ネット銀行の仕組み
ネット銀行とは、実際の店舗を持たずに、お金の取引をすべてネット上で行う銀行のことを言います。したがって、その仕組みは、店舗を持つ都市銀行や地方銀行とは大きく異なっています。ただ、仕組みが異なっていると言っても、特に複雑なわけではなく、正しい使い方の知識を持てば、日常生活の様々な面で役立つのがネット銀行です。
振込方法
ネット銀行の場合、振込の仕組みも店舗を持つ銀行と違います。その方法ですが、パソコンやスマホでネット銀行にログインし、振込を選択するだけです。後は、振込先の銀行名、支店名、口座名義人、口座番号、入金額などを入力すれば、手続き完了です。銀行のATMや窓口に行かなくても振込手続きができて、大変便利です。
振込手数料
振込手数料には自行宛てと他行宛てがあります。ネット銀行の自行宛て振込手数料は、無料かせいぜい54円程度です。一般銀行のATM利用よりも安く、お得に利用ができます。
ネット銀行の他行宛て振込手数料は、154円から270円くらいです。手数料に幅があるのは、3万円未満振込と3万円以上振込の違いあることやネット銀行ごとの差を考慮したためです。いずれにしろ、自行宛て振込手数料同様、一般銀行よりもお得感があります。
ネット銀行の中には、条件次第で振込手数料が無料になるものがあります。その条件も決して難しいものとは限らないので、一般銀行よりも大きなメリットを得られます。
入出金はどうやって行うの?
ネット銀行には店舗がありません。ということは、入出金の仕組みがどうなっているのか気になる人もいるでしょうが、提携ATMの利用でそれが可能になります。ATMの使い方はネット銀行でも変わらず、一般銀行、コンビニ、郵便局などのATMにキャッシュカードを持っていって、挿入すれば、入出金手続きは支障なく行えます。
ATM入出金手数料
ATMの入出金手数料は、ネット銀行でも有料となっている場合が多いですが、条件によって無料となるケースもあります。何回までは無料とか、何万円以上利用で無料などの条件が設定されているのです。ATM入出金手数料は、1回ごとの利用ではそれほどの金額にはならないものの何度も利用すればかなり損になるので、無料になるのはありがたいことです。
ネット銀行と他銀行の比較
ネット銀行と他の銀行の一番の違いは店舗があるかないかです。ただ、ネット銀行でも店舗を有するところもありますが、最小限にとどめられています。それはともかく、店舗がない、または少ないということが、ネット銀行と他の一般銀行のサービス面や仕組みなどの違いとなって表れています。
メガバンクとの比較
ネット銀行独自のメリットやデメリット、使い方などについては後程解説するとして、ここでは、まずメガバンクとネット銀行を比較してみましょう。仕組みが違うそれぞれの銀行では、手数料、預金金利に差があります。ともにネット銀行のほうに分があります。また、信頼度という点では、メガバンクのほうが大きそうですが、実際には違いはありません。
地方銀行との比較
地方銀行は、地域に根差した活動をしています。メガバンクが相手にしないような顧客でも丁寧に応対してくれることが多いです。ただ、地域に根差している以上、その地域から出ると店舗がない場合がほとんどで、使い勝手が非常に悪くなります。一方、ネット銀行の場合は、地域に根差した活動はできませんが、どこでも利用できるのがメリットです。
ネット銀行のデメリット
自宅に居ながらにして色々な使い方ができるネット銀行は便利な存在ですが、デメリットもいくつかあります。ただ、デメリットがあるからと言って、ネット銀行を利用しないというほどまで考える必要はないものの、デメリットを知っておけば、何かの役に立ちます。大事なのは、デメリットを知りつつ、上手にネット銀行を利用することです。
デメリット①提携ATM以外は使用不可
ネット銀行には、店舗や自社ATMがないので、提携ATMを利用してお金の入出金をします。つまり、提携ATM以外では、一切入出金手続きはできません。提携ATMが多い場合は不便に思うことはあまりないでしょうが、少ない場合は、面倒です。提携ATMを探すだけでも一苦労ということもあるでしょう。
1日の引出限度額を変更は可能
提携ATMしか利用できないのは、ネット銀行のデメリットではあります。しかし、提携ATMでも使いやすい点もあるのです。各ネット銀行のサイトにログインし、引出限度額を変更すれば、提携ATMからの引出額を自由に設定できます。かなり高額のお金を引出すことも可能になるので、一段と提携ATM利用が便利になります。
人気ネット銀行の引出限度額・変更後一覧
ネット銀行の引出限度額がどこまで変更可能なのか見てみます。まず、住信SBIネット銀行の場合です。初期設定は1日50万円、1か月200万円ですが、それぞれ0~200万円、0~1000万円に変更可能なので、かなり大きなお金を下せます。ジャパンネット銀行では、1日の初期設定が同じく50万円で、0~50万円になりますが、それほどの高額にはなりません。
コンビニのセブンイレブンのネット銀行であるセブン銀行の場合、引出限度額の初期設定はやはり50万円ですが、それを0~200万円に変更できます。
楽天銀行の引出限度額の初期設定も50万円ですが、それを50万円以内の範囲で変更可能です。ただし、カスタマーセンターに連絡すると、一時的に100万円の範囲で引出限度額が引き上げられます。当日限りのサービスです。
引出限度額を変える注意点
ネット銀行のサイトにログインすれば、簡単に引出限度額は変更できます。だからと言って、あまり高い限度額に設定するのは考え物です。万一カードの盗難や紛失、スキミングなどがあった場合に不正出金されたら、その被害が高額になります。したがって、必要最小限の引出限度額に設定しておくほうが安全です。
デメリット②通帳がない
一般銀行を利用している場合には当たり前のように付いてくる通帳ですが、ネット銀行には通帳がありません。したがって、お金の管理は、各ネット銀行のサイトで行います。それで十分という人もいるでしょうが、紙の通帳で逐一入出金の流れを管理したいという人にはデメリットとなります。
デメリット③一部給与振込が不可
勤めている会社によっては、ネット銀行への給与振込を認めていない場合があります。ネット銀行利用者が増える中にあって、これは大きなデメリットです。意外に給与振込はネット銀行以外でとしている会社が多いのです。もしネット銀行をメインバンクンにしている場合は、その影響を直接受けますが、その場合は他の銀行口座を作成するしかありません。
デメリット④一部公共料金の口座引き落とし不可
公共料金の引き落としに銀行口座を使っている人も多いでしょうが、ネット銀行の場合、一部公共料金の引き落としに対応していない場合があります。一部とは、水道料金のことで、地域によってネット銀行が利用できないのです。他のガス料金や電話料金、NHK受信料などの場合は問題がありませんが、少しこのデメリットは気になります。
ネット銀行が利用できないのならクレジットカード利用も
ネット銀行をメインバンクにしている人で、一部公共料金の引き落としができないのなら、クレジットカードの利用もおすすめです。実際に利用している人もたくさんいます。クレジットカードならほぼすべての公共料金の支払いができるので、不便はありません。しかも、クレジットカード払いなら、ポイントも付くので、お得感があります。
デメリット⑤セキュリティ管理は自己責任
一般銀行のセキュリティ管理は、すべて銀行側の責任で行われます。個人的には、通帳やキャッシュカードを紛失したり、盗まれたりしなければ大丈夫です。しかし、ネット銀行の場合は、セキュリティ管理を自己責任で行わなければいけません。ネット銀行側でも必要な対策は講じていますが、自己管理も欠かせないのです。
自己責任でセキュリティ管理をすると言っても、特に大げさな対策が必要なわけではありません。ウィルス対策ソフトを導入する、公式サイトからネット銀行にアクセスする、パスワードを定期的に変更するなどです。
デメリット⑥店員に相談できない
店舗を持たないネット銀行では、銀行員と面と向かって相談ができません。これもデメリットで、預金やローンなどのことについて、店員に直接聞きたいことがある、じかにアドバイスしてほしいと思っても、それはかなえられません。もし、直接相談をしたいという希望があるのなら、一般銀行を利用するほうがいいでしょう。
一部には店舗が少しだけあるネット銀行もあります。しかし、その数はわずかなので、近くに店舗がないという場合がほとんどです。したがって、多くの場合は、直接店員に相談ができないというデメリットは解消されません。
オンライン相談なら可能
店員に直接相談ができないというデメリットがあるネット銀行ですが、オンライン相談なら可能な場合があります。ただ、直接面と向かって相談するのに比べると、やや使い方にデメリットを感じるかもしれません。しかし、オンライン相談だからと言って、内容に大差があるわけではなく、店員が丁寧に助言してくれます。
デメリット⑦ID・パスワードを失くすとログインが不可能
ネット銀行では、提携ATMの利用以外のすべてのお金の取引をサイト上で行います。したがって、サイトにログインができて、初めて利用可能となるのですが、IDやパスワードを失くすとログインそのものができなくなります。そうなれば、自分が利用しているネット銀行を使えなくなるデメリットがあります。
IDやパスワードを失くしたら、再発行という手続きはできます。ただし、意外に手続きが面倒な場合もあるので、できる限りIDやパスワードは失くさないことです。
ネット銀行のパスワードをパソコンやスマホに記憶させておくことはできますが、何らかの理由でその情報が外に漏れてしまう恐れがあります。そのようなことがあっては困るので、パソコンやスマホには記憶させずに、1回ごとに入力することをおすすめします。
パスワードを複数回間違えるとロックがかかる
ネット銀行のサイトにログインするパスワードがわからなくなったからと言って、うろ覚えで入力するのはよくありません。それでログインできればまだしも、できない場合に何回も入力すればロックがかかってしまいます。そうなれば、すぐにサイトを利用できなくなり、カスタマーセンターなどに連絡して、ロック解除の依頼をしなければいけなくなります。
デメリット⑧システムメンテナンス中は利用不可
一般銀行の場合、システムメンテナンスがあっても利用できるように配慮されている場合がありますが、ネット銀行はその仕組みから言って、システムメンテナンス中は利用ができません。ただし、このデメリットを最小限にとどめるべく、ネット銀行側でもメンテナンスを深夜の短時間で済ませることが多いです。
デメリット⑨住宅ローン審査が厳しい
仕組み上、人件費があまり掛からず、施設費も必要のないネット銀行は、コスト削減ができるので、住宅ローンのサービスを充実させています。一般銀行以上の好条件で貸し付けを行っている場合もあります。それだけに、審査にはことのほか厳しく臨むことがあるのです。したがって、審査通過に苦労することがあります。
デメリット⑩偽メッセージに注意
パソコンやスマホを使っていると、偽メールが送られてくることがあります。送信者はそのメールから偽りのサイトに誘導して、IDやパスワードなどを盗み取り、悪用するのです。いわゆるフィッシング詐欺と呼ばれるものですが、このような被害に遭うと、単なるデメリットでは済まされなくなることもあります。くれぐれも注意しましょう。
ネット銀行のメリット
まず、ネット銀行のデメリットから紹介しましたが、次はメリットの番です。ネット上での取引という仕組みを利用しているネット銀行には、数々のメリットがあります。そのメリットを見ると、ネット銀行をメインバンクンにしてもいいという人も多く出てくるでしょうから、詳しく解説しましょう。
メリット①提携ATM利用手数料が無料・安い
ネット銀行の提携ATM手数料については、軽く触れてありますが、もう少し詳しく見てみましょう。ネット銀行の場合は、ATM利用手数料が安いか無料で、これもネット銀行ならではのメリットです。無料となるには回数条件があるのですが、その回数の範囲内ならいいのです。
主要ネット銀行の提携ATM利用手数料無料回数を並べてみます。まず、イオン銀行の場合、手数料無料回数は月1~5回までです。住信SBIネット銀行では、月2~15回と幅があります。楽天銀行は月0~7回ですが、0回というのはうれしくない数字です。
ATM利用手数料が無料になる回数に幅があるのは、預貯金額の大きさによって、回数が増えたり減ったりするためです。ネット銀行をメインバンクにすれば、預貯金額も増える可能性があるので、無料回数もそれに応じて増すでしょう。
メリット②振込手数料が無料・安い
他行宛て振込手数料が安いか無料になるのもネット銀行のメリットです。無料になるのにはやはり回数制限があるのですが、いくつか取り上げてみましょう。住信SBIネット銀行の場合は月1~15回、イオン銀行の場合は月0~5回、楽天銀行の場合は月0~3回、GMOあおぞらネット銀行の場合は月2回などとなっています。
メリット③預金金利の金利が高い
ゼロ金利政策の影響もあって、一般銀行の預金金利はかなり抑えられています。したがって、預金をいくらしても大して得にはなりません。一方、ネット銀行の場合、すでに説明したように人件費や設備費を節約できることから、金利においてもかなり預金者に有利な設定をしてくれています。一般銀行の預金金利の2~10倍というサービスぶりです。
メリット④住宅ローンの金利が低い
運営コストが低く抑えられているネット銀行は、ATM利用手数料や振込手数料が安い、預金金利が高いなどのメリットのほかに、住宅ローン金利が低いという利点があります。住宅ローンを提供している金融機関はたくさんありますが、金利で選ぶならネット銀行が断然おすすめです。審査が厳しいという面はあるものの、可能ならネット銀行を選ぶといいです。
メリット⑤24時間取引可能
店舗によらずネット上ですべての取引をするネット銀行は、24時間利用できます。パソコンやスマホがあれば、好きな時間に振込をしたり、残高確認をしたりが可能です。これが一般銀行ともなると、店舗やATMの営業時間しか利用できませんが、ネット銀行なら時間の制約がなく、真夜中でも必要に応じて取引ができます。
メンテナンス時間は深夜が多い
システムメンテナンス中はネット銀行を利用できないという話をしましたが、メンテナンス自体は深夜に行われることが多いです。昼間にメンテナンスを行うと、利用者が不便を感じることになるので、配慮しているのです。しかし、時には昼間にメンテナンスが行われることがあり、そのような時は利用再開まで少し待たなければいけません。
メリット⑥ポイント還元・貯蓄サポートなどのサービスあり
楽天銀行では楽天スーパーポイント、イオン銀行ではWAONポイント、住信SBIネット銀行ではスマプロポイントなどのように、ネット銀行にはポイントプログラムがあります。サービスの利用でポイントがどんどん貯まっていくので、とても楽しいです。ネット銀行はその仕組みをうまく活用し、利用者に利益還元をしているのです。
ネット銀行の場合、貯蓄サポートサービスも充実しています。他行からの定額自動入金サービスでは、文字通り自動的に他行の口座からネット銀行の口座に毎月入金がされるのですが、貯金を計画的にしたい人にはぴったりのサービスです。
また、ネット銀行の中には目的別口座を作れるものがあります。用途に応じて口座を分けられるのですが、これは一般銀行にはないサービスで、ネット銀行ならではの活用法となっています。
メリット⑦預金保険で元金1000万円+利息が保護される
万一銀行がつぶれたら、一般銀行の場合、預金保険で元金1000万円+利息が保証されますが、これはネット銀行の場合も同じです。したがって、ネット銀行はつぶれやすいから心配だと思っている人がいたとしても、その心配は無用のものです。一般銀行だろうとネット銀行だろうと、つぶれた場合の安全策は用意されているので、安心して利用しましょう。
1000万円超の預金がある場合は?
1000万円超の預金がある場合は、預金保険では保証されません。したがって、銀行倒産のリスクを回避するために、預金先を複数の銀行に分けておきましょう。その際、同じネット銀行に分けてもいいし、一般銀行に分けてもいいですが、どうせなら金利が高い銀行を選ぶのがおすすめです。
メリット⑧営業日を気にする必要がない
ネット銀行は24時間365日営業しています。したがって、同じネット銀行に振込を行う場合は、他の一般銀行のように営業日を気にする必要はありません。いつでも振込んだら、即相手先に入金がされます。また、同じネット銀行でなく、他のネット銀行相手に振込んでも、入金はすぐに行われます。まさにネット銀行の仕組みのメリットです。
メリット⑨時間の節約ができる
ネット銀行の場合、店舗に行く必要もなく自宅や外出先でほとんどの取引ができます。したがって、大幅な時間の節約が可能です。特に銀行が遠い人の場合、居ながらに各種手続きができるネット銀行は大変便利です。また、忙しい人にとってもわざわざ銀行まで行く時間が節約できて、とても助かります。
メリット⑩記帳する必要がない
紙の通帳があったほうが安心だという人もいますが、通帳の場合、銀行まで行って記帳しないと、最新の記録がわかりません。それに対して、ネット銀行の場合は、すべての記録をサイト上でリアルタイムで確認ができるので、非常に便利です。現在に至るまでのお金の流れを正確かつ素早く知ることができるのは、ネットという仕組みのおかげです。
ネット銀行の安全性
ネット銀行を利用する場合、一番気になるのが安全性でしょう。一般銀行のように何の不安もなく使えるのか、気にしている人も多いはずです。確かに、フィッシング詐欺やハッキングなどのリスクは常について回ります。したがって、100%安全が保障されているわけではありませんが、その対策法や保証制度もあります。
被害保証制度がある
ネット銀行で、不正払戻しなどがあった場合は、その被害額が保証されます。保証額は、全額の場合と一部の場合がありますが、たいていの場合は保証自体はされます。ただし、明らかに利用者の落ち度があったと思われる場合は、保証がされないケースもあります。落ち度とは、他人にキャッシュカードを渡す、暗証番号やパスワードを教えるなどの場合です。
ウィルス対策ソフトが必要
パソコンやスマホにウィルス対策ソフト・アプリを導入するのは、基本的なセキュリティ対策です。ウィルス対策ソフトやアプリをインストールしていないために被害に遭っても、だれもその責任は取ってくれません。ネット銀行を利用するなら、個人情報の流出や不正利用を防ぐ意味でも、ウィルス対策ソフトやアプリは必須の道具です。
ネット銀行のおすすめの使い方
ネット銀行のメリットやデメリット、セキュリティなどを見たので、今度はおすすめの使い方を紹介しましょう。おすすめの使い方には、メインバンクとしての使用と預金用口座としての使用の2つがあります。また、すでに紹介した使い方ですが、目的別口座というものもあります。それぞれの使い方について、詳しく検証してみましょう。
メインバンクとして使う
まず、ネット銀行をメインバンクとして使う使い方を見てみましょう。この場合は、給料の振込先に指定できることが第一条件です。もし会社側がネット銀行を振込先として認めていない場合は、この使い方はできません。しかし、この第一関門を突破できたら、公共料金の引き落とし先もメインバンクのネット銀行にしておくといいでしょう。
メインバンクにおすすめのネット銀行
メインバンクとしておすすめのネット銀行はいくつかありますが、ATM利用回数によって選択するのも一つの手です。ネット銀行によって、ATM利用料金の無料回数が違ってくるからです。ATM利用回数が少ない人は、イオン銀行や楽天銀行がおすすめです。一方、ATMへよく行く人は、SBJ銀行や住信SBIネット銀行をメインバンクとするといいでしょう。
預金用口座として使う
預金用口座としても、ネット銀行は優れた特徴があります。その一番の理由は、金利が一般銀行よりも高いことです。同じお金を預けるなら、少しでも金利が高く、利益が得られるところを選びたいものですが、ネット銀行の口座は最適です。また、ほかにもネット銀行の口座を預金用口座にするおすすめの使い方があるので、それも見てみましょう。
預金口座におすすめのネット銀行
預金用口座としておすすめのネット銀行も色々ありますが、特にメリットが大きいのが楽天銀行とGMOあおぞらネット銀行です。金利が高いのは言うまでもなく、そのほかに証券口座を作成して、連携をすると、その金利が0.10~0.11%になります。また、ポイントプログラムも優れていて、ポイントが貯まりやすいです。
住信SBIネット銀行は定額自動入金サービスが便利
ネット銀行の預金用口座としての使い方で便利なのが、住信SBIネット銀行の定額自動入金サービスです。すでに簡単に紹介してありますが、他行の口座から一定額を毎月ネット銀行の口座に入金してくれるサービスです。手数料は無料です。なかなか貯金ができない、メインバンクの口座のお金を使ってしまうなどの悩みを持つ人に向いている使い方です。
目的別口座・つかいわけ口座を活用する
目的別口座の口座開設ができるのは、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、GMOあおぞらネット銀行です。それぞれの名称は、順番に「目的別貯金箱」、「目的別口座」、「つかいわけ口座」となっています。使い方は少しずつ違いますが、用途を分けるという点では共通しています。目的別口座を作れば、預金意欲も掻き立てられ、預金額も増えるかもしれません。
ネット銀行の口座開設の方法
一般銀行の口座開設方法はご存知の方が多いでしょう。銀行窓口に行って、口座開設手続きをするだけで、すべて完了します。ところが、ネット銀行の口座開設ともなると、勝手がわからないということになるかもしれません。ただ、ネット銀行はすべてネット上での手続きとなるので、口座開設も同じであることはわかるでしょう。
ネット口座開設に必要なもの
ネット銀行の口座開設にあたって必要なものは本人確認書類です。運転免許証があれば用を足しますが、車を持っていない人もいるので、別な書類でも構いません。パスポート、マイナンバーカード、住民基本台帳カードなどです。なお、写真が付いていない健康保険証のような書類の場合は、別にもう1点書類の提示を求められることが多いです。
ネット口座開設は4ステップ
ネット銀行の口座開設は、4ステップに分けられます。まず、ネット銀行のサイトで口座開設申し込みをします。それが済むと、口座開設申し込み完了のメールが届きます。その後、しばらくすると、ネット銀行から口座開設の書類とキャッシュカードが届くので、書類は熟読玩味しましょう。後はサイトにログインすれば、いつでも使えるようになります。
ネット口座開設の注意点
ネットを利用するという仕組みのネット銀行の口座開設にはいくつか注意点があります。その注意点は、一般銀行と同じものもあれば違うものもありますが、ここでは違うものをいくつか取り上げてみましょう。しかし、注意点と言っても、それほど大きな問題ではないので、気にする必要はないかもしれません。
即日の開設はできない
一般銀行の口座開設は、その仕組みから言って簡単にできます。当日の口座開設も可能です。それに対して、ネット銀行の場合は、申し込み自体は簡単ですが、キャッシュカードや書類の送付などの時間が掛かるので、当日の口座開設は無理です。すぐにでもネット銀行を利用したいという人もいるでしょうが、少し我慢が必要です。
未成年は親権者が必要な場合がある
多くのネット銀行では、未成年でも口座開設ができますが、銀行によって対応の違いがあります。ソニー銀行やジャパンネット銀行、じぶん銀行では、15歳以上で親権者は必要なくなります。楽天銀行の場合は、親権者の同意なくして口座開設できません。住信SBIネット銀行では、18歳以上なら親権者の同意なしでOKです。18歳未満の人は口座開設不可です。
どこのネット銀行がおすすめか?
ネット銀行と言っても、数がたくさんあります。その中からおすすめの銀行を選ぶのは簡単ではありませんが、ATM利用手数料、振込手数料、金利、使い勝手のよさなどから総合的に判断して、選ぶ必要があります。可能なら複数のネット銀行の口座開設をしてもいいでしょう。その過程で、一番自分に合ったネット銀行を見つけられるでしょう。
ネット銀行のデメリットを把握すればお得に使用可能
ここまで、ネット銀行の仕組み、デメリット・メリット、安全性、おすすめの使い方などについてお伝えしました。ネット銀行には様々なデメリットやメリットがありますが、それらを把握すれば、お得な使い方ができます。したがって、ネット銀行の仕組みをよく理解して、賢く使いましょう。