「絶賛」の意味は?使い方・例文・類語も分かりやすく解説!

「絶賛」の意味は?使い方・例文・類語も分かりやすく解説!

何か盛り上げたり期待するような表現として「絶賛」という言葉が用いられます。本来の意味はどのようなものなのでしょうか?今回は絶賛というキーワードの意味や使い方、その類語や対義語、英語表現などを踏まえた特集です。絶賛の正しい使い方を理解しましょう。

記事の目次

  1. 1.絶賛の意味とは?
  2. 2.絶賛の対義語・類義語
  3. 3.絶賛の使い方・例文
  4. 4.絶賛と好評の違い
  5. 5.絶賛を使う際の注意点
  6. 6.絶賛の由来・歴史
  7. 7.絶賛の英語表記
  8. 8.絶賛の漢字
  9. 9.絶賛は褒めちぎるという意味

絶賛の意味とは?

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何気なく普段も使うことがある言葉はたくさんあるはずです。でもそのほとんどを、意味をうる覚えなままな使い方をしていませんか?そんな言葉の中の一つとして今回取り上げるのが「絶賛」というキーワードです。

絶賛という響きは、いったいどういう意味があり、どのような由来や歴史があるのでしょうか?絶賛という言葉の本来の意味や使い方、類語や例文なども踏まえてご紹介する特集です。

絶賛の意味は褒めちぎること

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絶賛の意味とは「褒めちぎる」ことです。絶賛は「絶大な」「絶対的な」賛美を相手にする状態ですので、褒める意味の最上級な表現といえます。特に映画の宣伝やCMなどでは頻繁に使われ続けているので、目にしたり耳にする機会は多いのではないでしょうか?

絶讃から絶賛へ

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以前は「絶讃」という熟語のほうが正しく活用されてきました。しかし現在では「讃」の漢字のごんべんがない「賛」を使って書くほうが一般的になっています。

それでも意味そのものは変わりありません。言葉は時代とともに変化をする場合が多いので、絶賛という熟語もその一つといえます。

絶賛の対義語・類義語

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絶賛という言葉には褒める意味があります。そのため、類似した言葉やその反対を意味する言葉もたくさん存在し、その時々やシチュエーションで日常的に意味を理解し使い分けているはずです。では、絶賛の類語、そして対義語にはどのようなものがあるのかをご紹介しましょう。

類語①激賞

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絶賛という言葉の意味に最も近いのは「激賞」です。この意味は「大いに褒めること」です。使い方の例文としては「激賞を浴びる」や「関係者が激賞する作品」などがあります。ただし、どちらかといえば絶賛のほうが活用される頻度が高くてポピュラーなイメージがあります。

類語②讃美

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絶賛と意味がほぼ類似しているのが「賛美」という類語です。「賛」という漢字が含まれているから当然ともいえます。この意味は「ほめたたえること」です。賛美といえば「讃美歌」という言葉が浮上します。これは「神をたたえるための歌」ということです。

対義語①酷評

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一方、絶賛という言葉の意味の対義語として最初に思い浮かべるのは、「酷評」という言葉ではないでしょうか?最近では、通販サイトなどを見ると、ある商品を絶賛する口コミがあると思えば、そうではない反対な意見やレヴュとなるのが酷評ということになります。

対義語②批判

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「批判」という言葉も絶賛の反対を意味した言葉です。褒めることなく否定的な意見で攻撃するといった意味があります。ある言動について違った側面から異を唱えるということは、ネガティヴな印象もありますが、当人が気づかなかったことを発見する意味でも、必要とされる場合があります。

絶賛の使い方・例文

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絶賛という言葉は普段から聞き慣れてはいますが、いつどんなタイミングで使ったほうがよりよい響きとなって意味が伝わるのでしょうか?そのためには、正しい使い方を身につけておくことが大切です。ここでは絶賛の使い方、その例文についてご紹介します。

例文①

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何よりも、ある人の功績について正当な評価がされる意味として、当人を褒める場合に用いますから、「あなたのプレゼンは、絶賛されるほどの出来栄えだった」という例文のような言い方がベターです。絶賛される数は多ければ多いに越したことがありません。

例文②

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絶賛という言葉の特徴は、一人や二人だけではなく、不特定多数の人々から評判が高いものほど良さが伝わり易いという点です。「ここのイタリアンの料理は、三ツ星がつくほど絶賛されています」といった例文のように、たくさんの高評価による影響で訪れてみたいと思うものです。

例文③

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例文の3つ目は、「気軽に描いた絵なのに、プロの画家から絶賛された」といった表現です。これも第三者が評価をして褒めちぎっている意味です。世の中では、思わぬハプニングが起こる場合もあります。興味本位で行った言動が、実はプロをもうなずくような成果につながるケースです。

例文④

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称賛を浴びていて前評判がよかったものなのに、実際にふたを開けてみたら意外な形になってしまったということも起こります。この「あれほど絶賛された本命の作品でしたが、オスカー受賞とならず」といった例文が示す意味のようにです。

絶賛と好評の違い

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絶賛と同じような意味合いで捉われているのが「好評」という言葉です。一見すると公表も同じ絶賛の類語で意味も通じている判断ができます。しかし細かい部分では、この二つの意味には差があることをご存知でしょうか?ここでは、絶賛と好評との違いについてご紹介します。

好評は絶賛するほどではないという意味

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絶賛の意味は、最大級な褒めちぎりの状態を示していますが、そこまで絶賛するほどではないけれど、そこそこの評判があって秀作なものや優れているものについては、好評という言葉で表現します。

これらは意味での明確な線引きがあってないようなものなのですが、一般的に絶賛がベストなら好評はベターといった区別で意味を解釈するとよいでしょう。

絶賛を使う際の注意点

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絶賛は特に広告やCMなどで頻繁に見聞きする単語なので、何となく使い方や意味の理解も定着しているのですが、絶賛という言葉の使い方でどのような点を注意しておけばよいのでしょうか?ここでは、絶賛の注意点についてご紹介します。

最中という意味の絶賛中では使えない

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よく広告などでの表現で「絶賛放送中」「絶賛発売中」といった、絶賛と「中」という漢字を一緒に使ったキーワードを盛り込む風潮があります。これらを疑問もなく見聞きし意味も理解しているのが普通です。しかし本来この表現は間違いです。

この絶賛中というのは、只今それを行っている「真っ只中」という意味を言いたい表現のようですが、絶賛の意味は褒めることの最大級ですから、まったく違った意味での使い方をしていることになっています。

絶賛の由来・歴史

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そもそも絶賛という言葉は、「絶」と「賛」の二つの漢字から成り立っていることもあって、何か訳ありな理由があって使い始めた表現だと想定できます。

絶賛という言葉は、いつどこから派生していったのでしょうか?その意味ができ上がった由来や歴史についてをご紹介します。

由来

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絶賛という言葉の成り立ちは、実は造語という説が濃厚です。1919年(大正8年)に『改造』という雑誌を創刊した山本実彦が考えた表現とされています。ただしその由来の詳細や意味、理由などが明らかにはなっていません。

歴史

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山本実彦が編み出した言葉である絶賛ですが、誕生してまだ100年そこそこという歴史の浅さであることが意外です。

ちなみに『改造』という雑誌は様々な文豪が作品を発表している権威のある内容です。例えば武者小路実篤の『或る男』、志賀直哉『暗夜行路』などの近代文学の名作もここで公表されています。

絶賛の英語表記

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絶賛という言葉自体は日本語の中でも歴史が新しいということは先述しましたが、この絶賛の英語表記にはどのような表現方法があるのでしょうか?英語にする場合「speak highly of」もしくは「praise」「rave about」といった表記方法が共通に似た意味で存在します。

①speak highly of

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「speak highly of」とは、人やものに対してオールマイティに使える言葉です。例文としては、「My teacher speaks highly of this book.(先生からこの本を絶賛されている)」や「Kevin speaks highly of Nancy.(ナンシーがケヴィンから絶賛されている)」という表現ができます。

②praise

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絶賛を英語にするとしたら「praise」という単語もニュアンスが似ています。praiseには、「称賛する」や「たたえる」といった絶賛の類語に該当する意味があるからです。例えば「I will praise his hard work.(彼の頑張りを称賛するつもりです)」といった使い方をします。

③rave

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絶賛の意味に近い単語は、他にも「rave」という言葉があります。この意味には「羽目を外す」という別なものもありますが、「激賞する」「褒める」という意味も併行して存在します。例えば「He raved about the hotel in Tokyo.(彼は東京のホテルを褒めちぎっていた)」といった使い方をします。

絶賛の漢字

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絶賛のという言葉は「絶」とさ「讃」の2つの漢字が合わせられた熟語です。しかも二つとも何かを称えている意味での漢字が連なっています。

「絶」は、通常からかけ離れているほどに優れている状態やこの上ないことを指している意味です。また「賛」という漢字も褒めたたえるという意味を持っています。それらが二つ重なることで、最上級な褒める対象という意味を成すわけです。

絶賛は褒めちぎるという意味

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絶賛という言葉の意味には、相手のことを褒めちぎる時の言動があり、しかも受け身のような表現をするのが正しい使い方です。例えば「彼を絶賛する」ではなく、「彼は絶賛される」という使い方をすることで意味を成します。

しかし時代の流れもあって、近年ではあまりその垣根がなくなり「絶賛発売中」「絶賛恋愛中」というような、斬新な使い方も目立つようになりました。どちらにしても、褒めることやポジティヴさがうかがえる言葉として浸透しています。

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ライター

kuritch1

本業は、叶えたい夢をヒアリングして、一枚の水彩画にする画家をやっています。今までに300点程のオーダーメイドの絵をお描きしました。画家をやりつつ以前から音楽評論を中心にしたライティングを併行しています。現在では音楽以外のさまざまな分野のライティング依頼を承っています。商品紹介やビジネス系のライティングも得意です。

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