デコパージュの基本の作り方を覚えよう!
みなさん、「デコパージュ」はご存知ですか?数年前より耳にするようになったデコパージュは専用の液を塗って、石鹸や上靴などをデコレーションするハンドメイドの一つです。
材料も安価で揃えられることや、好きな柄やキャラクターの紙を埋め込んで自分だけのオリジナルが作れるとあって、お子様をお持ちのお母さん方やDIYの好きな女性に人気を博しています。
SNSやYouTubeなどでも検索するとたくさんの情報が出てきます。こちらではそんな「デコパージュ」の基本の作り方から、アイデア迄、ご紹介していきます。
デコパージュとは
「デコパージュ」とは、布やペーパーナプキンなどをベースになるものに張り付け、デコパージュの専用液というのりでおしゃれにデコレーションする作り方の技法です。
流行り初めの数年前とは違い、今ではデコパージュの材料や素材も100均でほぼ揃えることが出来るので、試して見やすいのも魅力の一つと言えます。
デコパージュはベースの素材に関わらず、基本的に平らなものには貼りつけることが出来るので、これからのシーズンは新学期の道具などにも試してみるのもいかがでしょうか?
フランスで始まった装飾工芸
「デコパージュ」は17世紀のフランスで生まれたといわれています。フランス語の「Couper」(クぺ:切る)と言葉から来ているそうです。
デコパージュは日本の漆工芸品がヨーロッパに持ち込まれた際、それを見た当時のフランス人家具職人が作り方を真似たものが起源と言われています。
そして今、デコパージュといえば、英語圏での「柄の付いた紙を自由に切り抜き、いろいろな物の表面をデコレーションする方法やそれを用いた工芸品」を指し示すそうです。
様々な素材をアレンジでき人気
デコパージュの素材の一つ「柄のついた紙」と言っても多種多様です。日本で主流のペーパーナプキンや布を始め、海外では絵や写真、雑誌の1ページまで使われるそうです。まさにアイデア次第で、といったところです。
ベースになる物も「棚、机、椅子、小物入れ、食器、ガラス瓶、石鹸、かばんや靴」等、制限がないといいます。初心者には平らなものから始めたいところですが、上手くなればなるほど色々な材料に挑戦していくのもいいかもしれません。
デコパージュの基本の材料
では早速デコパージュで必要な基本的な材料から集めてみましょう。上記でも記載したように、ほとんどのものは安価で購入できます。
またデコパージュは「塗って乾かすだけ」が工程の基本なので、専門的な知識もいらないというハードルの低さも嬉しいところです。
ベースになる素材を決めたら、早速作り始めてみましょう。こちらでは、デコパージュに必要な材料をご説明していきます。
デコパージュ専用液
まずはデコパージュ専用液からご紹介します。これは、簡単にご説明すると、デコパージュ専用の「のり」です。これを使い、ベースの素材に自分の好きな柄のペーパーナプキンや布などを張り付けていくようになります。
「専用液でないとだめなのか?」実は専用液は「のり」の役目だけでなく、塗るだけで、素材への汚れを防ぐコーティングや水濡れを防ぐ防水機能も発揮してくれます。ぜひ、専用のものを使いましょう。
デコパージュ専用液は、布用、木材、プラスチック、ガラスに使えるオールマイティがあります。素材や材料に合わせて使い分けると仕上がりもきれいになるのでおすすめです。
デコパージュ仕上げ液(トップコート)
続いて、デコパージュ専用トップコートです。ダイソーの商品では「光沢仕上げ」と記載があるものになります。ネイルと同じように、仕上がりをきれいにするツヤを出すものになります。
トップコートが完全に乾いたデコパージュ品は洗うことも出来ます。ただし、あまりごしごしと洗ってしまうと、折角のデコパージュが取れてしまったり、傷んでしまうことがあるので、注意が必要です。
付け置き洗いや、お湯で洗ってしまっても接着部分の耐久性が弱くなってしまうので、柔らかいブラシや布で優しく拭くようにしましょう。
柄を移すための紙
次に折り紙やペーパーナプキンです。デコパージュ用のデコパージュペーパーというものも売っています。
折り紙ですと、ちよ紙など柄の付いたものがいいでしょう。ダイソーやセリアには人気キャラクターの柄折り紙もあるのでチェックしてみましょう。折り紙を使う際は、サイズが小さいのでベース素材の小さいもので試してみましょう。
また、デコパージュペーパーは3枚と枚数は少ないのですが、おしゃれな色柄とやデザインで、50×50cmという大きめサイズが魅力です。
おすすめは紙ナプキン
初めて挑戦する方は布など厚みのあるものよりも、ペラペラなペーパーナプキンの方が扱いやすくおすすめです。100均でもおしゃれな柄のペーパーナプキンが売られています。
ペーパーナプキンはクラフト用として手芸コーナーに売られているのもと、食器売り場カトラリーコーナーに売られている普通のものがあります。クラフト用はカラフルなものが多いですが、サイズが25×25と小さめで枚数も少ないです。
普通のペーパーナプキンはシンプルな柄が多いですが、50×50と大きめなことと、枚数が50枚ほど入っているものが多いので、どちらもチェックしてみましょう。
材料は100均で揃えられる
ご紹介した材料はダイソーやセリア、キャンドゥなどの100均で、どれも購入可能なものばかりです。この他にも、ハケや筆などの基本的な道具も揃いますし、DIY欲を刺激するデコパージュに使えるアイテムがたくさん売られています。
「低コストで試してみたい」という方にもピッタリです。アイデア次第で、かわいくもおしゃれにも仕上がるので、お気に入りの素材を見つけて、是非チャレンジしてみて下さい。
簡単なデコパージュ石鹸の作り方
では、100均等で揃えた素材や材料を使い、早速「デコパージュ」のやり方をご説明していきます。デコパージュ初めての方におすすめするのは、「石鹸」のデコパージュです。
3つで100円ほどのお値段で売られているので低コストで試すことが出来ます。表面に凹凸もなく、平らなのも液が塗りやすいので初心者さんにおすすめされる所以です。
上靴やカバンなどは素材が布なので塗る際に歪んだり寄れたりすることがあるので、まずは石鹸などで練習してからのチャレンジが無難です。
用意する道具
用意する材料は上記でもご紹介した3つ、デコパージュ専用液とトップコート、ペーパーナプキンです。それから上記紹介では出てきませんでしたが、液を塗る際に使うハケや筆とハサミ、作業のときに手元に敷くものオーブンシートなど耐水のものを用意しましょう。
また、専用液を一度出すためにパレット代わりにお弁当などで使うアルミやシリコンのおかずカップか小皿があると便利です。ベースとなる素材、今回は石鹸も外袋から出しておいてください。
①紙ナプキンを分解
初めにペーパーナプキンを分解します。ペーパーナプキンは大体2~3枚重なっていることが多いので、それを1枚にそっと剥がしてください。
この工程、作りや物によっては、剥がしにくいものもあるので慎重にやっていきましょう。使用するのは、もちろん柄の付いた方の紙になります。
②紙ナプキンをカット
次に剥がしたペーパーナプキンを石鹸の大きさに合わせてカットします。このとき柄の位置やバランスなども気にすると、出来上がりが納得いくものになります。幾何学模様等のペーパーナプキンであればあまり気にしなくても大丈夫です。
後から調節できるので、少し大き目に使いたい柄部分をカットしておくといいでしょう。慣れてくるとこの工程でぴったりにナプキンをカットしてしまう方が多いようです。
③石鹸にデコパージュ専用液を塗る
ここまでの準備が出来たら、早速デコパージュ専用液を塗っていきましょう。用意していた小皿やおかずカップに液を出します。100均のメーカーによっては乾きの早いものもあるようなので、小皿に出す量は様子を見ながら少しづつ出しましょう。
石鹸にデコパージュ専用液を塗っていきます。このとき、「一回目だから」と少量や薄く塗る方が多いのですが、思い切ってたっぷりと塗っていきましょう。薄く塗ってしまうと髪を張り付ける前に液が乾いてきちんと貼りつかないことがあるので、注意してください。
④石鹸に紙ナプキンを貼り付ける
デコパージュ専用液をたっぷりと塗った石鹸にペーパーナプキンを張り付けていきます。空気が入ったり、紙がよれたりしないように丁寧に張り付けていきましょう。ペーパーナプキンは薄いので、貼って剥がしてというやり直しがききません。慎重に行いましょう。
万が一、空気が入ってしまったり皺が寄ってしまったときは、すぐに外側に向かって指で優しく押して行ってください。ウォールステッカーの貼り方等と要領は似ていますが、力を入れたり強くこすってしまうと破れてしまいますので気を付けましょう。
⑤紙ナプキンの上から専用液を塗り乾かす
次に、張り付けたペーパーナプキンの上からデコパージュ専用液を塗り重ねていきます。この時にデコパージュ専用液を塗ることでコーティングの役割になります。この工程も薄く塗ってしまうとコーティングがしっかりと役割を果たしてくれないので、たっぷりと塗ってください。
石鹸よりもペーパーナプキンを大きくカットしていた方は、この工程の前に一度しっかりと乾かして石鹸に合わせてペーパーナプキンの余分な部分をカットしておいてください。きれいにカットできないという方は、切り込みを入れたりして横に張り付けたりしても大丈夫です。
⑥トップコートを塗り乾かす
最後に、仕上げとしてトップコートを塗っていきます。トップコートは3度ほど塗るときれいな仕上がりになるそうです。トップコートでコーティングしたらしっかりと乾くまで待ちましょう。しっかりと乾くにはおよそ10分ほどの時間が必要だそうです。
このとき触ったりすると仕上がりが悪くなることもあるので我慢します。お急ぎの方はドライヤーの冷風を使うと早く乾くそうです。デコパージュした石鹸はもちろんお風呂などの水場で使うことが出来ます。
きちんとデコパージュの層が出来、コーティングがしっかり出来ているものは途中で割れることもなく使用できるとの事です。
デコパージュのおしゃれアイデア
続いて、デコパージュを使ったおしゃれなアイデアを紹介していきます。素材は布や木、プラスチックに石鹸まで選ばないのでいろんなものをおしゃれにすることが出来ます。
また、張り付ける紙も、作り方でもご紹介したペーパーナプキンだけではなく、マスキングテープやラッピングペーパー、写真なども使うことが出来ます。100均に売っている転写シールなどもおしゃれに仕上がるので材料として人気があるそうです。
スマホケース
今や、100均で手に入る無地のスマホケースを使ったデコパージュアイデアです。無地のスマホケースもデコパージュを施せば自分だけのオリジナルのおしゃれアイテムに早変わりします。スマホケースは比較的平らなので、作り方も石鹸同様簡単です。
材料も100均で揃うとあって、SNSではワンコインで仕上げたという方も多くいらっしゃいました。ワンコインで自分のお気に入りを持てる素敵なアイデアです。
ポーチ
こちらも100均でも手に入るポーチにデコパージュしたおしゃれアイデアです。布にデコパージュをしているので耐水で汚れ防止にもなるのも良いです。
作り方も基本は同様ですが、素材が布の場合は中にデコパージュ専用液が染み込むことがあるので、必ず塗り始める前に、内側にクッキングシートなどの耐水のシートを敷いてください。
トートバッグ
使い古したトートバックのリメイクや、無地のものに遊びを加えたこちらのデコパージュアイデア。もちろん、通園バッグをデコパージュすれば、お子様だけの目印にもなります。
こういった大きな面の素材にデコパージュをする場合は、全面に貼るのではなく、使いたい部分の形を丁寧に切り取り張り付けるとおしゃれになります。最近は薄手のミニトートが100均で売られているので、スマホケース同様試して見やすいアイデアです。
スニーカー
最後はスニーカーを使ったデコパージュアイデアです。スニーカーは安くないので手を出しづらいという方もいらっしゃるでしょう。しかし、スニーカーだからこそ、おしゃれでオリジナリティ溢れるデコパージュがより輝くのです。
紐の穴部分など、作り方としてはかなりむずかしめになっているので、他のグッズ制作で練習してからをおすすめします。デコパージュしたスニーカー、難易度は高いですが試してみませんか?
簡単なデコパージュに挑戦してみよう!
いかがでしたでしょうか?作り方は簡単な工程ばかり、材料も100均で揃うのでチャレンジしやすいデコパージュ。これからの時期はお子様の新学期の準備にも使えるアイデアもたくさんあります。是非、いろんな100均で材料を集めて、まずは簡単なものから試してみて下さい。