マネーフォワード・プレミアムとは
マネーフォワードは、株式会社マネーフォワードが運営する自動家計簿・資産管理ツール。私たちの生活には、銀行口座や、クレジットカード、電子マネーやポイントカード、証券など様々な金融資産があります。マネーフォワードは、それらの散らばった金融資産を一元管理できるサービスです。
様々ある家計簿アプリの中でも、利用者数の多いマネーフォワード。無料版はすでに人気がありますが、有料版であるマネーフォワード・プレミアムはどういった機能の違いがあるサービスなのでしょうか。
「マネーフォワード無料版をすでに利用していて、有料版が気になる」「家計簿アプリは使っていないが、使ってみたい」という人に向けてここでは、マネーフォワード・プレミアムの料金やメリットを無料版との違い、デメリットや解約方法など一つ一つ紹介していきます。
マネーフォワードアプリの有料版
マネーフォワードには、通常サービスの無料版とプレミアムサービスの有料版があります。無料サービスでも、様々な機能が備えてあることで評判のマネーフォワード。
他の家計簿アプリと比べても、ダウンロード数が多く、無料サービスのユーザーに支持されているアプリサービスですが、有料版ではどのようなサービスがあるのでしょうか。まずは、利用料金を確認しましょう。
料金:月額500円・年間6000円
料金は、月額500円、年間にすると、6,000円です。プランは2種類あります。1つめは、月額プラン。毎月500円かかります。2つめは、年額プラン。1年間で5,500円になるプランです。月額プランでは、毎月500円×12ヶ月で6,000円なので、年額プランにすれば500円お得な料金で利用することができます。
マネーフォワード・プレミアムと無料版の違い
銀行口座の残高確認、入出金履歴の閲覧など基本的な機能が備わっているマネーフォワード無料版。ダウンロード数も多く、充実した機能に定評がある無料版ですが、一方で月額500円のマネーフォワード・プレミアムは、無料版とどう違うのでしょうか。ここからは、マネーフォワード・プレミアムの主な機能を紹介していきます。
①他サービスとの連携数・閲覧期限に制限が無い
マネーフォワードに登録したら、普段利用している銀行口座やクレジットカードなどを連携させます。その際、10件まで連携させることができるのが無料版。11件以上は連携させることができません。
一方、マネーフォワード・プレミアムは、連携件数に制限はありません。銀行口座に加え、クレジットカードや電子マネー、証券など複数持っている場合、10件では足りなくなる可能性があります。無料版と違い、有料版ならばその心配は必要ありません。
②通知機能があり無駄遣いが無くなる
お財布の中の現金と違い、どれくらい使ったか瞬間的には分からないクレジットカードでのショッピング。マネーフォワード・プレミアムには、カードの使いすぎアラート機能があり便利です。他にも、カードの引き落とし日や金額通知に加え、ポイントの有効期限のお知らせ機能までついています。自分でいちいち覚えておく必要がなくなります。
③データ分析が分かりやすい
無料版との大きな違いは、有料版には分析ツールが豊富にあることです。予算を立て、実際の出費と比較することができたり、「支出ランキング」や「家計診断」、「未来シミュレーター『よそQ』」といった機能もあります。
「支出ランキング」では、使ったお金がランキングになって出てきます。1位から100位まで使ったお金を細かく確認できるので、何に多く使う傾向があるのか、何を節約すべきなのかなどを考える時に役立ちます。
「家計診断」では、理想の家計収支と実際の家計収支をグラフで見ることができます。「未来シミュレーター『よそQ』」は、今後の自分の資産見通しや資産管理についてのアドバイスと、理想的な資産管理と比較した上で現状を点数で示してくれます。
マネーフォワード・プレミアムのメリット
無料版でも利用者が多いマネーフォワードですが、有料版であるマネーフォワード・プレミアムではどのような機能があるのでしょうか。毎月利用料金を500円ずつ払うわけですから、納得して利用したいものです。
ここからは、マネーフォワード・プレミアムのメリットを無料版との違いや無料版のデメリットを含めて紹介していきます。自分の使い方に合いそうか、必要かどうか考えながらみていきましょう。
①理想の家計と比較して家計診断が可能
理想の家計に比べて、現状使いすぎているのか、それとも理想に近い状態なのか家計の診断をしてくれます。理想の家計とは、入力した家族構成や収入、居住エリアの家賃相場など様々な要因を加味したものです。その他に、節約ポイントのアドバイスも示してもらえます。
②連携可能金融機関11件以上
金融機関やクレジットカード、電子マネーやポイントカード、証券会社など様々な金融サービスを連携させることができるマネーフォワード。利用中の金融サービスをすべて連携させることで、自分の金融資産状況が一元管理できるところが魅力です。
しかし、無料版では10件分しか連携させることはできません。銀行口座だけなら十分かもしれませんが、電子マネーやポイントカードも一元管理しようとすると足りなくなる可能性があります。
その点、無料版と違い有料版なら、11件以上連携が可能。連携件数に制限がないので、手持ちの金融資産を一元管理できるのです。
③連携先データが常に最新状態
銀行口座、クレジットカード、ポイントカードに電子マネー、証券などを一元管理するために、すべてを連携。しかし、連携先それぞれのデータを最新状態にするために一つ一つボタンを押すのはかなりの手間がかかります。
無料版にはなく、有料版だからこそある機能が、この連携先データをボタン一つで最新データに更新できるというもの。マネーフォワードプレミアムなら、手間と時間を省いて、金融資産の状況を簡単に把握することができます。
④広告の非表示
自分が興味のない広告表示にうんざりする人も多いのではないでしょうか。マネーフォワード・プレミアムでは、広告は表示されません。ただ、「無料版でもさほど気にならないからデメリットには感じない」との声もあります。頻繁に利用する人や、スマホ画面が小さくて見にくいといった人にとっては、嬉しいサービスかもしれません。
⑤グラフによって資産の見える化
「家計簿を一生懸命つけているけれど、お金の動きが把握しにくい」「一目でお金の動きが見ることができたらいいのに」そのような時に役立つのが、グラフによる「見える化」です。毎月の収入、支出をグラフで見ることができます。お金の動きを一目で把握できるので、今後の支出管理の改善策も立てやすくなります。
⑥グループを複数作成
「ポイントカードを連携したけれど、ポイントは資産としてカウントさせたくない」「家族用と個人用に分けたい」「生活費、貯蓄用などと用途別に分けたい」そういった場合に便利なのがグループ機能。
好きなグループ名をつけることができ、複数作成することが可能です。無料版では1つしか作れないので、デメリットと言えるでしょう。グループ機能を使っていくつかグループ分けをしたい人は有料版が良さそうです。
⑦マンスリーレポート
マンスリーレポートは、家計や連携させた金融資産などのデータから月毎にまとめて、評価してくれる機能。自分で分析しなくても、毎月分析結果の表示を確認すれば済んでしまうので効率的です。集計期間の開始日も自分で設定できるので、給料日やカードの引き落とし日などを考慮して設定することができます。
⑧ライフプランに合わせた未来設計
自分のライフプランを設定し、そのライフプランに合わせて資産の見通しを出す機能です。未来シミュレーター「よそQ」は、自分のライフプランに合わせて将来の貯金額をシミュレーションしてくれます。家族構成や家を買うか、老後の計画などのデータを入れると、今何をしたら良いのかを見ることができます。
⑨トリプルバックアップ
万が一システムセンターなどで、システム障害が起きた際にデータ復旧ができるように運用されているサービスです。マネーフォワード・プレミアムの利用者のみ、データバックアップが手厚くなっています。定期的なバックアップによって保管していて、その際バックアップでは遠隔地保管を含めて3重に保管するものとしています。
⑩優先的にサポート
サービスについての質問や不具合などが発生して問い合わせをした際に、マネーフォワード・プレミアム会員の方を優先的にサポートしてくれます。困っている時に、長時間待たされてイライラした経験のある人もいるかもしれません。そうした不測の事態で優先的にサポートしてくれるというのは、とても助かるサービスです。
⑪サービス継続性保証
サービスの月内稼働時間が99.5%を維持、または下回った際のサービス利用料金の割引を保障するというものです。
通常、マネーフォワードの自動家計簿・資産管理サービスは月内99.5%を維持することとしています。2016年12月のバージョンアップ実施時のトラブルで、月内の稼働時間が99.5%を下回ってしまったた際には、40%(200円)の割引を行い利用料金を300円にしたようです。
マネーフォワード・プレミアムのデメリット
マネーフォワード・プレミアムには、連携件数が無制限であったり、データの閲覧期限がなかったりと、自分が持っている金融資産を一元管理するにはメリットが多くあります。では、一方でデメリットはあるのでしょうか。ここからは、マネーフォワード・プレミアムのデメリットについて見ていきましょう。
①プレミアム会員はお金がかかる
マネーフォワードの自動家計簿・資産管理サービスには、無料版と有料版であるマネーフォワード・プレミアムがあります。有料版のデメリットとして挙げられるのは、ずばり利用するのにお金がかかってしまうところです。
マネーフォワード・プレミアムでは、連携させる金融サービス件数が無制限、データ履歴の閲覧期間も無制限などと、一元管理したい人にはもってこいのサービスかもしれません。しかし、月額500円、年間にすると6,000円かかることになります。
無料版を利用している人の中には、無料版で十分との声もあります。自分が使いたい機能は何か、どのような使い方をしたいのか一度考えてみると良いかもしれません。
②プレミアムに関わらず個人情報流出リスク
マネーフォワードをクラウドサービスです。もう一つデメリットとして挙げられるのは、クラウドサービスである以上つきまとう情報流出のリスクです。クラウドサービスにとって生命線ともいえるセキュリティ対策。
マネーフォワードでは、第三者認証機構から「TRUSTeマーク」を取得しており、利用者から預かるデータは通信時も保管時も暗号化しているとのことです。
マネーフォワード・プレミアムの解約方法手順
「マネーフォワード・プレミアムをはじめてみたけれど、自分にはここまで機能は必要なかった」「無料版にしてもデメリットを感じないかもしれない」と思った時に、解約がスムーズにできなかったら困ってしまいます。
解約には、Web版のサービスから購読した人の場合と、Google PlayやApple IDから購読した人の場合とで解約月の料金など注意しなければいけない点があります。正確に、スムーズに解約手続きが行えるよう、最新の情報をもとにしっかり確認して行いましょう。
よく読んだ上で手順に沿って行う
プレミアムサービスの解約方法は人によって違いがあるので、しっかりと確認してから行いましょう。
まず、Web版サービスからプレミアムサービスを購入した人の場合です。アカウント状況に表示されている「プレミアムサービスを解約する」ボタンをクリックします。月の途中で解約した場合には、解約手続きをした月の利用日分を日割りした料金が請求額となります。
次に、Google PlayやApple IDからプレミアムサービスを購入した人の場合です。Webやアプリからは解約手続きが行えないことに注意が必要です。解約する時は、Google Playのマネーフォワードアプリから画面内の購読キャンセルをします。
Apple IDで購入した場合も、App Storeから定期購読の解約を行います。また、Web版と違い、月の途中で解約しても料金は解約月の分まではかかる点にも注意が必要です。
初めの1ヶ月が無料で試せる
マネーフォワード・プレミアムは、初回の30日間は無料で利用することができます。いわば、お試し期間です。「試してみたいけれど、いきなりお金を出すのは気がひける」「無料版にはない分析ツールがどのようなものなのか知りたい」「自分のライフプランにあった診断を一度してもらいたい」そのような人は、まず1ヶ月間お試しで使ってみましょう。
マネーフォワードのプレミアムサービスはメリットが豊富
連携件数の無制限やデータ閲覧期間の無制限、グループが複数作成できる、分析ツールが豊富であるなど、有料版はメリットが盛りだくさん。
一方、有料版に関わらずクラウドサービスであるがゆえに情報流出のリスクが常につきまとうというデメリットも紹介してきました。初回30日間無料なども活用して、これを機に自分の資産管理を見直してみましょう。