上手、苦手は関係なく共通の話題なんて最初から見つかる訳がないので、まずは軽い話題を振って相手の好きなものや話を探っていく必要があります。ここではそんな時に使える雑談の鉄板ネタの見つけ方や探索手段の見つけ方をご紹介します。
新聞・ニュース
新聞やニュースは、ほとんどの人が目にしているものなので共感出来る内容が多いのでおすすめです。テレビや新聞で自分が気になった記事やニュースの話を相手に話してみましょう。特にスポーツの結果の話は相手と盛り上がる鉄板ネタとなります。朝起きた時や通勤中等の時間を上手く利用して新聞やニュースを見て雑談ネタを仕込んでおきましょう。
新聞、ニュースを見ることは雑学や知識を深めるのにもおすすめのネタの見つけ方です。他のネタの見つけ方よりもためになるので率先して見るようにしましょう。
天気・気候
天気や気候、気温のネタは初対面の方と話す時の最初の話題によく使われます。「今日は暑いですね」「ここのところずっと晴れですね」等の言葉から入って相手と共感することで話をしやすくする場を作ることが出来ます。行事ごとの多い季節では天気や気候を気にする方も多いので、天気の話と行事ごとを合わせて話すのもおすすめです。
目についたもの
雑談のネタがすぐ思い浮かばないという場合は、周囲の目に付いたものをネタにするのがおすすめです。相手が身に着けている物、今の時刻、周りの景色等、きっかけはたくさんあります。例えば、相手が飾っているインテリアの話を持ち掛けてそれをきっかけにデザインやブランドについての話をすればどんどん会話を膨らませていくことが出来ます。
話題の出来事
最近世間で起こった出来事や流行もののネタは相手の共感を得やすい雑談ネタです。流行りのファッションやグルメ、スポーツの結果等、その時が旬の話題の話を持ち掛けて会話を盛り上げることが出来ます。持ち掛けたネタが相手の好きなものであったならどの雑談ネタよりも盛り上がります。
会話が苦手な人も雑談が上手くなるコツ
いざ相手と会話するとなると緊張して上手く話せなくなることはなんら不思議なことではありません。特に初対面の方やビジネスの相手ともなると尚更です。しかし雑談する時に気を付けることやコツを知っておけば会話が苦手な方でも上手く相手と雑談を交わすことが出来ます。ここでは相手と上手く会話するコツをご紹介します。
笑顔で相手の顔を見る
会話において笑顔は最も重要な要素です。どれだけ楽しい話題を持ち掛けても暗い顔をしていては盛り上がる話も盛り上がらなくなる上、相手に気を使わせてしまうことにもなってしまいます。コミュニケーションのコツは笑顔で話すことです。
会話が苦手な方や上手くいかない人はここを見落としていることが多いです。親しみやすい笑顔で、相手と会話をするようにしましょう。
雑談する時はリアクションを大きく
雑談では自分から話をするだけではいけません、相手の話を聞くことも大事です。相手が自分に話をしている時は目を見てリアクションをして相手にしっかりと話を聞いていることを表す動作や表情を出すことが重要です。自分が思うよりも少しオーバー気味にリアクションするのがコツです。
質問からはじめてみる
相手とのコミュニケーションでは雑談力も重要ですが、上手く質問をすることも同じくらい重要です。相手の興味を盛り上げるような質問をして、それを引き出すことに成功したなら質問を重ねて会話を盛り上げることが出来ます。その時相手の話に耳を傾けてしっかりと話を聞くようにしましょう。
雑談のネタをシチュエーションで選ぶ
相手と雑談する時にその場に合わせた話題を振ると会話が盛り上がりやすくなります。相手と話している場所、季節、相手の職業等、その場に合いそうな話題を持ち掛けると相手の共感を得やすくなります。会話を上手く盛り上げるコツはまず相手の共感を得ることです。その場に合った雑談ネタを持ち掛けて相手と仲良くなるきっかけ作りをしましょう。
雑談に取り入れやすいネタ
雑談に使うネタは話し手次第で無限に思いつくことが出来ます。その中でも特に雑談にしやすいネタもたくさんあります。雑談が苦手な方は、無理をせずにまず雑談に取入れやすいネタを仕入れて本番に活かすようにするのがおすすめです。ここでは雑談にしやすいネタの種類や見つけ方をご紹介します。
自分の出身地
雑談を相手に切り出す時は、まず出身地の話から始めるのがおすすめです。初めての相手でもお互いの出身地の話であれば会話を盛り上げやすく、相手の好みも探りやすくなります。ビジネスの相手であれば、次回相手と会う時のお土産の選定や話をするお店のセッティングをする時の参考材料にもなります。
自分の失敗談
友人や同僚と話をする時に多いネタは失敗談です。自分の失敗談を話すことで相手も同じように失敗談を話してくれるので、共感や慰め合いをして親密になりやすくなります。特に仕事での失敗談等は相手の共感を得やすく、謙虚な姿勢が相手に好印象を与えやすいです。しかし、あまり失敗談ばかりだとネガティブな人だと思われてしまうので注意しましょう。
通勤中の出来事
会社の同僚や学校の友達におすすめな雑談ネタはその日の通勤、通学中に起こった出来事です。通勤中に雨が降った、電車が遅延していた等、内容はささいなもので構いません。相手が知らないことであれば「そんなことがあったんだ」と話を聞いてくれ、相手も知っていたことなら「大変だったよね」等と相手の共感を得る事が出来ます。
相手の身に着けているもの
相手の身に着けているものに興味を示したり、褒めてあげたりするのも効果的です。特に女性の方や客商売をしている方は自分のファッションや髪型、メイクを褒めてもらえると喜んでもらえます。相手の容姿を見て自分がオシャレだと思った点をストレートに相手に伝えましょう。しかしあまり褒めすぎるとかえって嘘臭くなるので注意が必要です。
趣味
相手と共通の趣味があれば、一番の鉄板ネタになります。もしそうでなくても自分が最近やったことを話して相手に自分がどういった趣味を持っているか伝えることは重要です。「先週釣りに行ったんだ」「最近発売したあのゲームすごく面白いよ」等、相手にも伝わりやすい簡単な内容で大丈夫です。
雑談が苦手な方でも自身の趣味や好きなことであれば話しやすくなるものです。雑談ネタが重い浮かばない時はまず自身の好きなことの話から始めて、そこから会話を膨らませるのもおすすめです。
長期休暇
夏休みや年末年始等の長期休暇は誰もが好きなものなので最高の雑談ネタになります。休暇に何をしていたかの話やどういうことがあったのかの話は自分も相手も興味を持っているものなので、おのずと会話が盛り上がります。ツイッターやフェイスブックで友達登録している程の仲であれば相手の投稿をネタにするという雑談ネタの見つけ方も有効です。
雑談には向かないネタ
雑談の中にはあまり話題にしない方がいいネタもあります。何がNGワードなのかは当然相手の事情にもよりますが、気まずい空気にならないためにもしっかりと把握しておかなければなりません。NGワードではないけれどいまいち盛り上げにくい類のネタはあまり切り出さないようにしましょう。
特に雑談が苦手だと思っている方は自分の話題で相手の地雷を踏んでしまうかもしれないと考え話題を振るのを躊躇してしまうことがあります。
雑談は相手と仲良くなるための手段です。暗い話や重たくなる話は場の空気を悪くしてしまうのでできるだけしないようにしましょう。ここでは代表的な雑談に向かないネタをご紹介します。
政治
政治の話はビジネスであれば相手へのアピールになり得ます。しかし政治のネタは人によって意見が分かれる類のものです。場合によっては相手と口論にもなってしまう可能性があります。最悪相手と険悪な関係になってしまうので、今後の相手との関係を考えるのであれば政治の話はしない方が無難です。
宗教
宗教の話も政治と同じく人それぞれに宗派や考え方があるので雑談として軽く扱える話題ではありません。宗教の話は相手によっては話し出されただけでも邪険にされることもあります。「宗教=勧誘」と考えている方も世間では少なくないので、そんなつもりが無くても相手に警戒されるきっかけになります。宗教ネタは出来るだけ避けましょう。
教育
教育ネタは内容によっては相手を不快にさせるものがあります。自身の得意、苦手についてならば問題はありませんが、相手が子供に対してどういった教育を行っているのか等の内容の話は厳禁です。誰でも自身の教育方法に口を出されたくないものです。教育方法は家庭によって様々です。あまり相手に踏み入り過ぎた質問はしないようにしましょう。
雑談のネタを作るメリット
雑談ネタをたくさん仕入れておくと相手とのコミュニケーションにとても役に立ちます。雑談ネタをたくさん持っておくとビジネスからプライベートまで幅広く使えるたくさんのメリットがあります。ここでは雑談ネタを作ることでどういったメリットがあるのかをご紹介します。
コミュニケーションが上手くいく
相手と雑談をするとコミュニケーションが上手くいくだけでなく、相手の好きなものや関心のあるものを共感したり出来るので人間関係を円滑にするのにぴったりです。雑談は何度もすることでどんどん相手と仲良くなれます。その時にネタの引き出しが多い程たくさんの話が出来るので相手の印象も良くなりやすいです。
また会いたいと思われる
一緒に話していて楽しい方とはまた会って話がしたいと思われるものです。雑談していて楽しいと思う人はそれだけ雑談のネタが豊富だということでもあります。雑談ネタが多いということはそれだけたくさんの知識を持っていることでもあります。ビジネスでの相手であればまた会いたいと思われるのはそれだけチャンスが増えるので雑談ネタは多い程良いです。
知識・雑学が増える
雑談ネタを仕入れるためにニュースや新聞を読んだりしていると新しい発見が出来て自然と知識や雑学が増えてきます。自分の専門分野以外の知識が増えると雑談以外にも使える時が来るのでネタを収集することは勉強という観点で見てもおすすめです。相手が雑談で話してくれた話を参考にするというネタの見つけ方も有効です。
雑談の締めくくり方のコツ
雑談のネタが豊富なだけでは会話が上手いとは言えません。上手く雑談が出来る人は会話の締めくくりも上手なのです。相手とダラダラ会話を続けていると同じ会話を無理して続けてしまうことがあります。相手も自分も会話の落とし所が見つからず苦しくなってしまうのでどこかで区切りをつけなくてはいけません。
次の予定があるのに相手の話が長くなってしまい時間が迫ってきたけれど上手く切り出せなくて気まずくなる時があります。そんな時に気まずい別れにならないような上手な会話の締めくくり方のコツやタイミングの見つけ方をこれからご紹介します。
コツは「一言で潔く」
雑談の締めくくり方で大事なのは「後味のよさ」です。話を切り上げる理由をいちいち述べる必要はなく、一言でサッと言って別れるのがベストです。「別れ際の一言をしっかりと言う」のがコツで、タイミングが来たら「では」と潔く切り上げます。この潔さが相手にまた会いたいと思わせるポイントなのです。
会話の締めくくり方が上手な人は締めくくるタイミングの見つけ方も上手です。1つの話題で何度かやりとりをした後に軽くリアクションをしてから、締めの言葉を発するととても自然な流れになります。
雑談のネタはいくつかもっておくと会話に困らない!
雑談は人とコミュニケーションをとる上でとても大切な要素です。上手く相手と雑談出来ればそれだけ相手と親密になり、仕事もプライベートも充実したものにすることが出来ます。また、コミュニケーションが上手い人は周りの人からも慕われやすいものです。相手と会話するのが苦手という方は雑談力を鍛えることで会話自体の苦手も克服することが出来ます。
ビジネスでもプライベートでも雑談が出来る人は重宝されます。コツを掴んで上手く雑談を出来るようになって、一緒にいて楽しいと思われる人になりましょう。