「ガーリー」の意味
女性ファッション誌などを見ていると、「ガーリー」という言葉をよく見かけるのではないでしょうか?「ガーリー」とはどういった意味なのかと尋ねられたら、はっきりと答えられるでしょうか?なんとなくはわかるけれど、意味は何かと問われたら、答えられない人もいるでしょう。
「ガーリー」という言葉は、ファッション全般に使われることが多いです。「ガーリーな髪型」や「ガーリーなメイク」といった使われ方をしていますが、どんな意味かはわからないまま、なんとなく使っている人も多いのではないでしょうか?
可愛らしいもの全般
この漠然とした「ガーリー」の意味を、これを機会に知っておきましょう。「ガーリー」の意味は何でしょうか?まず、「ガーリー」は可愛らしいもの全般を指します。「ガーリーな髪型」の意味は「可愛らしい髪型」です。
「ガーリー」なメイクの意味も「可愛らしいメイク」です。「ガーリーなファッション」とは、「可愛らしいファッション」という意味です。「ガーリー」とは女の子らしく、可愛らしいことを指し、そうした文化やスタイル全般に使われます。
乙女チックの意味もある
「ガーリー」の意味の1つ目は「可愛らしい」というものです。もう1つ、「乙女チック」の意味もあります。「乙女チック」とはどういった意味で使われるのでしょうか?「乙女チック」はイメージ的に「愛らしい」や「メルヘンチック」なものの意味です。
このように「ガーリー」の意味は、1つは「可愛らしい」というものであり、もう1つの意味は「乙女チック」というものです。全体に純粋で少女っぽいこと、乙女チックなことが、「ガーリー」の意味になります。
「ガーリー」の語源
「ガーリー」とは、「可愛らしい」という意味であり、また「乙女チック」という意味でもあります。女の子が好きそうな可愛らしいもの全般というのが「ガーリー」の意味です。「ガーリー」の意味がわかったところで、次に「ガーリー」の語源について見ていきましょう。
語源は英語の「girl(ガール)」
「ガーリー」の語源はいったい何でしょうか?そもそも「ガーリー」とは何語なのでしょうか?「ガーリー」は英語の「girl(女の子、少女)」から来ています。「ガーリー」をアルファベットで書くと、「girl」に1文字足して、「girly」になります。
「ガーリー」が最初に使われたのが、1990年代中ごろのアメリカだと言われています。ファッションやアートにおいて、あるいはその人自身を通して表現されるという考え方があったのです。蔑称の「girlie」という言葉もありますが、この意味とは区別されることが多いと言われています。
欧米では今も「ガーリー」は使われている?
「ガーリー」が英語が由来の「可愛らしい」という意味だということはわかりました。では、「ガーリー」は今も欧米で使われているのでしょうか?日本でだけよく使われる、和製英語に近いものなのでしょうか?
欧米では、女の子っぽい様を表わす時、「~so girly」という使われ方をしています。また「girly girl」という言葉もあります。意味は、「女の子っぽい女の子」といったものです。また欧米で「girly」をどういうタイミングで使うといいのでしょうか?
最近は「ガーリー」が「女子力」に近い意味で使われています。しかし「女の子っぽい」という言葉の意味合いとして、褒めているばかりではない時があります。褒めたつもりで「ガーリーだね」と言うと、「子供っぽい」という悪口の意味に取られてしまう場合もあります。
また「ガーリー」という言葉をどういった人が多く使っているのでしょうか?一般に男性はあまり頻繁に使うことはないようです。しかし美容師や、ファッション関係の仕事をしている男性なら「ガーリーだね」といった言葉を口にする様子を見たことがあるでしょう。
男性に比べると女性は多くの人が「ガーリー」という言葉を使います。「その髪型、ガーリーね」とか「私はガーリーなファッションが好き」といった具合です。また、女の子っぽい男性を意味して「ガーリー」と呼ぶ場合もあるようです。
ファッションやメイク、髪型といったものに強い関心がある人が「ガーリー」を使うイメージが強いと言えるでしょう。また、「ガーリー」の意味を曖昧に覚えていて、意味を間違えたら困ると考えている場合、あえて「ガーリー」という言葉を使わない人もいるようです。
「ガーリー」と「フェミニン」の意味の違い
「ガーリー」という言葉の意味はわかりました。よくファッション誌に特集される「ガーリー」ですが、「フェミニン」という言葉もよく聞くのではないでしょうか?しかし「ガーリー」の意味と「フェミニン」の意味の違いは何かと尋ねられると、答えられない人が多いのではないでしょうか?
「フェミニン」も美しく愛らしい女性に対して、よく使われている言葉です。「ガーリー」とは意味がどう違うのでしょうか?ここでは「ガーリー」と意味の違いがわかりにくい「フェミニン」という言葉について、詳しく見ていきましょう。
フェミニンの意味は「女性らしい」
それでは「フェミニン」とはどういう意味なのでしょうか?「フェミニン」とは「女性らしい」という意味です。また「女性らしいこと」の意味でも使われます。さらには「女性らしい様」「女性らしい柔らかさ」の意味にも使われます。
日本語で「フェミニン」という言葉はファッションについて言い表す時によく使われます。「ガーリー」なファッションとは、甘目で可愛らしいものを意味することが多いようです。大人っぽくはなく、子供らしさを残したファッションの意味で使われます。
いっぽうで「フェミニン」は成熟した女性を意味する時に使われます。日本人は様々なものを「かわいい」と感じますが、「フェミニン」と表現する場合、大人っぽさのある可愛さを意味しています。
「フェミニン」とされるファッション、メイク、髪型には「ガーリー」なファッションと大きな違いがあります。女性らしさを強調するシルエットにしたり、フリルやリボンが使われていたりします。
レースや花柄のプリントなどで「フェミニン」を表わすファッション、メイク、髪型もあるでしょう。しかし何が「ガーリー」と違うのかというと、女性らしさや優しさを強調したファッション、メイク、髪型であるということです。
「ガーリー」と「フェミニン」は、似合う年齢層の違いがあります。10代や20代の頃は「ガーリー」と言われる少女らしく、可愛らしく元気な「ガーリー系ファッション」を好む人が多いようです。大きなリボンがデザインされていたり、ピンク、白、黄色などの元気な色が似合います。
しかし20代後半から30代以降になるとミニスカートなどよりミモレ丈になったり、上品な雰囲気にしたり、女性らしいシルエットにしたりという大人っぽい「フェミニンファッション」を好むようになります。また「似合う」と言われるようになります。
しかし「ガーリー」も「フェミニン」もどちらも「かわいい」系統に変わりはありません。「ガーリー」なファッションやメイク、髪型が好きだった女の子が歳を重ね、次第に「フェミニン」なファッションやメイク、髪型が好きになっていくという傾向があるようです。
フェミニンの語源はラテン語
「フェミニン」という言葉は何から由来しているのでしょうか?「フェミニン」はラテン語から来た言葉です。ラテン語で「女性の」を意味する「femininity」という言葉が変遷して、英語で「女性の」を意味する「feminine」になっていきました。
「feminine」は「女性」の意味である「female」の形容詞として使われています。「フェミニン」の対義語に「男性的な」の意味の「マスキュリン」という言葉があります。女性が男性的なファッションや髪型をした時に多く使われます。
テーラードスーツが「マスキュリン」なファッションの代表と言えるでしょう。「マスキュリン」と同じ意味で「マニッシュ」という言葉もあります。「マスキュリンコーデでかっこいい女を目指そう」といった使い方ができます。
「ガーリー」の意味がよくわかるファッションの特徴
「ガーリー」の意味を知る上で、「ガーリーなファッション」の特徴を見ていきましょう。女の子らしく、可愛らしい「ガーリーなファッション」がどういったものかを知ることで、「ガーリー」の意味がわかってきます。「ガーリーなファッション」の特徴をいくつか挙げてみましょう。
ふんわりしたイメージであるという程度までは理解できても、「では特徴は?」と尋ねられると答えられない場合が多いのではないでしょうか?「ガーリーなファッション」にする上で大切なポイントを知り、「ガーリー」の真の意味を知っていきましょう。
ふんわり柔らかいシルエット
「ガーリー」の意味がよくわかるファッションの特徴の1つ目は、ふんわりした柔らかいシルエットであるということです。スキニージーンズなどのピタッとしたファッションは、ぱっと見は細く見えます。しかし女性は大人になるにつれて、太ももやお尻が大きく太くなる傾向があります。
「ガーリーなファッション」を目指す上で、そうした大人っぽいシルエットはマイナスになってしまいます。しかしミニスカートなどふんわりしたシルエットのファッションは、太いと悩んでいる太ももやお尻を綺麗に隠すことができます。
膝やふくらはぎが細い場合、ふんわりしたスカートで太い部分だけ、ふわっと隠してしまうのが効果的です。そうすることで、成長期の前の可愛らしく元気な少女の雰囲気を演出することができます。ふわっとしたスカートやパフスリーブは、女の子らしく見えます。
また、揺れるものは男性が強く惹かれます。ピアスやネックレスなど揺れるものを身に付けましょう。また、この揺れるものはガーリーファッションにも応用できます。風に揺れるスカートや、透け感のがあって風になびくブラウスといったアイテムで、女の子らしい優しさを出しましょう。
リボン・フリル・レースのデザイン
「ガーリー」の意味がよくわかるファッションの特徴の2つ目は、リボン、フリル、レースが多いデザインであるということです。「ガーリー系ファッション」と聞いて最初に思いつくのが、大きなリボン、ふりふりなレースといったものではないでしょうか?
女の子の可愛らしさを表現する上で、リボンやフリルやレースといった要素は欠かせません。スカートのすそや襟元にフリルがあると、可愛らしさは一気に上がります。また、胸元、背中、肩といった場所にリボンが施されているファッションも「ガーリー」と言えるでしょう。
「ガーリー系ファッション」のおしゃれ上級者は、リボン、フリル、レースを施したデザインのトップスとボトムスを合わせたり、あえて外したりしています。リボン1つにしても大きさ、形、色などの種類があるので、好きなリボンを選ぶといいでしょう。
色はピンクや白のパステルカラー
「ガーリー」の意味がよくわかるファッションの特徴の3つ目は、ピンクや白のパステルカラーであるというものです。「ガーリー系ファッション」の色合いは、パステルカラーなどの可愛らしいカラーのものが多いでしょう。
「ガーリー系ファッション」の上級者は甘辛ファッションといって、わざと黒や茶色のアイテムを入れる場合もあります。しかしほとんどの「ガーリー系ファッション」は、ふんわり柔らかい色合いや、可愛らしさをイメージさせる色の場合が多いです。リボンやフリルとの相性もいいです。
そんな中でも圧倒的な人気を誇るのが、ピンクでしょう。ハートマークやLOVEのイメージがピンクだという人も多いことから、ピンクが好きになった女性も多いでしょう。女の子の可愛らしさを表現するのにぴったりな色であり、男性からも可愛いと思われがちな色でもあります。
花柄・ドット柄・チェック柄も多い
「ガーリー」の意味がよくわかるファッションの特徴の4つ目は、花柄、ドット柄、チェック柄も多いというものです。花柄のファッションアイテムは、それだけで華やかさを表現できます。さらにリボンやフリルといったガーリーなアイテムとの相性も最高です。
また、花柄には葉っぱの緑、茎の茶色といったものも含まれ、花も1色だけではありません。そうした様々な花柄は、ファッションに深みを持たせます。小物も合わせやすいです。ドット柄、チェック柄も同じように清楚で愛らしい少女のイメージがあるのでよく使われています。
「ガーリー」の意味がよくわかるメイクの特徴
「ガーリー系ファッション」について理解できたところで、次に、「ガーリー」なメイクとはどんなものなのかということを見ていきましょう。面と向かって相手に最初に見られるのは、顔や目でしょう。したがって「ガーリー」を目指すためにもメイクに手は抜けません。
ふんわりした優しい雰囲気のメイク
「ガーリー」の意味がよくわかるメイクの特徴の1つ目は、ふんわりした優しい雰囲気のメイクです。目の周りを太いアイラインでしっかり囲むようなメイクは「ガーリー」に合いません。
化粧をしている感じを出さない、優しい目元メイクを目指しましょう。「ガーリー系メイク」の特徴は、男性からの評判もいいものです。特に目元はすっぴんに近い、優しいアイメイクを目指しましょう。
アイメイクはブラウン系
「ガーリー」の意味がよくわかるメイクの特徴の2つ目は、ブラウン系のアイシャドウです。「ガーリーメイク」の特徴は、しっかりメイクしているのに、ケバく見えないというものです。
色素が薄くなり、おフェロっぽいメイクになります。少女のようなイノセントな雰囲気を出すため、アイメイクはブラウンで瞼の影を自然に出しましょう。甘いピンクはチークやリップに使うようにしましょう。
チークは高い位置にふんわり
「ガーリー」の意味がよくわかるメイクの特徴の3つ目は、チークを高い位置にふんわり入れることです。血色良く見せる色を選びましょう。ぽわっと内側から色がにじみ出たような、自然な赤みを頬にプラスしましょう。高い位置に丸く入れると少女っぽくなります。
リップはうるうる&つやつや
「ガーリー」の意味がよくわかるメイクの特徴の4つ目は、リップをうるうる、ツヤツヤにするというものです。ダークなカラーで唇を染めるとガーリーにはなりません。ピンクや赤を使って、ピュアな雰囲気にするため、みずみずしくツヤツヤのテクスチャのリップを選びましょう。
「ガーリー」の意味がよくわかる髪型の特徴
「ガーリー」な雰囲気の仕上げに、髪型もガーリー系にしていきましょう。ガーリーなファッションやメイクに合った髪型であることが重要です。ショートヘア、ボブ、ミディアム、ロングと長さ別に、ガーリーな髪型にして、ガーリーファッションの仕上げにしましょう。
ショート
「ガーリー」の意味がよくわかる髪型の特徴の1つ目は、ショートヘアです。ショートヘアというと、モードっぽかったり、スポーティだたりするイメージが強いかもしれません。しかしショートヘアでも、ガーリーを演出することができます。
ガーリーなショートの髪型には、あどけなさがあります。赤ちゃんのようにふわふわしたカールをつけ、わざと無造作を狙っていきましょう。襟足を刈り上げたりず、適度な量を残し、ふんわりとカールさせます。前髪や襟足もふわふわのショートがガーリーショートです。
ボブ
「ガーリー」の意味がよくわかる髪型の特徴の2つ目は、ボブです。ボブというと、黒髪のストレートヘアで、かっちりとした「できる女」のイメージを持つ人が多いのではないでしょうか?ガーリーボブに欠かせないのは、ふんわりした適度なボリュームです。
かっちりしたボブはガーリーファッションに似合いません。舞い上がるような軽さのあるボブは、男性にも人気の髪型です。髪型に軽さを出すのに、アッシュ系やソフトブラウンにカラーリングするのもいいでしょう。しかし派手な色をしっかり入れるカラーリングはおすすめしません。
ミディアム
「ガーリー」の意味がよくわかる髪型の特徴の3つ目は、ミディアムヘアです。ガーリーミディアムヘアに大事なポイントは、エアリー感です。この軽さが女の子らしさを際立たせてくれます。毛先のあえて重みを残し、顔周りと表面にレイヤーを入れましょう。
そうすることで柔らかいニュアンスと動きを出すことができます。レイヤーとパーマでエアリーなふわふわ感を作るようにしましょう。カラーリングも大事なポイントです。ヘアカラーをピンクブラウンにすると、さらに可愛らしく、軽やかになるでしょう。
ロング
「ガーリー」の意味がよくわかる髪型の特徴の4つ目は、ロングヘアです。ロングは重たくなりがちです。ガーリーロングを目指すなら、今活躍している、アイドル風のヘアスタイルにするのもいいでしょう。ゆるっとしたパーマをかけ、ふわふわした軽やかさを演出しましょう。
さらに、ガーリーロングに求められるのは、綿あめのような軽やかさです。重さの出がちなロングをガーリーロングにするためには、ヘアカラーもミルキーベージュなど軽い色に染めることで、女性らしさと軽やかさを出すことができます。
写真のように黒髪ロングが自慢ならば、大きめのカールを耳の下あたりからしっかりつけましょう。前髪に軽さを出すのもいいでしょう。また、写真のようにぱっつん前髪にすると、幼さと目の大きさを強調できます。若々しさを演出するため髪にはツヤと透明感も大事です。
「ガーリー」の意味は女の子の憧れへと繋がる
わかったようでいて、意外とわからない「ガーリー」の意味について見てきました。「ガーリー」は少女らしい愛らしさを、「フェミニン」は女性らしい大人の魅力を現した言葉です。確かに「ガーリー」は幼い少女のような愛らしさを表現します。
しかし大人になっても愛らしい女性は存在します。もう歳だからと「ガーリー」を諦める必要はありません。ガーリーなファッション、メイク、髪型の特徴をよく理解して、自分に合った「大人ガーリー」に変換していきましょう。あなたなりの「ガーリー」を見つけてください。