「拘り」の意味と使い方まとめ!読み方・類語・英語表現を例文付きで紹介!

「拘り」の意味と使い方まとめ!読み方・類語・英語表現を例文付きで紹介!

「拘り」とは、「こだわり」と読みます。読み方が難しいですが、読めると意味が分かりやすくなります。今回は、「拘り」の意味と使い方を紹介します。類語や英語表現などを例文付きで解説していきます。正確に理解し、正しく使えるようになりましょう。

記事の目次

  1. 1.「拘り」の意味とは?
  2. 2.「拘り」の由来
  3. 3.「拘り」の特徴
  4. 4.「拘り」の英語表現
  5. 5.「拘り」の使い方
  6. 6.「拘りは考え方が一つに縛られているという意味

「拘り」の意味とは?

Photo by torisan3500

今回は、「拘り」という言葉について、その意味や使い方、似た意味の英語表現や例文などを紹介していきます。あまり見慣れない方にとっては、読み方がわからず苦労する言葉かもしれません。

「拘り」の一般的に読まれる読み方は「こだわり」ですが、他にも例外的な読み方もあるので注意が必要です。「こだわり」と読むときの意味は、その人にとっての意義です。

自分や誰かが特定の事項に意義を感じている状態それ自体を「拘り」と表すことができます。誰にでも共通に感じられる意義ではなく、あくまで自分あるいは特定の人にとっての意義を表す場合に「拘り」を使用します。

「拘り」の由来

Photo byslightly_different

続いて、「拘り」という言葉の由来について説明します。「こだわり」という読みに対し、「拘」という漢字が使用されていることには相応の理由があります。

他に選択肢や考え方が複数ある中で、自分の意思などで一つの事しか選択しない、考えないという意味を持つ「拘泥」が語源といわれています。元の語源はあまり良い印象ではなく、むしろマイナスイメージでとらえられます。

「拘り」は、元々は悪いイメージで使用されていた言葉ですが、時を経ていく中で徐々にマイナスイメージが払しょくされ、肯定的なイメージで使用されるケースが多くなってきました。

「拘り」の特徴

Photo bygeralt

続いて、「拘り」の特徴について紹介していきます。「拘り」の読み方の基本は、「こだわり」と紹介しましたが、他にもいくつかの読み方があります。「かかわり」と読むこともあります。

「拘」という漢字には、元々「とらえる」「つかまえる」という意味があります。そこから発展して、「こだわり」や「かかわり」といった読み方がされるようになっています。

また、他にも別の読み方がありますが、一般的に使用されることはあまり多くありません。元々は「拘」という漢字自体がマイナスイメージがありますが、徐々に肯定的に利用されるようになっています。

読み方は一つではない

Photo byMonikaP

「拘り」の読み方は、一般的な「こだわり」に加え、「かかわり」とも読むことができます。さらに「拘う」と書いて「かかずらう」とも読むことができます。

「拘り」という言葉は、一見すると「くくり」とか「かたより」と読んでしまいがちですので、気をつけましょう。意味から理解しておくと、読み方も理解しやすくなります。

漢字で書くと少し堅苦しい印象を与えてしまうこともありますので、使用する際には場面や送り先などを考慮して、適切な使用を心がけましょう。

それぞれに派生した意味がある

Photo bygeralt

「拘り」を「こだわり」と読んだ場合の意味は、前述のように「特定の人にとっての意義」を表します。「かかわり」と読むことで意味が変わってくると思われがちですが、それほど大きな意味の差はありません。

「ある事柄に対してこだわりを持つことで関わっていく」という意味になります。「こだわり」と意味の面では大差はありません。「かかずらう」と読む場合は少し意味に違いが生まれます。

「面倒と感じる事柄に捕らわれてしまう状態に陥る」という意味があります。「面倒ごとに関わる」という言葉と同じ意味で使用できるので、使い分けて使用してみましょう。

「拘り」の英語表現

Photo byBiljaST

「拘り」という言葉の特徴や意味について紹介してきました。続いては、「拘り」の言葉の意味に近い英語表現を紹介していきます。「拘り」にぴったりと合致する意味の英語表現ではないですが、非常に近い意味の英語表現があります。

「特別な」という意味で考えて、英語表現を当てはめています。日本語で表現するとあまり近そうなニュアンスを感じませんが、英語を知っている方々にとっては納得の表現となります。

「particular」

Photo bygeralt

「拘り」の英語表現として、「particular」が当てはまります。「particular」は「特別な」という意味があります。英語表現としては、他にも特別なといえば「special」を思い浮かべる方も多いかもしれません。

「particular」と「special」の違いとしては、前者の方が複数の候補の中から選択して、「特に適切」あるいは「格別」といった気持ちを表現するのに適しています。

「拘り」が持つ意義の強さ、自分だけの意義といったニュアンスに近い表現を英語で行なうには、「particular」が適切だと言えます。使い方は、文章の中で自然に行えるため、比較的使いやすい表現です。

英語を使った例文

Photo bylibellule789

「拘り」に近い意味を持つ「particular」を使った例文を紹介します。英語表現の中では比較的一般的に利用される機会が多く、外国での会話や文章などで見聞きすることが多い表現といえます。

「I  am very particular about my hair style.」和訳としては、「私は、自分のヘアスタイルに強い拘りを持っています。」となります。

形容詞ですので、使い方も難しくなく、自然な使い方ができる単語です。英語で「拘り」を表現したい場合はぜひ活用してみてください。

「拘り」の使い方

Photo byCatkin

「拘り」の英語表現について紹介しました。続いては、「拘り」の使い方を例文を紹介しながら解説していきます。「拘り」を使った文章というのは結構多く、使いやすい単語であることが分かります。

ただ、漢字にするとあまりなじみのない言葉だと感じる方も多いかもしれません。「拘り」の漢字の読み方も結構難しいため、間違える方も結構多いです。

話し言葉なら問題ありませんが、文章に載せて利用する時には注意するようにしましょう。文章を見せる相手によっては使用を控えた方がいい時もあります。

例文①

Photo byFirmBee

「拘り」を使った例文の一つ目は、ビジネスシーンにおいてです。仕事をこなすうえで欠かせない各種ツールに対して、強い拘りを持った方の発言を紹介します。

「私は仕事に使用する各種ツールには強い拘りを持っています。使用しやすい道具を厳選して使用し、効率よく業務をこなしていきたいです。」

業務の効率化は、どんな会社でも喫緊の課題です。従業員レベルでもストレスなく効率的に仕事をしたいと考えるのは当然のことです。

例文②

Photo byFree-Photos

「拘り」を使った例文の二つ目は、営業時の会合や打ち合わせの前の相談における発言をイメージしています。営業活動の展開においては自分なりのこだわりを持つことは重要です。

「客先との交渉などの際には、相手の気持ちを推し量り、気持ちよく会話ができるような態度や物言いを徹底することを拘りたいと思っています。」

相手側によい印象を持ってもらうため、自分なりの話し方や態度などの拘りを持つことはとても重要です。

例文③

フリー写真素材ぱくたそ

「拘り」を使った例文の三つ目は、優しい友人の人柄を紹介するときの文章です。こちらでは、「拘り」を「拘る」と動詞の形式で使用しています。

「彼はとてもおおらかな人柄で、他人の過去の失敗や経歴に対してとがめたりはせず、全く拘りません。」

「拘る」はもともとマイナスのイメージを持っている言葉だったということは紹介しましたが、現在ではむしろプラスのイメージを持つ言葉として定着してきているいい例です。

例文④

フリー写真素材ぱくたそ

「拘り」を使った例文の四つ目は、謝りをする場合の例です。「拘わりませず」という使い方を紹介します。ここでは「かかわりませず」と日本語で読むこともできます。

「こちらからお願いしたにも拘りませず、キャンセルすることとなってしまい誠に申し訳ございませんでした。」

普段の話し言葉ではあまり一般的ではありませんが、とても丁寧な表現として好まれるケースもあります。状況に応じて使い分けて、印象の良い表現を心がけましょう。

Photo byHans

最後に「拘り」の類語を紹介します。類語は結構たくさんあり、むしろ類語の方が「拘り」という表現よりも頻繁に使っている方も多いかもしれません。類語の一つ目は、「固執」です。どちらかといえばマイナスイメージが含まれます。

「拘り」の類語の二つ目は、「執着」です。どちらかといえば、「こだわり」という読み方より、「かかわり」という読みをするときにより適切な場面です。

「固執」や「執着」などは、「拘り」よりも強い意志を感じる単語です。気持ちや体が強くひきつけられている様子が見て取れる表現だと言えます。

「拘りは考え方が一つに縛られているという意味

Photo by8013345

以上、「拘り」という言葉について解説をしてきましたがいかがでしたでしょうか。「拘り」の意味や読み方、英語表現や例文、類語について紹介してきました。

「拘り」は難しい漢字ではありますが、強い意義を表現できる便利な言葉です。話し言葉でも書き言葉でも適切な場面で使用できるよう良く理解しておきましょう。

yokatayama
ライター

yokatayama

サラリーマンとして得た知識と経験でわかりやすい記事を提供していきたいです。インターネット上にあふれる情報は信ぴょう性を確認することが難しいですが、可能な限り正確で時節に応じた内容の文章を提供します。

関連するまとめ

人気の記事