就活に時計は必要?
就活において、服装に関するマナーは現在でも重要視されている要素となっています。しかし昨今では、当たり前だったものが時代に合わせて段々と変化していることも事実です。今回は、就活で必須アイテムとまで言われていた時計が必要かいなかに焦点をあてながら、昨今の就活事情を紐解いていきましょう。
時計なしで面接は通過できない?
時計というのは、昔からビジネスマンにとって必須アイテムとされてきました。その理由として、時間厳守というマナーを守ることが重要とされていたため、いつも時刻を確認できるものが必要だったからです。しかし以前は携帯電話やスマートフォンなど時刻を確認するものが普及していなかったため、腕時計がその役割を担っていました。
この時間厳守というのは、昨今の就活においても守るべきマナーのひとつと言えます。特に面接など、相手と約束を交わした時間に遅刻することはあってはならない失敗です。そういったことから、以前は就活においても腕時計は必須アイテムとされてきたのです。
しかし現在は、技術の進歩によって携帯電話やスマートフォンといった腕時計以外で時刻を確認できるアイテムが普及しています。そういったことから、就活においては腕時計を重要視する声は少なくなってきています。そのため最近の就活事情では、面接など試験を受ける時に必ず腕時計を着用しなければいけないというルールはありません。
しかし就活では面接以外にもグループディスカッションなど様々な試験が用意されていることもあります。そういった時、タイムキーパーとして時計を使用する場面が出てくるケースは少なくありません。
そういった点を考えると、やはり腕時計はつけた状態で就活にのぞんだ方が、失敗というリスクを防ぐことができます。
就活での時計の必要性
就活において腕時計は必ずしも着用する必要はありませんし、身に着けていないからといってそれが合否に直接関わるようなことはないというのが一般的な風潮です。しかし就活において腕時計を着用することは決して損ではありません。
まず一つ目のメリットとして挙げられるのが、時刻を確認できるという点です。本来腕時計というのはそういった目的でつくられているわけですから、時間厳守というマナーを守るためにもビジネスマンにとっても必須アイテムと言えます。
もちろんスマートフォンなど他の端末で時刻を確認することができますが、電池切れやスマートフォンの使用が不適切な場所で就活を行うこともあります。そういった点において「いつでもどこでも」時刻を確認できるのが、時計の強みです。
二つ目のメリットとして着用していてもマイナスイメージを与えることがないという点もあります。特に面接などにおいては以前は常識だった「腕時計を着用すべし」という考えを持った人と接する可能性も否定できません。また、就活では時間管理を徹底しているというアピールにもなります。
つまり就活では腕時計を着用することは義務ではありませんが、色々なメリットが得られるという点においては着用をおすすめします。
就活用の時計の選び方
もし就活で腕時計を着用したいと考えた時にまずは注意してほしいのが選び方です。特に面接で腕時計を着用していく場合は、面接官に見られるかもしれないことを意識して選んでいく必要があります。メンズ、レディースどちらにも共通するおすすめの選び方を参考にして、TPOに沿った腕時計を着用していきましょう。
派手過ぎないデザイン
就活用の時計の選び方の一つ目としてまず大切なのが「派手過ぎないデザイン」です。就活において面接などで自身の魅力をアピールすることは大切ですが、だからといって目につくような派手なデザインの時計は「TPOに沿ったアイテムを選ぶことができない」としてマイナスイメージを与えてしまうことになります。
就活の時計を選ぶ時は「メタル」や「革」のものが最適なデザインとされています。革の選び方としては、合皮でも問題ないとされています。メンズならシルバー系、レディースならシルバーや肌色に近いピンクゴールド系の色を選ぶようにしましょう。どちらも共通して「落ち着きあるデザイン」を意識した選び方が大切です。
スーツに合うもの
就活をしていく基本的なマナーとして、身なりを整えることはとても重要です。特に面接などにおいてはそういった要素もチェックされるポイントになりますから、もし腕時計を着用していくのであれば、スーツに合ったデザインを選ぶようにしましょう。
具体的な選び方のポイントとしては、シンプルなデザインのものであることです。例えば盤面が大きすぎないものや、厚みがあまりないものがこれに該当します。
特にレディースの腕時計は、おしゃれなものだとチャームなど装飾が施されているものが多い傾向にあります。しかしこれは就活において、不適切なデザインとなります。チャームなどのアクセサリーがついているものや、目につきやすい派手な時計は避けるようにすると良いでしょう。
盤面はシックな色
就活で使う時計を選ぶうえでデザインは選び方のポイントとして特に重要なわけですが、そのなかでも特に盤面の部分に注目してください。時計のなかでも盤面は時刻を確認することから、他の人からも目につきやすい部分です。そのため、盤面が派手なデザインの腕時計を選んでしまうと面接などにおいてはマイナスイメージを与えてしまう可能性があります。
選び方としては、白や黒、紺色といったシックなものを選ぶようにしましょう。レディースの場合はほかにも薄いピンク色を選んでも問題ないとされています。
また、盤面のデザインは色だけでなく数字のフォントなど細部のデザインもあまり凝っていないものにしてください。機能性を重視してシンプルなものを選ぶようにしましょう。
デジタルよりアナログ
時計にも大きく分けてデジタルとアナログの2種類がありますが、就活で使用するとなれば断然アナログの方に軍配が上がります。理由としてはやはりアナログはスタンダードなデザインであることから上品な印象をつくりだすことができ、面接などにおいては不快な印象を与えることがないからです。
もちろんデジタル時計も使用するうえで問題はありませんが、搭載されているアラーム機能の設定をミスして不適切な場面でアラームが鳴ってしまった、といった失敗談が実際にあります。
そういった良くない印象を与えるトラブルが起きないようにするための対策としても、アナログ時計はおすすめです。
高級ブランドは避ける
就活で身なりを整えることはとても大切なことですが、スーツや時計など身に着けるものの選び方として「高級ブランドは避けた方が良い」という考えがあります。理由としては相手にとって身分不相応の印象を与えてしまうからです。
選び方の目安としては3000円から2万円程度のものが最適と言われています。選び方としてデザインも重要ですが、相応な価格の時計を選ぶように心がけましょう。
就活の面接時でのNG時計
なぜ就活で身に着ける時計の選び方に注意すべきなのかというと、面接などにおいてはチェック対象となることがあるからです。そのため、選び方を間違ってしまうと相手に良くない印象を与えてしまうことがあります。
NGとされるデザインやポイントを紹介していきますので、参考にして就活に最適な時計選びをしていきましょう。また、使おうとしてしている時計がNGとされる要素やデザインが含まれていないか、確認することも大切です。
キャラクターデザイン
昨今の時計ブランドは、人気のキャラクターとコラボしたデザインの時計を販売する機会も多く見られます。しかし就活においては、キャラクターデザインとわかるものは避けるようにした方が良いでしょう。
就活や面接といった場を考えるとかわいらしいキャラクターがデザインされた時計はやはり場にそぐわないと考える人が多くいます。見てもわからないくらいの時計なら問題ありませんが、やはりそういった要素は避けた選び方をした方が良いでしょう。
派手な色
就活において、腕時計はあまり目立たない色を選んだ方が良いとされています。そのため、派手な色の時計もNGとなりますので注意しましょう。この派手な色というのは、ゴールドや赤、黄色といった目につきやすい色がこれにあてはまります。
レディース向けに販売されている時計はカラーバリエーションが豊富な商品もありますので、自分の好みだけに集中しすぎないようにしてください。この時、ピンクゴールドなど肌色に近いものならば就活に使用しても問題ありません。
特に面接では身なりをチェックされますので、目につきやすい派手な色や装飾が施されているものはマイナスイメージを与えてしまう原因となります。もし腕時計を身に着けるのであれば落ち着いた色合いのものを選ぶようにしましょう。
学生らしくないハイブランド
就活するうえで身に着ける時計はハイブランドは避けた方が良いでしょう。その理由としては面接などにおいては腕時計に詳しい人と接した時に、身分不相応だと思われてしまう可能性があるからです。知識がない人でも見ただけでわかってしまうようなデザインの時計も避けた方が良いでしょう。
また、人によってはハイブランドの時計を身に着けることで「TPOに相応しくない服装をしている」という印象を与えてしまうケースもあります。そういったことから、身に着ける時計はハイブランドのものは避けるようにしましょう。
アウトドア用の時計
就活をしていくなかで、やはり機能性を重視するとなるとアウトドア用の時計は条件に適っていると考えて選んでしまいがちです。しかしアウトドア用の時計とはつまりアウトドアの趣味で使うことを前提につくられているわけですから、デザイン的にもカジュアルなものが多い傾向にあります。
そのため、就活の場面ではふさわしくないとされています。例外として全体的にフォーマルなデザインのものであれば使用しても問題ありません。しかし時計に詳しい人が見た時によくない印象を与えてしまうこともありますので、やはり避けた方が無難です。
就活時のおすすめ腕時計3選【メンズ】
就活におすすめの時計の選び方は幾つかポイントがありますが、メンズの場合はやはりシックな色合いのものが無難と言えます。また、ブランドもCASIOなど日本において知名度の高いブランドを選ぶと選び方に失敗するリスクを減らすことができます。
そういった条件に該当するメンズの時計は豊富に存在しますが、そのなかでも就活に最適なメンズの腕時計を3選に厳選してその魅力やおすすめのポイントを紹介していきます。
CASIO・STANDARD スタンダード MTP-1240DJ-7BJF メンズ
CASIOと言えば日本において知名度の高い時計ブランドのひとつです。そのなかでもメンズ向けの腕時計としておすすめなのがスタンダードの「MTP-1240DJ-7BJF」になります。就活に使用する時計としておすすめなのはやはりオーソドックスなデザインであることが大きく関わっています。
幾つか種類がありますが、基本的にメタルバンドなので初めてメンズ向けの腕時計を身に着けたいと考えている人もスーツに合わせやすいアイテムです。
価格も2000円から4000円と良心的なので、デザインも含めて嫌みのない印象を与えられる時計として、評価の高いアイテムです。
CITIZEN・Eco-Drive エコ・ドライブ SID66-5191
CITIZENは時計ブランドのなかでも機能性が高いことが特徴です。就活におすすめできるメンズ向けの時計は「Eco-Drive」の「SID66-5191」になります。この時計の特徴は太陽光などの光源を電池に変換してくれるので、電池切れを心配する必要がなく、いつでもどこでも時刻を確認することができます。
機能性が高いことから価格は2万円とおすすめされる人気の高いメンズ向けの時計のなかでもやや高めになっています。
しかし値段に見合った機能性とシンプルなデザインが上品な印象を与えてくれるので、機能性とデザイン性の両方にこだわりたい人におすすめできる時計です。
SEIKO・MECHANICAL メカニカル SARB033
時計は就活だけでなく、色々な場面で使うことができるアイテムです。そのため、就活以外にも長く愛用できるメンズ向けの時計を探している人には「SEIKO」から販売されている「MECHANICAL」の「SARB033」がおすすめです。
メンズ向けの時計らしいシルバーでまとめられたデザインは、就活以外にも色々なスタイルと合わせて使いやすいことが評価の高いアイテムとなっています。
価格は4万円前後と値が張りますが、就活だけでなく長く使い続けたいと考えるならば機能性も含めておすすめしたいメンズ時計のひとつです。
就活時のおすすめ腕時計3選【レディース】
メンズ向けの時計に比べてレディース向けにつくられた時計はデザイン性が高いことが特徴です。しかし就活に使用することを念頭に置いて考えた時、チャームなど装飾が施されているものは選ばないように注意する必要があります。
レディース向けにも就活などフォーマルな場面で使用できる時計も多くありますので、特におすすめな時計を紹介していきます。
CASIO・STANDARD スタンダード LTP-1177A-2AJF レディース
就活する時におすすめの時計としてまず紹介するのが、「CASIO」の「STANDARD」から販売されている「LTP-1177A-2AJ」です。こちらはメンズ向けにも発売されているシリーズのひとつで、落ち着いたシルバーであることから就活で使用するのに最適なデザインとしておすすめです。
また、レディース向けとしてつくられていることから着け心地が軽いことも評価の高いポイントとなっています。価格は3000円前後と手ごろであることも、就活で使う時計として最適な理由として挙げることができます。
CITIZEN・Eco-Drive エコ・ドライブ XCB38-9133 レディース
「CITIZEN」の「Eco-Drive」シリーズから販売されている「XCB38-9133」は、メンズ向けに比べて色合いがピンクゴールドでまとめられたデザインであることが特徴です。就活で使う時計を選ぶうえでシックな色合いのものを選ぶことが大切ですが、レディースの場合は、ピンクゴールドなど肌色に近い時計を選んでもよいとされています。
そういったことから、色合いにこだわりを持っている人にもおすすめしたい時計です。「XCB38-9133」も光を電池に変換してくれるソーラー電波の機能が搭載されています。
「XCB38-9133」はピンクゴールド以外にもシルバー、ブラックといったカラーバリエーションがあります。そのため、就活向けのシンプルなカラーを探している人にもおすすめです。価格はメンズと同じく3万前後ですが、機能性も優れており、就活以外でも使い勝手が良い時計として魅力です。
SEIKO・SPIRIT スピリット SSDA006 レディース
「SEIKO」から販売されているレディース向けの時計で就活におすすめなのは、「SPIRIT」の「SSDA006」です。特徴的なのは牛革をバンドに使用しており、盤面の枠がゴールドなので全体的に上品な印象を受けるデザインです。
盤面の数字が大きめなので時刻を確認しやすい点も人気の理由として挙げられます。価格は2万円前後で、就活をしている人だけでなく、幅広い年代から指示されているレディース向けの時計です。
就活時に時計を忘れた際の対処法
時計を着用することは就活を行ううえで義務ではありませんが、やはり面接やグループディスカッションなど必要な場面が出てくることもあります。そういった可能性を考慮してあらかじめ準備していくのが無難ですが、時にはうっかり忘れてしまうこともあるでしょう。
もし時計が必要な場面に直面したら、まずは落ち着いて、その場でできる対応策を考えて行動していきましょう。
コンビニなどで購入
就活時に時計を忘れたことに気づいたら、可能な限り現地で調達するのが良いでしょう。昨今ではコンビニエンスストアやディスカウントストアでも時計が販売されています。価格も2000円前後と手ごろなので、就活に見合ったデザインのものを選んで購入するようにしましょう。
この時、気づいたタイミングにもよりますが、現地調達をするのは会場に到着する前に行うようにしてください。無理に調達しようとすると、かえって良くない印象を与えてしまうこともあります。
また、時間に余裕があるかどうかも確認しておきましょう。無理に調達しようとして約束の時間に遅れてしまうといったことにならないようにしてください。
試験時に申告
もし時計を忘れたことに気づいたタイミングが到着したあとだったならば、試験時に担当の方に申告するようにしましょう。この報告は、グループディスカッションなど時計の使用を求められた時のみで構いません。
時計をつけているかいないかというのは、基本的に就活の結果を左右することはないとされています。そのため、わざわざ無理に報告する必要はありませんし、就活のうえでは逆効果になってしまうことがあります。
もしグループディスカッションなど、時計が必要な場面で現地調達も難しい場合は真摯な態度で担当官に報告するようにしましょう。就活を終えてビジネスマンとして働くうえでも、失敗というのはつきものです。
それをどのようにカバーし、成功へ導くかという技量を見せることも就活にとっては必要なアピールになってくることもあります。ピンチをチャンスに活かすことを意識して、落ち着いた振る舞いを心掛けましょう。
就活時には学生らしい時計を付けていこう!
昨今の風潮として就活で時計は必ずしも必要であるというわけではありませんが、その目的や機能を考えると着用しておいた方がメリットが大きいといえるアイテムです。メンズやレディースで細かな違いはありますが、就活をすることを念頭においた時計選びをするようにしましょう。
また、もし時計を忘れてしまっても方法次第では調達することが可能です。就活にふさわしい時計を身に着けて就活をスムーズに進められるように準備していきましょう。