新今宮の治安は悪いって本当?一人歩きやホテルを選ぶ時の注意点をリサーチ

新今宮の治安は悪いって本当?一人歩きやホテルを選ぶ時の注意点をリサーチ

大阪に「新今宮」という駅があるのは存知ですか?JR・南海電鉄が乗り入れ、観光客に人気の「新世界」にもほど近く便利なこの駅ですが、大阪の方にとっては周辺は治安が悪いと認識している方が多いようです。今回は、この「新今宮」駅の周辺の治安状況を解説します。

記事の目次

  1. 1.新今宮の治安は悪い?
  2. 2.新今宮のエリアごとの治安
  3. 3.新今宮の治安が悪い地区を歩くコツ
  4. 4.新今宮のホテルを選ぶ時の注意点
  5. 5.新今宮は再開発で治安が良くなった
  6. 6.新今宮のおすすめエリア
  7. 7.新今宮は治安が悪いエリアを避ければ安全に楽しめる

新今宮の治安は悪い?

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まずは、「新今宮(しんいまみや)」という駅の概要を解説します。「新今宮」は、大阪を代表する観光スポット「新世界」ほどに近くに位置し、JRと南海電鉄が乗り入れています。

大阪メトロの御堂筋線「動物園前」駅にも接続する「新今宮」は、大阪市浪速区と隣の西成区の境界付近にあるため、ほぼ同じ位置にありながら所在地はJR新今宮駅が浪速区、南海新今宮駅が西成区となっています。

「新今宮」は、JRは大阪環状線と大和路線(関西本線)、南海は南海線と高野線が路線としてそれぞれ乗り入れており、「天王寺(てんのうじ)」「難波(なんば)」とともに南大阪を代表する鉄道の要衝です。

それでは、「新今宮」周辺地域の治安状況は現在どのようになっているのか?噂通り本当に治安が悪いのか、注意点はあるのか等をこれから解説します。

観光客は危険な場合もある

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「新今宮」の周辺地域は、ざっくりいうと元々は日雇い労働者の街です。特にJR新今宮駅の南側、西成区に位置する「あいりん地区」には、工事現場等の日雇い労働を斡旋していた「あいりん労働公共職業安定所(現在は閉鎖)」があり、早朝から仕事を求める労働者たちでごった返していた時代がありました。

「あいりん地区」には、「ドヤ」と呼ばれる日雇い労働者向けの「簡易宿泊所」や、朝からやっている立ち飲み居酒屋などが多数あり、労働者風のおじさんたちが道端で缶ビールやワンカップを朝から飲んでいるのが日常の風景です。

この「あいりん地区」では、過去に労働者らによる暴動が繰り返し起こった歴史があり、犯罪発生率も決して低くないエリアですので、夜間の時間帯に何も知らない観光客が立ち入ると危険な場合もあります。なお、他のエリアは普通の繁華街と考えて良いでしょう。

治安が悪いといわれる理由

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それでは、「新今宮」の周辺地域はなぜ治安が悪いといわれる理由はどういった点にあるのでしょうか?その治安が悪いといわれている理由をここから解説します。

「新今宮」と聞くと、地元大阪では「柄が悪い」というイメージをもっている人が多く、確かに今でも「あいりん地区」などの一部地域は治安が良くありません。

JR新今宮駅の南側に見える風景は、古い雑居ビルや商店が立ち並び、どことなく薄汚れた感じに見えます。「新今宮」のこうした景観を見ただけでも、普通の人なら「新今宮は治安が良くなさそう」という印象を抱くでしょう。

「新今宮」の治安が悪いといわれる理由は、こういった景観と日雇労働者の街というイメージが根底にあることに加え、「あいりん地区」を中心に日雇い労働者らによる激しい暴動が繰り返された歴史が、治安が悪いというイメージをさらに強いものにしています。

暴動の歴史が治安が悪いといわれる大きな理由

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この労働者らによる暴動は「西成暴動」と呼ばれており、1961年〜2008年までの間に24回も起こっています。暴動のほとんどが些細なトラブルから端を発しており、なかには放火や商品の略奪といった治安を乱す悪質な犯罪行為を伴う事案も報告されています。

また、「あいりん地区」にはホームレスもいまだに多く、こういったことが「新今宮」の周辺地域は治安が悪いといわれる理由の大きな要因となっています。

「新今宮」は、いまだにこの「西成暴動」という事件を引きずっている街であるということです。この「新今宮」の治安が悪いというイメージは、地元大阪ではかなり強いイメージがあり、なかなか無くすことが出来ません。

新今宮のエリアごとの治安

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ここからは、「新今宮」の駅周辺の治安状況をエリアごとに分けて、より詳しく解説していきます。「新今宮」は駅前と駅の南側、北側ではその様相や治安状況が大きく異なります。

JR新今宮駅の南側の治安状況については、先ほど解説させていただきましたので、ここではJR新今宮駅の駅前と駅の北側、そして人気の観光スポットである「新世界」について、それぞれの治安状況をみていきましょう。

駅前の治安

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JR新今宮駅には南海電鉄との乗換時に利用する西口と、通天閣いわゆる新世界方面に向かう東口があります。この記事でいう駅前とは、東口の駅前のことです。

結論から申し上げると、駅前の治安状況はいたって普通、何ら問題はありません。JR新今宮駅の改札を出るとすぐに大阪の主要幹線道路である国道26号線に突き当たります。

国道26号線にかかる横断歩道を渡ると、「MEGAドン・キホーテ」の入った白亜の巨大な建物があり、その建物の裏側を抜けると人気の観光スポット「新世界」、そのままJRの線路沿いを東へ進むと「天王寺動物園」や「天王寺公園」に行くことが出来ます。

JR新今宮駅の駅前も、昔はあまり治安が良くありませんでしたが、「新世界」の観光スポット化と「天王寺公園」が芝生広場「てんしば」の導入などにより改良・再整備されたことで、観光客を中心に乗降客が増加し、結果として治安状況も大きく改善されました。

北側の治安

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次に、JR新今宮駅の北側エリアの治安について解説します。このエリアも駅前と同じく、治安状況はいたって普通、昼間は一人歩きしても、何ら問題はありません。ただし、夜は街灯が少ないところもあるため、治安問題がないとまでは言い切れませんので注意が必要です。

JR新今宮駅から国道26号線を北に向かって歩いて行くと、「新世界」のシンボルである「通天閣」が右手に見えてきます。

そのまま進むと、大阪では「チンチン電車」の愛称で呼ばれている阪堺線の「恵美須町駅」、その先は「日本橋」の「でんでんタウン」に辿り着きます。

この「でんでんタウン」、20年くらい前までは家電量販電を中心にした電気屋街でしたが、「秋葉原」と同様、今ではアニメグッズの販売店やメイドカフェなどが軒を連ねるオタクの聖地になっています。

新世界の治安

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それでは、皆さんが最も知りたい人気観光スポット「新世界」の治安について解説します。今や観光スポットの「新世界」も、もともとは労働者たちが集う歓楽街でした。

「新世界」の名物となっている「串カツ」のお店も、もともとは「労働者が安く食べれて一杯飲める」ということを売りにしており、大阪の人にとって「串カツ」が特別に美味いというような食べ物でもありませんでした。

そんな「串カツ」が、今や大阪のB級グルメの代表格となり、「新世界」には70〜80ほどの串かつ屋さんが軒を連ね、街全体がアミューズメントパークの様相を呈しています。

肝心の治安についてですが、昔は酔っ払いの喧嘩なども多く、治安があまり良くありませんでしたが、現在は普通の繁華街と同じレべル、治安状況はいたって普通、昼間は一人歩きしても、何ら問題はありません。

新今宮の治安が悪い地区を歩くコツ

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それでは、「新今宮」の治安が悪い地区を歩くコツ、注意点は、どのうようなものが考えられるのでしょうか?

先ほどから申し上げている通り、「新今宮」の周辺地域は「あいりん地区」などの一部地域を除き、治安状況は普通の繁華街レベルであり、「新今宮」だから治安が悪く危険な目に遭うといったようなことは基本的にはありません。

しかしながら、観光ではじめて「新今宮」を訪れるといった方には不安な点も多いはずですので、ここからは「新今宮」の歩き方のコツ、注意点などを治安状況を交えて解説させていただきます。

「新今宮」の治安状況は、「あいりん地区」を除けば、基本的に問題ありません。ですが、普通の繁華街でも観光客は狙われやすいということを頭に入れておいてください。

夜の一人歩きは避ける

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歩き方のコツ、注意点として一番目に考えられるのが、どこの繁華街でもいえることですが、夜の一人歩きは避けることです。一人歩きより複数人で歩いた方が安全なのは誰もが分かる話ですし、治安の悪いエリアを夜に一人歩きする人は誰もいないでしょう。

「新今宮」は一部地域を除き、治安状況は普通の繁華街レベルですが、裏路地や高架下などの暗がりでは治安が良くない場合が多く、犯罪に巻き込まれる可能性も高まります。

そんな場所で、リュックサックを肩からしょった、明らかに観光客と分かる姿で一人歩きしていると、良からぬことを考えている人間の絶好のターゲットになってしまいます。

ですので、夜の一人歩き、特に女性は避けた方が良いでしょう。なお、治安状況が良くない「あいりん地区」については、男女問わず、夜の一人歩きは絶対に避けるようにしてください。また、治安状況に問題のないエリアでも女性の一人歩きは十分注意してください。

女性は複数でも危険な場合がある

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女性の方については、たとえ複数人であっても治安状況次第で危険な場合があります。このことは、どこの繁華街でもいえることですが、例えば「東京から大阪に観光に来て、昼はユニバーサルスタジオ、夜は新世界の串カツ」なんてこともあるでしょう。

先ほどから申し上げている通り、「新世界」の治安状況は普通の繁華街レベル、分かりやすくいうと東京の「渋谷」、名古屋の「栄」などど何ら変わりはありません。

ただし、興味本位で「新世界」以外のエリア、例えば「あいりん地区」にある立ち飲み居酒屋なんかに若い女性が行ったりすると、たとえ複数人であっても、つけられて最悪の場合には暴行被害に遭う可能性もなくはありません。もちろん一人歩きは絶対に危険です。

ですので、複数人だからといって気を緩めていると、思いがけず犯罪に巻き込まれてしますこともありますので、女性の方、特に観光で来られている方は十分注意してくだい。

危険なエリアは避ける

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「新今宮の治安が悪い地区を歩くコツ」というタイトルにはそぐいませんが、危険な目に遭わないようにするためには、「君子危うきに近寄らず」の考え方で、治安が悪く危険なエリアには「近づかない、立ち入らない、一人歩きしない」ことが最も有効な策です。

「新今宮」の周辺地域で危険だといわれているエリアは「あいりん地区」です。要するに、興味本位でこの治安の悪い「あいりん地区」に立ち入らなければ、危険な目に遭う可能性は大幅に低くなり、治安状況は普通の繁華街と同じレベルになるといえるでしょう。

「あいりん地区」は、日雇い労働者やホームレスが多いエリアである、すなわち住所不定の方が多くいるエリアですので、偽名が使いやすく犯罪者が潜伏するのに恰好の場所であるといわれています。実際に、2007年に発生した「リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件」では、犯人がこの「あいりん地区」に一時潜伏していたことが確認されています。

人にからまれないように気をつける

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この項は、「新今宮」の周辺地域ならではの情報を交えながら解説していきたいと思います。「新今宮の周辺地域は、ざっくりいうと元々は日雇い労働者の街です。」と冒頭に申し上げました。事実、昭和の時代には2万人を超える日雇い労働者がいたといわれています。

これらの労働者に仕事を斡旋し、賃金の一部を徴取(ピンハネ)していたのが「手配師(てはいし)」と呼ばれる人々です。当時、この「手配師」の多くが「やくざ」、今でいうところの「暴力団」の関係者であり、当時周辺地域には「暴力団」の関係先が多数あり、裏の世界では労働者らを相手に「暴力団」がノミ行為や賭博行為を行っていました。

そいういった流れから、現在も「新今宮」の周辺地域には「暴力団」の関係者が比較的多いといわれていますので、そういった人にからまれないよう注意が必要です。

治安について勉強する

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大阪観光には、「新世界」がもはや外せないスポットになっているようです。それだけ人気が高く、街の雰囲気や「串カツ」などの食べ物に魅了される方が多いようです。

もし、初めて「新世界」を訪れるのであれば、最寄り駅である「新今宮」の周辺地域の治安状況については、この記事である程度はご理解いただけるはずですが、その他サイトや書籍等でさらに治安状況等を勉強しておけば、危険を回避し、安全を確保するのに役立つはずです。

特に「新今宮」の周辺地域で一人歩きを計画されている方は、治安の悪い地域に間違って足を踏み入れても、助けてくれる人が傍に誰もいないことになります。そういった方は、「新今宮」の地域情報や治安状況、一人歩きの注意点等をしっかりと勉強しておきましょう。

撮影はしない

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「新今宮」の周辺地域で撮影が制限されているようなエリアは特にありませんが、注意点としては「飛田新地(とびたしんち)」だけは撮影が厳禁であるということです。

「新今宮」の駅から国道26号線を南に10分ほど歩くと、左側に「飛田新地料理組合」と書いた看板が見えてきます。その看板の方向に歩いていくと、小料理屋風のお店が軒を連ねた一帯に辿り着きます。

この「飛田新地」、昔は「飛田遊郭」といわれた地帯で、その名の通り昔は遊郭があった場所です。この記事では、お店でどのようなサービスを受けられるのかは詳しく解説しませんが、お店の入り口には接待サービスをしてくれる女性たちが必ず座っています。

女性が綺麗だからといって、スマホやカメラで撮影すると、女性のそばにいるお店の従業員に厳しく注意され、画像の消去を求められますので、撮影はしないようにしてください。

あやしいものを買わない

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「新今宮の周辺地域には暴力団の関係者が比較的多いといわれている」と申し上げましたが、そういった方々が手を染めている裏のビジネスがドラッグ、すなわち薬物犯罪です。

薬物犯罪は、「新今宮」の周辺地域に限った問題ではありませんが、「あいりん地区」など治安状況の良くない一部地域では売人が街角に立っていて、頼めばホテルに薬物を届けてくれるデリバリーサービスもあったりするようです。

注意点としては、薬物には「MDMA」や「アンフェタミン」など、普通の薬と変わらない錠剤タイプのものもあり、「体が楽になるから、気持ちよくなるから」と甘い誘惑に負けてこれらの薬物を一度接種してしまうと、中毒となり止めれなくなります。

もちろん、犯罪行為ですので、いずれは警察に逮捕されるといった最悪の状況を招きます。甘い誘いには乗らない、あやしいものは買わないようにしてください。

新今宮のホテルを選ぶ時の注意点

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ここからは、「新世界」の周辺地域でホテルを選ぶ際の注意点を解説します。ひと昔前の治安状況があまり良くなかった「新今宮」には、基本的に「ドヤ」と呼ばれる日雇い労働者向けの「簡易宿泊所」しかありませんでした。

しかし、近年は「新世界」が観光スポット化し、また海外からの観光客がしたことを受け、この「簡易宿泊所」がリニューアルされ、一般の方が泊まれる「ビジネスホテル」へと生まれ変わる光景がみられるようになりました。

全ての「簡易宿泊所」が「ビジネスホテル」にリニューアルされた訳ではありませんが、新たに建築されたものを含め、駅周辺にはいくつものホテルが現在立ち並んでいます。

部屋の間取りや設備、建っている場所の治安状況等によって価格帯もピンキリです。ここでは、超激安といわれているホテルを選ぶ際の六つの注意点をご紹介します。

超激安ホテルは狭い

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「簡易宿泊所がリニューアルされ、ビジネスホテルへと生まれ変わっている」と申し上げましたが、こういった「ビジネスホテル」が「超激安ホテル」の部類になります。

ですので、「超激安ホテル」は、「簡易宿泊所」と部屋の間取りなどは基本的に同じで、部屋の広さは6畳前後から良くても8畳ぐらいまで、ほとんどの場合がベットもなく、畳敷きかフローリングの部屋に敷布団と敷いて就寝するというパターンが多いようです。

もともと「簡易宿泊所」は一泊1,500円前後〜2,500円前後ぐらいまでの金額設定でしたので、「超激安ホテル」としてリニューアルし、少し金額設定をアップさせることで十分利益は得られる訳です。

ということで、「超激安ホテル」に泊まる際の一つ目の注意点としては、部屋が狭いことは覚悟しておく必要があるということです。

トイレは共同が多い

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二つ目の注意点として挙げられるのは、「超激安ホテル」はトイレが共同が多いということです。先ほど「激安ホテル」は、もともとは「簡易宿泊所」であったところをリニューアルしています。

そういった「超激安ホテル」は、「簡易宿泊所」の設備をそのまま利用しているところがほとんどですので、当然トイレも共同となる場合が多いようです。

シャワーは共同が多い

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三つ目の注意点として挙げられるのが、「超激安ホテル」ではシャワーも共同のところが多いということです。これもトイレの場合と同じく、もとの「簡易宿泊所」の設備をそのまま利用しているところがほとんどであるからです。

ですので、値段が安いということだけで迂闊に「超激安ホテル」を選んでしまうと、後で後悔する場合もあります。特に女性の方にとっては、トイレ・シャワーとも共同なんて嫌な方が多いのではないでしょうか。

キッチンは共同が多い

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四つ目の注意点として挙げられるのが、「激安ホテル」はキッチンも共同のところが多いということです。これも、トイレ・シャワーの場合と同じく、もとの「簡易宿泊所」の設備をそのまま利用しているところがほとんどであるからです。

ただし、キッチンをホテルで使うことは、お湯を沸かす以外にはあまり考えられませんので、共同であっても特に問題ないと考えられる方がほとんどではないでしょうか?

また、「新今宮」の駅周辺にはコンビニもありますので、キッチンが共同だからといって不便を感じる方は少ないはずです。

むやみに騒ぐのは危険

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五つ目の注意点として挙げられるのが、「超激安ホテル」でむやみに騒ぐのは危険であるということです。それは、先ほどから申し上げている通り、もとの「簡易宿泊所」の設備をそのまま利用しており、部屋の防音施工がしっかり施されていない場合が多いからです。

そういったことに加えて、「超激安ホテル」には、宿泊料金が安いということもあって、海外からの観光客、いわゆる「バックパッカー」と呼ばれる方や、「簡易宿泊所」の時代から利用していた労働者、電車に乗り遅れた酔っ払い客など、様々な方々が宿泊しています。

このような状況下での宿泊となりますので、部屋で騒いでいるだけで隣の部屋の宿泊客などとトラブルになる可能性が一般ホテルなどと比べて当然高くなります。「激安ホテル」では部屋で静かに過ごされた方が良いでしょう。なお、隣の部屋がうるさくて眠れない場合には、トラブル回避のためにフロントの方に相談した方が良いでしょう。

汚い部屋が多い

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六つ目の注意点としては、「超激安ホテル」は「簡易宿泊所」を設備をそのまま利用しているところがほとんどであることから、基本的には汚い部屋が多いということです。

ただし、現在は必ずしもそうではないようです。汚い部屋のホテルも確かにありますが、内装をリフォームしているホテルが増えており、そういったところは部屋の間取りや設備はそのままであっても、部屋自体はあるていど綺麗に整えられています。

ですので、「新今宮周辺の激安ホテルは部屋が汚い」とする固定的な考え方は間違っており、部屋が汚いか綺麗かはホテルによると考えた方が良いでしょう。

いずれにせよ「超激安ホテル」予約する際には、ここで申し上げた六つの注意点を参考に、部屋の間取りや設備、部屋が汚いがどうかは事前に予約サイトや口コミなどで事前にチェックしておかれた方が良いでしょう。

新今宮は再開発で治安が良くなった

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「新今宮」は、最近治安が良くなったといわれています。その要因の一つが駅の東側、JR新今宮駅と天王寺駅との間にある「天王寺公園」の再開発です。

昔の「新今宮」は、通勤・通学客のほとんどが乗り換えに利用するだけの駅でした。駅を降りて女性が一人歩きするなんてことは、危険な目に遭う可能性もあり、誰もそのようなことはしませんでした。

しかし、近年は「新世界」が観光スポット化したことで、国内外からの観光客が増え、それに伴って治安もずいぶん良くなり、さらに「天王寺公園」の再開発されたことで「新今宮」と隣駅の「天王寺」が一体化し、誰もが安全かつ気軽に行き来できるエリアへと生まれ変わりました。

天王寺公園周辺の変化で全体的に治安が良くなった

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「天王寺公園」は「天王寺動物園」と隣接する大阪市内有数の緑地エリアです。しかし、以前は市民が公園自体をあまり利用することはありませんでした。

それは、公園自体がさびれており、また近くには俗にいう「ラブホテル街」があり、ホームレスもいたりするので、どちらかいえば市民から敬遠される場所になっていました。

そのような状況にあった「天王寺公園」が、2015年に大幅に再開発され、エントランスエリアには芝生広場「てんしば」やカフェ、ショップもオープンし、休日には家族連れや観光客で賑わうスポットへと生まれ変わりました。

JR天王寺駅から「天王寺公園」を抜ければ、そのまま「新世界」に歩いて行くことが出来、天気の良い日には絶好の散策コースとなっています。こういったことが、「新今宮」が「天王寺」と一体化し、全体として治安が良くなったことにつながっています。

新今宮のおすすめエリア

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ここからは、「新今宮」の周辺地域のおすすめのエリアについて解説します。おすすめエリアとして、一番に挙げられるのが「新世界」。このエリアは先ほどから申し上げている通り、名物の「串カツ」をメインにした70〜80もの飲食店が軒を連ねるエリアです。

「新世界」には、ふぐ料理の名店「づぼらや」の本店もあり、店先にある大きな「ふぐ提灯」はインスタ映えする人気の撮影スポットになっています。

それでは、「新今宮」の周辺地域には、カフェ巡りにおすすめなエリアはあるのでしょうか?これから大阪観光をお考えの方、特に女性の方にカフェ巡りにおすすめなエリアをご紹介します。

カフェ巡りにおすすめなエリア

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「新今宮」の周辺地域で、カフェ巡りにおすすめなエリアは、串カツ屋さんを中心に飲食店が軒を連ねる「新世界」と駅から東に向かった「天王寺公園」とその周辺となります。

大阪でカフェが集まっているエリアとして有名なのは、やはり「梅田」「北浜」「難波」「堀江」などとなります。残念ながら「新今宮」の周辺地域にはカフェの数が少ないのが実情です。ですが、意外と知られていない名店もありますので、ご紹介させていただきます。

昼間におすすめなエリア

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昼間におすすめなエリアは「新世界」です。「新世界」は昼間からお酒が飲めるエリアでもありますが、意外と知られていないカフェの名店もあります。

まず、「新今宮」のカフェとして名前が出てくるのが「千成屋珈琲」です。1948年創業の「千成屋珈琲」は、知る人ぞ知る「ミックスジュース」発祥のお店です。純喫茶の伝統を今に引き継ぐ昭和レトロな店内は、流行とは一線を画した雰囲気が味わえます。

次に、女性を中心に話題を集めているのが「クリームキッチン」です。インスタ映えする色鮮やかでおしゃれなクレープやスムージーなどの飲み物が人気のお店です。

また、分厚いホットケーキとたくさんのフルーツとたっぷりのバニラアイス、生クリームを使ったプリンアラモードが名物の「喫茶ドレミ」もおすすめです。

夜におすすめなエリア

Photo byStockSnap

夜におすすめなのは、「天王寺公園」とその周辺エリアとなります。もちろん、昼間のご利用もおすすめですが、夜の雰囲気が抜群なのがこのエリアにあるお店です。

「天王寺公園」のカフェといえば、「クレープリー・スタンド シャンデレール天王寺」です。このお店は「天王寺公園」のエントランスエリアにある芝生広場「てんしば」に面しており、昼はカフェ、夜は「てんしば」の緑と都会を忘れさせる解放的な雰囲気のなか、ビアガーデン風のBBQなどが楽しめます。

もう一つご紹介させていただくのは、「サーフサイド キッチン あべのハルカス」です。こちらのお店は「天王寺公園」から少し行ったところにある「あべのハルカス」14階にあり、夜は美味しい料理、飲み物とともに 大阪の夜景をパノラマビューで楽しめます。

新今宮は治安が悪いエリアを避ければ安全に楽しめる

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「新今宮」の周辺地域の治安状況について、ご理解いただけたでしょうか?「新今宮」は、夜に女性が一人歩きするなんてことはとても出来ないような治安状況で危険な時代もありました。

ですが、「新世界」の観光スポット化や「天王寺公園」の再整備などにより、現在では一部の地域を除き、治安状況は大幅に改善されています。例えば、「新世界」なら夜に一人歩きしてもトラブルに巻き込まれる可能性はほとんどないといえるでしょう。

新今宮は治安の悪い「あいりん地区」などの一部地域を避ければ、安全に楽しめる街です。特に「新世界」は、大阪ならではの特別な雰囲気を味わえます。大阪観光の際は、ぜひ足を運んでください。

敦
ライター

某銀行系のクレジットカード会社に勤めるおじさんサラリーマンです。高速道路を使わない下道ドライブ大好き人間です。仕事柄、キャッシュレスやキャッシングに関する知識は豊富です。

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