小松菜の冷凍保存方法と保存できる期間
小松菜はシャキシャキ感があり、炒め物やスープなどあらゆる料理に使える使い勝手の良さから、葉野菜の中でも人気の食材です。ほうれん草と似た食材ですが、茎がしっかりと太く調理しやすいのと、栄養素は小松菜の方が豊富に含まれています。
栄養素は特にカルシウムと鉄分、葉酸とビタミンが多くを占めており、他にもカリウムなどの食物繊維が豊富に含まれています。カリウムは体内で合成することができないので、食べ物から摂ることが大切です。
いつでも食べたい小松菜を冷蔵で保存していると、2~3日でクタっとなり変色が進んでしまいます。葉野菜は保存期間が短いため、早めに使わなければいけません。
小松菜は冷蔵での保存期間は短いですが、冷凍することでグンと保存期間を延ばすことができます。こちらでは色々な冷凍方法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
生のまま冷凍保存する場合
小松菜の冷凍保存の方法でおすすめするのが、生のままの冷凍保存です。熱を加えずに冷凍することで栄養素を逃しにくくし、何より下処理なしで簡単に冷凍保存ができます。
まずは小松菜をよく洗い、根本を切り落とします。そしてしっかり水気を取ることがポイントです。水気がついたままだと、凍らせた状態で取り出すときにくっつきやすくなって使いづらくなります。
小松菜よりも長めにラップを切って小松菜を巻き、そのまま冷凍庫に入れれば冷凍保存が可能です。先にラップを敷いてから小松菜の根本をハサミで切れば、まな板も使わず洗い物なしで冷凍できます。冷凍の保存期間は約2~3週間です。
カットして冷凍保存する場合
こちらは食べやすくカットしてから冷凍保存をする方法です。そのままの時と同じように小松菜をよく洗い、根本を切り落とします。
そのあとは水気をしっかりとペーパータオルでふき取り、お好きな大きさにカットします。炒め物などに使いやすいサイズはおよそ3~4cmです。
カットできたら冷凍できる保存袋に入れて、ストローなどで空気をしっかり抜きましょう。空気が入っていると酸化してしまうので、完全に真空にすることは無理でも、できるだけ空気は入らないようにしてください。
冷凍の保存期間は約2~3週間が目安です。茎と葉を別の袋に分けて冷凍すれば用途により使いやすくなります。
ゆでてから冷凍保存する場合
小松菜を茹でてから冷凍することによって、ビタミンCなどの栄養素が溶け出してしまいますが、解凍したときに割れずに使うことができるため、料理に使いやすくなります。
小松菜はよく洗ってから半分に切り、フライパンで茎と葉を20~30秒ずつ茹でます。固茹でにして水にさらしてからまた半分に切り、水気をしっかりと搾ります。ラップに小分けにして包んでから冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
お鍋だと小松菜を茹でにくいのでフライパンを使い、半分に切らずに茹でれるようならそのまま茹でましょう。固茹でにすることで解凍しても程よい固さになり美味しいです。冷凍の保存期間は約1ヶ月です。
小松菜を冷凍した後のおすすめの調理法
生のまま冷凍したり下茹でしたりと、用途によって冷凍方法が違います。小松菜はメインや副菜などあらゆる料理に使いやすい食材なので、冷凍してからも使う頻度は多いでしょう。
小松菜そのままの生の状態より冷凍をした方が保存期間が長くなり、早く使わないといけないと焦らずに調理することができます。こちらでは冷凍した小松菜を調理するにはどのようにすればいいのかを下準備ごとにご紹介します。
茹でて冷凍したときの調理法
ありとあらゆる小松菜を使った料理がありますが、冷凍の仕方によって調理法を変える必要があります。下茹でした小松菜のおすすめ調理法をご紹介します。
小松菜は下茹ですることによって、お浸しや味噌汁などに使いやすくなります。お浸しにする場合は冷蔵庫で自然解凍するか、時間がない時は流水解凍か電子レンジの解凍モードがおすすめです。
味噌汁に入れる場合は解凍せずに、そのまま調理しましょう。解凍する手間がないので、パパっと手軽に使うことができます。
生のまま冷凍したときの調理法
小松菜を生のまま冷凍した場合は、熱を加えて解凍するので料理に手間なく使うことができます。特に炒め物に使いやすく、時間をかけずに火が通るので使い勝手が良いです。
炒め物に使う時は、他の食材に火が通ったあたりで冷凍のままの小松菜を炒めましょう。煮物や汁物に使う際も、小松菜はすぐ火が通るため短時間でサっと煮るだけで大丈夫です。
冷凍の小松菜から調理した炒め物やお浸しでも、2~3日の期間は日持ちします。忙しい時に助かる作り置き料理としても便利です。
小松菜を冷凍保存するメリット・デメリット
小松菜をそのまま冷蔵庫で保存すると消費期間は短いですが、小松菜を冷凍することで、消費期限に焦らずいつでも手軽に使うことができます。
色々な料理に解凍する手間なく使えたりと使い勝手が良くメリットが多い小松菜ですが、冷凍することによってデメリットもあります。
小松菜を冷凍するとどのようなメリット・デメリットがあるのかをご紹介します。デメリットなどを知ることによって調理がしやすくなりますので参考にしてください。
冷凍すれば栄養成分をそのままとれる
小松菜にはカルシウムや鉄分などの栄養素が豊富に含まれており、積極的に摂ることで健康に繋がります。生のまま冷凍することによって栄養素の成分を逃さずそのまま摂ることができます。
小松菜を下茹ですることで栄養素が水に溶けだしてしまい、ビタミンなどの栄養が摂ることができなくなります。小松菜の豊富な栄養素を効率良く摂るためには、生のまま冷凍することが大切です。
解凍すると食感が損なわれる
小松菜はシャキシャキ感が美味しい特徴のひとつですが、生のまま冷凍しても下茹でしたとしても食感は落ちてしまいます。生のまま冷凍した小松菜でもクタっとしてしまい、シャキシャキ感は感じにくいです。
冷蔵庫でゆっくり自然解凍をしたとしてもしんなりした食感になり、ほぼ茹でたときと同じような状態となるため、加熱せずそのままお浸しなどに使うことができます。
また生のまま冷凍すると、保存袋から取り出すときにパキっと割れやすいです。これは小松菜の細胞壁が冷凍することによって壊れるためです。下茹でをしてから冷凍すれば割れることはありません。
スムージ・おひたしがおすすめ
小松菜を冷凍することで食感が落ち、生のままの冷凍だと割れることがあるため、形を気にしなくても良いスムージーやお浸しに使いやすいです。
スムージーは冷凍した小松菜をそのまま他の食材と一緒にミキサーに入れて混ぜるだけなので、手軽に作ることができるのでおすすめです。小松菜の栄養素には美容効果があるビタミンが豊富なので、スムージーなら効率的に摂ることができます。
下茹でした小松菜なら、解凍してそのままお浸しにするのもおすすめです。解凍して味付けすればすぐに完成しますし、茹でているので形も良く味も染みやすくなります。
小松菜の選び方
栄養素も豊富で使い勝手の良い小松菜は、スーパーの葉野菜コーナーにたくさん置いてあります。パッと見ただけでは違いがわかりませんが、よく見るとそれぞれに違いがあり、何を買えば良いのか迷うかもしれません。
値段だけしか見ずに買うのは勿体ないので、改めてよく小松菜をチェックしてみてください。同じ値段なら良い物を選びたいと思うはずです。
小松菜のどんなところをチェックすれば、美味しい小松菜を見つけられるのかをお教えします。これを知るだけでスーパーでの見る目が変わりますので、ぜひ覚えてください。
新鮮な小松菜の葉の特徴
たくさんある小松菜の中から、美味しい小松菜を選ぶ基準として、葉と茎をチェックします。まずは小松菜の葉の部分を見てみましょう。
全体的に青々として、葉の裏が鮮やかな濃い緑色のものを選びましょう。また葉自体に厚みがあり、葉先まで元気にピンとなっているものが新鮮で美味しい小松菜です。
柔らかい葉のものが良ければ、葉自体に丸みがあり大きくなりすぎていないものを選んでください。葉の色が黄色く変色しているものや葉が丸まってしまっているものは、収穫してから時間が経ったものなので避けてください。
新鮮な小松菜の茎の特徴
葉のチェックが終わったら次は茎の部分です。茎に違いがあるのかと思うかもしれませんが、良く見ると違いがわかります。
茎自体に張りがあり、太いものを選びましょう。根に近い茎の部分がしっかりしてあるものが新鮮な証拠です。また茎の色が半透明になっているものは、鮮度が落ちているため避けましょう。
茎が折れていたり茎が細いと筋っぽくて食感が悪くなります。しっかりチェックすることで美味しい小松菜を選ぶことができるので、ぜひスーパーで確かめてみてください。
小松菜は生のまま冷凍保存がおすすめ!
小松菜は冬から春頃にかけてが旬で、甘みが増して食感も良く美味しい頃です。何度か霜に当たった小松菜はうま味が増すと言われています。
葉野菜は冷蔵で保管するとすぐしおれてしまい、新鮮さが失われてしまいます。小松菜は万能野菜なだけに、いつでもパっと使いたいので冷凍保存がおすすめです。
小松菜を生で冷凍することで、栄養素を逃さず調理もしやすく保存期間も長くなり良いことづくめです。生のままなので冷凍する手間もありません。冷凍保存をして美味しい小松菜をいつでも好きな時に使えるようにしておきましょう。