本は収納次第で上手に整理できる!
本が好きな方にとって悩みの種となるのが、大量の本をどうやって収納・整理するかということです。特に1人暮らし専用のアパートやマンションの場合には部屋が狭いため、本の収納スペースを確保するのに苦労しているという方も多いのではないでしょうか。
とはいえ、1人暮らしで本の収納スペースが確保しにくい場合でも、アイデア次第で本をスッキリと収納・整理することは可能です。ブックカフェのようにおしゃれに本を収納・整理できてしまうアイデアもあります。
この記事では、本の収納のコツを隠すパターンと見せるパターンに分けてご紹介します。本棚はもちろん、カラーボックスや押し入れを活用した収納アイデアもご紹介しますので、本の収納・整理のことで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
1人暮らしの本の収納のコツ【隠す】
ここからは、1人暮らしの本の「隠す収納」のコツについてご紹介していきましょう。収納には隠す収納と見せる収納の2パターンの方法がありますが、手っ取り早く部屋をスッキリと見せたいときには隠す収納がおすすめです。
目につきやすい場所に大量の本が置かれていると部屋が雑然とした印象になってしまいがちですが、隠す収納にすることで大量の本もスッキリと収納・整理することができます。所有している本のジャンルが多岐に渡る方やインテリアのセンスに自信がない方におすすめです。
見せる収納と比べると、隠す収納の方が本にホコリがかぶりにくいので、掃除がしやすいというメリットもあります。仕事などで忙しくて、部屋を掃除する時間がなかなか取れないという方にもピッタリな収納方法です。
本棚に収納
1人暮らしの本の収納のコツ【隠す収納編】、まず最初にご紹介するのは本棚を活用した本の収納についてです。1人暮らしで本を収納・整理したいときにも、真っ先に思い浮かぶアイテムといえばやはり本棚でしょう。
本を収納・整理するために作られた棚ですから、簡単に本を収納・整理することができ、読みたい本をすぐに取り出せます。隠す収納がしたい場合には、扉付きのものを購入したり、カーテンを取り付けたりすることで本を隠して収納することも可能です。
インテリアショップやホームセンターなどにはいろいろなサイズやデザインの本棚が売られていますので、部屋の広さや用途に応じて最適な本棚を見つけましょう。
とはいえ、1人暮らしの部屋は狭いですので、部屋にピッタリなサイズの本棚が見つからないこともあるかもしれません。もし理想通りの本棚が見つからない場合には、本棚の幅や高さを1cm単位でオーダーできる本棚専門店もあります。
スペースを有効活用
1人暮らしの部屋では大型の本棚を設置するのは難しいため、本棚のスペースはできるだけ有効活用する必要があります。本棚に本を収納するときには、まず自分が所有している本を把握し、残しておきたい本と不要な本に分けて、不要な本は思い切って処分してしまいましょう。
そして、残した本をさらに頻繁に読む本とあまり読まない本に分けて、頻繁に読む本を本棚の取り出しやすい位置、あまり読まない本を本棚の一番下などの取り出しにくい位置に収納しましょう。
もし残したい本が大量にあり、部屋の広さに余裕がある場合には、奥行きのある本棚を選ぶのがおすすめです。奥行きのある本棚なら手前と奥の2列に本を並べて収納することができ、大量の本もスッキリと収納できます。頻繁に読む本を手前に、あまり読まない本を奥に収納するとよいでしょう。
また、収納スペースを有効活用するためには、棚板が固定されている本棚ではなく、棚板の高さを自由に変えられる本棚を選ぶことも大切です。高さの調整が自由にできる本棚なら、所有している本の高さがバラバラでも、スペースが無駄にならずに済みます。
ジャンル分けでスッキリ整理
本棚をスッキリと収納・整理するときには、自分の所有している本をジャンルごとに分けることも大事なポイントになります。
どうせ隠してしまうのであれば適当に収納してもよいような気もしますが、小説、漫画、ビジネス書、レシピ本、美術書、雑誌、同人誌といったジャンルごとに本を分けることで、見た目がスッキリとするだけでなく必要な本がどこにあるのか探しやすくもなります。
同じジャンルの本をたくさん所有している場合には、さらに細かくジャンルを分けるとよいでしょう。文庫本や漫画本などは出版社ごとに背表紙のデザインや本の高さなどが違いますので、出版社ごとに分けると綺麗に収納・整理できます。
文庫本や漫画が大量にある場合には、出版社ごとに分けた後に作者の名前順やタイトル順などに並べていくと、よりわかりやすく収納・整理できるでしょう。
収納アイテムを使用
1人暮らしの本の収納のコツ【隠す収納編】、次にご紹介するのは収納アイテムを活用した本の収納についてです。1人暮らしの部屋に本棚を設置するスペースがない場合には、本棚以外の収納アイテムを活用しましょう。
本を収納するからといって本専用の収納アイテムにこだわる必要はなく、衣装ケースなどを本の収納に用いるのもありです。本棚よりも安価な値段で購入できるというメリットもあります。自分の使いやすい収納アイテムを取り入れましょう。
カラーボックスを上手に活用
数ある収納アイテムの中でも、本を収納・整理するのに特におすすめなのがカラーボックスです。カラーボックスは合板で作られた収納棚のことで、1人でも簡単に組み立てられるので1人暮らしの方にも人気が高い収納アイテムとなっています。
カラーボックスというと中身が丸見えという欠点がありますが、カラーボックスに扉を付けたり、カラーボックス用の収納ボックスを用いたりすれば隠す収納もできます。
カラーボックスの棚板は可動式ではありませんが、縦置きにするだけでなく横置きにして使うこともでき、幅広い活用の仕方が可能です。横置きにすれば、A4サイズの雑誌を収納したり、文庫本や漫画を2段収納にしたりすることもできます。
メタルラックを使う
カラーボックス以外では、メタルラックも本の収納・整理におすすめの収納アイテムです。メタルラックは隠す収納に向かないイメージがあるかもしれませんが、ファイルボックスやインナーボックスなどの収納ボックスやバスケットを併用すれば隠す収納にも使えます。
並べる収納ボックスやバスケットのデザインを統一すれば、バラバラのジャンルの本をまとめて収納しても雑然とした印象にはならず、部屋をスッキリと見せられるでしょう。
使い方次第で、ナチュラル系の部屋から男前で
1人暮らしの本の収納のコツ【魅せる】
続いては、1人暮らしの本の「魅せる収納」のコツについてご紹介していきましょう。本をジャケ買いするのが好きな方や写真集・アート本の収集が好きな方などには、本をインテリアの一部としておしゃれに見せながら収納するのがおすすめです。
見せる収納の場合には、どの本をどこに収納したかということがわかりやすく、必要な本をすぐに取り出せるというメリットもあります。隠す収納と見せる収納を使い分けて、見せたくない本は隠して収納し、お気に入りの本だけを見える場所に飾るのもよいでしょう。
魅せる置き方
1人暮らしの本の収納のコツ【魅せる収納編】、まず最初にご紹介するのは本の魅せる置き方についてです。見せる収納をするときには、何となく適当に本を置くのではなく、まさに「魅せる」ように置くことが大切になります。
その際、注意したいのが本棚を設置する場所についてです。本棚を直射日光が当たる場所に設置してしまうと、せっかくの大切な本が日焼けしてしまいますので、本棚は直射日光が当たらない場所に設置するようにしましょう。
ロフトは直射日光が当たらないので、ロフトがある場合にはロフトを書斎として使うのもおすすめです。ロフトに壁一面の本棚を作り、自分だけの秘密基地のような空間に作り上げましょう。
統一感を出す
そして、本の魅せる置き方としてまず大切なのが、統一感を出すということです。本のデザインは本によってバラバラなので、適当に本を並べるとどうしても雑然とした印象になってしまいます。
本棚に本を並べるときには本の種類やサイズ、カラーなどを揃えて並べることで統一感が出て、見せる収納でも見た目がスッキリとした印象になります。見せる収納をするときにも、まずは自分の所有している本を種類やサイズ、カラーで分けてみましょう。
本をインテリアにする
本の魅せる置き方としては、本を本として置くのではなく、インテリアの一部として飾るという方法もあります。美術書や海外雑誌などの装丁が綺麗な本は、背表紙しか見せないのはもったいないので、表紙が見えるようにディスプレイしてみましょう。
本棚に本だけを詰め込んでしまうと圧迫感が出てしまいますので、本と一緒にお気に入りの雑貨やグリーンを飾るのもおすすめです。雑貨やグリーンと組み合わせることで空間に抜けができ、1人暮らしの狭い部屋でも広く感じさせることができます。
魅せるアイテム
1人暮らしの本の収納のコツ【魅せる収納編】、次にご紹介するのは本を魅せるアイテムについてです。本を魅せる収納で収納するときには、収納アイテムの選び方にも隠す収納以上にこだわる必要があります。
本棚を購入するときにも見た目を重視し、インテリアに溶け込むようなおしゃれなデザインのものを購入しましょう。決して妥協することなく理想通りの本棚を手に入れることが、魅せる収納を成功させるためには欠かせません。
DIYアイデアで賢く収納
もし理想の本棚が見つからない場合には、DIYで手作りするのも1つのアイデアです。自分のイメージ通りの本棚を自由に作れるのが、DIYの最大のメリットです。
とはいえ、これまでにDIYをしたことがなく、自分で本棚を作れるのか不安という方も多いでしょう。後の項目でもご紹介しますが、すのこを使ったDIYなら比較的簡単に本棚が作れますので、DIY初心者の方にもおすすめです。すのこを使ったDIYでも、アレンジ次第で様々なデザインの本棚が作れます。
ウォールシェルフを使用
部屋が狭くて本棚を設置するスペースがない場合には、ウォールシェルフを使用するのもおすすめです。ウォールシェルフとは壁に取り付けるタイプの収納棚のことで、魅せる収納にはうってつけな収納アイテムといえます。
壁を傷つけることなくウォールシェルフを取り付ける方法もありますので、賃貸で1人暮らしをしている方でも安心です。無印良品やニトリなど人気のインテリアショップでも取り扱っていますので、自分の部屋の雰囲気にピッタリなものを探しましょう。
押し入れを本棚にした収納アイデア
続いては、押し入れを本棚にした収納アイデアについてご紹介していきましょう。部屋が狭くて本棚を設置するスペースがなかったり、押し入れがデッドスペースになっていたりする場合には、押し入れを本棚として活用しましょう。
押し入れの中にカラーボックスを設置するだけでも、押し入れがあっという間に本棚に変身します。直射日光が当たらず、本が日焼けしないのも押し入れを本棚にするメリットです。
本を隠して収納したい場合には押し入れの戸を閉めて使うとよいですし、見せて収納したい場合には戸を外して使うとよいでしょう。アイデア次第で幅広い使い方が可能です。
ファイルボックスでスッキリ収納
押し入れを本棚にした収納アイデア、まず最初にご紹介するのはファイルボックスでスッキリ収納するというアイデアです。押し入れにカラーボックスをびっしりと並べたら、カラーボックスの各段にファイルボックスを並べて、その中に本を収納します。
白のカラーボックスとファイルボックスで統一すれば、見た目をスッキリと見せることができ、戸をあけっぱなしでもごちゃごちゃした印象にはなりません。大量の雑誌をコレクションしている方にもおすすめの収納アイデアです。
おしゃれなワインの木箱で収納
押し入れを本棚にした収納アイデア、次にご紹介するのはおしゃれなワインの木箱で収納するというアイデアです。ワインメーカーの焼印が入った木箱はとてもおしゃれで、インテリアにも人気のアイテムです。
ワインの木箱を本棚として活用すれば、カラーボックスよりも簡単におしゃれな雰囲気が出せます。押し入れの中にワインの木箱を重ねて置き、その中に雑誌や漫画など好きな本を並べましょう。
ワインの木箱はインターネット通販でも購入することが可能です。ワインの木箱以外に、りんごの木箱もおすすめです。
板を設置で3段本棚
押し入れを本棚にした収納アイデア、次にご紹介するのは板を設置して3段の本棚にするというアイデアです。押し入れの上段に、ステインを塗った棚板を3段取り付けるだけです。脚の上に板を乗せるだけでよいので、簡単に本棚が作れます。
いかにも押し入れっていう感じが嫌な場合には、リメイクシートなどを押し入れの壁や床に貼れば、押し入れっぽさを消すこともできます。リメイクシートは100円ショップでも購入可能です。賃貸でない場合には、ペンキなどで直接色を塗ってしまってもよいでしょう。
押し入れを書斎に
押し入れを本棚にした収納アイデア、次にご紹介するのは押し入れを書斎にするというアイデアです。押し入れの上段をデスクとして活用すれば、ちょっとした書斎スペースも作り出せます。
横置きしたカラーボックスに本を並べ、さらに書類ケースやデスクライトなども設置すれば、使い勝手の良い書斎スペースが完成です。
また、押し入れの中段を取っ払って、押し入れを部屋の空間の一部にしてしまうのもおすすめです。天井まである本棚を設置すれば、押し入れが立派な図書スペースに大変身してしまいます。
本棚を自分でDIY!
部屋にピッタリな理想の本棚が見つからない場合には、本棚を自分でDIYするというアイデアもあります。本棚を自分でDIYするのはDIY初心者にとってはハードルが高いようにも思えますが、初心者にも簡単に作れる方法がありますので安心です。難しく考えずにぜひチャレンジしてみてください。
まずは簡単なDIYから始めてみて、慣れてきたら難しいデザインにチャレンジしてみるのもおすすめです。ここでは、DIY初心者におすすめな本棚のDIYアイデアについてご紹介していきます。
簡単な空き箱で収納
本棚のDIYアイデア、まず最初にご紹介するのは空き箱で本棚を作るというアイデアです。本が増えたから新しい本棚が必要だけれど本棚や本棚を作るための材料を購入するお金がないという場合には、不要なダンボール箱で簡易的な本棚を作ってしまいましょう。
ダンボール箱で本棚を作るときには、まず最初にデザインを決めて簡単な設計図を作り、ダンボールに下書きしたらカッターナイフなどでカットします。すべてのパーツをカットできたら、のりでくっつけましょう。
ダンボール1枚だけだと強度が弱くなってしまいますので、3~4枚ほどを張り合わせると頑丈な本棚が作れます。ダンボールを重ねた面を隠すようにマスキングテープや包装紙などを貼り、最後にペイントを施したら完成です。
すのこを組み合わせて作る
本棚のDIYアイデア、次にご紹介するのはすのこを組み合わせて本棚を作るというアイデアです。すのこは自由自在にアレンジが楽しめて、アイデア次第で様々なデザインの本棚を作ることができます。
すのこで本棚を作るときに用意する材料は、壁用のすのこ3枚、底板・棚板・天板用のウッドパネル3枚、木工用ボンドです。クギは必要ありません。
まず最初に、壁用のすのこ3枚をコの字型になるようにボンドでくっつけます。その際、出っ張りの高さがずれないように注意しましょう。
ボンドが乾いてきたら、底板・棚板・天板用のウッドパネルを出っ張りにボンドでくっつけます。ボンドが完全に乾けば完成です。ペンキやワックスで塗装したり、キャスターを付けるのもおすすめです。
本棚に収納する時の注意点
大切な本を本棚に収納するときには、本が傷まないように注意する必要があります。本の日焼けを防ぐために、本棚を直射日光の当たらない場所に設置したり、本棚にカーテンをつけたりしましょう。
直射日光の当たる場所に本を置いておくと、数日で色褪せたり黄ばんだりしてしまいます。そうなると元に戻すことはできません。蛍光灯の光にも注意が必要です。
湿気対策
本を本棚に収納するときには、湿気にも気を付けましょう。湿気対策を怠ると本に虫がついたりカビが生えたりする原因にもなります。
扉のついていないオープンな本棚なら、通気性が良く、湿気がこもらないイメージがあるかもしれません。けれども、オープンな本棚であっても、本を詰め込み過ぎたり結露しやすい壁際に設置したりすると、湿度は高くなりやすいです。
湿気がこもらないように定期的に換気し、ときには虫干しも行いましょう。また、オープンな本棚はホコリがたまりやすくもなります。ホコリはカビの原因にもなりますので、本棚をこまめに掃除することも大切です。
防カビ・防虫対策
防カビ・防虫対策としてはこまめに換気や掃除を行うことが大切ですが、忙しくて換気や掃除がこまめに行えない場合には防カビ・防虫グッズも活用しましょう。
シリカゲルを使用した棚板用除湿シートを棚板に敷いておくと、湿度を調節してくれますので、カビを防ぐことができます。防虫対策には、精油100%のラベンダーオイルがおすすめです。
本の収納はスッキリ整理を心掛けよう!
本の収納のコツや注意点などをご紹介しました。狭い部屋には本棚を設置しにくいですが、様々なアイデアを取り入れることで、大量の本もスッキリと収納・整理することができます。
乱雑になりやすい本をスッキリと収納・整理することができれば、部屋の居心地のよさがアップし、今まで以上に読書もはかどります。ぜひ自分にピッタリな方法で本を収納・整理して、快適な暮らしを手に入れましょう。