「媒体」の意味や使い方は?「媒介」や「メディア」との違いも解説!

「媒体」の意味や使い方は?「媒介」や「メディア」との違いも解説!

テレビやラジオ、インターネットなど、いつでも身近に存在しているのが「媒体」です。わからないことがあれば情報媒体を通じて意味を調べたり、SNSを媒体として多くの情報を発信したり収集することもできます。今回は、とても便利な「媒体」の意味や使い方を解説します。

記事の目次

  1. 1.「媒体」の意味とは?
  2. 2.「媒体」の語源
  3. 3.「媒体」の特徴
  4. 4.「媒体」の類語
  5. 5.「媒体」の使い方
  6. 6.「記憶媒体」の注意点
  7. 7.「媒体」は「仲立ちをするもの」という意味

「媒体」の意味とは?

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「媒体」は、仲立ちをするものを意味しています。情報を伝えるツールという意味もあり、代表的なものがテレビやラジオ、新聞や雑誌などです。近年では、インターネット上で閲覧できるウェブサイトやSNSも含まれます。「媒体」は広い使い方ができる言葉です。

「媒体」の語源

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「媒体」は、2つの言葉からできています。「媒体」の「媒(ばい)」は、「なかだち」や「橋渡し」の意味を持っています。「媒(ばい)」の一文字で「なかだち」と読むこともできる言葉です。

「体(たい)」は、「身体」や「もの」「かたち」の意味を持ちます。「媒体」の意味から考えると、「体」が指す意味は「もの」が妥当です。「媒体」は、「なかだち」+「もの」で「なかだちするもの」という意味を持つ言葉となっています。

「媒体」の特徴

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「媒体」には、同じような意味を持つ言葉があります。「媒介」と「メディア」です。普段から割と耳にしたり目にしたりする言葉ですが、それぞれの使い方と意味の違いはなんでしょうか?意味を大きく分けると、次のようになります。

「媒体」の意味は仲立ちをするもの、「媒介」の意味は仲立ちをすることです。「メディア」の意味は仲立ちする手段です。「媒体」の意味には、面白い特徴があります。

外部記憶装置としての意味も持っていることです。ここでは、「媒体」と「媒介」の意味と使い方の違いを知ると共に、「媒体」のもう一つの意味である外部記憶装置についてもみてみましょう。

「媒体」と「媒介」との違い

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「媒体」と「媒介」の意味は大きく異なる点があります。「媒体」は「仲立ちをするもの」という意味を持つのに対して、「媒介」は「仲立ちすること」を意味する点です。病気をうつす意味も持っています。

「媒介」の意味を考えながら、使い方を見てみましょう。「恩人に頼まれ断りきれず、取引を媒介した」「この感染病は蚊が媒介することによって広がります」「広告を出す場合は、必ずなんらかの広告媒体を使って、商品をエンドユーザーに媒介する」

「媒介」は、両者の間に入って仲を取り持ったり、関係値のないもの同士を橋渡ししたりすることを表現するときに使われます。「媒介」の意味は「媒体」と違い「もの」ではないので、「広告媒体」という言い方はありますが、「広告媒介」という言い方はありません。

「媒体」は外部記憶装置としての意味もある

「媒体」は、伝えたい側と知りたい側の間に入って情報を伝える意味を持つ他、個体としての意味も持っています。記憶媒体です。パソコンのデータなどを記録したり保管したりする、メモリーや磁気ディスクがあげられます。

「媒体」と同様、外部記憶装置としての意味を持っているのが「メディア」です。外部メディアと呼ばれます。USBメモリーやSSDカード、SDカードなどが代表的なものでしょう。

「媒体」の類語

「媒体」は「仲立ちをするもの」を意味しています。他の言葉で置き換える場合、どのような類語があるでしょうか?類語の選択によっては、「媒体」を使って表現をするよりも伝わりやすくなり便利です。「媒体」の類語を把握しておきましょう。

類語「伝達手段」の意味と使い方

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「媒体」を言い換える類語として、「伝達手段」という言葉があります。「伝達手段」の意味は、情報などを相手に伝える際に使われる方法です。伝える方法や伝え方そのものを指しています。

使い方を見てみましょう。「顧客サービスの一つに、電子メールを伝達手段とするメルマガを取り入れた」「近場のお客様開拓は、チラシを伝達手段として始めることが多い」「新商品を売り込むために、SNSを伝達手段として広めてみましょう」

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上記の例文を「媒体」で言い換えてみましょう。「顧客サービスの一つに、電子メールを媒体とするメルマガを取り入れた」「近場のお客様開拓は、チラシを媒体として始めることが多い」「新商品を売り込むために、SNSを媒体として広めてみましょう」

例文のから、「伝達手段」を「媒体」で置き換えても意味が通じることがわかります。「伝達手段」は少し硬い印象を与える言葉になりますので、使うシーンを選んで用いるようにしてください。

類語「メディア」の意味と使い方

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「媒体」と類語の「メディア」は同じような意味合いで使われることが多い言葉です。違いは、「メディア」はマスメディアとしての役割を主に担っていることと言えます。

「媒体」は「仲立ちをするもの」という意味を持つのに対して、「メディア」をマスメディアとして捉えた場合、手段としての意味合いが強くなります。テレビやラジオ、雑誌や新聞などです。インターネットなどの新しい通信手段はニューメディアと呼ばれます。

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類語「メディア」の使い方を見てみましょう。「作品とは真逆とも言える作者の性格は一部のメディアによって広められ、反響をよんだ」「SNSは使い方次第で優秀なメディアになる」「USBメモリーは持ち運びに便利なメディアの代表と言えるだろう」

上記の例文を「媒体」で言い換えても意味が通じます。「作品とは真逆とも言える作者の性格は一部の媒体によって広められ、反響をよんだ」「SNSは使い方次第で優秀な媒体になる」「USBメモリーは持ち運びに便利な媒体の代表と言えるだろう」

「媒体」の使い方

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「媒体」という言葉は、普段の生活の中にある情報を通して、よく耳にする言葉です。広告媒体、紙媒体、情報媒体、通信媒体など、テレビの報道や新聞・雑誌などでも見ることが多くあります。

「媒体」は一つの言葉として意味を捉えて使うよりも、「媒体」の役割を考えながら使い方を覚えるほうが効果的です。「仲立ちをするもの」という意味での「媒体」の使い方、記憶媒体などの装置としての意味での使い方を、例文を用いて見てみましょう。

例文①

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「媒体」の使い方1番目は、よく見る表現です。「何かが媒体となり不特定多数の人に情報を広げた」時に用いられます。「何か」には手段やツールが入ります。例文を見てみましょう。

【例文1】「映画の主題歌が媒体となって、世界中から喝采を浴びる大歌手となった」【例文2】「テレビや新聞が無くても、ネット配信が媒体となって主要なニュースや天気予報などの情報を、スマートフォンの画面で見ることができる」

例文②

次の「媒体」の使い方は、「何かを媒体として〇〇する(した)」という表現です。「何か」にあたるのは、情報を伝えるためのツールや手段が入ります。例文を見てみましょう。

【例文1】「SNSを媒体として情報発信をすることが、当たり前のように行われるようになった」【例文2】「雑誌広告を媒体として集客する場合、InstagramやFacebookと連動したほうが効果的だ」

例文③

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「媒体」の使い方3番目は、「媒体を使う」などのように「媒体」を使うことを目的とする表現です。情報を広げるツールとして「媒体」を使う時に用います。例文を見てみましょう。

【例文1】「最初は低額な広告媒体から使ってみたいのですが、何が良いでしょうか?」【例文2】「通勤時間や帰宅する時間、昼休みなど、スマホを見る時間帯を狙って広告媒体を使う必要性がある」

例文④

最後に紹介するのは、「媒体」を外部記憶媒体や情報媒体として意味を持たせる時の使い方です。「メディア」と言い換えられることも多いので、耳にすることも多いでしょう。

先ずは外部記憶媒体としての例文です。【例文1】「違う部署のパソコンで情報を読み込ませるため、必要なデータを外部記憶媒体に保存した」【例文2】「パソコンのバックアップはクラウドと外務記憶媒体の2重管理にしている」

次は情報媒体としての例文を紹介します。【例文1】「新聞や雑誌だけでなく、インターネット上にも情報媒体が増えて便利になった」【例文2】「紙媒体の書籍だけでなく、電子書籍などの情報媒体も増え、家にいながら手軽に書籍を読める時代になっている」

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「記憶媒体」の注意点

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ペーパーレスが進んでいる昨今、紙媒体の書類を減らし、電子データ化したものを保管したり共有するのが通常になってきました。作業の効率化が進むと共に、ゴミの排出量も減るのは大きなメリットです。

ここで注意しなければならないのが、データを保管する「記憶媒体」の管理です。「記憶媒体」は軽量で小さなものが多く、持ち運びに便利ですが、紛失や盗難による情報漏洩のリスクも伴います。

情報漏洩は、個人にとっても企業にとっても大問題になることがあります。ここでは、トラブルに遭うことがないよう、記憶媒体を扱う際の注意点について把握しておきましょう。

記憶媒体はウィルスと情報漏洩に注意する

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電子書類などを持ち運びする際に、かさばらないサイズのUSBメモリなどを利用するシーンが増えています。小さいのに128GBもの大容量を入れることができるので、とても便利です。

使い勝手の良い記憶媒体ですが、取り扱う上で注意する点があります。1つ目は、紛失です。特に外へ持ち出す場合、不注意で落としたりカバンごと盗難にあったりしたことが原因となり、情報が漏洩する可能性があります。

大切な個人情報や機密情報は持ち出さないことが一番ですが、どうしても持ち出しが必要な場合は、対策が必要です。ファイルを暗号化して保存したり、圧縮してパスワード付きにしておいたりすると良いでしょう。

Photo bygeralt

また、記憶媒体を介してウィルスに感染することもあります。ウィルスに感染すると保存されている情報が流出するだけではありません。パソコンに感染が広がれば、インターネットやLAN回線を介して感染を広げることになります。

ウィルスから記憶媒体を守るには、アンチウイルスソフトが搭載されている製品を選ぶことです。USBメモリ内のウイルス感染をリアルタイムで監視することで感染を防ぐことができます。

パスワード認証機能や指紋認証も使用できる製品を選べば、記憶媒体を持ち運びする際に情報漏洩も防ぐことができるのでおすすめです。盗難や紛失にあっても、パスワードを解読されない限り不正利用されることがありません。

「媒体」は「仲立ちをするもの」という意味

Photo byPexels

「媒体」は情報を不特定多数の人に「仲立ちするもの」を意味します。普段、何気なく見ているテレビ、バックグランドでかけているラジオ、新聞や雑誌など、生活をする上で、情報媒体はなくてはならない存在です。

特にインターネットを媒体として発信される情報や広告は、日常の一部になっていると言っても過言ではありません。スマホの普及により、SNSやwebサイトなどを上手に使って、情報収集している人も増えています。

紙媒体が減少した分、電子媒体が増え、家にいながら多くの情報を得ることができる時代です。ウィルス感染などに注意しながら、あふれる情報媒体を上手に駆使して便利に生活していきましょう。

kana_emoto
ライター

kana_emoto

副業としてライターを始めたのは、2018年9月です。 webサイトの制作や更新をする中でコンテンツの重要性を感じ、始めました。 この先、webライティングを本業にできるよう、修行中です。 足りないスキルは随時補いながら頑張ります。

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