CVV番号とはセキュリティコードのこと
日頃からクレジットカードで決済をされている方は、CVV番号やCVC番号を入力してくださいと確認されることがあると思います。CVV番号とは?難しくてよく分からないという方のために、CVV番号の確認方法とCVV番号を求められたときに注意することを詳しく解説させていただきます。
偽造カードの不正利用を防ぐ
CVV番号は不正利用を防止する役割もあります。100%の防止ではありませんが、日ごろからいつ自分のカードが不正利用されるか分かりませんので、CVV番号は大切にしましょう。
ここ最近では、インターネットが普及してから時間も経ちさらに技術が発展してきています。そして、インターネット詐欺の技術もアップしどこに潜んでいるかも分からなくなってきています。決済時にはクレジットカード番号、カード名義人の氏名、有効期限の入力とCVV番号かCVC番号の入力が必須になっています。
いつの時期からこれが始まったのかは定かではありませんが、ただ入力しているだけでは不安に感じてしまうでしょう。ですのでその重要性も理解しましょう。
クレジットカードとは
そもそもクレジットカードとは何なのか。日ごろから使用していても、その仕組みをしっかりと理解できていない方もいると思います。CVV番号の重要性について知る前に、クレジットカードについて少しご説明します。
クレジットカードとは、その場で現金を使用することなく気軽に買い物ができるカードです。クレジットカードのほかに、デビットカードというものもあり種類によって役割は違います。
クレジットカードは、後払いで買い物の支払いができる仕組みです。店頭での支払いのほかにネットショッピングや光熱費や公共料金の支払いにも利用できます。
クレジットカードの種類
クレジットカードには優待得点がついてくるものもあったりと様々です。利用者側がどの特典が一番良いのかに寄ってカード会社が異なります。
クレジットカードを発行している会社でも種類が分類されており、銀行系・流通系・鉄道航空系・その他に大きく分類されます。VISAやMasterCardのような国際ブランドは、会社でもカード発行会社とは区別されています。
クレジットカードとデビットカードの違いとは
クレジットカードの他に、デビットカードというものもあります。クレジットカードが後払いなのに対して、デビットカードはカードを使ったその場で銀行引き落としになります。カードですが、クレジットカードとは違い現金感覚で持ち歩くことのできるカードです。
そしてクレジットカードは高校を卒業している18歳以上が申請できるもので、18歳を超えていても高校生の称号があれば発行することができません。それに加えてデビットカードは、銀行口座を持っていれば15歳以上が申請して発行ができるカードです。
デビットカードにも個人情報やCVV番号は記載されていますので、クレジットカードと同じような扱いをしましょう。
CVV番号の意味とは
CVVとは、CardVarificationValueの略称です。他にも、セキュリティコードやパーソナルセキュリティコードやカードセキュリティコードと呼ばれることもあります。他者が不正利用をしていないか、本人が使用しているかの確認をするのに重要なセキュリティコードです。
CVV番号とCVC番号の違いとは
CVVとは別にCVC番号というのもあります。CVC番号とは、CardVarificationCodeの略称です。クレジットカードによって呼び名が違うだけなので二つとも同じ意味をもつコードです。
CVVはVISAが開発をしたセキュリティシステムで、CVCはMasterCardが開発したセキュリティシステムです。さらにAMEX(アメリカンエキスプレス)ではCIDと呼ばれています。
CVV2番号というのもある
CVVやCVCの違いについてはお分かりいただけたと思いますが、CVV2やCVC2というのもあります。英数字がいっぱい並んでいるので、複雑にみえますがこちらも簡単です。
CVVやCVCは防犯セキュリティのシステムですが、CVV2やCVC2はというのはセキュリティコードそのものを指します。本当ならCVV2やCVC2というのが正しい呼び方なのですが、CVVなどと呼ぶのは日本人の習慣みたいなものでしょう。
CVV番号の確認方法とは
それではクレジットカードのCVV番号の確認方法をご紹介していきます。クレジットカードごとで、記載場所や数字の桁数がそれぞれ違います。お手持ちのクレジットカードと照らし合わせながら、自分のカードのCVV番号はここにあるということを確認していきましょう。
楽天カードやイオンカードを保有している方でも、VISAやMasterCardという表記があればセキュリティコードの記載場所は同じなので参考にしていただけます。
クレジットカード裏面に記載
VISAはCVV番号を開発した会社です。VISAのCVV番号は、裏面の署名欄右側に記載されています。署名欄のところに3桁の数字が記載されておりそれがCVV番号となります。
VISAは、クレジットカードの種類によって7桁以上の数字が記載されているものもあります。ですが、7桁以上の数字が記載されていても基本的には最後の3桁がCVV番号になるので、最後の3桁を覚えておけば問題ないでしょう。
MasterCardは、CVC番号を開発した会社です。VISAと同様で裏面の署名欄右側にCVC番号が記載されています。こちらも3桁の数字から7桁の数字が記載されていますが、最後の3桁のみがCVC番号です。VISAの、CVV番号と同じだということを覚えておけばすぐに分かります。
アメリカンエキスプレスはカード表面に記載
AMEX(アメリカンエキスプレス)は、CID番号を開発した会社です。MasterCardやVISAに続いて世界で第3位のシェア率を誇る会社です。AMEXのみ、記載されている場所が違いますので気を付けてください。
AMEXの、セキュリティコードの記載位置はカードの表面にあります。クレジットカードの表右側の上に記載されています。無ければ左下に記載されていますのでカードごとで確認してください。
さらにAMEXのセキュリティコードはVISAやMasterCardと違い3桁ではなく4桁の記載になります。AMEXのみ異なることが多いので、よく覚えておいてください。
クレジットカード全てにCVV番号がついているわけではない
もし、ひとつ前で紹介したCVV番号の確認方法の場所に記載されていなかったり3桁から4桁の数字がが記載されていない場合は、直接クレジットカード会社に問い合わせしましょう。
犯罪防止には重要なCVV番号、実はすべてのクレジットカードについているわけではないのです。日本国内でもクレジットカード会社によってセキュリティコードでの対策をしていない代わりに別の方法でセキュリティを強化していたりします。
CVV番号利用のメリットとは
クレジットカードには、CVV番号やCVC番号が記載されています。これは、不正利用防止をするために入力をして確認するもので重要なセキュリティコードです。CVV番号が必要になるのは、ネットショッピングや証券会社での入金時に必要です。第3者からの、不正利用を防止するために確認されます。
ネットショッピングでの安全性
ネットショッピングではクレジットカード決済の時にCVV番号を入力してくださいという表記が出ます。これは、海外のショッピングサイトではほとんど必須の入力項目です。日本のサイトでは、あまり見かけませんがオンラインカード詐欺やスキミングから保護するために設置しているサイトもあります。
スキミングを防ぐ
スキミングとは、クレジットカードの情報を不正に入手し偽造カードを作って利用するという犯罪のことです。クレジットカードを盗むのではなく、スキマーという装置を使いクレジットカードの情報のみを盗みます。クレジットカード会社の端末に実際にスキマーを仕掛ける、という悪質な手法なのでそういったものを防ぐのにもCVV番号は必須です。
ネットショッピングはその都度入力する
ネットショッピングでは、クレジットカードの情報を登録ができて2回目からの決済では情報を再度登録せずに買い物ができるという便利な機能があります。ですが、CVV番号のようなセキュリティコードは、サイト側が保存することを禁止されています。もし、1回目でCVV番号を入力する項目が出ていたらそのサイトでは2回目も入力する必要があります。
その都度の入力は手間で面倒くさいと感じるかもしれません。ですが、クレジットカードの情報を保護するのには重要になるので理解しておきましょう。
入力してもエラーが出た場合
CVV番号を入力していた時にエラーが出てしまい困ったことがあるでしょうか。原因が分からずそのままにして買い物ができていないという方のために、エラーが出たときの対処法をいくつかご紹介いたします。CVV番号は正しく入力しなければ確認されませんので、こちらも頭に入れておきましょう。
別のカードではないか
ショッピングサイトに登録しているクレジットカードとは別のクレジットカードのCVV番号を入力していないか確認しましょう。複数のクレジットカードを所持しており、ショッピングサイトによってはカードを分けているという方にありがちの間違いです。ですので、そのショッピングサイトで登録しているクレジットカードなのかを一度確認しましょう。
クレジットカードを更新した
クレジットカードを更新した場合は、CVV番号も必然的に変わります。ですので、更新したクレジットカードのCVV番号になっているか確認しましょう。
CVV番号が変わっているのにも関わらず何度も間違えて入力してしまうと、不正で入手したクレジットカードだと判断されてクレジットカード自体が使えなくなってしまいます。クレジットカードを紛失した時に再発行をした場合も、CVV番号は変わりますので再度確認しましょう。
半角数字になっているか
こちらは、PCやスマホによくある全角数字から半角数字に切り替えをせずに入力していたというミスです。例えば321というCVV番号を入力したとします。これが全角数字になっていてはエラーが出てしまいます。しっかりと半角数字に数字になっているかを再度確認しましょう。
CVV番号を間違えていないか
クレジットカードに記載されているCVV番号自体を間違えて入力していないかを確認しましょう。覚えている数字が間違っていたり、カードを見ていても数字が多く記載されていれば1桁間違って入力している可能性があります。CVV番号やCVC番号は最後の3桁の数字ですので、もう一度セキュリティコードを間違えていないか確認しましょう。
サイトに不具合が出ている
ネット環境が悪かったり、サイト自体の不具合でエラーが出ている可能性もあります。CVV番号を入力した後にそういったエラーのお知らせが出たときは、直接サイト運営側に問い合わせをしてみましょう。そして、ネット環境が悪い場所なら時間を開けて再度入力してみたり、wi-fi環境がある自宅などで行いましょう。
CVV番号を確認する時としない時の違いとは
ネットショッピングをしていてもCVV番号を確認することがなく、カード番号や有効期限などだけで支払いができるサイトもあります。そして、CVV番号を入力した上にカードパスワードを確認されるサイトもあります。では、何の違いで必要なのかそうでないのかをご説明します。
実は、確認するかしないかはショッピングサイトの会社かショッピングサイトの仲介役を担っている業者のシステムによって異なります。ですので、確認されるサイトとされないサイトで違いが生じます。
店舗ではなぜ必要ないのか
ネットショッピングではCVV番号が必要なのに、なぜ店舗ではCVV番号は必要ないのか気になりますよね。店舗の決済はカードリーダーにスキャンして決済をしますので、スキャンしたと同時にセキュリティコードも読み取っているのです。
実際に、読み取ったという表記もレシートや領収書などにも記載はされませんが、CVV番号を読み取っておりその時点で本物のクレジットカード利用者というのを判断しています。なので、店舗では利用者がCVV番号を入力する必要がありません。
ですが、一部の店舗やサービスによってはCVV番号の入力をしないといけないところもあります。ですので、もし確認が必要な場合は安全かどうかを確かめて入力するようにしましょう。
CVV番号が盗まれる方法
クレジットカードの悪用は年々増えておりその手口も巧妙になっています。最近では、した覚えのない多額の買い物での引き落としがあったというものではなく、少額のものを何回かに分け悪用されるといった手口のほうが増えています。
さらに、詐欺の技術も上がってきているので知らない間に引っかかってしまっていることもあります。そして、クレジットカードのセキュリティコードも不正利用防止や詐欺防止の対策用コードですが盗まれる可能性があります。フィッシング詐欺や怪しいサイトに引っかからないように注意しましょう。
フィッシング詐欺とは
フィッシング詐欺とは、実在する会社を名乗り「なりすましメール」を送って個人情報やIDやパスワードを盗むといった詐欺です。そして、何事もなかったかのように悪用し始めます。クレジットカードの情報をを盗まれてしまえば一大事なので注意しながらクレジットカードを利用するようにしましょう。
フィッシング詐欺のメール・サイトの特徴
基本的にはメールなどで、有効期限が近付いているので更新してくださいやサイトを移動したので再登録してくださいなどの内容が送られてきて偽のサイトにアクセスさせられます。最近では、ネットバンクや宅配の不在受け取りサイトなどになりすましているなど手口が巧妙になっています。
フィッシング詐欺の対策
引っかからないようにするには、ドメイン名を確認して間違っていないかを調べるか、セキュリティソフトを購入してネット詐欺の可能性があるものをブロックしてもらい防ぎましょう。
そして、怪しいサイトの入力画面には絶対に自分のCVV番号やカード情報を入力しないようにしましょう。もし、怪しいサイトに誘導されても入力をしなければ被害にはなりませんので、しっかりとそのサイトは自分がいつも使っているよく知っているサイトなのかを確認しましょう。
ウイルス対策の、セキュリティソフトを偽装して販売していたりもします。セキュリティソフトに見せかけているものに個人情報を入力してしまったり、CVV番号を入力してしまうと盗み取られてしまうのでそちらも注意して購入しましょう。
CVV番号を直接見られる
少しあやしい雰囲気のお店でクレジットカードで決済をしたときに、もしかしたら定員にCVV番号などのセキュリティコードやカード番号などをすべて見られている可能性もあります。「支払いの際に見られるなんてないでしょう」と思っていてはいけません。カード番号を盗まれた上にセキュリティコードまで盗られてしまえば一大事です。
もし、海外に行ったときや日本でも雰囲気が怪しいなとおもったらそのお店でクレジットカードを使用しないようにしましょう。
今では、CVV番号を保護するシールなどもネットで売られていますので、そちらを活用するなど決済をしている店員には見えないようにしておきましょう。
買い物の際も注意が必要
ネットショッピングだけではなく、ショッピングモールなどでクレジットカードを使って決済をしているときも注意が必要です。クレジットカードを持てばそのカードは自分のものなので自分で守らなければいけません。詐欺が増えてきているいま、どこに潜んでいるかも分かりませんので常に注意をしながら買い物をするようにしましょう。
メモをしたり他人に教えない
CVV番号は、自分の個人情報と一緒です。忘れてしまうからといって、メモをして残して置いたり家族であっても他人に教えないようにしましょう。
カードですら見られてしまう可能性もある上にメモに残しておいたりしてしまうとさらにセキュリティが甘くなってしまいます。基本的にはCVV番号を入力する際は、そのクレジットカードを自分にしか見えないようにして入力するようにしましょう。
CVV番号での犯罪完全予防は不可能
CVV番号などのセキュリティコードは、レシートに記載されなかったりカードを持っている本人でないと確認できないコードですが、クレジットカードでの犯罪を完全に予防するには少し足りません。インターネットのショッピングサイトも、利用者の手間を増やさないようにと考えセキュリティコードを確認しないサイトも多数あります。
やはり、サイト側も2回目もスムーズに購入していただけるように利用者側のことを常に考えています。ですので、これからもショッピングサイトでCVV番号を確認するという項目を設置するところは増えはしますが絶対にはならないでしょう。
日頃から注意する
安心してクレジットカードで決済をするには、日ごろから利用者側が注意をしなければなりません。
フィッシング詐欺などに関してはこれからも手口が複雑化し、セキュリティ対策も追いつかなくなってくるでしょう。CVV番号がついているから自分のカードは大丈夫だということは一切ありません。
CVV番号は犯罪を予防はしてくれるものの万能ではないので、利用者自身が細心の注意を払いクレジットカードの個人情報を守りつつ使用する必要があります。
CVV番号が盗まれた場合には
もし、何らかの理由でCVV番号が盗まれてしまった場合の対処法をご紹介します。盗まれてしまってから日にちが経ってしまえば取り返しのつかない悪用をされる場合もあります。ですので、焦らずにすぐに対処できるようにその方法を頭の中に入れて置き、実際そうなった場合に速やかに行動しましょう。
即座にクレジットカード会社に連絡する
CVV番号が盗まれた場合や不正利用されたと分かった場合は、即座にクレジットカード会社に電話をしてカードの利用停止を申請しましょう。クレジットカードを停止してもらえ、そのカードは使えなくなるので被害が最小限に済みます。そして、不正利用保険などに加入していれば不正利用された分の金額は払わなくてよくなります。
CVV番号の入力と3Dセキュアの違いとは
ネットショッピングをするうえで、3Dセキュアを入力しいてくださいという項目が出ることがあります。3Dセキュアとは、クレジットカード決済をさらに安全に行うために設置されている本人認証サービスのことです。CVV番号とは異なりますので、確認が求められた際は間違えないように入力しましょう。
3Dセキュア対応のクレジットカードである場合は、個人情報を登録した際に一緒に設定したパスワードをCVV番号とは別に入力する必要があります。
どちらも安全性を高める仕組み
CVV番号とは別といっても、3Dセキュアもセキュリティを高めるためのコードなので、同じ重要性を持っている数字です。
最近では3Dセキュアを導入している会社も増えてきていますので、それぐらいクレジットカードにとって必要なコードなのでしょう。
CVV番号とは安全なネットショッピングのためのコード
本日は、クレジットカードのCVV番号の確認方法や注意する事柄についてご紹介しました。この記事を読み終わったみなさまは、今後決済をする際に何のコードだろうと迷わずに入力することができるでしょう。そして、CVV番号の重要性も覚えていただけたと思います。
ネットショッピングの際には、その都度の入力では少し手間だと思いますが不正利用を防止するためでもある大事なセキュリティコードなので理解しましょう。
そして、CVV番号はセキュリティとして完全ではありませんので、利用者様も細心の注意を払って今後もクレジットカードをうまく活用できるようにしていきましょう。