特定記録郵便とは
今回は、特定記録郵便について解説をします。そもそも特定記録郵便とは何でしょうか。郵便局から郵便物を発送する際には、いろんなオプションを付けることができます。ちゃんと送付先に届ているのかどうかを確認したい場合などに利用できますが、そのオプションの一つに、特定記録郵便という出し方があります。
他の郵便と料金が違う
通常の郵便と特定記録郵便との違いはいろいろありますが、まず料金面での違いについて説明します。当然、通常の郵便料金よりも特定記録郵便の方が高い料金が必要になります。
特定記録郵便で必要になる料金は、通常の郵便料金に160円を上乗せされます。これを付けることで、配達記録が付くオプションになります。ただ、確実に相手方に届いたかどうかを確認することはできないので注意が必要です。
特定記録郵便はどういった時に使うのか
特定記録郵便はどんなときに使えるオプションでしょうか。郵便物を送付する相手に対して信頼を得たい場合に利用されることが多くなっています。特定記録郵便の出し方を利用しているといえば、受け取る側としては通常の郵便の出し方に比べて安心感があります。追加料金はかかりますが、相手に信頼感を持ってもらいたい場合に利用するようにしましょう。
特定記録郵便の種類と料金一覧
特定記録郵便のオプションを付けられる郵便物は、決まりがあります。すべての郵便物にこの特定記録郵便のオプションを付けられるというわけではありません。ここでは、特定記録郵便のオプションを付けられる出し方の郵便物を紹介し、それぞれの料金について、一覧のように紹介をしていきます。
ミニレターに特定記録を付ける場合の料金
特定記録郵便を付けられる出し方の一つ目は、ミニレターです。ミニレターとは、全国一律62円という割安の料金で郵便を出すことができるお得な出し方です。ただ、もちろん制限があり、全体の重さが25gまでと定められています。専用封筒の重さがすでに9gあるので、実質16gまでのものしか利用することができません。
このミニレターに特定記録郵便を付けた場合、合計料金は222円となります。ミニレター専用封筒の購入代が62円で、残りの特定記録郵便分の料金を切手貼付けあるいは郵便局の窓口で支払いをすればこれを利用することができます。
定形郵便に特定記録を付ける場合の料金
特定記録郵便を付けられる出し方の二つ目は、定形郵便です。定形郵便とは、長辺が14cmで短辺が9cm以上の大きさで、長辺23.5cmに短辺12cm、さらに厚さ1cm以内の郵便物のことを指します。重さ制限は50gと定められています。
定形郵便は、25g以内なら82円、25g以上50g以内なら92円で郵送することができます。これに特定記録郵便のオプションを加味すると、242円から252円で利用することができます。いずれも、切手を購入して貼付けするか、郵便局窓口で現金支払いで依頼することができます。
定形外郵便に特定記録を付ける場合の料金
特定記録郵便を付けられる出し方の三つ目は、定形外郵便です。定形外郵便とは、定形郵便よりも大きい郵便物になります。ただ、際限なく大きな荷物を送れるわけではありません。最大の大きさは、長辺・短辺・厚さの三辺の合計が90cm以内であることが条件になります。重量制限は1kg以内と定められています。
定形外郵便を特定記録郵便で送る際の料金は、定形外郵便の料金が重量により細かく分類されており、その料金に160円を加えた金額になります。いずれも郵便局窓口で現金払いか、切手貼付けで郵送可能です。
ゆうメールに特定記録を付ける場合の料金
特定記録郵便を付けられる出し方の四つ目は、ゆうメールです。ゆうメールとは、長辺34cm×短辺25cm×厚さ3cm以内の郵便物を送れる方法です。定形外郵便と異なる点は、送れる物品がカタログ・書籍・雑誌などの印刷物、あるいはCDやDVDなどの電磁記録媒体などと限定されています。その分料金が安くなります。
ゆうメールの料金は重量ごとに定められていて、特定記録郵便を付けると160円上乗せされます。異常のように四種類の形式で特定記録郵便を付与できますが、郵便局のホームページではそれぞれの料金が一覧で紹介されていて見やすくなっています。
特定記録郵便を受取人払いにすることは可能?
特定記録郵便が利用できる形態と金額一覧について紹介しました。続いて、特定記録郵便で出した郵便物の郵送料を受取人払いにできるのかどうか、解説をします。送付先からの要望で特定記録郵便を選択した場合、受取人払いにできると負担感が少なくて済みますし、相手方からも受取人払いを望まれるケースもあります。
窓口で申請すれば可能
特定記録郵便の受取人払いが選択できるのは、ゆうメールのみです。それ以外の送付方法の場合は受取人払いを選択することができません。ゆうメールの料金を受取人払いにする際には、郵便局窓口で申請する必要があります。受取人払いをする際には、受け取り人側の承諾が必要になります。受取人払いの手続きをする際に窓口で確認されます。
特定記録郵便を郵便局へ発送する際の出し方
特定記録郵便の料金を受取人払いに設定できる場合について紹介しました。次に、特定記録郵便を郵便局に郵送依頼する際の出し方について解説をします。梱包の必要性や郵送料金の支払い方法、ポストへの投函ができず郵便局窓口にもっていかないといけないことなどについて説明をしていきます。
荷物の梱包方法
まず、特定記録郵便による郵便物の梱包方法について説明します。ミニレターは所定の専用封筒があるのでこれを活用します。定形郵便は、封筒のみ適用されます。定形外及びゆうメールでの送付の場合は、それぞれの規定の大きさに合わせた段ボールなどを用意する必要があります。
大手通販業者のamazonなどでは、定形外郵便やゆうメールで利用できる大きさの段ボールを販売してくれています。ちょうど良い大きさの段ボールを用意するのが難しい方は購入してしまう方法もあるのでお勧めです。
切手の枚数
特定記録郵便を出すときの料金を切手で支払いする際の切手の枚数について説明をします。特に切手枚数に制限はなく、指定の金額に合致していれば何枚になっても問題はありません。手持ちの余っている切手を貼っていって全く問題はありませんのでいろんな組み合わせで計算してみて活用してください。
切手は窓口でも購入可能
特定記録郵便による郵便物に貼付けする切手は、窓口でも購入することができます。窓口で指定の料金を支払って切手を貼ってもらうというやり方もあります。むしろ、どちらにしても窓口で申請をしないといけないので、こちらの方が手続きとしては簡単です。ただ、余っている切手を使いたいならあらかじめ切手を貼っても問題ありません。
特定記録郵便の確認法【到着日数一覧】
特定記録郵便の荷姿や料金の支払い方法などについて説明しましたが、続いては特定記録郵便で郵送手配をした郵便物の追跡方法や到着日数の一覧について説明をします。郵送している相手に確実にわたったかどうかはわかりませんが、指定の住所の郵便受けに届いた日時はこちらの追跡方法で確認することができるようになっています。
特定記録郵便の追跡方法
特定記録郵便で出した郵便物の追跡方法について紹介します。郵便局の窓口で特定記録郵便の配送依頼をした際に、お問い合わせ番号が記載された受領証を手渡しされます。郵便物の追跡方法は、この番号で郵便局に日数などの問い合わせをします。電話による追跡方法も可能ですが、インターネット経由で照会を駆けることもできるようになっています。
特定記録郵便の到着日数
特定記録郵便による追跡方法を利用した日数の結果を一覧で紹介します。愛知県から滋賀県への郵便物は一日という日数で到着した結果がありますが、石川県や徳島県などには二日の日数がかかっています。到着日数の一覧表はありませんが、郵便局のwebサイトでは到着日数の目安を発送地と目的地によって日数を検索できるようになっています。
いずれにしても、郵送手配をした郵便局から届け先の住所の最寄り郵便局へ到着し、そこから指定住所まで配達されるという流れになります。特定記録郵便を利用することで日数など郵便物の配達履歴を追えるので、安心です。
特定記録郵便のデメリット
ここまで、特定記録郵便の利用方法や追跡方法、到着日数の一覧などについて紹介してきました。ここでは、特定記録郵便を利用することのデメリットの説明をします。追跡方法があるのが特定記録郵便の大きなメリットですが、他の郵送形態に比べると劣る面や不足している面があります。郵便物の重要性や送り先などに応じて使い分けましょう。
無賠償
特定記録郵便を利用するデメリットの第一は、賠償に関する規定がないことです。万一、郵便物が紛失してしまっても全く賠償保障を受けることができません。価値の高い書類や物品を送付する際には、特定記録郵便で手配することはあまりお勧めすることができません。他の郵送手段を検討しましょう。
郵便受投函
特定記録郵便を利用することのデメリットの第二は、郵便物は郵送先の郵便受けに投函されるという点です。指定住所まで送付したことまでは確実にわかりますが、配達先の方にわたったかどうかまでの確認は取れません。もしかしたら郵便受けから何らかの形で失われてしまう可能性もあり、これに対する保証は全くありません。
誤配のリスクがある
特定記録郵便を利用することのデメリットの第三は、誤配が起こりうる点です。郵便局員の方が郵便受けに投函していくという人為的な作業が伴いますので、全くミスがないかといえばそうではなく、紛失してしまうリスクを含んでいます。誤配のケースは非常に少ないですが、ヒューマンエラーは起こりうると考えるべきでしょう。
情報の時間に誤差がある
特定記録郵便を利用することのデメリットの第四は、配達記録の情報に誤差が生じる可能性がある点です。郵便局員の中には、郵便受けに投函をする前に配達完了の記録をしてしまう方もいるかもしれません。到着時間にはある程度の誤差が生じてもおかしくないと認識しておくべきです。
途中紛失されるリスクは高い
特定記録郵便を利用することのデメリットの第五は、配達中で紛失されるリスクをはらんでいる点です。郵便局によって異なりますが、普通郵便と一緒に配達するケースが多くなっています。このため、大量の通常郵便物に紛れて途中で特定記録郵便の郵便物が紛失してしまうリスクは、ありえないことではありません。
日曜・祝日は配達されない
特定記録郵便を利用することのデメリットの第六としては、日曜や祝日には配達されることがありません。速達等を利用して日曜日や祝日を指定することもできますが、速達などのオプションを付けない通常の特定記録郵便では、通常は平日のみの取扱となり、休日は取り扱いが行なわれることはありません。
確実性がない
特定記録郵便を利用することのデメリットの第七は、確実性に欠けている点です。後述する書留だと、配達人の受け取りを手渡しで行なってもらうことができます。特定記録郵便の場合は郵便受けに投函して完了となるので、本当に送付先の本人が受け取ったのか、確実に受け取っているという確認を取ることは不可能となっています。
より安心して利用できる書留
ここまで、特定記録郵便のデメリットを含めて紹介をしてきました。ここでは、特定記録郵便よりも確実性がある書留郵便について説明をします。もちろん、特定記録郵便よりも料金は高くなりますが、手渡しで受け取り人に届けてもらうことができ、しかも配達した時間を正確に記録してもらうことができるので、より安心して利用することができます。
送達過程を記録
書留郵便で郵便物を発送すると、特定記録郵便と同様送達記録がなされていきます。届け先の方に手渡しされた日時や配送日数などの追跡方法が用意されていて、あとで履歴をチェックすることができます。特定記録郵便も同様の追跡方法がありますが、これよりも書留の方がより正確に履歴を追うことができるので安心感が違います。
損害賠償保障がある
書留郵便のメリットの最大のポイントは、損害賠償の保障が付与されている点です。書留には一般と現金、簡易の種類がありますが、損害賠償金額はこの種類によって異なります。各上限が設けられていて、その範囲内で実損を補償してもらうことができます。現金を郵送する場合は、この現金書留を利用するともしもの時にでも安心して発送することができます。
特定記録郵便は荷物の動向を確認することが出来る
今回は、特定記録郵便について解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか。料金の一覧や到着日を一覧形式で紹介し、追跡方法や郵便物の手配の仕方、料金面について解説をしてきました。また、郵便物の種類によっては料金の受取人払いによる手配も可能であると紹介してきました。
郵便局のサイトでは料金の一覧も用意されていますし、大いに活用ください。受取人払いにする場合は必ず先方の了解を得る必要があることを忘れないようにすることも重要です。特定記録郵便では郵便物の送達履歴を追えるので、適宜活用しましょう。