ギザ10のオークション査定価値はどれぐらい?
昭和の時代に期間限定鋳造されたギザ10。鋳造期間が他の硬貨に比べて格段に短く、発行年度や保存状態によっては、オークションでかなり高い査定価値があるようです。
今回は、読者の皆さんの一度は見たことがある使用済みのギザ10の価値から、未使用の激レアギザ10まで、オークションでの査定価値や、高い価格をつけるための条件などをご紹介致します。
ギザ10とは?
裏面に、京都の世界遺産「平等院鳳凰堂」が描かれている日本の10円硬貨。日本硬貨の中で、唯一銅製で、赤茶色をしたお馴染みの硬貨です。
日本でこの10円硬貨が鋳造されるようになったのは、昭和26年のこと。貨幣史上では、昭和27年鋳造開始とされる場合もありますが、実際は昭和26年から発行されたようです。
10円玉の側面がギザギザに加工されたもの
現在、私たちが日常生活で見かける10円硬貨の側面には、何も模様が入っておらず、つるんとした表面をしていますが、側面にギザギザ模様が彫られています。
この溝のギザギザの入った10円硬貨のことを「ギザ10」と呼びます。お会計で10円硬貨を受け取ったら、一度側面を確認してみましょう。ギザギザが入っていたら「ギザ10」です。
偽造防止の目的あり
令和の時代に入った2019年、私たちが今日目にするギザ10は、側面がつるんとしているものが大半となっています。
ギザ10が鋳造された元々の理由は、偽造防止が目的だったと言われています。昭和の途中で鋳造技術が発達しギザ10は姿を消しました。
ギザ10の価値が高い理由
ギザギザの溝が彫られているギザ10は、昭和時代でも期間限定で発行されていたため、レア度が高く、オークションの査定では高い価値があると言われています。
特に未使用のギザ10に至っては、発行年度によっては、かなり高い価値がある激レアアイテムとして珍重されています。一体なぜなのでしょうか?
製造期間が昭和の7年間のみ
ギザ10が激レアアイテムとしてオークションで高い査定価値を持っている主な理由となっているのが、その発行期間。
ギザ10が鋳造されていたのは、戦後間もない昭和26年からたったの7年間だけだったようです。そのため、流通量が少ないレアな硬貨となっているのです。
ギザ10の価値を左右する製造枚数
元々発行された期間が短いギザ10ですが、さらにその価値を高めているのが、発行枚数。年度によって発行数に大きな差があります。
一番発行枚数の少ない昭和26年鋳造のギザ10は、未使用品だとその価値は、普通の10円硬貨の6000倍にもなっており、オークションでもかなり高い査定価値があるようです。
ギザ10の年代別・オークション査定額
一般に流通している10円硬貨本来の価値は、10円しかないので、ギザ10も当然その価値は10円と考えるのが普通です。
しかしギザ10に関しては、発行された年代によっては、オークションでかなり高い査定価値がつくものもあります。
昭和26年
そこで、ここからは、ギザ10のオークション査定価格の目安を、年代別にご紹介していきます。まずは、最初にギザ10が登場した昭和26年発行のものから。
昭和26年発行のギザ10の価値は、オークション査定額が他のギザ10に比べて一番高くなります。使用済みの場合は15円ですが、未使用品だと差定額は1枚60000円となっています。
昭和27年
続いて昭和27年のギザ10のオークション査定価格は、使用済みのギザ10で1枚11円。あまり価値はありません。
では、未使用の昭和27年発行ギザ10についてはどうでしょうか?未使用のギザ10のオークション査定価値は、18000円となっています。
昭和28年
昭和28年発行のギザ10は、発行枚数が、過去の2年に比べて3倍近く増えていますが、使用済の価値は12円と昭和27年より高め。
昭和28年発行のギザ10のオークション査定価値は、未使用品だと1枚18000円となるようです。昭和27年と同じです。
昭和29年
昭和29年発行のギザ10の価値については、どうでしょうか?昭和29年のギザ10は、使用済硬貨の価値が11円。
昭和29年のギザ10は発行枚数が昭和28年より1億枚ほど多かったようです。未使用のレアギザ10については、1枚の価値は18000円となっています。
昭和30年
続いて昭和30年発行のギザ10についてですが、こちらのオークション査定価格は、使用済みでも1枚15円となっています。
昭和30年は前年に比べて発行枚数が5分の1ほどと少ないためレア度が増しており、未使用品については、1枚25000円の価値があります。
昭和31年
昭和31年のギザ10についてですが、この年は、硬貨が発行されなかったため、この年度のギザ10はありません。
ここまでご紹介した金額は、保存状態によっても変わりますので、保存状態がよければ、価値が上がる場合もあります。
昭和32年
続いて昭和32年発行のギザ10の価値についてです。昭和32年は発行枚数がガクンと減って5000万枚となっています。
そのため、使用済ギザ10でも25円、未使用の激レアギザ10に至っては、1枚40000というオークション査定額がつくこともあるようです。
昭和33年
最後に、昭和33年発行のギザ10の価値についてですが、昭和33年は発行枚数がもっとも少なく2500万枚しか発行されていません。
そのため、昭和33年発行のギザ10は使用済でももっとも価値が高く、1枚70円という価値があります。レアな未使用品については、50000円ほどのようです。
ギザ10の買い取り価値が高いもの
ここまで、ギザ10のオークション査定価値を、年代別、そして使用済みと未使用の状態に分けてご紹介致しました。
発行枚数によってもオークションでの査定価値が変わるため、発行年度がいつなのかというのも査定価値が高くなるための重要なポイントでした。
超レア未使用品は価値が高い
では、オークションでギザ10の査定価値を決める要素には、他にどのような要素があるのでしょうか?
オークションで、もっとも価値が高くなるのは、発行枚数が少ない年の超レアな未使用品のギザ10です。
保存状態のよいもの
未使用品のギザ10を見つけるのは、かなり難しいので、なかなかオークションにも出回ることがありません。
では、使用済みだったら、どのようなギザ10ならオークションでの査定価値が上がっていくのでしょうか?
直接触らないようにする
ギザ10のオークションでの査定価値を決めるのは、硬貨の保存状態の良し悪しです。保存状態が良いと高値がつきます。
保存状態をよくするためには、とにかくギザ10硬貨を触らないことです。見つけたら、小さめのジップロックに入れて保管しましょう。
洗ったり磨いたりしない
昭和の時代に発行されたギザ10は、使用済みのものの場合は、かなり古びて汚れて見えるものが多いです。
しかしながら、これを洗ったり、磨いたりすると、オークションの査定価値が下がりますので、ご注意ください。
盗難にも注意
また、保存状態のよいギザ10は、オークションでの査定価値がそれなりに上がるので、盗難にも遭いやすいです。
買い取り業者に持っていく際は、できるだけ寄り道せず、ささっと査定してもらって換金するのが良いでしょう。
鳳凰の尾が上向きのレアもの
昭和の時代に7年間のみ発行されたギザ10ですが、中には、硬貨の裏の鳳凰の尾のデザインが上向きになっているものがあります。
他のギザ10と違って、発行枚数が少ないので、このギザ10は激レアアイテムとして、オークションで高い価値があるようです。
ギザ10の価値を査定してくれる業者
未使用品でなくとも、もしかしたら高い価値を持っているかもしれないギザ10。一体どこに行ったら、手持ちのギザ10の価値を査定してもらえるのでしょうか?
そこで、最後に、ギザ10の査定を行ってくれる買い取り業者をいくつかご紹介致します。オークションに出品する前に、手持ちのギザ10にどれほどの価値があるのか?また未使用品なのかどうかなどの査定もお願いしてみましょう。
買い取りプレミアム
ギザ10の査定をしてくれる買い取り業者、一つ目にご紹介するのは「買い取りプレミアム」です。買い取りプレミアムは、古物の査定などを専門に行っている買い取り業者で、店舗への持ち込み査定の他、出張、郵送などの査定も受け付けています。
ギザ10の査定についても行っており、査定をしてくれるスタッフは、男性、女性どちらでも指定することが可能です。事業規模の大きい買い取り業者ですので、「買い取りプレミアム」は査定経験も豊富で信頼性が高いと評判です。
また、この後ご紹介する2社に比べて買い取りプレミアムは、買い取り額が高めですので、それも、利用者が多くなっている秘密のようです。ギザ10の価値が分からなくて迷ったら、まずは、買い取りプレミアムに相談でも良いかもしれません。
バイセル
続いてご紹介する査定業者は、「バイセル」。バイセルは実は、「買い取りプレミアム」と同じ経営母体で運営されている会社です。スピード買い取りで有名な「バイセル」ですが、査定額は、買い取りプレミアムよりやや低め。
ただし、買い取りプレミアムよりも、査定サービスが充実しているようで、利用者の顧客満足度がもっとも高い買い取り業者と言われています。バイセルも、店舗への持ち込みの他、出張査定、郵送査定もうけつけています。
また、査定してくれる地域も日本全国となっていますので、大物の買い取り希望商品がある場合等は、郵送よりも出張査定の方がもしかしたら、利益が多くなる可能性もあります。
福ちゃん
最後にご紹介する買い取り業者は、「福ちゃん」。こちらは、バイセル、買い取りプレミアムとは、別の経営母体を持つ買い取り業者です。買い取りしてくれるアイテムは、切手、硬貨などの小物のほか、着物など衣類も含まれています。
福ちゃんも、前述の2社同様、店舗持ち込み、出張、あるいは郵送による査定を行っています。残念ながら、女性の査定者を指定することはできませんので、ブランド品の出張買い取りなどを一人暮らしの女性が依頼するのは、少しためらう方もいらっしゃるようです。
買い取り価格も、他の2社と比較するとやや低め。また、査定実績も他の2社より少し少なめですので、査定結果に納得いかない場合は、前述の2社に持ち込みして、査定額を比較してみると良いかもしれません。
ギザ10以外の古い硬貨にはどれぐらいの価値があるの?
ここまでギザ10のオークション査定価値や、ギザ10の買い取り業者などをご紹介してきました。10円硬貨以外の古銭には、まったく査定価値がないのでしょうか?ここからは、合わせて知っておきたい日本の古銭の価値について少しご紹介いたします。
まずは1円硬貨の古銭についてですが、平成12年の硬貨は、70円、平成13年硬貨は100円、平成14年硬貨は100円の買い取り価値があります。
平成に入ってからの鋳造ですが、もし手持ちの1円の中にこれらの発行年度のものがあったら、査定持ち込みしてみるとよいかもしれません。
続いて5円硬貨の古銭についてですが、昭和32年発行の5円硬貨は、もっともレア度が高く、オークション価格は500円になるものもあるようです。手持ちの5円硬貨を確認して、探してみましょう。
その次に価値の高い5円硬貨は、平成12年発行の5円硬貨で、こちらは1枚100円の買い取り価値があるようです。平成に入ってからの発行ですので、十分見つかる可能性があります。
続いて50円硬貨についてですが、50円硬貨は、昭和から平成に切り替わる年度に近い昭和62年発行のものがもっともレア度が高く、買い取り価格はなんと8000円になるものもあるようです。既に30年以上昔に発行されていますが、未使用品が見つかることも!
50円硬貨の古銭は、他にも昭和33年発行のものが1500円という高い買い取り価値があるようです。他の硬貨に比べて、50円硬貨は買い取り価格が高いものが多いようですので、要チェック。
最後に100円硬貨と500円区かですが、100円硬貨は発行枚数が多いので、もっとも高いものでも平成13年の硬貨で300円です。500円硬貨は、昭和62年発行のものが一番高く1200円となっています。
ギザ10があったら価値をチェックしてみよう
ギザ10のオークション査定価値と、金額の目安などをご紹介致しました。昭和26年発行の未使用ギザ10は、超レアアイテムとして、オークション価格が60000円にも跳ね上がるプレミア硬貨です。
また、発行枚数が極端に少ない昭和33年発行のギザ10に至っては、使用済みでも、他の発行年度のギザ10より価値が高く、保存状態が良いものなら、かなり高い値段がつきそうな予感です。
未使用の超レアギザ10を見つけるのは、ほぼ不可能かもしれませんが、使用済みのギザ10なら、チャンスはたくさんあります。もし、手持ちの硬貨の中にギザ10を見つけたら、一度、上記の業者に査定をお願いしてみるのもよいのではないでしょうか?