「ビハインド(behind)」の意味とは?
英語ではよく使われている「ビハインド(behind)」という言葉ですが、日本ではあまり馴染みのない言葉の1つです。しかし、学生時代にスポーツの経験がある人にとっては聞いたことのある言葉でもあります。
英語の中での「ビハインド(behind)」は「前置詞」という役割をしています。そのため、文章の作り方によっては様々な意味や使い方があります。
ここでは、そんな「ビハインド(behind)」の英語の意味や日本でのカタカナ英語としての意味の違いを合わせて紹介していきます。
「後ろ」という意味
まず、一般的に知られている英語の「ビハインド(behind)」という言葉の意味には「後ろ」という意味があります。
これは、英語の前置詞という役割が重要になっていきます。前置詞は日本にはない使い方ではありますが、基本的な役割は「名詞の前に置く単語」というような使い方になります。
この場合の「ビハインド(behind)」は、人や物事においての後ろの状態の意味になります。物理的な部分をイメージしていただけるとわかりやすいはずです。
「遅れ」という意味
次に紹介していく「ビハインド(behind)」の意味は「遅れ」です。これは、先ほどの「ビハインド(behind)」は人や物事に対しての意味でしたが、ここでは時間に関係する使い方になります。
この場合は、前置詞である「ビハインド(behind)」が時間に対して使われる際は、後ろという意味ではなく、遅れている状態を表すようになります。
そのため、文章の表現が物理的な物事に対してなのか、時間に対してなのかを見極める必要があります。これを覚えておくと英語で文章を作るのに非常に役立つので、しっかりと覚えましょう。
「負けている」という意味
最後の「ビハインド(behind)」の意味は「負けている」です。これは、英語の「behind」というよりは日本のスポーツなどで使われている「ビハインド」をイメージするとわかりやすいはずです。
日本では、英語の発音をそのままカタカナに変換して使う「カタカナ英語」というのがあります。これを使うことで、英語の意味を日本語の文章の中に表現する事ができるようになります。
この場合は、スポーツの試合で相手チームと負けている際にビハインドを使って負けている状態を表現しています。サッカーや野球などでよく使われているので、ぜひ確認しておきましょう。
「ビハインド(behind)」の由来
「ビハインド(behind)」の意味や日本語での意味の違いが理解できた所で、ここでは「ビハインド(behind)」の由来を紹介していきます。
「ビハインド(behind)」の由来を考えるには、本来の英語である「behind」の語源を考えなくてはいけないです。そのため、どうして「behind」になったのかを考えていきます。
「ビハインド(behind)」の語源
「ビハインド(behind)」の語源を考えていくとその言葉の成り立ちが見えてきます。まず、英語の「behind」は2つの言葉の意味が繋がってできた言葉になります。
それは「be」と「hind」です。「be」は「なる」という意味で「hind」は「後ろ」という意味になります。そしてこれがつながる事で、後ろの状況を説明することのできる「ビハインド(behind)」になります。
「ビハインド(behind)」の特徴
「ビハインド(behind)」の意味だけでなく、特徴を理解していきます。「ビハインド(behind)」の意味でも紹介しましたが、前置詞の役割があります。
「ビハインド(behind)」は単体だけの意味を考えるのではなく、前に置かれる名詞やその時の文章によって様々な意味に変わる事ができます。そのため、たくさんの表現方法があります。
例えば、時間を表現する時は「遅れ」になります。そして、誰かを応援する状態を表す時には「支持」という意味にもなります。このように様々な意味に変化できるという特徴をしっかりと覚えましょう。
「ビハインド(behind)」の類義語・対義語
言葉の中には「類義語」と呼ばれるものと「対義語」と呼ばれるものがあります。類義語は「似たような意味を持つ単語」を指します。対義語は「反対の意味を持つ単語」を指します。
「ビハインド(Behind)」にも類義語と対義語があります。ここでは「ビハインド(Behind)」の類義語と対義語をそれぞれいくつか紹介していきます。
対義語や類義語を覚える事で、さらに深く「ビハインド(Behind)」の意味を理解する事ができます。また、文章を作る際にも大変役立つので、しっかりと押さえていきましょう。
「ビハインド(Behind)」の類義語
英語の「Behind」には、実はこれといった類義語はないようです。そのため、日本で使われているカタカナ英語の「ビハインド」を考えていきます。
カタカナ英語というのは、英語で使われている単語をカタカナに変えて使っている言葉になります。それを考えると「ビハインド」の類義語は「負ける」という言葉になります。
また「後ろ」という表現も「ビハインド」の類義語にあたります。このように、カタカナ英語の場合は、本来の日本語で使われている意味を考える事で類義語がわかるようになります。
「ビハインド(behind)」の対義語
「ビハインド(behind)」の対義語には英語とカタカナ英語でそれぞれあります。まず、英語の「behind」には「ahead」という単語になります。意味は「前に」という意味です。
これは「behind」が後ろという意味などで、逆の意味を考えればすぐに出てきます。また「ahead」も前置詞の1つになるため、前の状態を表現する時によく使われています。
カタカナ英語の「ビハインド」には「リード」というカタカナ英語があります。これは、負けている時に「ビハインド」が使われるのに対して、勝っている時に「リード」が使われています。
「ビハインド(behind)」の使い方
ここまでの説明の中で「ビハインド(behind)」の意味が理解できたはずです。そして、ここからは実際に例文を使いながら「ビハインド(behind)」の使い方を紹介していきます。
いきなり文章を作ろうとしたり、会話の中で使おうとすると間違いが起きやすいです。ここで使う例文を参考にしながら、しっかりと覚えていきましょう。
例文①
まずは、一般的に使われている「後ろ」という意味の「ビハインド(behind)」の使い方です。例文は「My friend is hiding behind the wall.(友達が壁の後ろに隠れている。)になります。
物理的に後ろにいる状態の物や人物に対して「ビハインド(Behind)」を使って表現しています。すぐにでも実践できる使い方なので、しっかり覚えましょう。
例文②
次に紹介していくのは「遅れ」を意味する「ビハインド(Behind)」の使い方になります。例文は「I'm arrived the station about 10 minutes behind the schedule.(予定より10分遅れて到着した。)となります。
これは、例文のように時間に対して「ビハインド(behind)」が使われる事で、意味が遅れという風に変わります。こちらも英語ではよく使われる表現なので覚えておきましょう。
例文③
3つ目に紹介する「ビハインド (Behind)」は、カタカナ英語としての表現です。そのため、意味は「負けている」という意味になります。
例文としては「2点差のビハインド で相手チームを追っている」のような作り方ができます。この場合は、相手チームより負けている状態をビハインドを使い、表現しています。
日本では主にカタカナ英語でビハインドを使う場合は、スポーツの試合状況を説明する際に使われている事が非常に多いです。スポーツ観戦をする際には、ぜひ使ってみましょう。
例文④
最後に紹介するのは「支える」という意味になる「ビハインド(Behind)」の使い方です。例文は「I am behind your friend.(私はあなたの友達を支えます。)」となります。
「ビハインド(behind)」には、後ろの状態をイメージさせる働きがあります。そして、この場合は、友達を後ろから支えるイメージを持ちます。難しい表現ではありますが、覚えておきましょう。
「ビハインド(behind)」の注意点
先ほども説明を少ししましたが、日本で使われているカタカナ英語の「ビハインド(Behind)」は、主にスポーツの場面でのみ使われています。特にバスケやサッカー、野球などではよく使われています。
これは、本来は日本で生まれたスポーツではないのも関係しています。そのため、実況ではカタカナ英語を使った表現が数多くあり「ビハインド(behind)」もその一種でもあります。
それ以外の場面で「ビハインド(behind)」を使う事はほとんどないはずなので、会話をする時には注意をしましょう。
「ビハインド(behind)」は「後ろ」という意味
今回は英語でよく使われている「ビハインド(Behind)」を紹介していきましたが、英語表現だけでなく、日本での「ビハインド(behind)」の意味や使い方も紹介しています。
慣れないうちは、使うのが難しいかもしれませんが、英語でも日本語でも「ビハインド(behind)」を使えるようになると、会話の幅が広がるはずです。ぜひ、使っていきましょう。