窓際族になる人の特徴まとめ!リストラ候補にならないコツや転職のタイミングは?

窓際族になる人の特徴まとめ!リストラ候補にならないコツや転職のタイミングは?

「窓際族」とは何なのでしょうか?現代では、自ら望んで窓際族になる人も増えてきたようです。しかし窓際族になることは幸せなことでしょうか?窓際族にはリストラ候補になるリスクもあります。リストラ候補にならないためのコツや転職のタイミングをご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.「窓際族」の意味とは
  2. 2.職種別の窓際族とは
  3. 3.窓際族になる人の特徴
  4. 4.窓際族が辛いと感じること
  5. 5.窓際族の転職は難しい?
  6. 6.窓際族の英語表現
  7. 7.「窓際族」は仕事を任されないサラリーマンのこと

「窓際族」の意味とは

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「窓際族」という言葉をご存知でしょうか?「窓際族」とは、1970年代、高度経済成長期が終わり、高度成長期に大量に採用した従業員があぶれてしまい、仕事がなく暇を持て余して、窓際で新聞を読んだりしながら暇つぶしをしている従業員に使われた言葉です。

当時は、中高年のそこそこの役職についている従業員のことを意味していましたが、現代での「窓際族」の定義はちょっと変わってきています。現代の会社では、社内で暇つぶしをしている従業員に、給料をあげることが出来るほどの余裕がある会社はありません。

ですので現代の「窓際族」は、社内で暇つぶしをしているというよりも、出世コースから外れてしまった、中高年サラリーマンを揶揄する言葉として使われることが多いです。また似たような言葉として、若者に使われる言葉で「社内ニート」という言葉があります。

仕事を任されない暇なサラリーマン

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「窓際族」とは、仕事を任されない暇なサラリーマンのことをいいます。任されたとしても簡単な仕事だったり、あまり仕事上で重要視されていない仕事しか任されない、出世コースからは外れてしまって、上司からはあまり期待されていないサラリーマンのことを指します。

以前は本人が望んでいたのではなく、やむを得ず出世コースから脱落して窓際族になったものですが、最近では、自ら望んで窓際族になる人も増えてきたようです。

社内ニート

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窓際族の似たような言葉に「社内ニート」という言葉があります。社内ニートは窓際族と同じように、仕事を任されないサラリーマンのことを言いますが、違いは窓際族よりも年代が若いということです。

社内ニートは、どちらかというと出世コースから脱落してというより、新入社員として入社はしたが、周りの従業員の業務が忙しくて教育に手が回らず、そのため新入社員は仕事を教えてもらえず、教えてもらえないので、仕事も任せてもらえない状態のことをいいます。

もしくは、ミスを繰り返してしまったために、仕事を与えてもらえなくなった状態のこといいます。就職しているのでニートではないのですが、社内では仕事を与えてもらえないので、社内でニート化してしまうことです。

「窓際族」の使い方

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「窓際族」という言葉は、決して誉め言葉ではないので、本人に直接言ってしまっては、失礼になる言葉です。どちらかというと、陰口に使われる言葉です。

使い方としては「あの人、以前は会社のエースと言われてたけど、今ではただの窓際族扱いだ」や「彼は課長という役職がついているけど、それは役職だけで、なんの役目も果たさないただの窓際族だ」など決していい意味で使われる言葉ではありません。

職種別の窓際族とは

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ここまで「窓際族」の意味と使い方についてご紹介してきました。では、職種別にはどのように窓際族が生まれて、どのような窓際族がいるのでしょうか?この後は、公務員と民間企業の窓際族の仕事内容の違いなどについてご紹介していきます。

公務員

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職種別の窓際族として、ひとつ目は公務員です。公務員には公務員の性質上、表向きはリストラは存在しません。しかしだからと言って、公務員には、窓際族が存在しないわけではありません。公務員には一般企業と違いリストラがありませんので、かえって窓際族の割合は多いようです。

そして公務員は民間の会社とは異なり、明らかに能力が低くマイナスの存在であっても、何か不祥事でも起こさない限り、解雇は不可能です。

ですので一見、公務員にはリストラがないように思えますが、しかし能力が低くマイナスでしかない存在と判断された場合は、業務に大きく影響を与える、激務で重要な部署に配属されることはなく、業務が比較的暇で、作業が滞ってもさほど影響が出ない部署に、公務員は配属されるようです。

しかも公務員は、そのような重要ではない仕事をする部署をずっとたらい回しにされ、ずっと出ることがないままの配属を続けるようです。

民間企業

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次の職種別の窓際族の2つ目は、一般企業です。一般企業での窓際族は、公務員とは違い、リストラに色々な手法をとってきます。正社員をなかなかクビにできない日本企業は、色々な形で、法律に触れないグレーなところでリストラをし、窓際に追い詰めてきます。

例えば、今まで経理や技術職一本で来た人を営業職に追いやったり、また物流など体力勝負のところへ追いやったり、またほとんど仕事がない、何をやっているかよく分からない部署に配置転換をするなどの手法を使ってリストラをし、窓際へと追い詰めていきます。

窓際族になる人の特徴

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ここまで窓際族の意味や職務別の窓際族についてご紹介してきました。では窓際族になる人には、どのような特徴があるのでしょうか?窓際族になる人たちは、共通点があるようです。このあとは、窓際族になる人の特徴をご紹介していきます。

要領が悪い

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まずひとつ目の窓際族になる人の特徴のひとつ目は、要領が悪いという特徴がある人がいます。要領が悪いとは、手際が悪い・優先順位の付け方がへたくそなど、人からモタモタしている印象を与える人のことを言います。

要領の悪い人は、たとえ能力があったとしても、周りからモタモタしている印象を与えるため、せっかく努力をしても周囲から認めてもらえない可能性があります。

要領の悪い人は、せっかくいい能力を持っていても発揮されず、もしくは能力を認めてもらえず、窓際族にされてしまう可能性があります。

ゴマすりが下手

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2つ目の窓際族になる人の特徴としては、ゴマすりが下手だという特徴がある人がいます。ゴマすりとは、相手の機嫌をとって、自分に利益が来るようにしむけることをいいます。または、お世辞を言うことです。

裏を返せば、ゴマすりが上手な人は、出世します。たとえ仕事が出来なくても、ゴマすりをしてでも人間関係を良好に保つことが出来る人は、出世します。

社内で大きなトラブルを起こした

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3つ目の窓際族になる人の特徴には、社内で大きなトラブルを起こしたことのある人もいます。ここで言う社内でのトラブルとは、小さなトラブルのことでなく、会社に大きな不利益を与えるようなトラブル、懲戒処分になるようなトラブルを起こしてしまった人です。

たとえそれまでエース級の人材だとしても、会社に大きな不利益を与えてしまったり、懲戒処分になるようなことをしてしまうと、窓際族に追いやられてしまう可能性が高いです。

窓際族が辛いと感じること

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ここまで窓際族の意味や職種別の窓際族、また窓際族になる人の特徴をご紹介してきました。では窓際族になると、どのようなことが辛いと感じるのでしょうか?この後は、もし窓際族になった場合、辛いと感じるであろうデメリットをご紹介していきます。

左遷になる可能性

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窓際族が辛いと感じることのひとつ目は、左遷になる可能性があることです。左遷とは一般的には、現在の職位よりも低い地位に下げられることを言います。いわゆるリストラです。しかし左遷の言葉の使い方としては、必ずしも下の地位に下げられただけを言う訳ではありません。

たとえば、今まで一生懸命取り組んできた仕事を奪われ、全く畑違いの部署への異動を命じられたり、また地方の支社へ異動を命じられたりすることも本人が左遷と受け止めたなら、左遷されたということになります。

左遷された辛いと本人が受け止めたなら、仕事は全くやりがいを感じないものになってしまうことでしょう。

窓際族はリストラ候補

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また窓際族が辛いと感じることの2つ目は、窓際族はそのままリストラ候補でもあることです。しかし、現代の日本の景気や雇用制度では、窓際族になることなくそのままリストラされてしまうということもあり得ます。

しかも退職勧告をして来るような、ストレートなリストラだけでは、最近はないのです。最近では法律が厳しくて、会社はなかなか正社員をクビにはできません。そのため自分で辞めたいと言うようにあの手この手で、心身ともに辛くなるように追い詰めて来るような手法でリストラをしてきます。

技術職や営業などの部署から物流などの力仕事の部署に配属したり、本人がその部署にまだ居たいと言っていても、色々理由を付けてやる気がなくなりそうな部署に配置転換をして心身共に疲れさせて辛くさせ、退職に追い込むという手法を取ったりもしています。

スキルや経験が身に付かない

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窓際族が辛いと感じることの3つ目は、スキルや経験が身に付かない辛さです。リストラによって畑違いの仕事であっても与えられている場合は別ですが、窓際族とは仕事をほとんど与えられていないか、雑用しかさせてもらえないため、スキルや経験が全く身に付かない辛さがあります。

他の従業員から白い目で見られる・罪悪感が募る

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窓際族が辛いと感じることの4つ目は、他の従業員から白い目で見られる・罪悪感が募る辛さです。窓際族だという屈辱感や、他の従業員から馬鹿にされたような、白い目で見られるという辛さを耐えないといけません。

また、周りの従業員たちは大変そうな仕事をしているのに、しかも自分はそこそこの役職なのに、ろくな仕事を与えられず毎日ぷらぷらしているという罪悪感が募る毎日を送らないといけません。最悪の場合、ストレスで精神を病んでしまう可能性もあります。

窓際族の転職は難しい?

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ここまで窓際族の意味や窓際族になる人の特徴、窓際族が辛いと感じることについてご紹介してきました。しかし窓際族になってしまった理由は色々あるでしょう。このまま窓際族で居続けるのは苦痛だし、それなら転職をしようと考えた時、窓際族の転職は難しいのでしょうか?

一般的に難しくなっている

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では窓際族の転職は難しいのでしょうか?窓際族の転職は一般的には難しいと言われています。その理由は、窓際族と言われる人の大半の年代は、中高年なためです。

たとえ窓際族からの転職ではなくても、中高年の求人は少なく難しいのです。しかも求人を出している企業が、中高年に求める人物像・スキルは、マネジメント能力を持っている人か、専門分野に精通したエキスパートです。

そのため窓際族が転職を希望して、他の中高年と少ない求人のポストを争った場合、勝ち目がない可能性が高いです。

社内ニートの転職

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一般的に言われている、中高年の窓際族の転職は難しいことはご紹介しましたが、では、社内ニートという若手の窓際族の場合の転職はどうなのでしょうか?

社内ニートの場合は、窓際族の人達よりも年代が若いことが多いため、窓際族よりも転職はしやすいかもしれません。しかし社内ニートになった原因が、自分自身にあった場合は、転職先でもまた社内ニートになる可能性もあります。その場合は、働き方や行動を改善する必要がありそうです。

窓際族の英語表現

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ここまで窓際族の意味や窓際族になる人の特徴、また窓際族になると辛いと感じることなどをご紹介してきました。では窓際族を英語で表現すると、どのような英語になるのでしょうか?このあとは、窓際族の英語での表現の仕方をご紹介していきます。

window tribe

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では、窓際族を英語で表現すると、どのようになるのでしょうか?しかし、そもそも窓際族とは、日本独特の終身雇用制度の結果が生み出したものです。終身雇用制度が存在しない英語圏では、窓際族という言葉や同じようなことを表現する英語が存在しません。

ですので和製英語としては、window tribeやwindow-side people、window-gazing tribeなどと言います。windowは窓、tribeは部族や民族、gazingは見つめ続けるという意味があります。

窓際族を和製英語ではなく、英語で表現しようとすると、deadwood(枯れ木・不要な人々)やexess baggage(過剰な荷物・不必要なもの)などと英語で表現します。

「窓際族」は仕事を任されないサラリーマンのこと

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ここまで窓際族の意味や窓際族になる人の特徴、また窓際族になった場合に辛いと感じること、そして窓際族の英語での表現方法などをご紹介してきました。

昔の窓際族は、本人が望んでいないのに、不本意にも窓際族となってしまい、辞めたくても辞められず、陰口を叩かれ、辛い思いをしながらひっそりと定年まで居続けるというものでした。

しかし最近では、NEO窓際族や社内ニートなどと呼ばれ、自ら望んで窓際族になろうとする若者も出てきています。しかし窓際族や社内ニートは、社内での風当たりは強く、しかも他の従業員からは白い目で見られ、毎日やることがない中での暇つぶしは、思った以上に居心地が悪いものの様です。

目標のない毎日は、苦痛です。ただ漠然と目的のない無意味な日々を送り続けるくらいなら、いっそのことあなたの強みを生かせる道を見つけましょう。しかしそれは今いる社内でなのか、または転職先でなのか、スキルアップして副業でなのか。自分を生かせる道は必ずあるはずです。

碧いクマ
ライター

碧いクマ

4歳の子供がいるママライターです。美容系のものや新しい物が大好きです。知って得すること、有益なものを発信していきます。

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