ゴミ収集はどんな仕事?
ゴミ収集をしてくれる人たちがいるおかげで町の清潔さは保たれています。ゴミ収集の仕事内容はどのようなものか考えたことのある人は少ないでしょう。
ゴミ収集の仕事は決まった曜日にゴミを回収するだけではありません。住民たちには気づかれない細かい仕事内容もあります。
なのでゴミ収集の仕事には向いている人や向かない人がいます。ゴミ収集の仕事内容を説明していく上で、向いている人と向かない人の特徴についても説明していきます。
ゴミを扱う仕事内容なので、匂いや汚れなど嫌な部分ももちろんあります。その分給料が高いのではないかと思う人もいますので、ゴミ収集の仕事の給料についても調べました。
ゴミ収集の仕事内容
ゴミ収集の仕事内容で一番に思い浮かべるのはゴミを回収することです。メインの仕事はゴミを回収することですが、ゴミ収集の仕事内容は回収するだけではありません。
ゴミ収集の仕事は清掃局の人たちが行っています。清掃局の事務所はいくつもあり、それぞれ担当地域が決まっています。人手が欲しい仕事なのでバイトや派遣の人を雇ったりしていますが、清掃局で働く人は公務員の人です。
ゴミ収集の仕事内容について知っておけば、やりがいポイントを見つけれたりゴミを出す側としても少しでも気遣いができるようになります。
ゴミ収集の仕事内容について、いくつかのポイントにわけながらご紹介していきます。ゴミ収集の仕事に興味のある人は参考にしましょう。
ゴミの回収
ゴミ収集の主な仕事はゴミを回収することです。地域の人たちが指定された場所にゴミを出すのでそのゴミを回収します。
基本的に1人では行わず、2~3人が1組となって仕事を行います。ゴミ収集するときは車で向かうので運転手と回収する人に分かれて仕事を行います。
運転手の仕事はもちろんゴミ収集を行う場所までの運転です。ゴミを回収するとそのゴミをゴミ捨て場まで運びます。
回収する人はゴミを車両に乗せるのが仕事です。指定の場所に曜日ごとに違ったゴミが置かれています。量が多いときは運転手の人も手伝います。
ゴミの種類は自治体によって決まっています。そのゴミの種類によって車両も変えて仕事を行います。排出の際は車の荷台が持ち上がる仕組みになっています。
清掃
ゴミ収集の仕事内容には車両の清掃も含まれています。すべてのゴミを回収しゴミ捨て場に廃棄し終わり、分別が必要な場合はこの時に分別作業も行います。すべての作業を終えてから車両の清掃に取り掛かります。
基本は水洗いをします。水道にホースをつなぎ、車両の外部から内部までしっかりと洗い残しのないように洗います。
この時に洗い残しやゴミが残っていると、車両の故障の原因につながる場合があります。1台1台が高価な車両なので寒い日などでもしっかりと洗います。
ゴミの種類により車両が違うので、洗う作業も違いが出てきます。ドラムがついている車両はドラム内部も洗います。圧縮版がついている車両は圧縮版の部分も忘れずに洗います。
活動報告書
ゴミ収集の仕事ではゴミを回収したら終わりだと思う人が大半ですが、ゴミを回収し清掃が終われば活動報告書を提出しなければなりません。
活動報告書は会社や地域によって違ってきますが、基本は業務日報というものを作成し提出するのでここで少し頭を使います。
業務日報の内容は、活動内容・活動時間などを記入します。問題のあった日は問題内容と解決策や改善点などを記入する場合もあります。
ゴミ収集の仕事の給料
仕事をする上では給料について考えるのは大切なことです。作業のわりに給料が低かったり生活するのが大変だったりします。
ゴミ収集の仕事の内容や終了時間が早いことから給料は安いのではないかと思われている方が多いですが、実際は思っているよりも貰えることが多いです。
給料によってやりがいを感じる人もいるので、ゴミ収集の仕事の給料についてどのくらい貰えるのか理解して仕事探しの時に参考にしましょう。
20代で22万円前後
一般企業では10代や20代では給料が手取り20万円をきってしまう企業が多くなってきています。仕事内容によっては貯金が難しく生活するのが厳しい場合もあります。
ゴミ収集の仕事の給料は20代で22万円前後もらえる場合が多いです。30代では25万円前後、40代以上は30万円以上貰える場合が多いです。
民間であるか公務員であるか、首都圏に近いか地方なのかによって多少給料の変動はありますが、大半の企業がこの給料で人を雇っています。
拘束時間が短く、シンプルな仕事内容のわりに20代からなかなかの給料を貰えるので、やりがいを感じゴミ収集の仕事を選ぶ若者は多くなってきています。
企業によって内容や支給されるかは変わってきますが、ちゃんと退職金やボーナスなどもでるのでゴミ収集の仕事の給料は良い方でしょう。
ゴミ収集の仕事のやりがいポイント
仕事を続けていくためにはその仕事内容にやりがいを感じることが大切です。やりがいを感じるポイントは人それぞれなので、ゴミ収集の仕事とはどういうものなのかを説明していきます。
ゴミ収集の仕事は、人によってはきついと感じる人もいます。朝が早く匂いや体力などを使うので向いている人と向かない人がでてきます。
なのでゴミ収集の仕事のやりがいを感じれるポイントを分けて説明していきます。社会を回していく上で必要なゴミ収集の仕事なので目を通しておきましょう。
社会貢献
ゴミ収集の仕事は、目に見えて直接社会に貢献できる仕事内容です。ゴミ収集がなければ社会はゴミであふれかえってしまいます。カラスや害虫などもゴミを散らかしたりするので、清潔さに問題が出てきてしまうこともあります。
ゴミ収集の仕事があるおかげで社会は清潔さを保ち、人々が快適に暮らせているのです。大規模な災害が起きた場合、ゴミ収集の仕事ができなくなるとすぐにゴミが溜まってしまいニュースになったこともあります。
ゴミ収集の仕事をすることで社会の役に立っている、社会の清潔さを保っているのは自分の仕事だと誇りをもつことができ、やりがいを感じれます。
健康的な生活を送れる
ゴミ収集の仕事は開始時間が他の職種と違って早いです。その分起きる時間も自然と早なるので、寝る時間も早くなります。
ゴミ収集の仕事であるゴミ回収の時刻は一般的に8時が多いです。8時に間に合うように出社時刻は7時前後になります。
ゴミの量や回る地域の広さにもよりますが、ゴミ回収は単純作業なので頭も使うことなくルーティンに行うことができます。
ゴミ収集は体力を使う仕事ですので、運動不足になりがちな世の中でも適度に運動をすることができ健康にとても良いです。
規則正しい生活を送れ、運動にもなりストレスも溜めにくいのがゴミ収集の仕事のやりがいを感じれるポイントになっています。
自由な時間を取れる
ゴミ収集の仕事の開始時間が早いので、終了時間も早いです。遅くなっても午後4時くらいには仕事は終了しています。
ゴミを回収したり洗車したりがゴミ収集の主な仕事内容なので、深刻なトラブルなどがない限り残業があることもありません。
明るい時間帯に帰れることはやりがいを感じる人が多いです。仕事仲間の人とコミュニケーションをとりたい人はご飯に行ったり飲みに行ったりしやすいでしょう。
また、自分のために時間を自由に使えるので趣味に費やしたり友人たちと時間を作りやすいのがゴミ収集の仕事のやりがいポイントです。
ゴミ収集の仕事が向いている人
仕事の内容によっては向いている人と向かない人がいます。向いている仕事をすれば長続きしやすく、やりがいを感じ楽しく毎日を送ることができます。
ゴミ収集の仕事の特徴を話していき、向いている人はどのような人か説明していきますので、ゴミ収集に興味を持っている人は自分が向いているのか考えましょう。
体力に自信のある人
ゴミ収集の仕事は体力をある程度使います。ゴミの種類によりますが、基本的に重たいゴミ袋を収集車に投げ入れるのできつい人にはきついです。
その作業を何か所もまわり繰り返すので、体力にある程度自身がある人であれば向いている仕事と言えるでしょう。
ゴミ収集の仕事は外での作業が主になりますので、体調管理に気を付けることも大切です。体力を無駄に消費しないように風邪などは引かないようにしましょう。
さらに、夏場は気温も高く直射日光が強いのでインドア派の方にはきついです。炎天下の下で基本立ちっぱなしの仕事なので体力のある人にゴミ収集の仕事は向いています。
早起きが得意な人
ゴミ収集の仕事に向いている人は早起きが得意、もしくは苦ではない人です。ゴミ収集の仕事開始時間が基本的に早いので、起床時間もとても早いです。
ゴミ収集の仕事の集合時間は7時のところが多いです。家から職場までの移動時間と余裕を持って行動することを考えると5時や6時には起きなくてはいけません。
早起きが得意な人や目覚めがいい人は遅刻することも少ないので、ゴミ収集の仕事に向いているといえるでしょう。
ゴミ収集の仕事をしている方にはお年寄りの方の割合が高いところが多いです。まだまだ元気で体力に自信があり、早起きも得意なお年寄りの方には向いている仕事になります。
単純作業を好む人
ゴミを回収し収集車を清掃することを毎回繰り返し行うのがゴミ収集の仕事です。ゴミの種類や清掃する車種が曜日によって違うことくらいしか作業に変化がありません。
なので、ゴミ収集の仕事に向いている人は単純作業が好きな人です。同じ作業をずっと続けていても苦にならない人、頭を使うのが苦手な人にとってはゴミ収集の仕事はとても向いています。
仕事の内容で悩んだり仕事を持ち帰る必要もなく、ストレスなく業務を行えるゴミ収集の仕事は単純明快です。
入社したてで初めての作業でも、難しい作業工程を覚える必要もないので先輩や上司も優しく教えてくれるでしょう。
ゴミ収集の仕事が向かない人
ゴミ収集の仕事には特徴があるので向かない人ももちろんいます。向かない人がゴミ収集の仕事を選んでしまうと、ストレスのない仕事もストレスに感じてしまいます。
自分に向かない仕事を知ることも大切です。ゴミ収集の仕事をよく理解し、自分が業務を行っている姿を想像すると向いているのか向かないのか確認しやすいです。
ゴミ収集の仕事のデメリットにも気付けるポイントになりますので、しっかり確認して自分に向かない場合は見直しを考えましょう。
体力に自信がない人
前述にも話したように、ゴミ収集の仕事は体力をある程度使います。体力に自信のない人には向かないでしょう。
体力をつけたいという人はまた別ですが、いきなり体力のない人が重いものを何回も持ったり長時間立ちっぱなしの状態でいるとケガをしたり倒れたりしてしまいます。
体力に自信のない人が無理に働くと、かえって他の人に迷惑をかけてしまうので向かないと思う場合は考え直しましょう。
また、デスクワークや室内での作業が好きという人もゴミ収集の仕事は向かないので、今まで室内での仕事しかしたことない人は気を付けましょう。
潔癖症な人
ゴミ収集はもちろんゴミを扱う仕事です。住民の人たちが出したゴミを片付けるのがメインの仕事なので、そういう行為に抵抗がある人は向かないでしょう。
潔癖症の人が近年増えてきています。そういう人はゴミ収集の仕事は最も向かないです。袋に入っていても匂いがきつかったり、袋から出ているゴミがあったり分別しなければいけないこともあります。
ゴミの周辺などはカラスや虫などがいるときもあるので、潔癖症の人にとっては苦痛になってしまいます。
ゴミ収集の仕事では手袋や作業着が用意され、さらに仕事終わりにはシャワーを浴びて帰れるところもあるので帰るころにはきれいな状態で帰れますが、それでもいやという人は向かないでしょう。
1人で仕事をしたい人
ゴミ収集は単純作業ではありますが、必ず2~3人が1組になって作業を行います。なので1人で作業を行いたいという人にはゴミ収集の仕事は向かないでしょう。
ゴミの少ない曜日の日でも、必ずドライバーと共に行動しなければいけないので完全に1人になれる時間はないです。
それでもゴミ収集の仕事は、他の職種と比べればかかわる人の数は少ない方です。工場など流れ作業をする仕事以外に1人で仕事を行うのは難しいでしょう。
ゴミ収集の仕事は社会に必要でとても大切!
自分たちが生活していく上でゴミは必ず出てくるものです。誰かがゴミを処理してくれなければ、すぐに社会はゴミに埋もれてしまうでしょう。
ゴミ収集の仕事は、社会を綺麗にするだけでなく住民の生活を守っている仕事でもあります。生活していく上で一番身近に感じる仕事がゴミ収集です。
ゴミ収集の仕事に興味をもち、社会に必要とされる仕事をしたいと考えている人は自分に向いている仕事なのかこの記事を参考にして考えてみましょう。