「フランク」の意味
カタカナ言葉を多用するのはよくないという意見の人もいますが、現代の日本では、外国語をそのまま日本語にしてカタカナ用語として使うことが多くなっています。「フランク」もそのような言葉の一つで、何気なく言ったり、人が言うのを聞いたりすることもあるでしょう。しかし、その意味はと改めて考えてみると、意外にわからないものです。
気取らない・ざっくばらん・率直
「フランク」とは、「気取らない」「ざっくばらん」「率直」という意味です。この意味を見ればわかるように、悪いニュアンスはなく、相手をよく言う時に使います。フランクな人と言えば、ざっくばらんな人、率直な人という意味だし、フランクな性格と言えば、気取らない性格ということになります。
「フランク」の語源と由来
「フランク」の意味がわかったところで、その語源と由来を考えてみましょう。「フランク」はカタカナ言葉なので、語源は英語にあるような気もしますが、実際はどうなのでしょうか。確かに、英語にも「frank」という言葉があります。その意味と例文は後程詳しく解説しますが、この英語が語源なのでしょうか。
ラテン語の「franci」
「フランク」は、英語の「frank」から来ているので、それを語源と見ることもできますが、さらにその語源があり、それはラテン語の「franci(フランキ)」です。ただ、フランキと言われても何のことだかわからないでしょうが、これは世界史でも有名なフランク族のことです。
フランク族は、その民族的性格が奔放で、遠慮なく、タフであったと伝えられています。その特徴から、現代日本で使われる「気取らない」「ざっくばらんな」「率直な」という意味が派生してきたのです。
「フランク」の語源であるフランク族という言葉は、現在のヨーロッパにも受け継がれ、多少形を変えながら、「フランス」やドイツの「フランクフルト」という国名や地名になっています。
「フランク」の類義語
「フランク」の語源のフランク族の性格的特徴を見れば、その類義語も推測しやすくなります。「フランク」というカタカナ用語には、いくつもの類義語があります。実際に使う場合は、「フランク」と言ってもいいし、類義語で代用してもいいですが、意味だけはしっかり確認しておきましょう。
フレンドリーの意味
「フランク」の第一の類義語は、「フレンドリー」です。これもカタカナ用語ですが、語源は英語の「friendly」にあります。英語の「friendly」については意味を知っている人も多く、「友好的な」「愛想がいい」「親しい」ということです。つまり、「フレンドリー」とは、「フランク」の社交性についての類義語ということになります。
「フレンドリー」な人の特徴を見てみると、初対面な人にも物おじせずどんどんは話しかけたり、見ず知らずの人とすぐに仲良くなったりします。このような性格な人は、いろいろな面で得をするでしょう。
オープンの意味
「オープン」も「フランク」の類義語と見ていいでしょう。「オープン」の語源は説明するまでもなく、英語の「open」ですが、心が開けている様子を表します。英語には同じような意味の「open-minded」という言葉もありますが、態度や意見が率直であるということです。いずれにしろ、「フランク」のざっくばらんな性格が現れた類義語と言えます。
「オープン」な性格の人は、包み隠しをしません。自分の思ったこと、考え、意見などを正直に言い、相手もお付き合がしやすくなります。「フランク」な性格にしろ「オープン」な性格にしろ、心が広い人です。
ユーモラスの意味
「ユーモラス」の語源は、英語の「humorous」で、意味は「滑稽な」「ユーモア感覚がある」「おどけた」「面白味がある」などです。この「ユーモラス」を「フランク」の類義語とすることもできます。厳密な意味は違いますが、「フランク」がオープンであり、自由奔放な性格であることから、遠慮なくユーモアを飛ばす様子を感じさせます。
「humor」という言葉もありますが、これは「humorous」の名詞形です。人や性格を形容する場合は、形容詞の「humorous」が使われます。いずれにしろ、ユーモアのある人は、周りを愉快にさせ、場をほぐします。
ラフの意味
「ラフ」を「フランク」の類義語にしていいかどうかは微妙なところです。「ラフ」の語源である英語の「rough」にはいろいろな意味がありますが、荒っぽい感じや粗雑な感じが、「フランク」の遠慮のない様子につながるかもしれません。また、「フランク」の語源であるフランク族はラフな面もある民族でした。
アバウトの意味
「アバウト」の語源は、英語の「about」です。ただ、日本語の「アバウト」と英語の「about」では使い方が違います。日本語では、形容詞として使い、「大雑把な」とか「おおらかな」という意味になります。英語では、前置詞か副詞として使い、「約」「およそ」などの意味が主となります。
日本語の「アバウト」の「大雑把な」「おおらかな」という意味を「フランク」の同義語と見る向きもあります。フランクな人は、オープンで、気さくですが、その分大雑把で、おおらかなところも見えるからです。
ストレートの意味
「ストレート」の語源は英語の「straight」ですが、基本的な意味は「まっすぐな」ということです。しかし、辞書を見ると、それ以外に「正直な」とか「公明正大な」という意味が載っています。この意味を見ればおわかりになるでしょうが、これは「フランク」の類義語です。どちらもまっすぐな心の在り方を示しています。
直截の意味
ここまでは、カタカナ用語の「フランク」の類義語を見てきましたが、少しだけ日本語独自の類義語も取り上げてみましょう。まず、「直截」です。「直截」とは、「まわりくどくないこと」「はっきりずばりと言うこと」という意味です。この意味は、「フランク」の率直さにも通じるので、類義語と言えます。
堂々の意味
「堂々」の意味を辞書で調べると、いくつか載っていますが、共通しているのは立派に振舞うことです。その様子は、「フランク」の気取ることがないという意味や遠慮がないというニュアンスに似ています。そのため、「堂々」をあえて「フランク」の類義語に挙げてみました。堂々たる態度で、フランクに話せば、説得力も出てきます。
「フランク」の対義語
「フランク」の同義語に続いて、対義語を見てみましょう。「気取らない」「ざっくばらん」「率直」という意味の「フランク」には、いくつか対義語があります。その対義語を学べば、より「フランク」の意味が明確になり、使い方がわかってきます。つまり、類義語も重要ですが、対義語も大切なのです。
ナーバスの意味
「ナーバス」は、英語の「nervous」が語源となっていて、その意味は「神経質な」「神経過敏な」ということで、神経が緊張している状態を表します。この「ナーバス」を「フランク」の対義語と考えることもできます。ざっくばらんで、遠慮のないフランクな人は、逆の状態になると、緊張状態になって、言いたいことを言えなくなるからです。
秘密主義の意味
「秘密主義」とは、物事を隠し、人に知らせないようにする考え方のことですが、英語にすると「secretive」となります。この「秘密主義」は、「フランク」の対極に位置する言葉です。なんでも率直に、遠慮なく振る舞うフランクな人に対して、秘密主義な人は何においても秘密を守ろうとするからです。
隠し立てするの意味
「秘密主義」と似たような言葉に「隠し立てする」があります。「隠し立てする」の意味は解説するまでもなく、必要以上に隠そうとすることです。自分の気持ちや考えを隠し立てしようとする人は、フランクな人の正反対です。したがって、「隠し立てする」は「フランク」の対義語ということになります。
控えめの意味
「控えめ」には、量を少なめにするという意味もありますが、もう一つ「でしゃばらないこと」という意味でも使われます。「フランク」の意味に「遠慮がないこと」というのがあるので、「控えめ」を対義語としても問題ないでしょう。控えめな人は、遠慮をしながら静かに行動するからです。
遠慮気味の意味
「遠慮気味」や「遠慮がち」の意味は、自分の主義や主張をあまり表面に出さずに、控えめにしていることです。逆に、「フランク」とは、遠慮をせず、率直に自分の気持ちを表明する状態なので、ちょうど反対の意味になります。したがって、「遠慮気味」や「遠慮がち」は、完全に「フランク」の対義語です。
遠回しの意味
「遠回しに言う」「遠回しに非難する」などのような使い方がされる「遠まわし」という言葉の意味は、直接的な表現を使わずに、それとなくにおわせるということです。遠回しな言い方をされると、いらだちを覚えることもありますが、「遠まわし」も「フランク」の対義語です。フランクな人は直接的な表現を好むからです。
「フランク」の使い方
「フランク」の意味、語源、類義語、対義語と順番に見てきましたが、今度は正しい使い方を考えてみましょう。普段何気なく「フランク」という言葉を使うこともあるし、人が使っているのを耳にする機会もあるでしょうが、その意味をしっかりつかんで使用しないといけません。そこで、どのような形が正しい使い方なのか示しましょう。
人の態度や話し方について言及する時
「フランク」という言葉は、人の態度、話し方、性格などについて述べる場合に主に使います。したがって、「フランクに接する」「フランクな言い方をする人だ」「フランクな人柄が幸いして」などのような例文で用いられることが多くなります。それぞれの使い方について詳しく見てみましょう。
①フランンクな性格
「フランク」な性格と言われた場合、決して悪い意味は含まれず、褒め言葉として使われます。「君はフランクな性格だね」と友達から言葉を掛けられたら、ざっくばらんで、率直な性格ということなので、素直に喜んでいいでしょう。そして、他人に対して「フランク」な性格という場合も、その人を持ち上げているのです。
「フランク」な性格の人は、人から好かれます。大人になるとなかなか「フランク」にはなれず、遠回しな言い方をしたり、素直でない答えをしたりしますが、そんな中に合って「フランク」な性格を貫き通す人は好感を持って迎えられます。
②フランクな言葉
「フランク」な性格は人にいい印象を与えますが、「フランク」な言葉はどうでしょうか。「フランク」な言葉、すなわち率直な言葉、遠慮のない言葉ということです。これは時と場合により、好かれる場合と問題になる場合があります。率直な性格自体は良くても、あまり率直な発言をし過ぎると嫌われることもあるのです。
したがって、「フランク」な言葉の使い方には注意が必要です。「あなたはフランクな言葉を使う」と言われた場合、率直であることを評価している場合もありますが、率直過ぎてちょっと困るという場合もあるでしょう。
③フランクに接する
「フランク」には、「フランク」に接するという使い方もあります。この使い方の場合、いい意味で使われることが多いです。「田中君はだれにでもフランクに接する」という場合、誰にでも率直で、隠し事をせず、ストレートに対するという意味になるので、やはり褒め言葉です。このような使い方がされた当人はありがたくその言葉を受けるといいでしょう。
④フランクな人
ただ単に、「フランク」な人という使い方もあります。この使い方の場合は、態度、言葉遣い、性格などをまとめて、「フランク」と称しているのですが、やはり肯定的に評価する言葉です。「木村君はフランクな人だ」と言えば、率直かつざっくばらんで、なんでもはっきり言う人だとのニュアンスが込められています。
⑤フランクな付き合い
人との付き合い方に「フランク」という言葉を用いることができます。「彼とはフランクな付き合いだ」という使い方の場合、彼との間には秘密めいたものはなく、すべて正直に付き合っているという意味になります。このような間柄なら、お互いがお互いを信用できるようになり、実りある関係を築けるでしょう。
⑥フランクに話し合おう
「今日はフランクに話し合おう」のような例文がありますが、このような使い方の場合、率直に隠し立てをせず、腹の内を正直に話し合おうという意味になります。このような話し合いができれば、お互いが考えていることが明らかになり、より関係も良くなるでしょう。したがって、大事な場面で使える表現です。
自分にフランクとは言わない
「フランク」という言葉の使い方で注意したいのは、自分に対しては使わないということです。「私はフランクだ」とか「私はフランクな性格だ」とは普通言いません。「フランク」は他人を評価する言葉なので、自分に使うと変です。実際に使っている人はあまりいないでしょうが、もし使ったことがあるのならそれ以上はやめておきましょう。
英語の「frank」の意味と例文
日本語の「フランク」は、英語の「frank」をそのまま変えたものですが、この章では、英語の「frank」の意味と例文を見てみましょう。例文と言うと、日本語の例文を挙げたほうがよさそうに思えますが、英語の例文を挙げることで、その微妙な意味とニュアンスをつかみやすくなる場合があります。
「frank」の意味
英語の「frank」の意味を英和辞典で調べてみると、「率直な」「包み隠しのない」「腹蔵のない」「ざっくばらんな」などの意味が載っています。つまり、英語の「frank」も日本語の「フランク」も意味上は変わりがないということです。したがって、例文も日本語と同じようなものになるでしょう。
ただし、英語の「frank」の場合は、率直にという意味や遠慮なくという意味が強く出て、少しきつい表現になることもあります。英語と日本語で同じ意味であるとはいっても、一部使い方に違いがあることを覚えておきましょう。
「frank」を人に使った例文
英語の「frank」を使った簡単な例文があるので、紹介しましょう。「Mr.Shibuya is a frank person.」ですが、この例文を日本語に訳すと、「率直な人」「裏表のない人」などのようになります。この例文はいくらでも応用が利き、人物のところを入れ替えれば、誰に対しても使えます。
英語の「frank」は日本語の「フランク」と使い方が違う部分があり、自分に対しても使えます。その場合の例文は、「I will be frank with you.」です。この例文は、「あなたに対して正直なろう」、つまり「何事も隠さずに話しましょう」ということです。
人に率直であってほしい場合に「frank」を使って言い表すことができます。例文は、「Will you be more frank with us about this matter?」です。日本語では、この例文は「このことについてもっと率直に教えていただけませんか」となります。
「frank」を事柄に使った例文
「frank」を人に対して使う例文はいろいろありますが、事例に用いる例文は多くはありません。しかし、ないことはないので、いくつか取り上げてみましょう。まず、「He made a frank mistake.」です。この例文は、「率直な誤り」ではなく、「明らかな誤り」という意味です。
事例に対してよく使われる使い方が「frank opinion」です。「率直な意見」ということですが、例文は「Let me hear your frank opinion.」です。どこの辞書にも載っているような例文ですが、「率直な意見を聞かせてくれ」ということです。
「frank harassment」という表現を使った例文もあります。「He got frank harassment.」という例文で、「彼はあからさまな嫌がらせを受けた」という意味になります。ただ、あまりこのような例文が使われることはありません。
「フランク」な人の性格の特徴
「フランク」や「frank」の意味、例文を見たところで、今度は「フランク」な人の性格的特徴を考えてみましょう。「フランク」な人は、何事にも隠し事をせず、正直で、オープンなので、性格的特徴も非常にいいです。では、どこがそんなにいいのか詳しく検証していきますが、周囲にもそのような人がいるかもしれません。
率直である
「フランク」な人は性格的特徴として率直です。自分の意見や考えを包み隠さず述べ、まわりくどい言い方を好みません。遠回しに何かをにおわせるような言葉は使わず、何事もストレートに表現します。それだけに、付き合っているほうも安心して、「フランク」な人の話を聞けます。「フランク」な人と一緒だと、気分もいいでしょう。
遠慮がない
「フランク」の意味に「遠慮がない」がありますが、「遠慮がない」と言うと、かなり図々しい人のように思えます。しかし、「フランク」な人の「遠慮のなさ」は図々しくでしゃばるというよりも、気を使いながら言いたいことをはっきり言うという特徴が表れています。つまり、遠慮なく人を傷つけるのではなく、配慮もしながら明言するのです。
気取らない
「気取る」とは、格好よく見せるために動作や表情を飾ることですが、「フランク」な人にはこのような特徴がありません。自分を普通以上によく見せたいという気持ちがなく、ありのままの自分で勝負しています。等身大の自分ということであり、飾らず偉ぶらず、自然な姿のままでいるのが特徴です。
正直である
「フランク」な人は、嘘をついたり、格好をつけたりすることはなく、自分にも他人にも正直です。率直という特徴ともつながりますが、何事にも隠し事をせず、自分の姿をありのままに見せます。それだけに人から信用がされやすく、人間関係が良好となります。正直な人は、何かにつけ得をします。
社交的である
「フランク」な人は、誰とでも気さくな関係を築きます。人によって態度を変えるということが少なく、誰にでも平等かつ正直に対します。そのために、社交的であり、人脈も広いです。相手としても「フランク」な人と会話をすると楽しいし、気分もいいので、おのずと付き合いも深くなります。
自分も明るいし周囲も明るくする
「フランク」な人は明るい性格をしているので、周囲もそれを感じ取って明るい雰囲気になります。「フランク」な人がいるだけで、会話も弾むし、場も盛り上がります。「フランク」な人は特徴として、誰とでも友好的に付き合えるので、すべての人が楽しい雰囲気を味わえるのです。この性格的特徴は何物にも代えがたい価値があります。
話し上手で聞き上手
「フランク」な人は、正直に包み隠さずに話をしますが、その特徴を活かして、話し上手な人が多いです。正直に腹を割って話をするという能力によって、会話力が磨かれるからです。また、「フランク」な人は、反面聞き上手でもあります。自分が正直に話す分、人の話も真剣に聞いてくれます。
気遣いが上手
「フランク」な人は、正直で、ざっくばらんですが、意外に気遣いができます。自分の意見ばかり言うのではなく、相手の反応や顔色などにも注意し、細かい配慮を見せるのです。つまり、自分と他人を公平に扱い、相手の気分や態度をよく観察し、状況に応じた振る舞いができるのです。これも「フランク」な人の優れた特徴です。
モテる
率直でざっくばらん、秘密主義なところがないという特徴がある「フランク」な人は、異性からもモテます。自分の気持ちをストレートに表現する人は、人から好まれるのです。それは異性の間だけではなく、同性からも気に入られる理由となります。「フランク」な人は、誰からも好意的に見られるのです。
声が大きい
これは性格的特徴ではないかもしれませんが、「フランク」な人は声が大きめです。小さな声で隠し事をするように話すということがありません。堂々たる態度で、はっきりと大きな声でしゃべります。と言っても、大きすぎる声というのではなく、誰にでも聞き取りやすい声という意味で、相手も会話が進めやすくなります。
笑顔が絶えない
「フランク」な人は明るいという説明をしましたが、そのせいか常に笑顔を絶やしません。もちろん、怒る時や機嫌の悪い時もあるでしょうが、極力そのような表情を人に見せません。これは、「フランク」の性格的特徴がいい形で表れたもので、周囲の人もそのような人がそばにいると、自然に和やかな雰囲気になります。
自分に自信がある
「フランク」な人が、率直で、飾らず、ありのままでいられるのも自分に自信があるからです。自信のない人は、おどおどとしながら、隠し事をしたり、秘密主義になったりするので、周囲の人も警戒します。ところが、「フランク」な人はその逆ですから、堂々と振る舞い、余裕があるようにも見えるのです。
誰にでも公平
人は接する相手によって態度を変えるべきではありませんが、「フランク」な人はすべての人に対して公平です。もちろん、年齢や性別や立場などの特徴は意識しますが、それらによって態度を大きく変えるということはありません。誰にでも透明な気持ちで平等に接するので、印象が非常によくなります。
後輩にも優しく接してくれるのが「フランク」な人です。年下だから馬鹿にするとか軽く扱うということはありません。目上にも目下にも正直な気持ちで、真正面から対するのです。
「フランク」な人が苦手な人の理由
「フランク」な人には優れた性格的特徴がたくさんありますが、その特徴がかえって苦手という人もいます。「フランク」であるがゆえに、敬遠してしまう、嫌ってしまうという人も中には入るのです。では、なぜそのような人は「フランク」な人を苦手とするのかその理由を詳しく見てみましょう。
八方美人に見える
「フランク」な人は、誰にでも平等に接し、気さくなので、すぐに多くの人と仲良くなります。それはそれでいいことなのですが、その様子を見ている人の中には、八方美人のようだとの印象を抱く人がいます。誰かれなく愛想のいいことを言って、格好つけやがってとやっかむのですが、そのような人は「フランク」な人が苦手です。
馴れ馴れしく感じる
「フランク」な人を馴れ馴れしいから嫌いだという人もいます。別に「フランク」な人は馴れ馴れしくしようとしているわけではないでしょうが、誰とでも気さくに話しかけるその様子が気に入らないということなのでしょう。自分に対しても敬語を使わずに日常の用語で話しかけてくるのが気にくわないという人もいます。
人によって使い分ける場合も
「フランク」な人は、誰にでも公平に接するという説明をしましたが、まれに相手によって使い分けている人もいます。自分が気に入った人にはフランクに接し、気に入らない人には少し失礼な態度で臨むのです。そのような人を苦手と思う人がいても仕方がなく、態度を改めてくれるまで、好きにはなれないでしょう。
「フランク」の意味は人の態度や話し方について使われる
ここまで、「フランク」の意味、語源、類義語、対義語、使い方、性格の特徴などについて解説しました。「フランク」とは、「気取らない」「ざっくばらん」「率直」という意味であり、人を褒めるのに使う言葉です。つまり、人の態度や話し方に関して用いられる言葉であり、周囲にそのような人がいた場合は積極的に使ってみましょう。