スニーカーにはどんな種類があるか知っていますか?
老若男女問わず、ファッションに気軽に取り入れることができるアイテムであるスニーカー。どんなものがあるかと言われると、なんとなく数種類くらいは思い浮かぶけれど実際どれだけスニーカーの種類があるかあまり知らない。そんなことも多いのではないでしょうか?
この記事では、スニーカーのデザイン別の種類、生地・素材別の種類、高さ・機能別の種類をご紹介していきます。また、種類に合わせてスニーカーのお手入れ方法も紹介していきます。
どんな種類があるのか、どんなお手入れ方法があるのか、そんな疑問をこの記事で解決して、スニーカーを普段のコーディネートに気軽に取り入れましょう。
スニーカーのデザインの種類一覧
そもそも「スニーカー」とは「ゴム素材の靴底を使った、布製・皮革製の運動靴」の総称なので、見た目は実に多種多様。ここではスニーカーの「デザイン」、形の部分に注目し、その種類を一覧としてまとめました。
シンプルなデザインやインパクトのあるデザイン、ベーシックなデザインなど、自分のコーディネートからスニーカーを一覧から選んでみてください。逆に、スニーカーのデザインを基準にしてコーディネートを組むのも楽しいかもしれません。
靴紐スニーカー
スニーカーのデザイン別種類、1つ目は「靴紐スニーカー」です。アッパーと呼ばれる足の甲を覆う部分を靴紐(シューレース)で覆うタイプの、スニーカーの中でも一般的なデザインになっています。一足はこのようなタイプのスニーカーを持っているという方も多いでしょう。
ミッドカット、ローカット、どのタイプのスニーカーでも靴紐タイプのスニーカーは一般的で手に入れやすいデザインと言えます。
有名ブランドのスニーカーも多くは靴紐が使われたデザインです。そのため、人とデザインがかぶってしまうこともしばしばあります。そんなときにおすすめなのが、靴紐の結び方や靴紐自体のデザインでアレンジする方法です。
付属していた靴紐を別のカラーの靴紐に交換したり、靴紐の結び方をベーシックな交差するものから、五芒星や網目状にになるように結ぶだけで印象はガラッと変わります。
ベルクロスニーカー
スニーカーのデザイン別種類、2つ目は「ベルクロスニーカー」です。あまり聞き馴染みがないスニーカーですが、「ベルクロ」とはいわゆる商標のこと。日本では「面ファスナー」や「マジックテープ」という名前で聞くことが多いもので、アッパー部分を覆っているものを指します。
靴紐スニーカーに比べて簡単に脱ぎ履きでき、足へのフィット感を調節するのも楽なのが特徴。靴紐スニーカーに比べてボリューム感のあるデザインをしています。ミッドカットやローカットが多いのも特徴的です。
子供靴の多くが面ファスナーのあるデザインであることから、どことなく可愛らしい印象を抱くスニーカーです。ベルクロ部分の太さによっても印象が変わるスニーカーだと言えます。
ダッドスニーカー
スニーカーのデザイン別種類、3つ目は「ダッドスニーカー」です。2018年頃から流行し始め、今でも人気のあるデザインのスニーカーで、名前の由来は文字どおり「Dad(お父さん)」という言葉。レトロで、お父さんが履くようなダサさ、ボリュームのあるデザインが特徴です。
ブームの火付け役になったのは「BalenciagaのTriple S」というスニーカー。「S」はソール(靴底)のことで、3つのソールを合わせた分厚いレイヤリングがかなり存在感のあるデザインになっています。
その後、ファストファッション界でも「GU」などが販売を始め、幅広く知られ人気を集めました。スポーティーなコーディネートやカジュアルなコーディネートに特に合うデザインで、多くはミッドカット〜ローカットです。
スリッポンスニーカー
スニーカーのデザイン別種類、4つ目は「スリッポンスニーカー」です。みなさん靴紐スニーカー同様、シューズショップやファストファッションストアでよく見かけるデザインのスニーカーではないでしょうか?
「スリッポン」とはもともと「スリップ・オン」が略された言葉。「スリップ・オン」を直訳したそのままの「足を滑り込ませる」という意味で、靴紐を結ぶことなく足を滑り込ませるだけで簡単に履くことができるのが特徴的なデザインのスニーカーです。
デザイン的にはアッパー部分(足の甲)がとてもシンプルなものが多く、モードなコーディネートに抜け感をプラスしたいときなど、カジュアルなコーディネート以外にも合わせることができます。
インヒールスニーカー
スニーカーのデザイン別種類、5つ目は「インヒールスニーカー」です。インヒールは読んで字のごとく「内側にヒールがある」ということ。外から見たらヒールになっていることはわからず、中敷のかかとの方が高くなっているスニーカーを指します。
見た目はカジュアルなスニーカーでありつつ、ヒールのメリットである「脚を長く、ほっそりと綺麗に見せる」ことができることが特徴です。最近では「インヒール+厚底」という、かなりボリュームのあるデザインのスニーカーも韓国ファッションを中心に流行しています。
多くはハイカットスニーカーですがミッドカットのものもあるため、好みのシルエットで選ぶことができます。ハイカットであればよりボリューム感のある印象になります。
スニーカーの素材・生地の種類一覧
形状だけでも5種類に分類することができたスニーカーですが、ここからはさらにスニーカーの「素材」「生地」に注目をして、その種類を一覧でご紹介します。先に紹介してきたスニーカー一覧と形状・デザインが同じだとしても、生地が異なればその印象は大きく変わります。
スニーカーの大部分を占める「アッパー」部分の素材・生地について、代表的な6つの種類を一覧でご紹介します。これを知っておけば、スニーカーの素材・生地についてはおおむね網羅したも同然です。是非覚えて、コーディネートの参考にしましょう。
キャンバスのスニーカー
スニーカーの生地・素材別種類、1つ目は「キャンバス」スニーカーです。スニーカーといえばこの素材、というほどメジャーにスニーカのアッパーとして使われている素材がキャンバスです。キャンバスはトートバックなどにも使われています。
別名「帆布(はんぷ)」とも言うこの素材は綿や麻を平織りで織った布で、非常に丈夫な素材です。また、使い込むほどに味が出てくるのがキャンバスの特徴で、スニーカーが生まれたときから長く愛されている素材です。
ハイカット、ミッドカット、ローカット、どのスニーカーでも用いられている素材なので非常に馴染みやすく、また買い求めやすい素材とも言えます。
スムースレザーのスニーカー
スニーカーの素材・生地別種類、2つ目は「スムースレザー」スニーカーです。一般的に「レザースニーカー」と呼ばれるのは「スムースレザー」のスニーカーで、革靴と同じように「一生物」と言っても過言ではない耐久力があります。
「スムースレザー」とは「型押しされていない革」のことをいい、いわゆる「クロコ柄」などの模様をつけられていなければスムースレザーとなります。
キャンバスのスニーカー同様に、革独特の使用による経年変化を楽しむことができる一生ものの靴になりうる素材です。
スウェードのスニーカー
スニーカーの素材・生地別種類、3つ目は「スウェード」のスニーカーです。秋冬のコーディネートにはぴったりのスウェードは「革の表面をサンドペーパーで毛羽立たせた素材」で、温かみのある印象がありつつ実は汚れに強いという特徴を持っています。
もともと「スウェーデン」で作られていたことから「スウェード」という名前になったこの素材、寒い地域ならではの質感なので、寒い時期のコーディネートや温かみをもたせたいコーディネートに使ってみてはいかかでしょうか?
シンセティックレザーのスニーカー
スニーカーの素材・生地別種類、4つ目は「シンセティックレザー」のスニーカーです。キャンバスのスニーカーと並ぶ、スニーカーのアッパー素材としてはポピュラーなものです。
シンセティックレザーとは「合成皮革」のことを指し、天然繊維の布地にウレタン・ナイロンなどの樹脂をコーティングさせることで作られています。
染色のしやすさからカラーバリエーションが豊富で、なおかつ手入れも簡単、コストも安いためスニーカー初心者でも気軽の楽しむことができるのが「シンセティックレザー」のスニーカーでしょう。
パテントレザー(エナメル)のスニーカー
スニーカーの素材・生地別種類5つ目は「パテントレザー(エナメル)」のスニーカーです。特徴は何と言ってもその光沢。高級感を感じさせる見た目で、カジュアルな印象のスニーカーとは相反しながらも非常にマッチしています。
アッパー全体がエナメルのものもあれば、デザインの一部にエナメルを使用したものなどもあり、どれも個性的なデザインなのが特徴です。一味違ったスニーカーコーディネートを楽しみたい方にはうってつけのスニーカーでしょう。
メッシュのスニーカー
スニーカーの素材・生地別種類、6つ目は「メッシュ」のスニーカーです。これは、後から説明する「ハイテクスニーカー」に多く用いられている素材で、ランニングシューズやウォーキングシューズなどスポーツ用のスニーカーに欠かせない通気性や軽さを持ち合わせていることが特徴です。
独特な見た目とスポーティーで涼しげな印象から、夏のファッションやスポーツファッションに取り入れている方もいるので、スポーツだけでなく普段使いにもおすすめできるスニーカーだと言えます。
スニーカーのカットの高さの種類一覧
ここからは、スニーカーの形状の中でも特に「カットの高さ」に着目して、その種類を一覧でご紹介していきます。カットの高さも、スニーカーの印象には大きく関わってきます。自分の思い描くコーディネートにぴったりのカットはどれなのか?ご紹介する一覧の中から探していきましょう。
ハイカットスニーカー
スニーカーのカットの高さ別種類、1つ目は「ハイカットスニーカー」です。ハイカットスニーカーはくるぶしまで隠れる高い位置でカットされているのが特徴です。有名ブランドの「コンバース」はカジュアルなイメージのハイカットスニーカーを出しています。
ミッドカットやローカットに比べるとコーディネートに取り入れるのは難しそうですが、脚のラインが出るコーディネートと合わせるとハイカットスニーカーの良さを生かすことができ、まとまりがよく見えます。
ミッドカットスニーカー
スニーカーのカットの高さ別種類、2つ目は「ミッドカットスニーカー」です。ミッドカットスニーカーの特徴はくるぶしが隠れ切らないくらいの高さであること。適度なボリューム感がありつつもシンプルすぎないので、どんなコーディネートにも合わせることができます。
ローカット、ハイカットと迷った時はミッドカットのスニーカーを一足持っておくと使い勝手がいいでしょう。その後、ローカットなどを買い足していっても良いかもしれません。
ローカットスニーカー
スニーカーのカットの高さ別種類、3つ目は「ローカットスニーカー」です。レディースファッションにおいて多く使われているのはこのローカットスニーカーでしょう。
軽い履き心地とボリュームのありすぎないコンパクトなデザインが特徴で、どんなコーディネートも合わせることができます。また、ローカットスニーカーはくるぶしが出るデザインなので、女性らしい足首を見せたファッションをするにもぴったりです。
ミッドカットとローカットを揃えることで、コーディネートを網羅することも可能になります。また、ミッドカット、ローカットは人気のある形なので、デザインが豊富にあるのも嬉しいポイントです。
スニーカーの機能の種類一覧
スニーカーのデザイン一覧、生地・素材一覧、カットの高さ一覧、とご紹介してきました。これ以上何か種類があるのか?と思われる方も多いでしょうが、まだあるんです。それは機能性。いったいどういうことなのか、これから説明していきましょう。
ハイテクスニーカー
スニーカーの機能別種類1つ目は「ハイテクスニーカー」です。「ハイテク」という名前の通り、高い技術力が詰まったスニーカーのことを言います。インソールとアウトソールの間にエアクッションを入れる「エアソール」など、デザイン以外の歩きやすさ・使いやすさにもこだわったスニーカーです。
ローテクスニーカー
スニーカーの機能別種類、2つ目は「ローテクスニーカー」です。これは「ハイテクスニーカー」の対義語として生まれたもので、ハイテクスニーカーのような機能性を求めていないスニーカー全般を指します。シンプルなデザインなものも多いので、コーディネートに合わせやすいのが特徴です。
スニーカーのお手入れ方法
さて、ここまでたくさんのスニーカーの種類をご紹介してきましたが、お気に入りのスニーカーは見つかったでしょうか?せっかく見つけたお気に入りのスニーカー、長く大切に履きたいと思う方も多いでしょう。
そこで、ここからは「スニーカーのお手入れ方法」について少しだけご紹介していきます。コーディネートの相棒として、スニーカーを大切にしてあげましょう!
汚れの落とし方
まず、スニーカーを洗ったりする前にブラシで表面の汚れを落としましょう。スウェードやエナメルなど、素材によっては傷つきやすいものもあるので優しく撫でるようにブラシを動かします。そのあと、クリーナーを用いて綺麗にしていきます。
簡単に汚れを落とすには?
外出先でスニーカを汚してしまった、汚してしまったけど家には専用のクリーナーがない!そんなときもあるはずです。そんなときは消しゴムを使うことで汚れを落とすことができます。ソール部分や革のスニーカーの軽い汚れは消しゴムでさっと落としてしまいましょう。
ソールの汚れの落とし方
地面と接するため、一番汚れやすいソールの部分。頻繁に汚れるので、お手入れは簡単にできると続けやすいはずです。簡単なソールのお手入れ方法として、「歯ブラシと歯磨き粉」を用いる方法があります。
水をつけた歯ブラシで一度ブラッシングし、その後一度水気を拭き取ったら歯磨き粉をつけた歯ブラシで汚れた部分をブラッシングします。濡れた布で拭き取ればソールのお手入れは完了です!身近にあるもので、汚れが溜まってしまう前にお手入れしてあげましょう。
防水スプレーの仕方
しっかり綺麗にお手入れできたら、綺麗な状態をキープするために「防水スプレー」をかけるのがおすすめです。スプレーは靴の傷みを避けるために専用のものを使用して、20センチほど離れたところからムラなく吹きかけます。時間をおいてもう一度吹きかけると、よりしっかりとコーティングできます。
履き方にも注意しよう!
スニーカーを長持ちさせるためには、普段の履き方も重要です。足を引きずって歩いたり、かかとを踏んでしまったり、靴に負担のかかる履き方をするとソールの減りも早くなり汚れやすくもなります。自分の姿勢も一緒に正すつもりで、普段の履き方も気をつけましょう。
スニーカーの種類に合わせておしゃれも楽しもう!
いかがでしたか?本当にたくさんの種類があるスニーカー、新しい発見もあったのではないでしょうか。「自分はカジュアルなファッションはしないから」と思っていた方も、意外にコーディネートに合わせられるスニーカーが1つはあったはずです。
お気に入りの一足を見つけたり、様々なスニーカーをコレクションしたりして、ファッションを楽しんでみてください!