バンダナの首元への巻き方【基本の折り方】
バンダナファッションの第一歩。まずは基本の折り方をマスターしましょう。バンダナをネクタイのように細長く折るバイアス折りは、いちばんの基本であり、またいろいろと応用ができる、便利な折り方でもあります。
バイアス折りのやり方
バンダナを裏返して置きます。はじめに、対角に向かい合っているふたつの角を中心に向かって折りたたみます。折ったとき、向かい合った角が少し重なり合うようにすると、首に巻く際に型崩れしづらくなります。
同じようにして、中心に向かって2~3回、折りたたみます。バンダナの大きさや好みの太さに応じて、調節してください。両端の大きさがそろっているのを確認して、完成です。
バンダナの首元への巻き方【おしゃれな巻き方・結び方】
バンダナ初心者の方でも簡単にできて、しかもおしゃれに見える結び方です。前述のバイアス折りと、三角折りの2種類ですが、ちょっと巻き方を変えるだけで、さまざまなニュアンスを出すことができます。
ループノット
ループノットは、バイアス折りを使ったいちばん基本の巻き方で、首に巻いたあと、シンプルに首元で結んで止めます。まずは、バンダナを首にかけて長さを確かめ、バンダナのどこに結び目を作るかを決めておきましょう。バンダナの片方の端に、決めた位置に合わせて一重巻きを作ります。
そして、もう片方の端を、一重巻きの輪に通して結び目をしめます。先端の長さがそろうように調整し、全体の形を整えたら完成です。一重巻きを作るとき、バンダナを通すことを考えてゆるくしておくのがポイントです。
簡単な手順できれいな形を作ることができ、さらに解けづらいので、初心者向けの巻き方です。ですが、シンプルでありながら、男性も女性も使え、さらに結び方でいろいろな表情を出すこともできます。
ダブルツイストチョーカー
ダブルツイストチョーカーは、最初にバンダナを首にひと巻きしてから、バンダナの端を首の前で結び合わせます。首に巻いたバンダナを、そのまま結び目で止める感じです。
Tシャツなど、襟元が少し寂しいときには、このダブルツイストチョーカーを合わせると、おしゃれ感が出ます。襟の開いたブラウスと合わせるのもおすすめです。その際、結び目を大きく作ってサイドに寄せると、よりフェミニンな印象になります。
アフガン巻き
アフガン巻きは、ここ数年で人気が上昇している巻き方です。バンダナを三角形になるように折り、首に1~2回巻いたあと、端を後ろで結んで止めます。バンダナの三角形の形があごの下にくるように調節しましょう。
このアフガン巻きは、名前のとおり、アフガニスタンなど中東で使われている、「アフガンストール」が源流です。中東の男性が、白黒や白赤の格子縞のストールを、頭や首に巻いているのを、ニュースなどで見たことがあると思います。
このアフガンストールが、まずサバイバルゲームの愛好家の間で広まり、その後、カジュアルファッションとして一般化した、という流れです。
アフガンストールを首に巻くのはもともとは防寒のためなので、ふんわりと巻くよりは、大きめのバンダナをぐるぐる巻きつけましょう。そのほうが本来の形に近くなりますし、このあとで紹介する、三角ドレープ巻きなどと差別化することができます。
うまく形が決まらない方は、本家である中東の人々を参考にするとよいでしょう。あまりなじみのない中東の国々の文化が、こうした形で身近なものになるのは、良いことではないでしょうか。
セーラー襟巻き
名称のとおり、セーラー服の襟のような形になる巻き方です。バンダナを三角形に折り、両肩に羽織ります。前に垂れたバンダナの端を結んで、形を整えれば完成。結び目は固結びにして、ほどけないようにしましょう。
バンダナは、肩にかかるような大きいサイズを選ぶと、セーラー襟の感じが出ます。どちらかというと女性に似合う巻き方です。
三角ドレープ巻き
バンダナを三角形に折って、よだれかけのように首にかけ、首の後ろで端を結びます。あごの下に三角形の底辺がくるので、この部分の布に軽く折り目を作り、きれいなドレープにしましょう。
襟元にドレープができるのが、この巻き方のポイントで、前述のアフガン巻きや、次のカウボーイ巻きと比べると、より女性らしい雰囲気を出すことができます。
結び目を真ん中よりも少しずらして巻いたり、結んだあと、あまった両端を肩の上に垂らすなど、簡単にいろいろなアレンジを楽しむことができます。
カウボーイ巻き
カウボーイ巻きの結び方は、ダブルツイストチョーカーと、三角ドレープ巻きが合わさったような感じです。バンダナを三角形に折って首にかけ、それから、バンダナの両端を首の後ろでクロスさせて前に持ってきて、首元で結び目を作って止めます。
Tシャツの上にシンプルに巻いてもいいですし、ブラウスと合わせた場合は、襟の間に入れて、さりげなく見せるのもおしゃれです。バンダナの大きさを変えると見え方が変わるので、いろいろなサイズを試してみましょう。
バンダナの首元への巻き方【上級者編】
基本的なテクニックをマスターしたら、もう少し凝った巻き方にも挑戦してみましょう。上級編のテクニックですが、コツさえつかめば、こちらも簡単に作ることができます。
ねじりを取り入れた結び方
バンダナを軽くねじってから巻くだけで、違った雰囲気を出すことができます。たとえば、前トピックで紹介した、ループノットは、ねじりテクニックを効果的に使うことができる巻き方です。
バンダナの一方の端に結び目を作るところは同じです。そのあと、バンダナを軽く数回ねじり、首にかけます。ねじりが解けないように注意しながら、バンダナの端を、最初に作った結び目に通して固定します。
普通のループノットよりも細身になりますので、首元がシャープな雰囲気になります。また、ねじることで柄が見えづらくなるので、カジュアルな服装に合わせやすくなります。
大きなバンダナの場合は、二重巻きにしたループノットもおしゃれです。ねじったバンダナを首に二重に巻き、同じように結び目で止めます。バンダナの端が小さくなり、襟飾りのような形です。結び目をバンダナの中に隠してもよいでしょう。
CA風の巻き方
スカーフを素敵に使いこなしている人といえば、何といってもCA(キャビンアテンダント)の方々です。CA風の巻き方をマスターして、一歩上のおしゃれに挑戦しましょう。簡単に作ることができて、おしゃれにみえる巻き方を3つ、紹介します。
リボン巻きは、バイアス折りしたバンダナを首にかけ、首元でリボン結び(蝶結び)を作ります。上の輪になった部分と、端の部分が同じ長さになるように調節します。リボンを真ん中よりも少し脇にずらすと、かわいい感じに。
アスコットタイは、ブラウスと相性の良い巻き方です。バイアス折りしたバンダナを首に巻き、首の真ん中で固結びを作って固定します。このとき、片方の端が長くなるようにしてください。
長いほうの端を、結び目と首の間に下から差し込み、結び目の上にかぶさるように、前に垂らします。広げて形を整えましょう。きれいに結ぶには少しコツが要りますが、ブラウスの襟に入れるのであれば、多少崩れていてもOKです。
最後は首元に花を添えるカーネーション巻きを紹介しましょう。ピエロ巻きとも呼ばれます。バンダナを広げ、山折りと谷折りを交互に繰り返してプリーツを作ります。プリーツは3~5cm位が目安です。
プリーツができたら、崩さないようにして首にかけ、首元で固結びを作ります。最後に端のプリーツを広げてボリュームを出します。好みの位置にずらせば完成です。
これらは、もともとはスカーフ用にデザインされた結び方です。バンダナで作る場合は、サイズが大きくて薄手の素材を選ぶと、比較記簡単にできるでしょう。
バンダナの首元への巻き方【コーデ例】
さっと無造作に巻くだけで、おしゃれな雰囲気を作ることができるのが、バンダナの良いところです。でもせっかくですから、お出かけの際はバンダナが映えるように、コーデを整えてみましょう。
デニムスカートと組み合わせる
バンダナはアメリカの労働者が愛用していたアイテムなので、デニムとの相性は抜群です。デニムスカートを着たときは、ぜひ首元にバンダナを合わせてみましょう。
その際、Tシャツやブラウスなどのトップスは、バンダナが映えるように、無地などのシンプルなものがおすすめです。柄が目立つようなトップスだと、せっかくのバンダナが埋もれてしまいます。
コーデは、白、淡色のトップスに、赤や水色などを合わせてコントラストを出すのもよいですし、トップスと同系色を合わせると、落ち着いたカジュアルコーデになります。デニムスカートは、タイト、フレア、ワンピースなどいろいろなタイプがありますが、どれもバンダナとは良い相性です。
ボーダートップスと組み合わせる
見た目にさわやかなボーダートップスは、春から秋にかけて、太陽が輝く季節に大活躍するアイテムです。いつものボーダーにバンダナを合わせてみましょう。
ボーダーのストライプの色とバンダナの色を合わせたコーデは、シンプルながら応用が利く、便利なコーデです。バンダナの大きさや巻き方でニュアンスを変化させられるのもメリット。
または、逆に、落ち着いた色のボーダートップスに、赤やオレンジなど見映える色のバンダナを合わせるのもおしゃれです。リゾート風の雰囲気になりますので、夏にぜひ挑戦したいコーデです。
ベルト・バングル代わりに使う
サイズの大きなバンダナは、ベルト代わりに使うこともできます。バイアス折りを作ってベルトループに通し、固結びで固定すればOK。デニム、スラックスなど、カジュアルスタイルであればどんなものにも使えます。
ベルトは黒、茶など地味な色が多いので、バンダナベルトを使うことでウエスト周りに明るい色を取り入れることができます。スカートの場合は、ツーピースはもちろん、ワンピースのウエストに巻いてアクセントにすることもできます。
ワンピースは、パンツと違ってお手洗いのときもベルトを外す必要がないので、バンダナベルトの応用幅が広いです。リボン結びなど凝った結び方で巻いたり、色調の異なるバンダナを複数本巻くというのも、おしゃれなコーデです。
バンダナを手首に巻いてバングルにするのは、近年流行りのスタイル。バングルよりもさりげなくてラフな雰囲気が、若い方を中心に人気のようです。
結び方は、バイアス折りしたバンダナを手首に巻き、固結びで止めるだけです。バンダナを細くねじり2~3回巻きつけると、ブレスレット風になります。コーデによってはこうして巻き方も試してみてください。
バンダナは簡単に首に巻くだけでおしゃれ!
いつものファッションにもうひと工夫したい、ちょっと特別な雰囲気をプラスしたい、そんなときに、バンダナはおすすめのアイテム。首元にひと巻するだけで、ちょっとしたおしゃれを演出することができます。
バンダナは比較的価格が安いので、いろいろな色、デザインを気軽にそろえることができます。スカーフだと少し大げさになってしまう場合も、バンダナであればカジュアルに取り入れることができ、コーデの幅も広がるでしょう。