「稀有」の意味とは?
「稀有」の読み方は「けう」よいう読み方をします。今回は、「稀有」の意味や使い方について例文をご紹介していきましょう。
「稀有」の意味や使い方、類義語、英語表現について詳しく解説していくので、最後までしっかりとチェックしてみて下さい。それでは、「稀有」の意味についてから解説していきます。
意味「滅多にない珍しいこと」
「稀有」の読み方は「けう」や「きゆう」という読み方をします。「稀有」の意味には、「滅多にない珍しいこと」という意味があります。
珍しい金属のことを「稀有金属」という書き方で「きゆうきんぞく」という読み方をする場合がありますが、ほとんどの場合は「稀有」の読み方は「けう」という読み方が一般的になっています。「稀有」の漢字表記も「稀有」と「希有」という漢字表記があるのです。
「稀有」の由来
「稀有」の「稀」の字には「まれ」「珍しい」という意味があります。「稀有」の「有」の漢字には、「ある」「存在」という意味になるのです。この2つの漢字が組み合わさって「稀有」という言葉になりました。「稀有」の意味は「まれなこと」「珍しいこと」という意味となったのです。
「稀有」の類義語
それでは、「稀有」の類義語について見ていきましょう。その前に「稀有」の類義語とは、「稀有」と同じ意味の言葉ということになります。「稀有」と同じ意味の言葉には、どんなものがあるのか確認することでより「稀有」に対して理解を深めることができるでしょう。
「稀有」の類義語の意味と使い方
「稀有」の類義語の意味と使い方について例文を使ってご紹介していきましょう。今回ご紹介する「稀有」の類義語は「まれ」「珍しい」「希少」「稀代」
「非凡」「稀覯」です。それぞれの意味と使い方についてチェックしてみて下さい。それでは「稀有」の類義語「まれ」から解説していきましょう。
まれ
「稀有」の類義語として「まれ」があります。「稀有」の類義語「まれ」の意味には「たまにしか起こらないこと」「滅多にないこと」という意味があります。
使い方例文として「まれにあそこに猫がくるんですよ」「まれにそういう人がいるとは聞いていたけれど、君もそうだったとは驚きです」という使い方があります。
珍しい
「稀有」の類義語として「珍しい」があります。「稀有」の類義語「珍しい」の意味には「見聞きすることがまれである」という意味の言葉となります。
使い方は、「彼がそんなことを言うなんて珍しい」「珍しい食材が手に入ったから調理しましょう」「もう宿題を終わらせたなんて珍しい」という使い方ができます。
希少
「稀有」の類義語として「希少」があります。「稀有」の類義語「希少」の読み方は「きしょう」という読み方をし、意味は「少なくて珍しいこと」という意味です。
使い方としては「ここは希少生物の宝庫です」「希少な食材を使って調理してくれたんだ」という使い方ができる「稀有」の類義語となります。
稀代・希代
「稀有」の類義語として「稀代・希代」があります。「稀有」の類義語「稀代・希代」の読み方は「きたい」という読み方をし、意味は「世にもまれなこと」という意味の言葉です。
使い方は「希代の○○」「希代な○○」という使い方をします。具体的に使い方をご紹介しましょう。「あの子は物理学に関して希代の天才です」「今までずっと無口だったのに、急におしゃべりになるなんて、希代なこともあるものですね」という使い方になります。
非凡
「稀有」の類義語として「非凡」があります。「稀有」の類義語「非凡」の意味は「平凡でないこと」「普通よりずっと優れていること」という意味です。
使い方としては「非凡な才能に恵まれた人です」「この新人選手は、一目見ただけで非凡な才能があると分かりました」「非凡な腕前で最高のすしを握ることができる」という使い方ができます。
稀覯
「稀有」の類義語として「稀覯」があります。「稀有」の類義語「稀覯」の読み方は「きこう」という読み方をして意味は「滅多に見られない事」という意味になるのです。使い方としては、「稀覯書」「稀覯本」という使い方があります。「稀有」の類義語なるのです。
「稀有」の対義語
「稀有」の対義語についてもご紹介していきましょう。「稀有」の対義語とは「稀有」と反対の意味をもつ言葉という意味になります。類義語とは反対の意味です。「稀有」の対義語といくつかご紹介していくので意味と使い方をチェックしてみて下さい。
「稀有」の対義語の意味と使い方
それでは「稀有」の対義語の意味と使い方についてご紹介していきましょう。「稀有」の対義語として「凡庸」と「人並み」の2つの対義語をご紹介していきます。
2つの対義語の意味と使い方を例文と一緒にご紹介していくので、しっかりとチェックしてみましょう。「稀有」の対義語にはどんなものがあるのでしょうか。
凡庸
「稀有」の対義語には「凡庸」があります。「稀有」の対義語「凡庸」の読み方は「ぼんよう」という読み方をして意味は、「平凡で取り得のないこと」という意味があります。「凡庸」の「凡」「庸」どちらも普通なことという意味の言葉になるのです。
「凡庸」は平凡であることをより強調した言葉となっています。使い方としては「彼は、いい意味でも悪い意味でも目立つことがない凡庸な性格をしています」「私は凡庸が一番であると考えています」という使い方があります。
人並み
「稀有」の対義語として「人並み」があります。「稀有」の対義語「人並み」の意味には「世の中の人達と同じ程度である」という意味があります。
「人並み」は人の能力が対象となっているので、人以外の物事に対してを対象にする場合は「月並み」という表現の方が適した表現になります。「プロの選手ではありませんが、人並みの運動はできます」という使い方になるのです。
「稀有」の英語表現と意味
「稀有」の英語表現についてもご紹介していきましょう。「稀有」の英語表現として「rare」と「unusual」の2つの英語表現があります。それぞれの意味と使い方を例文も一緒にご紹介していきましょう。それでは「稀有」の英語表現「rare」からご紹介していきます。
「rare」
「稀有」の英語表現として「rare」があります。「rare」の意味には「まれな」「滅多にない」という意味がある言葉です。「rare」は「稀有」の英語表現になり「質が優れている」「高価である」という肯定的なニュアンスの意味になる英語表現になります。
「rare」と使った例文として「珍しい鳥を見ることが出来たので幸運だ」という日本語の英語表現は「I was lucky to see a rare bird.」となります。
「unusual」
「稀有」の英語表現として「unusual」があります。「unusual」の意味には「普通でない」「異常な」「まれな」という意味の英語表現になります。
「unusual」は「普通である」という英語表現「usual」に「un」をつけて「普通でない」とおう否定的な意味となるのです。使い方として「大阪に雪が降るのはまれなことです」という日本語の英語表現は「It’s unusual to have a snow in Osaka.」となります。
「稀有」の使い方
それでは、「稀有」の使い方について例文をご紹介していきましょう。「稀有」の使い方は例文を読めば、よく理解することができます。「稀有」の使い方を例文でしっかりとチェックしていきましょう。
今回ご紹介する「稀有」の使い方例文は4つになります。それぞれの意味合いにはどんな意味合いがあるのかチェックしてみて下さい。
例文①
「稀有」の使い方例文①「稀有な才能」についてご説明していきます。「稀有な才能」とは、滅多にない優れた才能という意味での使い方になるのです。
「君は、自分では気が付いていないのかも知れないが、稀有な才能があるんですよ」「彼は稀有な才能が認められて、このチームに入りました」「彼を一目見た瞬間に稀有な才能があることが分かりました」という使い方例文となります。
例文②
「稀有」の使い方例文②「稀有な出来事」があります。「稀有な出来事」の意味には滅多にない出来事という意味となり、「稀有な出来事」を使った例文をいくつかご紹介していきましょう。
「稀有な出来事が起こりました」「稀有な出来事を目の当たりにした」「稀有な出来事がよくある人だね」という使い方ができる表現になります。
例文③
「稀有」の使い方例文③「稀有な事例」についてご説明していきましょう。「稀有な事例」の意味には、「珍しい事例」という意味になります。「稀有な事例」の使い方を例文でご紹介していきましょう。
「今回は、稀有な事例といえますね」「こんな稀有な事例を見たのは初めてです」「稀有な事例になるので、これを取り上げるのは難しいです」という使い方になるのです。
例文④
「稀有」の使い方例文④「稀有である」という使い方があります。「稀有である」という使い方の意味には「珍しいことである」「まれである」という意味の表現です。「稀有である」の使い方例文として「彼がこんなことをするなんて稀有である」
「彼女があんな大きな声で笑うなんて稀有である」という使い方になります。この他にも「稀有」を使った例文をいくつかご紹介していきましょう。
「稀有な人材」という使い方例文では「珍しい人材」という意味で「彼女は100年に1人といわれる稀有な人材です」「稀有な人材を確保して下さい」という使い方になるのです。また、「稀有な人」という使い方もできます。
「稀有な人」の意味としては「才能、能力、感性」がある素晴らしい人」という意味がある褒める意味で使われることになります。「彼は、一見普通の人に見えるかも知れませんが、実は稀有な人です」という使い方ができるのです。
また、「稀有な現象」という使い方もあります。使い方例文として「オーロラは、とても稀有な現象の一つです。いつかこの目で見てみたい現象です」という使い方例文となります。また、「稀有な存在」という使い方もできます。
「稀有な存在」とは「珍しい存在」という意味での使い方になり「あの会社は不況の時であっても業績を伸ばす稀有な存在です」という使い方があります。また、とんでもないことという意味で「稀有」を使う使い方もあります。
例えば、「稀有なる連絡」という使い方の意味は「とんでもない連絡」という意味になり、「稀有なる巡りあい」という使い方は「とんでもない思いがけない巡りあい」という意味になるのです。
「稀有なる連絡が届いて呆然としています」「昔の恋人と稀有なる巡りあいがありました」という使い方ができます。
「稀有」の注意点
「稀有」と同じ読み方をする言葉として「杞憂」があります。「稀有」の使い方として「杞憂」と混同して使ってしまう方がいるので、注意が必要です。「稀有」と「杞憂」を混同させてしまって使わないよう注意点をまとめて解説しておきます。「稀有」と「杞憂」は違うので注意しましょう。
「稀有」と「杞憂」の混同に注意
「杞憂」の読み方は「きゆう」よいう読み方をします。この「杞憂」は「稀有」と混同して使われてしまいがちな言葉でもあるので注意するようにして下さい。それでは「杞憂」の意味や使い方について詳しく解説していくので、「稀有」との違いを確認して下さい。
「杞憂」の意味
「杞憂」の意味には「不必要に心配すること」という意味があります。一方「稀有」の意味には「とても珍しいこと」「不思議であること」「とんでもないこと」という意味があるので、「稀有」と「杞憂」は違う意味があるのです。
「稀有」と「杞憂」は、読み方が同じになっているので混同しやすい言葉でもあります。例えば、「必要以上に心配するだけのこと」という意味で「稀有に過ぎない」という使い方は間違った表現になります。
この場合の使い方としては「杞憂に過ぎない」という使い方になります。パソコンの変換ミスでもよくある間違いでもあるので注意するようにしましょう。「杞憂」を使った例文をご紹介しておきます。
「彼が浮気をしているのではないかと心配しましたが、杞憂に過ぎませんでした」という使い方になります。
「稀有」は「滅多にない珍しいこと」という意味
「稀有」の意味には「滅多にない珍しいこと」という意味があります。褒める意味の使われ方をする言葉でもあります。「稀有な才能」「稀有な人材」「稀有なる」といった使い方をします。
「稀有」の使い方をしっかりと理解していきましょう。「稀有」にはたくさんの類義語や対義語が存在するので、使い分けていく必要があります。また、「稀有」と「杞憂」は混同しやすい言葉でもあるので、注意して使うようにして下さい。