ラベンダーの種類や見分け方を解説!特徴や育て方にはどんな違いがある?

ラベンダーの種類や見分け方を解説!特徴や育て方にはどんな違いがある?

柔らかい香りがリラクゼーションにもぴったりのラベンダー。実はラベンダーには、様々な種類があり、品種によって香りの特徴も異なります。今回は、ラベンダーの種類ごとの香りの特徴や見分け方。そして品種ごとの育て方も含めて詳しくご紹介致します!

記事の目次

  1. 1.ラベンダーの種類や見分け方は?育て方もご紹介!
  2. 2.ラベンダーは種類や品種が豊富!
  3. 3.ラベンダーの種類の選び方
  4. 4.ラベンダーの種類【フレンチ系】
  5. 5.ラベンダーの種類【イングリッシュ系】
  6. 6.ラベンダーの種類【ラバンジン系】
  7. 7.ラベンダーの種類【プテロストエカス系】
  8. 8.ラベンダーの種類【デンタータ系】
  9. 9.ラベンダーは種類が多く様々な特徴がある!

ラベンダーの種類や見分け方は?育て方もご紹介!

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病気に強く育て方が比較的簡単な品種が多いラベンダー。園芸品種として、家庭で簡単に育てられることからガーデニングで人気のあるお花です。

ラベンダーには、香りの強いイングリッシュ系から、香りが少ないデンタータ系まで、代表的な品種だけでも5つぐらいのバリエーションがあります。

今回は、ラベンダーの種類や特徴から分かる見分け方のポイントと、種類別の育て方の方法なども解説します。

ラベンダーは種類や品種が豊富!

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アロマテラピーやフラワーティーなどにも使用されるラベンダー。ラベンダーには、様々な品種があり、種類によって香りや外見にも特徴があります。

また、寒さに強い品種や暑さに強い品種などもあり、選ぶ品種によって育て方にも少し違いが出てきます。花の形や葉っぱの形など、品種の見分け方にもポイントがあります。

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ラベンダーの種類の選び方

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様々な種類のラベンダーがありますが、使用目的によって、栽培する品種も異なります。飲用に向いているもの、アロマに向いているものなど、それぞれ特徴があります。

また、香りが強く出るラベンダーの種類は、主に精油やアロマテラピーの原料として栽培されています。選び方のポイントを以下にご紹介します。

精油

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ラベンダーの中で、主に精油の原料となっている品種は、スパイク・ラベンダー、ラバンジン、フレンチラベンダーの3種類。

この3種類は、「真性ラベンダー」と呼ばれる品種で、強い香りがああるのが特徴です。精油として使用されるほか、芳香剤にもなり、ヒーリング効果が期待できます。

アロマ

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ラベンダーから抽出された精油と、ベースとなるホホバオイルやスイートアーモンドオイルを合わせると、アロマオイルを作れます。

また、芳香剤として、アロマディフューザーなどに数的のエッセンシャルオイルを落として、ゆっくりと温めると、ラベンダーの香りを楽しむこともできます。他にも、アロマテラピーとしての利用法には、浴槽に入れて芳香浴を楽しむという方法もあります。

ラベンダーの中でも香りの強い種類を使用していますので、安眠効果やリラクゼーション効果が期待できますので、緊張を緩めたい就寝前や、疲れがたまっている時などに香りを嗅ぐと効果的です。

食用

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ラベンダーは、アロマテラピーだけでなく、飲用としても使用されており、エリザベス1世の時代から、頭痛薬などにも使われた歴史があります。

ラベンダーの香りとやさしい色合いは、スイーツや肉料理との相性もよく、種類によっては、ジャムやソフトクリームなどに加工することも可能です。肉料理に使用する場合は、ハーブ特有の香りが、肉の臭み消しに役立ちます。

北海道の富良野地方では、ラベンダーを使ったラベンダーソフトクリームが人気ですが、乳製品とラベンダーも相性が良いようです。西洋では、クッキーなどにラベンダーをそのまま練り込んだレシピなども人気があるようです。

ハーブティー

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ラベンダーのもっともポピュラーな楽しみ方の一つにハーブティーがあります。ドライラベンダーに熱湯を注ぐと、やさしい香りが部屋いっぱいに広がります。

飲用できるラベンダーの種類には、美肌に良い成分が含まれているという特徴があり、美容が気になる女性にぴったりのハーブです。

ラベンダーティーは、通常ドライラベンダーを使用するのが一般的です。お庭でラベンダーを育てている場合は、フレッシュラベンダーでハーブティーを試してみるのも良さそうです。

ラベンダーの種類【フレンチ系】

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種類によって、香りや見分け方にも特徴があるラベンダー。アロマテラピー、ハーブティー、スイーツと、私たちを癒してくれる様々な商品に加工されています。

ここからは、たくさん種類のあるラベンダーの中から、特に有名な5つの種類のラベンダーをご紹介していきます。

フレンチ系の特徴

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最初にご紹介するラベンダーの種類は「フレンチ系ラベンダー」この種類は、イタリアン・ラベンダーあるいは、ストエカス・ラベンダーという別称でも親しまれているポピュラーな品種です。

スパニッシュ・ラベンダーとも呼ばれ、ヨーロッパの広範囲に分布しており、半耐寒性なのが特徴です。

フレンチ系の見分け方

フレンチ系ラベンダーの種類を見分けるポイントは、花のてっぺんから飛び出している「苞」(ほう)と言う部分。

他の品種にはない、フレンチ系ラベンダーに見られる特徴的な部分で、花のてっぺんを見ることで、種類を見分けることができます。

フレンチ系の香り

もう一つ、フレンチ系ラベンダーの見分け方のポイントとなる香りですが、この種類は、それほど強い香りがないというのが特徴です。

甘い香りがかすかにするのがフレンチ系ラベンダーの特徴で、家庭で観賞用に栽培するのに、もっともふさわしい品種の一つです。

フレンチ系の育て方

フレンチ系ラベンダーの種類は、暖かい地域でも、やや寒さがある地域でも育てやすいので、日本の中でも、特に西日本地域で育てやすい品種と言えます。

フレンチ系ラベンダーの育て方ですが、寒さに対する耐性がやや低めですので、冬の夜は、屋内に入れておくのもおすすめ。また、育て方のもう一つの注意点は水やりです。水は少なめにあげるようにしてください。

フレンチラベンダーは、日当たりのいい場所で育てなければなりません。しかしながら、西日が直接当たるような場所は不向きです。できるだけ直射日光を避けるように、気をつけてください。

フレンチ系の品種

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冬は、どこに置いても大丈夫ですが、春から秋の3シーズンは、できるだけ風通しの良い場所で育てる方が良いでしょう。あまり風通しが良くない場所で育てると、ムレて病気の原因になります。高温多湿の日本で育てる場合、ここが一番難しい育て方のポイントです。

フレンチ系ラベンダーの種類は、もっとも人気のあるストエカスを中心に3種類ほどの品種があります。

育て方の項目で少し触れましたが、そこまで耐寒性がないので、北海道のような冷涼な地域には、適さない品種と考えてください。

ストエカス

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フレンチ系ラベンダーの種類を代表する人気品種といえば「ストエカス」。たくさんあるラベンダーの品種の原種と言われています。

見分け方のポイントにもなっている苞(ほう)の部分が大きく、花びらが飛び出すと、まるでうさぎのように見えてとってもキュート。草丈は60センチほどまで成長し、春に開花する品種です。

アボンビュー

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フレンチ系ラベンダーの種類、続いての品種は「アボンビュー」。こちらもふっくらとした花がとても愛らしい品種です。

花びらも鮮やかな紫色をしているのが特徴で、比較的育て方も簡単な品種です。ユニークな見た目と、開花時期が長いという特徴があり、人気のある品種です。

わたぼうし

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最後にご紹介するフレンチ系ラベンダーのおすすめ品種は、「わたぼうし」。苞の部分が白く、そのふっくらとした姿から「わたぼうし」という名前がつけられました。

個性的な見た目をしているので、見分け方も簡単です。香りは、やや控えめで甘い香りがします。成長が早い品種の一つ。関東以南の地域で、ラベンダーを栽培してみたい方におすすめの種類のラベンダーです。

ラベンダーの種類【イングリッシュ系】

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続いてご紹介するラベンダーの種類は「イングリッシュ系ラベンダー」。数あるラベンダーの品種の中で、日本人にも馴染みの深い品種がこれです。

イングリッシュ系ラベンダーの種類は、別名「アングスティフォリア系」と呼ばれ、英語ではcommon lavenderと言われています。真性ラベンダーと呼ばれるのは、この品種です。

イングリッシュ系の特徴

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ラベンダーの種類の中でも、特に寒さに強い品種として知られています。また、背丈の短い矮性種などもあるのが特徴。

日本では、北海道の富良野地方などで広く栽培されている品種で、淡い紫色の可憐な花を咲かせます。

イングリッシュ系の見分け方

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イングリッシュ系ラベンダーの見分け方は、そのほとんどの品種が茎の先端にまとまって花をつけるという特徴があります。

また、寒冷地でしか栽培されないという特徴もありますので、寒い地域に咲いているラベンダーかどうかというのも見分け方のポイントです。

イングリッシュ系の香り

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イングリッシュ系ラベンダーの特徴は、他にも、強い香りを放つという点があります。見分け方のポイントにもなりますので、覚えておきましょう。

いわゆる精油に使用されているラベンダーの香料の原料にもなっている品種ですので、その香りの強さは、他のラベンダーの種類に比べてもかなり強いのが特徴です。

イングリッシュ系の育て方

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続いて、イングリッシュ系ラベンダーの育て方についてですが、見分け方の特徴でもご紹介した通り、暑さにとても弱い品種です。そのため、夏でも涼しい地域で栽培するのが育て方の重要なポイントです。

この種類のラベンダーは、数年で株が弱ってしまうという特徴がありますので、長期間栽培したいという方には不向きです。また、日本でも関東以南の地域は、気候的に栽培に向いていません。

イングリッシュ系の品種

他にも、育て方の注意点としては、水を控えめにやるということです。ラベンダーは、害虫などにもわりと強いハーブですので、この点だけ気をつければ、それほど育て方に気を遣う必要はありません。

続いては、北海道で広く栽培されているイングリッシュ系ラベンダーの種類の中から、人気のある品種をご紹介していきます。

ヒドコート

イングリッシュ系ラベンダーの代表的な品種と言えば「ヒドコート」。小さな花をたくさんつけるお馴染みの品種です。

この品種のラベンダーは、成長スピードがやや遅めです。色は、定番の紫以外に、ピンクやしろもあり、非常にかわいらしいので人気があります。開花前から萼(がく)が色づくのが見分け方のポイント。

おかむらさき

香りが強い品種ですので、乾燥させてドライフラワーやリース、におい袋などにして楽しむのも良いでしょう。

続いてご紹介するイングリッシュ系ラベンダーの種流いは「おかむらさき」。こちらは、日本の北海道で生まれた観賞用ラベンダーです。花が大きく、茎が長いのが見分け方のポイントです。

濃紫

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イングリッシュ系ラベンダーの種類、続いての人気品種は「濃紫」。日本で開発された品種で、極早咲きなのが特徴です。

育て方は、他のイングリッシュ系ラベンダー同様、寒い地域で水を少なめにするのがポイント。つぼみの段階で紫色に色づき、開花直前が特に美しいので、ドライフラワーにするなら、このタイミングが収穫どきです。

ホワイトレディ

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「濃紫」は、育て方も比較的簡単で、長い間観賞できる人気品種です。コンパクトで場所を取りませんので、北海道では庭先に鉢植えなどで植える育て方もできます。

白い花が咲く「ホワイトレディ」は、真っ白い可憐な花を咲かせるかわいらしい品種です。見分け方は、穂先にまとまって咲かないという点です。ラベンダーでありながら、他の種類とまったく違ったユニークな形をしています。

マンステッド

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イングリッシュ系ラベンダーの種類、続いては、早咲品種「マンステッド」のご紹介です。別名「マンステッド・ドワーフ」とも呼ばれています。

マンステッドの見分け方は、株が小さめで背丈が30、40cmほどしかないという点です。1916年に交配された品種で、開花後に美しい花を楽しめるのが特徴。

ロイヤルパープル

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イングリッシュ系ラベンダーの種類、最後にご紹介するのは「ロイヤルパープル」です。その名の通り鮮やかな紫色の花を咲かせます。

ロイヤルパープルは、芳しく強い香りを放つのが特徴で、背丈は70cmから80cmほどにも成長します。見分け方は、株がとにかく大きめということです。

ラベンダーの種類【ラバンジン系】

続いてご紹介するラベンダーの種類は「ラバンジン系ラベンダー」。数あるラベンダーの品種の中で、香りのよさに特徴がある種類。

品種ごとにどんな特徴があるのか?また、育てやすい地域や育て方のポイントや見分け方もお伝えします。

ラバンジン系の特徴

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ラバンディン系という別名があり、ラベンダーの種類の中で、もっとも香りがよく、暑さに強い品種が多いのが特徴。

元々、イングリッシュラベンダーと原種ラベンダーの交配品種で、外見はイングリッシュ系ラベンダーと似ています。

ラバンジン系の見分け方

ラバンディン系は、香りのよさと耐暑性の高さが特徴ですが、外見の特徴がイングリッシュ系ラベンダーと似ていて見分け方がやや難しい品種。

見分け方のポイントは、花の大きさと株の大きさで、イングリッシュ系ラベンダーよりも大きくなる傾向です。

ラバンジン系の香り

原種と香りの強いイングリッシュ系ラベンダーを交配しちているため、ラバンジン系の香りはやや強めの甘い香りがします。

原種に近い野趣あふれる香りがするのも、ラバンディン系ラベンダーの香りの特徴です。ハーブ臭が強め。

ラバンジン系の育て方

ラバンディン系ラベンダーの種類は、暑さに強い品種ですので、日本の関西以西でも栽培可能です。

育て方のポイントは真夏の暑さから守れるように鉢植えにして日中は日差しを避ける、水は控えめにするの2点。

ラバンジン系の品種

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ラバンディン系ラベンダーは、株が簡単に大きく成長する品種が多く、病気にも強いという特徴があります。

甘い香りがしますし、関東以南の地域から九州まで、広い範囲で育てられるので、初心者向けと言えます。

グロッソ

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ラバンジン系ラベンダーの品種、代表的なのは「グロッソ」。南フランスのグロッソ氏が交配した新品種。

株が大きいのが特徴で、育て方も簡単です。直径60cmから80cmほどの尾お株に成長します。花つきもよく、香りも強いのが特徴。

インプレスパープル

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ラバンディン系ラベンダーでおすすめの種類、続いては、「インプレスパープル」。印象的な紫の花をつける品種です。

グロッソよりも株が小さいのが実分け方のポイントで、香りがとても良いので、ハーブティーやドライフラワーに加工すると良いでしょう。

アルバ

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育て方が比較的やさしいラバンディン系ラベンダー。続いておすすめする種類は真っ白い花を咲かせる「アルバ」。

この品種は、ラテン語で「白」を意味する「アルバ」と名づけられており、背丈が80cmにもなる大きな株に成長します。

スーパー・セビリアンブルー

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最後にご紹介するラバンディン系ラベンダーの種類は、日本で交配された「スーパー・セビリアンブルー」。

高温多湿の日本の気候に適した品種に改良されていて、育て方が簡単です。病気にもかかりにくいのでおすすめ。

ラベンダーの種類【プテロストエカス系】

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続いては、ラベンダーの種類の中で、もっとも華やかでエレガントな外見をしている「プテロストエカス系」をご紹介します。別名「レース系」とも呼ばれる「プテロストエカス系」のラベンダーは、繊細な花が特徴です。

このラベンダーの種類には、葉っぱにも特徴があり、深い切り込みが入っています。他のラベンダーの品種に比べて、見分け方も簡単ですが、育て方が非常に難しい品種として知られています。

プテロストエカスの特徴

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プテロストエカス系ラベンダーの特徴は、他にも、他のラベンダーの種類と違って、暑さに強いという点です。関西以西でも十分に栽培可能な品種ですが、夏の暑さにもそれほど強くないため、かなり神経を使うタイプのラベンダーといえます。

また、四季咲き性というのも、プテロストエカス系ラベンダーの特徴で、季節を問わず、一年中花を楽しめるというのも、他のラベンダーの種類とは違った性質です。見た目が美しく、大変可憐な花ですので、憧れる方も多いラベンダーの品種です。

プテロストエカスの見分け方

プテロストエカス系ラベンダーの品種の見分け方のポイントをご紹介します。「プテロストエカス系ラベンダー」は、レースのような深い切れ込みの入った葉っぱをしているのが、大きな特徴です。

花も他のラベンダーの種類に比べて、上品でエレガントなのが特徴で、色合いもやさしい雰囲気の花が多く、かなりインスタ映えする品種と言えます。見分け方は、他のラベンダーの種類よりわかりやすいですので、レースをキーワードに覚えておきましょう。

プテロストエカスの香り

ラベンダーのほとんどの種類は、ほんのりでも香りがするのが特徴ですが、プテロストエカス系のラベンダーは、香りがあまりないのが特徴です。ラベンダーの香りがあまり好きではない方に、おすすめの品種です。

香りよりは、花自体を楽しむというのが、プテロストエカス系ラベンダーの育て方のポイントです。ただし、育て方は、難しいので、初心者よりは、上級者向けのラベンダーの品種と言えます。

プテロストエカスの育て方

「プテロストエカス系ラベンダー」は、株の温度管理が難しいと言われていますが、冬でも氷点下にならないような温暖な地域での栽培に適した品種です。関西より西側の地域でも十分栽培可能ですが、育て方の注意点としては、温度管理が難しいということです。

他のラベンダーの品種に比べて、非常に繊細なラベンダーですので、育て方が難しく、テクニックが必要です。野生種のような香りがないので、花に虫がつきやすかったり、株の管理が非常に難しいので、初心者には不向きです。

プテロストエカスの品種

プテロストエカス系ラベンダーは、逆に寒さに弱いので、関東以北の地域では、栽培しづらい品種です。レースのような葉っぱと、繊細な花びらが美しく、観賞用として人気があります。

続いては、プテロストエカス系ラベンダーの品種をご紹介致します。プテロストエカス系ラベンダーは、育て方も難しいため、流通している品種の種類も少なめです。1種類のみ、以下にご紹介致します。

ピナータ

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プテロストエカス系ラベンダーのおすすめ品種は「ピナータ」。プテロストエカス系を代表する品種です。葉っぱの色はシルバーで、羽のような形をしているのが特徴です。

ほとんどのラベンダーの種類は、一つの株から一つの花歩がつきますが、この品種は、枝分かれしていくつかの分岐点から花を咲かせます。あまり一般的なラベンダーとは似ていないので、実分け方は簡単です。

ユニークな外観と、エレガントな外見がとても人気があるピナータ。成長はやや早めで、高さは60cmから70cmぐらいまで成長します。

ラベンダーの種類【デンタータ系】

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ここまで、4種類のラベンダーの育て方や見分け方、そして品種ごとの特徴などをご紹介してきました。寒さに弱い品種、逆に寒冷な地域でしか育てられない品種など、様々なラベンダーがありました。

最後に、ギザギザとした葉っぱが特徴的な「デンタータ」というラベンダーの種類をご紹介致します。「デンタータ」とはラテン語で、「歯のような」という意味で、この種類のラベンダーが持つ葉っぱのギザギザの形は歯のように見えることからこの名がつきました。

デンタータ系の特徴

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デンタータ系ラベンダーの種類は、花もかわいらしいですが、葉っぱの香りが強く、ハーブとして人気があります。寒さに弱いという特徴があり、他の一般的なラベンダーとは少し異なります。

切花としても人気のある品種です。デンタータ系ラベンダーは、春から夏に掛けて開花する品種が多く、株が育っていくにつれて、高温と低温時期を以外の季節に開花する四季咲き性に変化するのも特徴です。

デンタータ系の見分け方

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デンタータ系ラベンダーの種類は、冬も鮮やかなグリーンを保つ常緑種というのが特徴です。見分け方のポイントは、名前の由来にもなっているギザギザの葉っぱです。耐寒性は、マイナス3度から5度ぐらいまでですので、あまり寒い地域には咲いていません。

デンタータ系ラベンダーの品種は、花がフレンチ系ラベンダーとよく似ています。見分けがつかないときには、葉っぱにギザギザがあるかどうかで、フレンチ系と区別すると良いでしょう。

デンタータ系の香り

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デンタータ系ラベンダーは、フレンチ系やイングリッシュ系ラベンダーに比べると、香りが弱いため、あくまでも観賞用ラベンダーと考えてください。ドライフラワーやハーブティーなどには不向きな品種です。

デンタータ系ラベンダーは、カナリア諸島、スペイン南部、そしてアフリカ大陸北部などに広く分布している品種で、乾燥している地域に適した品種です。そのため、株がつまってくると、ムレて病気にかかりやすくなってしまいます。

デンタータ系の育て方

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デンタータ系ラベンダーの育て方のポイントは、ムレないように、株が大きくなってきたら、多少間引きするということと、水を控えめにして乾燥気味に育てるということです。この点は、他のラベンダーの種類と共通する育て方のポイントです。

また、デンタータ系ラベンダーは、寒さに弱いので、冬は、あまり刈り込みすぎないということが十葉です。モコモコした葉っぱの部分をある程度残して、少し寒さに耐えられるようにするのが育て方のもう一つのポイントとなります。

デンタータ系の品種

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香りはやや控えめですが、モコモコとした葉っぱがかわいいデンタータ系ラベンダー。花はフレンチ系ラベンダーとよく似ており、かわいらしいのが特徴です。関東以南の地域では、冬でも戸外で管理することが可能で、暖かさに耐性があります。

他のラベンダーの種類に比べて、成長が早い品種が多いため、寄せ植えにすると、他の植物よりも間延びした感じになる可能性があります。その点だけ注意して育てれば、比較的育てやすい種類のラベンダーと言えます。

以下に、デンタータ系のラベンダーの品種を2種類ご紹介します。それぞれ、どんな特徴があるのかご覧ください。

ヘテロフィララベンダー

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デンタータ系ラベンダーの種類、一つ目にご紹介する品種は「ヘテロフィララベンダー」です。こちらは、1メートル近くまで成長するかなり大きめの株が特徴です。デンタータ系は香りがあまりないという特徴がありますが、この品種は、比較的香りが強く、丈夫です。

別名「スイートラベンダー」とも呼ばれており、色は濃い紫色しています。この品種は、1800年代にフランスとイタリアで発見された大変古い品種で、茎が枝分かれてしていくというのも特徴的です。

育て方の注意点ですが、暑さには比較的強いですが、夏場は風通しの良いところに植えましょう。また、雨が多い梅雨の時期に備え、あらかじめ水はけの良い畝に植えるというのも重要です。傾斜地での栽培にも向いています。

ソーヤーズラベンダー

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デンタータ系ラベンダーの種類、最後にご紹介する品種は、「ソーヤーズラベンダー」。ウーリーラベンダーの交配品種で、白い産毛がついたシルバーリーフに、鮮やかなブルーパープルの花を咲かせる美しいラベンダーです。

イングリッシュ系ラベンダーにも近く、比較的香りも楽しめる品種です。株がやや小さめで、草丈、株幅ともに50cm程度までしか成長しません。狭いところや、コンテナでのガーデニングを楽しみたい方におすすめの品種です。

育て方のポイントは、ハーブ専用の土を使用して、あまり肥料をあげすぎないようにするということです。水も控えめにし、ムレないように注意してください。

ラベンダーは種類が多く様々な特徴がある!

ラベンダーの代表的な種類と、ラベンダーの育て方などをご紹介致しました。ラベンダーは品種が豊富なお花で、それぞれの香りや形の特徴が、見分け方のポイントとなります。

ラベンダーは、精油として使用されるほか、芳香剤にもなり、ヒーリング効果も期待できます。可憐な花を咲かせるラベンダー。栽培しやすい品種もありますので、ガーデニング初心者は、こういった品種のラベンダーを栽培してみてください。

Yukilifegoeson
ライター

Yukilifegoeson

日本語、英語を含む4ヶ国語を話すマルチリンガルライター。海外の日系ローカル紙での取材記者経験を経て、現在は、webライターとして、旅行関連メディアを中心に執筆活動中です!

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