イタリア人の名前ランキング！かわいい部門・かっこいい部門別にチェック！

イタリアは日本の4/5ぐらいの面積を持つ国です。人口は日本の半分程度の6048万人が暮らしています。首都はローマで、歴史が大変深い国です。これまでの歴史の中で、多くの偉人や有名人を排出してきました。あなたはイタリアにどんなイメージを持つでしょうか？

あなたが女性なら、ファッションブランドの名前を思い浮かべるのではないでしょうか？ジョルジュ・アルマーニ、グッチ、フェラガモ、プラダといったイタリアブランドに日本の女性は夢中なのではないでしょうか？

日本の輸入品目の中で、イタリアのバッグやファッションは2割を占めていると言われています。イタリアの有名ブランドのファッションは、女性だけでなくおしゃれな男性にも人気です。

また、車好きの男性ならビアンキ、フェラーリ、フィアットといった名前を思い浮かべることでしょう。自動車メーカーとして知らない人はいないと思われるくらいの老舗メーカーが数多くあります。

このようなイタリア企業の名前は、創設者や代表者であるイタリア人の苗字や愛称が多いという特徴があります。そもそも家族で経営していた小さな会社からスタートすることが多いため、会社が大きくなっても苗字や愛称のまま経営を続ける企業がほとんどです。

イタリアのファッションブランド、ヴェルサーチの創業者、ジャンニ・ヴェルサーチはカリスマ的人気を誇ったファッションデザイナーでしたが、1997年7月15日に銃撃されて死亡します。後継者となったのが妹のドナテラ・ヴェルサーチでした。

このように家族内で事業が継承されていくことが多いようです。もちろん、兄のジャンニ同様にドナテラに才能があったからということもあったでしょう。苗字のヴェルサーチは今も世界的に人気のファッションブランドの名前となっています。

こうして名前を見ていくだけでも、日本人から見てイタリア人の名前、苗字、愛称はとてもかっこいいものに思えます。ブランドの名前が創業者の名字、名前、愛称だということは、憧れのイタリアブランドの名前のほとんどが、イタリア人の名前や苗字や愛称だということになります。

イタリア人の名前や愛称がかっこいいと感じられる原因は、常日頃から憧れの対象として見ているものの名前であるからといった見方もできるのではないでしょうか？

またイタリアは敬虔なカトリックの国です。聖書に出てくる聖母マリアはあまりに有名ですが、このマリアという名前の付いたイタリア人女性は数多くいます。またマリアはとてもかわいい名前です。この他にもイタリア女性の名前や愛称はかわいいものが多いのが特徴です。

たとえば往年のイタリア映画を代表する女優にソフィア・ローレンがいます。このソフィアという名前も大変かわいい名前です。イタリア映画界の巨匠、フェデリコ・フェリーニの代表作「甘い生活」でヒロインを演じたアニタ・エクバーグもかわいい名前です。

古くは古代ローマ時代から、ルネッサンス期を経て、現在に至るまで、イタリアは芸術に大変秀でた国であると言えるでしょう。イタリア人の名前、苗字、愛称を聞いただけでかっこいいと感じたり、かわいいと憧れたりする理由は、そうした芸術の匂いが感じられるからかもしれません。

そんな魅力的なイタリア人の名前について、もっと知りたいとは思いませんか？イタリア人の名前にはどんなものがあるのかを、それぞれ「かっこいい」部門と「かわいい」部門とに分けて、ランキング形式で見ていきましょう。

ランキングを見ていく前に、イタリア人の名前についてもう少し詳しく見ていきましょう。イタリア人には同じ名前の人がとても多いということを知っているでしょうか？日本人は漢字文化ということもあり、同じ名前が多いとは言えません。

しかしイタリア人は驚くほど同じ名前の人が多いと言われています。また同じ苗字も多いです。友達同士で同じ名前というのは珍しくなく、会話の中で混乱してしまうこともよくあります。電話帳も同じ名前や苗字ばかりといったことも当たり前となっています。

なぜイタリア人は同じ名前ばかりになってしまうのでしょうか？その理由の1つにイタリア人の名前の由来に関係があります。以下にイタリア人の名前の由来について詳しく見ていきましょう。

敬虔なカトリック教徒の国であるイタリアでは、名前の多くを聖人の名前から選ぶ傾向があります。聖母マリア、マリアの母アンナ、聖人パオロなどから選ぶため、同じ名前になることが多いです。イタリアのカレンダーでは、毎日誰か聖人の日となっています。

そんな聖人の中から自分が一番信心している聖人の名前を子供につけたり、産まれた日の聖人の名前をつけたりします。自分の名前の聖人の日は、第二の誕生日と言われています。

イタリアでは町ごとに「パトローノ（Patronro）」という守護聖人が決まっています。ミラノの守護聖人は聖アンブロージョです。この聖人の日は12月7日で祭日になり、賑やかにお祭りをします。

したがって小さな町に行けば行くほど、守護聖人の名前をもらう人が多いため、同じ名前ばかりになります。さらに、親戚が多いため、苗字も名前も同じ人が多くなる傾向になります。

同じ苗字が多いい田舎町では、家族ごとに愛称をつけている地域もあります。日本でも屋号で呼び合っているところがありますが、それと似た感じです。

イタリアでは祖父母から孫へと名前を受け継ぐ習慣があります。祖父母の名前をそのまま孫につけたり、2つの名前で組み合わせたりします。

その結果、家族内で同じ名前というのも当たり前のように多かったです。名前を受け継ぐという風習は少なくなってきたとも言われますが、地方ではまだまだそうした習慣が残っています。

聖人の名前を取ることが多かったり、祖父母の名前をもらったりすることで、イタリア人は似たような名前ばかりになってしまいます。その場合、名前ではなくあだ名、愛称で呼ばれることが多いです。男性、女性に分けて、名前の愛称について見ていきましょう。

特に長い名前の場合は、縮めた愛称で呼ばれます。イタリア人の愛称は呼ぶ側と呼ばれる側の好みが大きく反映されます。そのため、愛称の明確なルールがあるわけではありません。

たとえばアレッサンドロ（Alessandro）は縮めて「アレックス」という愛称になります。「僕はアレックスだ」と言われたら、十中八九「アレッサンドロ」と考えていいでしょう。

サルバトーレ（Salvatore）は「ペペ」や「トト」の愛称で呼ばれます。フェルナンド（Fernando）は「ナンド」という愛称で呼ばれることが多いです。

次に女性の名前の愛称についても見ていきましょう。女性の場合も男性と同じく、長い名前は縮めて呼ぶことが多いです。また、本人が自分の名前をあまり好きでない場合、本人好みの愛称を使うこともあります。

まずジュゼッピーナ（Giuseppina）は縮めて「ピーナ」の愛称で呼ばれます。ヌンツィア（Nunzia）はティーナの愛称で呼ばれます。ジョルジア（Giorgia）は「ジョルジーナ」の愛称で呼ばれます。

また、聖人の名前や祖父母の名前を取ることが多いため、名づけらた当人は自分の名前を「古臭い」と考える人もいるようです。そんな場合、自分の名前が好きではないために愛称をつけるという場合もあります。

イタリア人の苗字はそれほど多いわけではありません。イタリア人の苗字は、ファッションん業界や自動車業界で有名な企業に使われていることは、先述した通りです。そんなイタリア人の苗字の中でもTOP3を、ランキングで見ていきましょう。

イタリア人の苗字ランキング第3位は、Russo(ルッソ)です。Russo(ルッソ)という苗字は、12世紀以降にシチリア島を統治していた貴族が、Russo(ルッソ)という苗字でした。ここから始まり、広がった苗字です。

毎年、イタリア人の苗字ランキングで2位や3位といった上位に上る有名な苗字です。Russo(ルッソ)という苗字には「ロシア人」といった意味もあると言われています。

イタリア人の苗字ランキング第2位は、Ferrari(フェラーリ)です。Ferrari(フェラーリ)といえば日本では、超高級自動車メーカーとして有名でかっこいいイメージですが、イタリアでは非常によくある苗字です。日本で「トヨタ（豊田）」や「ホンダ（本田）」があるのと同じと言えるでしょう。

Ferrari(フェラーリ)という苗字には2つの由来の説があります。1つは「鍛冶屋の名前」という説です。もう1つは「遠くからイタリアに来た人」という名前を使い始めたという説です。イタリア人の苗字は、身体の特徴や職業から来ていることが多いという特徴がありました。

イタリア人の苗字ランキング第1位は、Rossi(ロッシ)です。イタリアで最も多い苗字とされるRossi(ロッシ)は、日本で言えば「鈴木」や「田中」といった苗字と同じでしょう。Rossi(ロッシ)とは「赤い髪」といった意味があります。

この苗字の有名人にはサッカー選手のパオロ・ロッシや、超人気歌手ヴァスコ・ロッシなどが挙げられます。サッカー選手のRossi(ロッシ)は日本でも有名です。

ヴァスコ・ロッシは日本で言うと矢沢永吉のようなかっこいい存在です。さらにオートレーサーのバレンティーノ・ロッシは史上最強のライダーと呼ばれています。

ここまで、イタリア人の苗字や愛称について見てきました。次に本題である、かっこいい名前とかわいい名前のランキングを見ていきましょう。まずはかっこいい男性の名前をランキング形式で発表していきましょう。あなたの知っている名前はいくつあるでしょうか？

イタリア人のかっこいい名前ランキング第11位は、Federico(フェデリコ)です。Federico(フェデリコ)はスペイン語由来の名前です。ゲルマンが起源と言われている名前でもあります。Federico(フェデリコ)には「平和」という意味があります。

さらに「平和的な指導者」といった意味のある名前です。フェデリコの名のイタリアの有名人と言われてまず挙げられるのが、映画監督のフェデリコ・フェリーニでしょう。名優のマルチェロ・マストロヤンニと共に多くの名作を残しました。

サッカー選手のフェデリコ・フェルナンデスはアルゼンチン出身ですが、ルーツがイタリアのカンパニア州にあるため、イタリアのパスポートを有するイタリア系アルゼンチン人です。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第10位は、Flavio(フラヴィオ)です。Flavio(フラヴィオ)の名前の由来は、帝政ローマのフラウィウス朝（Flavius）にあります。

Flavio(フラヴィオ)には「金髪の」や「黄色い」といった意味があります。ナポリ生まれのイタリアの喜劇俳優トトは長い名前の持ち主ですが、Flavio(フラヴィオ)という名前も入っています。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第9位は、Valerio(ヴァレリオ)です。Valerio(ヴァレリオ)の名前の起源はラテン語にあります。Valerio(ヴァレリオ)には「健康」「堅牢」といった意味があります。力強い男性に育ってくれるようにと、男の子につける名前としても有名です。

日本でValerio(ヴァレリオ)と言えば、NHKラジオでイタリア語を教えている講師、ヴァレリオ・アンジェロ・マタローニがよく知られています。またイタリアの映画俳優、監督、プロデューサー業をこなすヴァレリオ・マスタンドレアがいます。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第8位は、Riccardo(リッカルド)です。Riccardo(リッカルド)は大変気品ある名前です。代々王族に名付けられる名前でもあります。

Riccardo(リッカルド)の意味は「勇敢」「力強い支配力」というものがあります。イタリアの歌手のリッカルド・フォッリが有名です。Riccardo(リッカルド)は日本では「リカルド」と表記する場合もあります。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第7位は、Tommaso(トンマーゾ)です。Tommaso(トンマーゾ)はキリストに使えた十二使徒の1人、トマスの名前から来ています。Tommaso(トンマーゾ)はアラム語で「双子」の意味もあります。英語読みだと「トーマス」になります。

イタリアの小説家トンマーゾ・ランドルフィは奇想天外な想像力を駆使した小説を書いたことで有名です。またトンマーゾと言えば、トンマーゾ・ブシェッタというマフィアも有名です。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第6位は、Gabriele(ガブリエーレ)です。Gabriele(ガブリエーレ)も聖書にまつわる名前で、聖母マリアに神の言葉を伝えた大天使ガブリエルから由来しています。

聖母マリアにイエスを身ごもったことを伝える「受胎告知」はさまざまな画家が絵画に残しています。Gabriele(ガブリエーレ)の名で有名な人は、詩人であり小説家のガブリエーレ・ダンヌンツィオが挙げられます。

ファシスト運動の先駆的な政治活動を行った人としても有名です。また物理学者のガブリエーレ・ヴェネチアーノは「ひも理論」の創始者の1人となりました。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第5位は、Andrea(アンドレア)です。Andrea(アンドレア)はギリシャ語のアンドロスが由来です。またギリシャで有名なアンドロス島とも同じ名前です。Andrea(アンドレア)の意味は「強い男性」「男らしさ」を意味しています。

Andrea(アンドレア)の名で有名な人として、アンドレア・ボッチェリというイタリアのテノール歌手がいます。盲目のハンデを克服し、世界最高峰のテノール歌手となりました。2019年11月に「アンドレア・ボッチェリ・奇跡のテノール」という映画が公開されました。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第4位は、Mattia(マッティーア)です。Mattia(マッティーア)は、新約聖書に出てくるイエスの使徒のマッティア聖人から由来しています。Mattia(マッティーア)には「神の贈り物」の意味があります。

日本でMattia(マッティーア)と言えば、NHKイタリア語番組の講師をしているマッティーア・パーチが有名です。現在NHKのEテレで「旅するイタリア語」という番組を担当しています。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第3位は、Leonardo(レオナルド)です。Leonardo(レオナルド)はラテン語のleo「ライオン」とゲルマン語のharti「堅い」を合成した名前です。Leonardo(レオナルド)はライオンのように強いという意味を持つ名前です。

強く荘厳な生き物として、ライオンは古来から神聖化され、崇められてきました。ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオは、父親がイタリア系のアメリカ人です。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第2位は、Matteo(マッテオ)です。Matteo(マッテオ)はキリストの十二使徒の1人、マタイから由来している名前です。マタイには「神の賜物」という意味があります。Matteo(マッテオ)は神聖な意味を持つイタリア人の名前となります。

Matteo(マッテオ)と言えば、イタリア出身のイタリア語講師マッテオ・インゼオが有名です。Matteo(マッテオ)は英語表記ではマシュー、スペイン語表記ではマテオになります。

イタリア人のかっこいい名前ランキング第1位は、Lorenzo(ロレンツォ)です。Lorenzo(ロレンツォ)には、ローマ帝国の前の地方Laurentoの出身という意味があります。この地域は月桂樹が多いことでも知られています。月桂樹は勝利のシンボルとされています。

Lorenzo(ロレンツォ)という名前で有名人と言えば、ロレンツォ・デ・メディチでしょう。イタリアはフィレンツェにルネッサンス期にいたメディチ家の当主です。Enzo(エンツォ)もロレンツォから派生した名前です。

ここまでイタリア人のかっこいい名前を見てきました。イタリア人の名前はかっこいいだけではありません。イタリア人女性の名前は、かわいいものがとても多いです。次に、イタリア人女性の名前でかわいい名前をランキング形式で見ていきましょう。

イタリア人のかわいい名前ランキング第11位は、Ginevra(ジネヴラ)です。Ginevra(ジネヴラ)はケルトの名前から由来しています。意味は「白い魂」といい、美しいい魂を表す名前と言えるでしょう。Ginevra(ジネヴラ)は6世紀のアーサー王妃の名前です。

Ginevra(ジネヴラ)と言って有名なものとしては、レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた絵画「ジネヴラ・デ・ベンチの肖像」があります。

15世紀のフィレンツェ貴族のジネヴラ・デ・ベンチを描いた油絵の肖像画です。現在はワシントンD.Cのナショナル・ギャラリー・オブ・アートに所蔵されています。

イタリア人のかわいい名前ランキング第10位は、Aurora(アウロラ)です。Aurora(アウロラ)はローマ神話に出てくる曙の女神の名前から来ています。ギリシア神話のエーオースと同一視されている女神です。神聖なイメージがあるイタリアンネームということができるでしょう。

知性の光、創造性の光が到来する時のシンボルともなっています。それが転じて、夜空を彩るオーロラのことを指すようになりました。Aurora(アウロラ)の名を冠した小惑星アウロラもあります。

イタリア人のかわいい名前ランキング第9位は、Emma(エマ)です。Emma(エマ)はドイツ語が語源の女性名です。意味としては「普遍的」「優しい」「宇宙」といった意味があります。

英語圏でも多く見られる名前です。イタリアにおいて、歴代最長寿記録を持つエマ・モラーノが有名です。エマ・モラーノは117歳137日の長寿を記録しました。

イタリア人のかわいい名前ランキング第8位は、Sofia(ソフィア)です。Sofia(ソフィア)は古代ギリシャ語で「神の叡智」を意味する「ソピアー」から派生した名前です。ヨーロッパの妃にも付けられた名前です。イタリアの名女優にソフィア・ローレンもいたことは先述しました。

ソフィア・ローレンはイタリアにとどまらず、ハリウッドに活躍の場を広げた世界的な女優です。Sofia(ソフィア)はラテン語では「ソフィア」、フランス語では「ソフィー」、ドイツ語では「ゾフィー」となります。

イタリア人のかわいい名前ランキング第7位は、Patrizia(パトリツィア)です。Patrizia(パトリツィア)には「高貴な」という意味があります。Patrizia(パトリツィア)というと有名なボードゲームがあります。イタリアの都市を舞台に高い塔を建てていくゲームです。

ファッションブランド「グッチ」の創業者グッチオ・グッチの死後、パトリッツィア・レッジアーノという名前の女性がグッチ家に入り込みました。グッチ一族を崩壊させた悪妻として有名です。夫を殺し屋に殺害させた罪で懲役刑が言い渡されました。

イタリア人のかわいい名前ランキング第6位は、Daniela(ダニエラ)です。Daniela(ダニエラ)はイタリアで人気の女性名です。英語では「ダニエル」になります。Daniela(ダニエラ)の名前で有名な人に、ソプラノ歌手のダニエラ・デッシーがいました。

2000年にプッチーニ賞を受賞しましたが、2016年に59歳の若さで亡くなりました。日本が好きで日本で活躍している歌手のダニエラアイコは、ナポリ出身のイタリア人女性です。

イタリア人のかわいい名前ランキング第5位は、Laura(ラウラ)です。Laura(ラウラ)は「陽気な者」を意味する名前です。英語読みだと「ローラ」になります。ルネッサンス期に活躍した画家ジョルジョーネが描いた「ラウラ」という絵画があります。

またイタリアの女優にラウラ・アントネッリがいました。イタリア式コメディの重要人物でした。ルキノ・ヴィスコンティ監督がラウラを「ヴィーナスの身体をしている」と評しました。

イタリア人のかわいい名前ランキング第4位は、Paola(パオラ)です。Paola(パオラ)はイタリア語で「少しの」や「小さめ」といった意味があります。かわいい女性に相応しい名前がPaola(パオラ)です。

ベルギー国王フィリップの母であるパオラ・ルッフォ・ディ・カラブリアはイタリア貴族フルコ・ルッフォ・ディ・カラブリア公の三女として生まれ、アルベール二世の王妃となりました。

イタリア人のかわいい名前ランキング第3位は、Giulia(ジュリア)です。Giulia(ジュリア)は全能の神ゼウスのラテン語「ジョヴェ」に捧げられました。

ラテン語の「ユリウス」の女性形に由来しています。英語とフランス語では「Julia（ジュリア）」になります。スペイン語では「フリア」、ロシア語では「ユリア」となります。

イタリア人のかわいい名前ランキング第2位は、Anna(アンナ)です。Anna(アンナ)は聖母マリアの母親の名前です。カトリック教徒にとって、大変神聖な名前であり、イタリア人女性に多い名前です。

Anna(アンナ)はフリジア語においては男性名としても使われます。こちらは「鷲」を意味するゲルマン語系の語幹「arn」に由来します。

Anna(アンナ)のもともとの意味は「恩恵」を意味するヘブライ語の「カンナハ」がギリシャ語化したものです。もとは「Hannah(ハンナ)」で、派生した名前は他に「アンヌ」「アナ」「アン」などがあります。

イタリア人のかわいい名前ランキング第1位は、Maria(マリア)です。Maria(マリア)はイエス・キリストの母、聖母マリアの名前です。カトリック教徒にとってはとても神聖な名前です。

マリアという名前は多く、聖書にも他にも出てきます。マグダラ出身のマグダラのマリアや、小ヤコブとヨセの母のマリア・ヤコベ、イエスの弟子でイエスの磔刑を見守ったサロメ・マリアなどが出てきます。

イタリアは歴史の古い国です。歴史上の人物の中で、全世界に影響を与えた重要人物が何人も存在しています。そうした重要人物にちなんだ名前を付ける場合もあるでしょう。それではどういった重要人物がいるのでしょうか？彼らの名前を見ていきましょう。

世界に影響を与えたイタリア人の1人目は英語名ジュリアス・シーザーです。イタリア語ではジュリオ・チェイザレという読み方になります。

共和制ローマ帝国の政治家であり、軍人として歴史に名を残しています。「賽は投げられた」や「来た、見た、勝った」や「ブルータス、お前もか」という名言でも知られています。

世界に影響を与えたイタリア人の2人目は、レオナルド・ダ・ヴィンチです。絵画、音楽、解剖学の他、天文学、物理学、気象学など数多くの分野で功績を残した、イタリア史上にとどまらず、人類史上最も多彩な才能を発揮した人物です。

イタリアルネッサンス期が生んだ天才であり、絵画では「モナ・リザ」「最後の晩餐」「受胎告知」といったものの他多くの名画を残しています。

世界に影響を与えたイタリア人の3人目は、ガリレオ・ガリレイです。ガリレオは地動説を唱えたことで、カトリック教会から有罪判決を受けた天文学者であり物理学者です。イタリアでは偉大な人物は姓ではなく名で呼ぶ習慣があるので、ガリレオを呼称されることが多いです。

イタリア人の名前は聖書に出てくる聖人の名前や、ギリシャ神話の神の名前など、由緒ある偉大な名前が多いことがわかりました。かっこいい名前やかわいい名前の意味を知ると、イタリア人の名前がさらに素敵な響きに聞こえてくるのではないでしょうか？