「叱咤」の意味とは?「叱咤激励」の使い方や「叱責」との違いも解説!

「叱咤」の意味とは?「叱咤激励」の使い方や「叱責」との違いも解説!

「叱咤」の意味にはどんな意味があるのでしょうか。また、「叱咤激励」の意味と使い方についてもご説明していきます。そして「叱咤」と似た言葉として「叱責」がありますが、2つの言葉の違いについても解説していきます。「叱咤激励」の意味とは?

記事の目次

  1. 1.「叱咤」の意味とは?
  2. 2.「叱咤激励」の意味とは?
  3. 3.「叱咤激励」の類語 
  4. 4.「叱咤激励」の使い方・例文
  5. 5.「叱咤」と「叱責」の違い
  6. 6.「叱咤激励」を使う際の注意点
  7. 7.「叱咤激励」の由来・歴史
  8. 8.「叱咤激励」の英語表記
  9. 9.「叱咤」は「怒気をあらわして大声でしかること」という意味

「叱咤」の意味とは?

Photo bytruthseeker08

「子供は甘やかすだけではいけません。時には叱咤することも必要です」という使い方をする「叱咤」という言葉があります。「叱咤」の読み方は「しった」という読み方をします。この「叱咤」の意味について詳しく解説していきましょう。「叱咤」の意味にはどんな意味があるのでしょうか。

意味「大声でしかりつける」「大声をあげて励ます」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤」の意味には、「大声でしかりつける」「大声をあげて励ます」という意味があります。「叱咤」には怒っている印象の言葉ではありますが、場合によっては「励ます」要素も含んだ言葉になるのです。「叱咤」の使い方として「叱咤することも大切です」という使い方ができます。

「叱咤激励」の意味とは?

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤」とともに「叱咤激励」という言葉もあります。この「叱咤激励」の意味についてご紹介しておきましょう。「叱咤激励」の意味には「大声で励まして、奮い立たせること」という意味があります。

「叱咤」には「大声で励ますこと」という意味があって「激励」には「励まし、元気付けること」という意味があります。「叱咤激励」の使い方として「社員を叱咤激励する」という使い方をします。「叱咤激励」の読み方は「しったげきれい」という読み方です。

「叱咤激励」の類語 

Photo byFree-Photos

それでは、「叱咤激励」の類語についてご紹介していきましょう。「叱咤激励」の類語とは「叱咤激励」と同じ意味合いの言葉ということになります。「叱咤激励」の類語を知ることでより「叱咤激励」の対する理解を深めることができるのです。「叱咤激励」の類語をチェックしていきましょう。

「叱咤激励」の類語「応援」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「応援」があります。「叱咤激励」の類語「応援」の意味には「助け救うこと」という意味があり、「加勢」という意味もあるのです。「叱咤激励」の類語「応援」の使い方には「事業を応援する」「子供の応援に行きます」という使い方があります。

「叱咤激励」の類語「声援」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「声援」があります。「叱咤激励」の類語「声援」の意味には「声をかけて励まし勢いづかせること」「言葉を添えて助勢する」という意味があります。

「叱咤激励」の類語「声援」の使い方として「一生懸命声援を送る」「私達の声援がみんなを熱くする」という使い方があります。

「叱咤激励」の類語「励まし」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「励まし」があります。「叱咤激励」の類語「励まし」の意味には「奮い立たせること」「励むようにすること」という意味があって使い方としては「選手に励ましの言葉をかける」「励ましてくれてありがとう」という使い方ができます。

「叱咤激励」の類語「エール」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「エール」があります。「叱咤激励」の類語「エール」の意味には「スポーツし合いでまとまって発する応援の叫び」という意味があります。

「叱咤激励」の類語「エール」の使い方として「頑張っている人にエールを送る」「エール交換をしましょう」という使い方になります。

「叱咤激励」の類語「鼓舞」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「鼓舞」があります。「叱咤激励」の類語「鼓舞」の読み方は「こぶ」という読み方をして意味は「人の気を奮い起こさせること」という意味があります。「叱咤激励」の類語「鼓舞」の使い方として「先輩に鼓舞されて、闘志が湧いてきました」という使い方になります。

「叱咤激励」の類語「督励」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「督励」があります。「叱咤激励」の類語「督励」の読み方は「とくれい」という読み方をします。「叱咤激励」の類語「督励」の意味は「仕事や任務を進めるために監督し励ます」という意味があります。使い方は「部下を督励する」という使い方になるのです。

「叱咤激励」の類語「フォロー」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「フォロー」があります。「叱咤激励」の類語「フォロー」の意味には「補い助けること」という意味があって使い方は「新人のフォローをお願いします」「今日は私がフォローするから安心してね」という使い方になります。

「叱咤激励」の類語「バックアップ」

Photo bySimon

「叱咤激励」の類語として「バックアップ」があります。「叱咤激励」の類語「バックアップ」の意味には「背後から支える」「後援」という意味があり、使い方は「社員の企画をバックアップする」「彼女がバックアップしてくれたら、怖いものはありません」という使い方になります。

「叱咤激励」の類語「助力」

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の類語として「助力」があります。「叱咤激励」の類語「助力」の意味には「力を添えること」「手助け」「加勢」という意味があって、使い方は「及ばずながら助力します」「今後もご指導とご助力を賜りますよう、よろしくお願いいたします」

「催し成功のために、社員各位のご助力をお願いいたします」があります。「助力」と似たような言葉として「尽力」がありますが、「尽力」は自分に対して使う場合の使い方となります。

使い方としては「今後は、誠心誠意尽力してまいります」「今後は同じ過ちを起こさないよう、尽力してまいります」という使い方が正しい使い方になります。

「尽力」の意味とは?正しい使い方や類語を分かりやすくレクチャー!のイメージ
「尽力」の意味とは?正しい使い方や類語を分かりやすくレクチャー!
「尽力」という言葉の意味や使い方について正しく理解していますか?今回は、「尽力」の意味や使い方、敬語表現、類語、英語表現について詳しくご説明していきます。最後までしっかりと読んで「尽力」の意味について理解を深めていきましょう。

「叱咤激励」の使い方・例文

Photo byPCB-Tech

それでは、「叱咤激励」の正しい使い方を例文でご紹介していきます。「叱咤激励」は、目上の人には使えない言葉になっています。使うのであれば目下の人や同等の人に使う使い方になるので、注意して使うようにしていきましょう。「叱咤激励」の使い方例文①からご紹介していきます。

例文①

Photo byMyriams-Fotos

「叱咤激励」の使い方例文①として「叱咤激励する」があります。「叱咤激励」の使い方「叱咤激励する」を使った例文をいくつかご紹介していきましょう。「甘やかすだけではなく、時には叱咤激励することも必要です」「叱咤激励するのは君のためです」という使い方になります。

例文②

Photo byStartupStockPhotos

「叱咤激励」の使い方例文②として「叱咤激励を受ける」があります。「叱咤激励」の使い方として「叱咤激励した人」の向けることができるのは第三者でもあります。

その結果物事がよい方向になったのであれば御礼の意味として使う使い方ができるのです。例文としては「○○部長の叱咤激励を受けて、チームの士気が上がりました」という使い方になります。

例文③

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の使い方例文③として「叱咤激励のお言葉」という使い方がありますが、この使い方は嫌味な表現になるので注意しましょう。「叱咤激励」は、これだけで状況を表す四字熟語です。

ですので「お」「ご」といった丁寧語と一緒に使うと、やや嫌味な表現になってしまうことがあるのです。「叱咤激励の言葉を受ける」「叱咤激励される」というシンプルな使い方の方がいいでしょう。

例文④

Photo by089photoshootings

「叱咤激励」の使い方例文として「叱咤激励のほど」という使い方例文がありますが、この使い方例文は正しくありません。「○○のほど」という言葉は丁寧語がくるのが通常となっています。

「ご連絡のほど」「ご出席のほど」という使い方は正しい使い方になるのですが「叱咤激励のほど」は間違った表現になるので注意しましょう。もしもこの意味合いで使いたい場合は「○○社長より社員へのご指導のほど賜りたく存じます」という使い方が正しい使い方になります。

「叱咤」と「叱責」の違い

Photo bygeralt

「叱咤」と似た言葉として「叱責」があります。2つの言葉は非常によく似た言葉でもありますが、違いを正しく理解しておく必要があります。2つの言葉を正しく使い分けていくために、2つの違いについてご説明していきましょう。「叱咤」と「叱責」の違いにはどんな違いがあるのでしょうか。

「叱責」は「しかった上で相手の過失をとがめること」という意味

フリー写真素材ぱくたそ

「叱責」の読み方は「しっせき」という読み方をして、意味は「しかりせめること」「しかりとがめること」という意味の言葉です。「叱責」は「叱」と「責」という字からできています。それぞれの意味を説明していきます。

「叱責」の「叱」は音読みで「しち」「しつ」となり訓読みで「しかる」という読み方をします。「叱」の意味には「しかる」「舌打ちする」という意味の言葉です。また、「叱責」の「責」は、音読みは「せき」「しゅく」で訓読みは「せめる」という読み方になります。

Photo byRobinHiggins

「責」の意味には「罪や手落ちをとがめる」「せめたてる」という意味になるのです。ここから「叱責」の意味は「しかりせめること」「しかりとがめること」という意味となったのです。

失敗や怠惰などをしかりとがめたり、他人の過失を叱った上でとがめるという意味になるのです。使い方としては「叱責する」「叱責される」「激しい叱責」という使い方をします。

「叱咤激励」を使う際の注意点

Photo by haru__q

「叱咤激励」という言葉は、四字熟語として有名でもあります。有名ではあるのですが使い方には、注意が必要です。「叱咤激励」を使う場合は、自分より目上の人には使えないので注意点として覚えておきましょう。「叱咤激励」を使う場合の注意点についてご説明していきます。

目上の人には使えない

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」を使う場合は、自分よりも立場が下の人や同等の人に使うのが正しい使い方になります。目上の人に「叱咤激励」を使うことを失礼なことでもあるので、十分注意するようにしておきましょう。自分より目下の人に「叱咤激励する」という使い方が正しい使い方になります。

叱咤激励だけでは伝わらないこともある

Photo bydarksouls1

「叱咤激励」を使う場面は相手が失敗したり、過ちを犯した場合に使う場合があります。しかし、「大声でしかり励ます」という「叱咤激励」だけでは、相手に意図がうまく伝わりません。

「叱咤激励」をして相手に自分の意図を正確に把握してもらうためのポイントを解説していきましょう。まず、なぜ「叱咤激励」するんかその原因をはっきりとさせることが必要です。むやみみ大声を出しても相手を萎縮させるだけです。

原因の部分がうやむやになってしまうと、「叱咤激励」した意味がありません。また、失敗を繰り返さないためにも、今度はどうすればいいのかアドバイスをすることも必要です。人は大きな声でしかられると、そのことが記憶に残ってしまいます。

Photo by1388843

本来「叱咤激励」するのであればそのことよりも再び失敗しないで欲しいのですからアドバイスが必要になってくるのです。また、「叱咤激励」して大声を出して相手を萎縮させることはいけません。相手には「あの人は怖い」というイメージしか残らなくなってしまうからです。

そして、最も大切なことは相手のことを最優先に考える必要があることになります。相手と良好な関係を築きたいために「叱咤激励」することを決して忘れてはいけません。

そのためには相手のことを考えて、その人に立場に立って考えることも必要でしょう。ただ感情的に大きな声でしかるだけでは相手にはなかなか伝わりません。

感情的な人の特徴・心理を紹介!付き合い方やコントロール術・対処法も紹介!のイメージ
感情的な人の特徴・心理を紹介!付き合い方やコントロール術・対処法も紹介!
感情的になってしまい、友達が居なくなってしまったという経験をした人も居るのではないでしょうか?感情的になることはデメリットとなってしまう事も多い様です。今回は、感情的な人の特徴や心理・付き合い方やコントロールする対処法などについてご紹介していきます。

「叱咤激励」の由来・歴史

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の由来についてご説明していきます。まず「叱咤激励」の「叱咤」と「激励」に分けてそれぞれの意味についてご説明していきましょう。

「叱咤激励」の由来や歴史を知ることでより深く「叱咤激励」を理解していくことができるのです。まずは、「叱咤激励」の「叱咤」の由来から解説していきましょう。

由来

Photo by iyoupapa

「叱咤激励」の「叱咤」の由来からご説明していきましょう。「叱咤」の由来は「口に出してしかる」が「叱」で「舌打ちする」が「咤」になります。

「叱咤」の「叱」には、「切るように」という意味がありますが、これは「貯まっていたものがどっとあふれる様子」という意味があります。また、「咤」は、舌打ちするときの「タッ」という音が由来になっています。従って「叱咤」は「怒りたまっていたものを口に出す」という意味になったのです。

歴史

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤激励」の「激励」の歴史についても見ていきましょう。「励」という漢字は「励ます」という意味があります。「気持ちが奮い立つように元気づける」という意味が「激励」にはあるのです。この「叱咤」と「激励」が一緒になって「叱咤激励」という四字熟語ができました。

「叱咤激励」の英語表記

Photo byFree-Photos

「叱咤激励」の英語表現をご紹介していきます。「叱咤激励」の英語表現には「encourage」となります。「叱咤激励」の英語表現「encourage」の意味には「勇気づける」「励ます」「叱咤激励する」という意味があります。

「encourage○○for ~ing」という使い方になります。「叱咤激励」の英語表現「encourage」を使った例文をいくつかご紹介していきましょう。

「その成功こそ彼の新しい分野に叱咤激励した」という日本語の意味の英語表現は「The success encouraged him for trying in new field.」という英語表現になります。

「叱咤」は「怒気をあらわして大声でしかること」という意味

フリー写真素材ぱくたそ

「叱咤」や「叱咤激励」の意味や使い方についてご説明してきました。「叱咤」には「怒気をあらわして大声でしかること」という意味があり「叱咤激励」には「大声でしかるように励まし、気持ちを奮い立てること」という意味があります。

「叱咤激励」は、目上の人には使えない言葉になっているので注意しましょう。また、「叱咤激励」する場合、相手のことをよく考えて「叱咤激励」する必要があります。決して感情的に大きな声でしかるということにならないように注意していきましょう。

大原 悦子
ライター

大原 悦子

食べることと、貯金が大好きです。最近は、断捨離をするのにはまり、本当に必要なもので暮らす生活に憧れる毎日です。断捨離のお陰で、生活のなかに「面白い」「楽しい」と思えることを発見することができるようになりました。

関連するまとめ

人気の記事