カブトムシにつくダニをなんとかしたい!
カブトムシを飼育すると必ずと言ってもいいほどダニが発生します。見ていて気持ちのいいものではありませんし、カブトムシもなんだかかわいそうなので、できることならダニの発生を抑えたいものです。
その厄介者のダニを駆除する対策や、ダニのつく理由なども一緒にご紹介しておりますので、是非カブトムシについているダニに困っている方はご覧ください。
カブトムシにつく嫌なダニ
ではカブトムシにつくダニはどこからやってくるのでしょうか。発生源をたどっていけばダニを退治することは可能かもしれません。そしてそのダニはそもそも害はあるのかないのかも気になるところです。
カブトムシに付く嫌なダニの駆除の方法や対策、カブトムシにつく理由などまとめましたので、おすすめの商品なども一緒に試してみてください。
マットや止まり木などどこにでも潜む
実はカブトムシを飼育するうえで必要不可欠なマットの中に、ダニは潜んでいます。そして止まり木なんかも置いていたらその木の中にもダニは潜んでいるのです。発生源が分かればダニを減らす対処方など自ずと分かってきます。
カブトムシに害がありそうで心配
ではそのダニはカブトムシに害はあるのでしょうか。たくさんダニが付いているとなんだかかわいそうでなにか対策をしないといけないと思うでしょう。
そもそもなんでダニはわざわざカブトムシに付着して集まるのか理由があります。それはカブトムシに付いているゴミや分泌物などを食べるために付着するのです。ですからカブトムシに直接害を与えようとくっついているわけではないのです。
でもだからといってほっといていいわけではありません。あまりダニの数が増えてしまうと、カブトムシが呼吸する大切な気門という穴がふさがれて弱ってしまいます。
人間への影響は?
あまりにダニが目につくと一緒に生活している人にも影響がありそうで不安になります。ダニは人間にとってはアレルギーのもとになります。すでにアレルギー体質の方には症状で出てきてしまうでしょう。
カブトムシに付きすぎても害になりますし、人間にとっても害ということならば駆除しなくてはならないのでその方法や対策をご紹介します。
カブトムシにつくダニの正体は
ダニといっても種類がたくさんあるのをご存じですか?でもダニは小さいので一見見ただけではよく分かりませんが、何種類かカブトムシに寄生するダニがいるようです。中には危険でほっといてはいけないようなダニもいるので知っておきましょう。
コナダニやイトダニの一種
このカブトムシにはこれでこっちのカブトムシにはこの種類のダニ!と言い切れるものはありませんが、コナダニの一種やイトダニの一種は成虫や幼虫にこびりつくようにくっつくのが特徴です。
また俗にいうクワガタナカセという種類のダニは白っぽいのが特徴です。ダニにはたくさんの種類がいるようですが、正確にダニの種類を判別するのは難しいようです。
サタンオオカブトなどの卵にいるダニは注意
サタンオオカブトやネプチューンオオカブトといった、野外産のカブトムシの卵によくいる卵型のダニには注意が必要です。このダニは卵を吸い尽くしてしまうと言われていますので、見つけたときはすぐに駆除しましょう。
カブトムシにダニが発生する理由
ダニはカブトムシのいるところに増える理由はなんなのでしょうか。簡単に言えばダニにとってはカブトムシがいる環境はとても住み心地が良いからです。でもその環境を変えてしまうと、カブトムシにとっても良い環境ではないと言えるでしょう。
ダニがいる理由はカブトムシのいる環境が最適なので、その環境を変えることよりもダニだけを退治する方法を考えたほうがダニの発生を抑えることができます。
市販の腐葉土の中にいた
まず大半は買ってきた腐葉土の中にダニがすでに潜んでいるパターンです。腐葉土の中にはダニの餌となるものが含まれているため、だいたいはこの腐葉土の中からダニが発生してカブトムシに寄ってくるのです。
カブトムシの体についていた
自然界では大昔からカブトムシにはダニがくっついているものでした。自然界であってもカブトムシとダニは共存しているのです。だからといって増えすぎてはカブトムシの命に係わることです。
カブトムシが家にやってきたそのときから、カブトムシにはダニがくっついているパターンも多いのです。そこから徐々に増えていくこともあるでしょう。
止まり木などの朽木の中にいた
シイタケなどのキノコ菌を繁殖させたあと、腐らせた木のことを朽木と言います。その朽木の周りには、ダニや菌類が好む環境となっているため、朽木を設置するとどうしてもカビやダニが増えてしまいます。
カブトムシにつくダニを駆除する方法
カブトムシにつくダニがどこからやってくるのかは分かりましたが、そのダニを駆除する対策はどういったものがあるのでしょうか。今は便利なグッズもありますので上手に使ってうまくダニを駆除していきましょう。
カブトムシについたダニの除去
ダニを駆除したいときには、もうすでにカブトムシにもダニはついてしまっているので、カブトムシについてしまったおすすめのダニの駆除方法をお教えします。あなたのやりやすい方法で試してみましょう。
水で洗い流す
一番シンプルなやり方ですが水で洗い流す方法です。一度洗い流しても羽根の中に潜んでいたダニたちが翌日また出てきているということもあります。面倒でもその都度洗い流してあげましょう。
うまく取り除けないときには柔らかい歯ブラシを使って取ってあげるのも有効的です。持つときは手足のとげが刺さって痛いので、軍手などをはいて側面を持って洗い流しましょう。
専用スプレーで洗い流す
カブトムシのダニを除去するための専用のスプレーもホームセンターなどで購入できます。嫌なダニを忌避させて、異代繁殖を防げる防ダニスプレーはカブトムシには影響はなく安心して使うことができおすすめです。
マットに潜むダニの駆除方法
カブトムシについてしまったダニを駆除したら、次はマットに潜んでいるダニを駆除しましょう。カブトムシやその幼虫にとってとても大切なマットですから正しい方法でダニを駆除していきましょう。
マットを煮沸消毒
ダニは25~28度を好みます。ですが高温になるとダニも死んでしまいますので、思い切って一度煮沸消毒してしまいましょう。薬剤などを使わないのでとても安心な方法ですが、火傷には十分注意してください。
やかんなどでお湯を沸騰させて、バケツなどにマットを入れます。そこにゆっくり熱湯を注ぎ入れかき混ぜます。そして1分ほどたったらダニは全滅するでしょう。ついでに止まり木なども入れて一緒にダニを駆除してください。
マットを天日干し
お天気の良い日だったら天日干しも有効です。飼育ケースに入れたままではダニは奥に逃げて生き延びてしまいますので、新聞紙などを引いてその上にダニが潜って逃げることのないよう平らに伸ばし、全体に日光が当たるようにしてください。
直射日光を2時間ほど当てていれば、ダニをしっかりと駆除できるでしょう。ただし寒い日ではあまり効果的ではありませんので、天日干しをする場合は暑い日のほうが有効です。
マットを冷凍
ダニは熱に弱い生き物ですが、低い温度にも弱いです。マイナス10度以下では生存できないので冷凍庫でやっつけてしまいましょう。ただし、ダニがいるかもしれないものを冷凍庫に入れるのに抵抗のあるご家族がいる場合は、相談のうえ行いましょう。
マットをレンジで加熱
熱に弱いのなら手っ取り早く電子レンジで加熱という方法もあります。火傷の心配もいりませんがこちらも食品を扱う電化製品なのでご家族の許可をいただきましょう。
耐熱容器にマットを入れて2分程度加熱すればOKなのでとても簡単ではありますが、やはりちょっと抵抗がある方が多いようです。
カブトムシにつくダニのおすすめ対策グッズ
カブトムシのダニ駆除対策グッズは色々と販売されています。その中でもおすすめの商品をご紹介しますのでホームセンターなどで探してみるのもおすすめです。役立つグッズを使ってカブトムシの飼育環境を良くしてあげましょう。
フジコン プレミアム 昆虫 ダニストッパー
フジコンプレミアム昆虫ダニストッパーは、クワガタやカブトムシにつくダニを忌避させて、ダニの繁殖も防いでくれる優れものです。直接スプレーしてもカブトムシには直接害はなく、スプレー時にマットも交換するとなお効果的です。
フジコン 昆虫のダニピタクリーン
フジコン昆虫ダニピタクリーンは昆虫マットに混ぜるだけで、ダニを忌避させてくれます。もちろんカブトムシやクワガタには無害で安心安全に使用できます。そして嬉しいのは嫌な臭いやマットの汚れも吸着してくれる万能な商品です。
ファーム'S 防ダニ消臭マット
ファーム'S 防ダニ消臭マットは成虫専用の防ダニマットです。幼虫や産卵には適していないので注意が必要です。成虫についたダニが取れてコバエの発生も防いでくれますし、消臭、防カビ、癒し効果もある優れものです。
そして100%天然素材だけで混ぜ合わせて作っているので、カブトムシにとっても安心して使えるところもおすすめポイントです。
カブトムシのダニの駆除方法を試してみよう!
カブトムシは子どもから大人まで人気の昆虫ですが、飼ってみるとダニやコバエが発生して嫌になることもあります。でも、しっかりとダニ対策を行えば嫌なダニはいなくなります。
これなら自分でもできるなと思ったやり方でぜひ試してみてください。幼虫には使用できないものなどもありますのでグッズを使用する際は一度確認をすると安心に使えます。人にもカブトムシも快適に暮らせる飼育環境を作ってあげることが大切です。