結婚式の招待状の切手にはマナーがある
結婚式には、ゲストに渡す招待状が必要です。また、結婚式の招待状を郵送で送る場合は、切手が必要不可欠となります。この結婚式の招待状に貼る切手には種類もいくつかあり、貼り方や貼る位置などのマナーがあるのをご存知でしょうか。そこで、結婚式の招待状を郵送で渡す場合のマナーについて紹介していきます。
結婚式の招待状に貼る切手の種類
結婚式の招待状に切手を貼る場合、貼り方や種類にマナーがあることを知らなかった人も多いのではないでしょうか。切手という小さいものでも、しっかりと気を配らなければいけません。そこで、まず結婚式の招待状に切手を貼る場合の切手の種類について紹介していきます。それでは、招待状に貼る切手の種類をみていきましょう。
慶事用切手(寿切手)が一般的
結婚式の招待状に切手を貼る場合、慶事用切手(寿切手)が一般的です。慶事用切手(寿切手)は、結婚式などのお祝い用に作られた切手のことで、郵便局で購入することができます。慶事用切手(寿切手)には3種類あり、梅文様が描かれた62円切手、竹文様が描かれた82円切手、松文様が描かれた92円切手があります。
慶事用切手(寿切手)を招待状に貼ることで、受け取った相手はすぐに結婚式の招待状ということに気づくことができます。
慶事用以外の切手でも良い
結婚式の招待状に切手を貼る場合、必ずしも慶事用切手(寿切手)でなければいけないということはありません。最近の切手には華やかな切手の種類も多く、メッセージ切手やお花がモチーフの切手、地域色の濃い切手、親しい友人にはキャラクターの切手を貼ってもマナー違反にはなりません。
しかし、基本的には慶事用切手(寿切手)を貼ることが多く、目上の人に送る招待状やお祝いにふさわしくない柄の切手を貼るのは避けるようにしましょう。
結婚式の招待状の切手の値段
結婚式の招待状に貼るおすすめの切手がわかったところで、次は切手の値段について紹介していきます。結婚式の招待状も、普通郵便と同じ扱いとなります。そのため、郵便局が定めている大きさや重さによって、必要となる切手の値段も変わってきます。料金不足で戻ってきた場合、貼りなおして送るのはマナー違反になるので注意しましょう。
定型郵便の場合
結婚式の招待状を定形郵便で送る場合のサイズは、縦14センチから23.5センチ、横9センチから12センチ、厚さが1センチまでです。招待状の重さが25グラム以内であれば82円、50グラム以内であれば92円で送ることができます。しかし、招待状の場合は重さがあることも多く、確実に相手に届くように92円の切手を貼るのがおすすめです。
定形外郵便(規格内)の場合
定形郵便より少し大きい規格内の定形外郵便の場合は、縦が34センチまで、横が25センチまで、厚さが3センチまでです。規格内の定形外郵便の場合の値段は、招待状の重さによって変わってきます。1キロまでの取り扱いとなりますが、120円から570円です。招待状をデコレーションしたり、スピーチなどを依頼する場合は、定形外郵便がおすすめです。
返信用はがきの切手は62円
結婚式の招待状を送る際には、出席の有無を確認するための返信用はがきを同封しなければいけません。返信用はがきにも切手を貼る必要がありますが、この場合の切手は一律62円です。また、返信用はがきを特別なサイズのはがきにした場合や、特別な形状にした場合は料金不足になる可能性があります。そのため、一度郵便局で軽量しましょう。
結婚式の招待状に貼る切手の節約術
切手といっても結婚式の招待状は枚数が多いので、どうしても金額も大きくなってしまいます。結婚式の招待状に貼る切手を少しでも節約したい場合は、金券ショップ、ヤフオク、余っているハガキや切手を郵便局で交換する、余っている年賀はがきを郵便局に持っていき切手に交換するといった方法がおすすめです。
金券ショップやヤフオクで結婚式の招待状に貼る切手を購入する場合は、平均で4割程安く買うことができます。郵便局で交換する場合は、切手1枚を交換するにあたり、5円と手数料がかかってきます。場合によっては、10%以上の手数料がかかることもあります。
ハガキを郵便局で交換する場合も、ハガキ1枚あたり5円の手数料がかかってきます。手数料を考えると、場合によってはもったいないこともあるので、注意が必要です。
料金不足にならないように注意する
結婚式の招待状の場合は、受付、スピーチなどを頼む人には招待状以外にも同封しなければいけないものがあります。この場合、他の人の招待状と同じ金額の切手を貼ってしまうと、料金不足になってしまう恐れがあります。では、料金不足になった場合は、どのようなことが起きるのか見ていきましょう。
差出人に返送か、不足分を相手に払わせることになる
出した結婚式の招待状が料金不足になってしまった場合は、相手に届く前に差出人に返送される、相手に届いて不足分を払う、相手が不在の場合や受け取りを拒否した場合は差出人に返送されるといった3つのパターンがあります。切手代なので少額であっても、この場合は失礼にあたってしまいます。
このようなトラブルを避けるためにも、直接郵便窓口に行って招待状の重さを計り、不足分が出ないようにするのがおすすめです。
料金別納郵便の利用もおすすめ
料金別納郵便をいうシステムをご存知でしょうか。同じ料金の招待状を10枚以上送る際に利用できるシステムで、切手を貼らずに料金をまとめて払うことができます。結婚式の招待状1つ1つに切手を貼ったり、貼る位置に気を付ける手間が省けます。しかし、別という字が縁起が悪いという人もいるので、場合によっては配慮が必要です。
料金別納郵便の利用方法はとても簡単
料金別納郵便を利用したい場合の手続きは、とても簡単です。まず、スタンプやシールなどで料金別納の表示をつけます。次に、別納郵便差出票を記載し、郵便窓口に出すだけで手続きは完了です。この手続きをするだけで、結婚式の招待状に切手を貼らなくても出すことができます。スタンプやシールは、オリジナルのものを使うこともできます。
料金別納郵便の場合は、月日、通数、金額といった差出状況を残すことができます。そのため、届いてない場合や返事がない場合でも、正しく発送できているかを確認するとこもできるので、とても便利なサービスです。
結婚式の招待状の切手を貼る位置
結婚式の招待状に切手を貼る場合、種類や料金のほかに、貼り方にもマナーがあります。招待状に切手を貼るときに、どの位置に貼ればいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。結婚式という大切な日の招待状なので、しっかりと正しい位置に貼り、マナーに疎いと思われないようにしましょう。
縦書きは左上・横書きは右上
結婚式の招待状には、縦書きの招待状と、横書きの招待状の2種類があります。縦書きの招待状の切手の位置として、封筒の左上の位置に貼るようにしましょう。横書きの招待状の切手の位置は、封筒の右上の位置に貼ります。特に、横書きの招待状でも左上の位置に切手を貼ってしまう人が多いので、注意が必要です。
横書きの招待状に場合、切手を左上の位置に貼ってしまうと、切手と消印の場所が違う、重なる、見苦しくなる、機械が認識するまでに時間がかかるなどのトラブルが起きやすくなります。そのため、スムーズに発送できるように、正しい位置に貼ってから送りましょう。
また、厳密にいうと横の招待状の場合は縦3.5センチ、横7センチの位置、縦の招待状の場合は縦7.0センチ、横3.5センチの位置に貼ることが決められています。
結婚式の招待状の切手の貼り方
結婚式の招待状に切手を貼る場合、切手の貼り方にもマナーがあります。貼り方の1つ1つがとても小さいことですが、受け取った人が気持ちよく結婚式の招待状を受け取るためにも、丁寧に切手を貼っていく必要があります。それでは、結婚式の招待状に切手を貼る場合の、正しい貼り方を紹介していきます。
曲がらないように貼る
結婚式の招待状に貼る切手は、枚数もとても多いので体力と気力を使います。ですが、結婚式の招待状や返信用はがきの切手が曲がっていると、受け取る相手もあわただしいイメージを持ってしまいます。切手を曲がらないようにまっすぐ貼ることによって、新郎新婦の心の現れを表現することもできるので、正しい貼り方で送りましょう。
剥がれないように貼る
結婚式の招待状や返信用はがきに、切手が曲がらないようにまっすぐ貼ることも大切ですが、郵送途中などで剥がれないようにしっかりと貼るようにしましょう。特に、多いのが切手の角が剥がれてめくれてしまうことです。切手全体がしっかりと張り付くように、水を含ませたスポンジなどを使った貼り方がおすすめです。
切手を2枚以上貼らない
結婚式の招待状の切手の貼り方として、切手を2枚以上貼るとマナー違反になってしまうので注意が必要です。招待状に切手を2枚以上貼ってしまうと、別れることを連想させてしまいます。そのため、切手の金額が高い場合でも、複数の切手を組み合わせる貼り方をするのではなく、余裕をもって額面が高い切手を貼るようにしましょう。
返信用はがきにも切手を貼る
多くの人がやってしまうのが、返信用はがきに切手を貼るのを忘れてしまうことです。やりがちな失敗なので、貼り忘れがないように封をする前に確認しておくと安心です。また、結婚式の招待状を手渡しで渡す場合でも、返信用はがきには切手が必要となります。貼り忘れてしまった場合は、早めに誤り、新しい招待状を送りなおしましょう。
失敗しない切手の貼り方
結婚式の招待状に貼った切手が剥がれてしまった場合、相手に迷惑をかけてしまいます。招待状は枚数が多く、1つ1つ丁寧に貼るのも大変ですが、切手が剥がれにくい正しい貼り方をすることで、トラブルを避けることができます。切手の綺麗な貼り方を紹介するので、参考にしてみてください。
切手を貼るときに用意するもの
招待状に切手を綺麗に貼るなら、小皿、コットンまたはタオル、ピンセット、ティッシュを用意しましょう。切手を貼るときにノリを使いがちですが、ノリは剥がれやすく、つけすぎると切手がブヨブヨしてしまうので、水を使うようにしましょう。また、水をつけてすぐに貼るのではなく、少し乾かしてから貼ることで、綺麗に貼れます。
切手を綺麗に貼る手順
結婚式の招待状に、綺麗に切手を貼る手順を紹介していきます。まず、水を染み込ませたコットンやタオルを小皿に置き用意します。切手の裏側にトントンするように優しくつけ、10秒くらいそのままにして乾燥させます。切手を貼る位置を確認し、端からゆっくりと貼っていきます。上からしっかりと押せば、綺麗に貼ることができます。
結婚式の招待状に切手を貼る場合は、手で貼るのではなく、ピンセットを使うことで綺麗に貼ることができ、手も汚れません。また、水をつけすぎて滲んでしまった場合は、ティッシュで軽くトントンするようにおさえつけましょう。
郵便局が貼ってくれることがある
郵便局によって、出来上がった招待状を持ち込めば、切手を貼ってくれるところもあります。必ず貼ってくれるというわけではないので、あらかじめ確認しておくのがおすすめです。しかし、切手を貼ったあとの招待状を確認することができないため、綺麗に貼ってあるか確認できない、対応してくれない郵便局もあるといったこともあります。
結婚式の招待状はいつ出す
結婚式の招待状に貼る切手の種類、値段、貼り方がわかったところで、次は結婚式の招待状を出すタイミングについて紹介します。正しい位置に切手を貼った招待状は早く発送したくなりますが、結婚式の招待状を出す際にもいくつかのマナーがあります。最後まで気遣いを大切に、気持ちのいいマナーを心がけましょう。
2~3ヶ月前に出す
結婚式の招待状を郵便局に出すタイミングは、2~3ヶ月前がおすすめです。結婚式の招待状を受け取った相手は、仕事の調節をしたり、返信用はがきを送り返さなければいけません。そのため、返信用はがきの期日ギリギリに手元に届くのは失礼になってしまいます。送る相手への心遣いも兼ねて、余裕ももって送るようにしましょう。
投函日は大安か友引が良い
結婚式の招待状を出すタイミングとして、六曜を意識するようにしましょう。最近の若い人は意識している人も少ないですが、お年寄りなどは六曜を意識する人が多いです。六曜を意識して結婚式の招待状を出すなら、大安や友引の日がおすすめです。投函を急ぐのではなく、カレンダーを確認してから出すようにしましょう。
昼間に郵便局に行けない場合は
昼間に仕事をしている場合、昼間の平日は買いに行くことができず、土日は郵便局がお休みということが多いです。また、結婚式の招待状に貼る切手はコンビニでは買うことができないため、郵便局に行かなければいけません。このような場合は、郵便局の本店に行くのがおすすめです。それでは、平日買いに行けない人向けの対策方法を見ていきましょう。
本店を利用すれば24時間買いに行ける
郵便局の本店であれば、お住まいの地域にある郵便局のなかでも最も大きい郵便局となります。24時間あいている窓口があるので、結婚式の招待状向けの切手を買うことができます。忙しくてどうしても行けない場合は、本店に買いに行きましょう。お住まいの郵便局によっては土日、祝日も営業している郵便局もあるので探してみましょう。
オンラインサイトの利用もおすすめ
郵便局に直接行くことができない場合は、郵便局のオンラインサイトの利用がおすすめです。オンラインサイトで結婚式の招待状に貼る切手を買いたい場合は、10枚単位から買うことができます。しかし、送料がプラス720円かかってしまいます。郵便局であれば1枚単位で買えるので、上手に使い分けましょう。
結婚式の招待状は切手はマナーに気を付けて出そう
ここまで、結婚式の招待状に貼る切手の値段、貼り方、出すタイミングについてのマナーについて紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。結婚式の招待状のマナーは、結婚式を挙げるときに初めて知る人も多いです。1つ1つのマナーをしっかりと意識することで、気持ちよく当日を迎えることができます。