ANA株主優待券とは?
ANAの株主優待ってご存知ですか?ANAのマイレージを貯めている人やANAのプラチナステータスを目指している人には馴染みかもしれません。株主優待制度は、企業が株主に対して投資をしてくれていることに対しての感謝を表現する制度です。企業によっては自社製品や食事券などを提供しています。
ANAは株主優待として3月と9月の2回に分けて国内線をお得に乗れる割引券を提供しています。この株主優待券を使うとお得にANAの飛行機を利用することができます。早割などと上手く使い分けることで今以上に旅行へ出かけやすくなります。今回はANAの株主優待のお得な使い方について紹介します。
ANAを利用する際にお得に使える
ANAをお得に利用する方法は、旅行者や出張者だけでなく、「修行僧」と呼ばれているANAのスーパーフライヤーズになりたい人も知りたい方法です。「修行僧」とは、ANAのマイルやプレミアムポイントを貯めて、ANAのプラチナステータスを獲得し、スーパーフライヤーズになることを目指してANAを頻繁に利用している人達のことです。
ANAをお得に利用するには早割や株主優待割引があります。 早割には「旅割75」や「旅割55」などがあり、早めに旅行や出張の日程が決まっているなら早く航空券を予約することでお得にANAを利用することができます。もう一つのANAをお得に乗る方法が、ANAの株主にとって株主優待を利用した株主優待割引です。
ANA株主優待券の使い方手順とは?
実際にANAの株主優待券の使い方について大まかな流れを説明していきます。今まで株主優待券を使ったことない人やこれから使ってみようと思っている人はぜひ参考にして下さい。ANAの株主優待券の使い方のステップは、とてもシンプルです。株主優待割引運賃で予約して支払期限までに航空券を購入します。
その後、株主優待番号とパスワードを登録したらあとは空港でスキップサービスを利用して搭乗するだけになります。ポイントは、株主優待番号とパスワードを登録するのは航空券を購入した後でいいということです。購入して飛行機に乗る当日までに株主優待券があればいいので、購入してから株主優待券を入手しても大丈夫です。
使い方手順①株主優待割引運賃で予約
では実際に株主優待割引券を利用して航空券の購入方法について紹介していきます。株主優待割引券の利用方法は複雑に思えるかもしれませんが、安心して下さい、意外と簡単に利用できます。株主優待割引を使っての予約には、株主優待割引券が必要です。ただ、予め用意しなくてはならないわけではありません。順を追ってもう少し詳しく説明していきます。
通常と同じ手順で席を予約
航空券の購入に関しては通常の航空券を購入する予約手続きと同じです。株主優待割引運賃の項目から好きな時間帯の飛行機を選び、まずは便を予約します。この時点で株主優待割引券は必要ありません。通常と同じ流れで航空券を予約すればいいので手元に株主優待券がないから予約できないとかまだ株主優待券を持ってないからダメだと思わなくて大丈夫です。
使い方手順②支払期限までに航空券を購入
予約が完了したら次は支払です。支払いは、オンラインで決済しますのでクレジットカード、銀行振込、ネット振込、コンビニ払いとpay-easyが選べます。ANAのクレジットカードがあればマイルもつきますのでお得です。あと、銀行振込は搭乗の4日前に済ませなければなりません。つまり、直前の航空券は買えない可能性があるので注意が必要です。
支払期限は予約から2日!
ANAの国内線は、航空券を予約してからすぐに決済をする必要はありません。航空券を購入後2日以内に決済すれば航空券を購入することができます。さて、航空券を無事予約したら株主優待券をどこで使うか気になります。しかし、この時点でもまだ株主優待券は必要ありません。
使い方手順③株主優待番号とパスワードを登録
航空券を予約して決済をすませるとここで初めて「株主優待番号登録」のボタンが現れます。ここで株主優待券を使うことになります。ただし、ここで必ずしも「株主優待番号登録」を済ませる必要はなく、当日自動チェックイン機でQRコードをかざしてで株主優待番号を登録することも可能です。
しかし、この方法は、当日株主優待券を忘れてしまうと利用できません。予めオンライン上で株主優待番号を登録しておくのが賢明です。また、オンライン上で株主優待番号とパスワードを登録して利用しようとしていた便をキャンセルや払い戻しをしたとしても有効期限内なら使いまわすことができます。
自分で使う事が確定したらスクラッチを削る
株主優待のスクラッチを削る際に注意するべきことがあります。それは、株主優待券のスクラッチを削らなければ株主優待番号がわかりません。しかし、一旦削ってしまうと金券ショップやメルカリなどで売ることができなくなってしまいます。もし、売ろうかなと考えている場合は、スクラッチを削ってはいけません。
使い方手順④スキップサービスで搭乗
スキップサービスとは、予めWEB上で支払い、株主優待番号とパスワードの登録、座席指定が完了しているとチェックインカウンターへ寄らず、直接保安検査所へ直行し、搭乗することができるサービスです。スマホに保存してあるQRコードか印刷した航空券、航空券を購入する際に使ったANAカードを機械にかざすだけで保安検査所と搭乗口を通過できます。
チェックインカウンターに出向く必要が無い
WEB上で座席登録してあれば、預け荷物がなく、機内持ち込みできる荷物であれば、スキップサービスはチェックインカウンターに立ち寄る必要はありません。預け荷物がある場合は、WEB上で座席登録や決済が完了していてもチェックインカウンターで預け荷物をチェックインしなければなりませんのでスキップサービスは利用できないので注意が必要です。
ANA株主優待券は国内線・国際線で使える?
株主優待券を持っていたらお得にANAを利用できます。ところで株主優待券は国内線も国際線もどちらでも使えるのでしょうか?株主優待券の話を見ているとなんでもお得に使えそうに思えてきます。実際のところはどうなのでしょうか?株主優待券が国内線と国際線両方使えるのか、それとも国内線だけなのか、もう少し詳しく紹介していきます。
・ANA株主優待券(国内線)
まず、国内線です。ANAの株主優待券は国内線に利用することができます。株主優待券の割引対象は、満12歳以上であれば問題なく利用できます。ここで疑問なのは12歳未満はどうなのか?ということです。満3歳から11歳までは小児株主優待割引運賃になります。株主優待券は使えますが、株主優待割引運賃ではなく、小児株主優待割引運賃が適用されます。
ただし、株主優待割引は、なんでもかんでも割引などを併用して使うことができるわけではありません。注意しなければいけないのが、他の特別運賃に株主優待割引を適用して利用することができません。つまり、例を挙げると旅割75と株主優待割引を組み合わせて使うことはできません。あくまでも旅割75は旅割75で、株主優待割引は株主優待割引になります。
国内線では半額に!
航空券は出発直前になればなるほど運賃が高くなります。株主優待券を使うと普通運賃の半額で利用できます。しかも、当日であっても株主優待運賃に空きがあれば使うことが可能です。しかも、無料でフライト時間を変更することも可能です。急な出張で直前に出発しなくちゃならない、急な予定があって帰りの便を変更したいなど利用の幅が広がります。
意外と知られていませんが、エアドゥ、スターフライヤー等の他航空会社が運行するフライトであってもANAコードシェア便であるなら株主優待券を使うことが可能です。他社のANAコードシェア便にも株主優待割引を適用することができることでますます使い勝手が良くなります。
往復で使うと安く旅行が出来る
先ほどANAの株主優待券を使った株主優待割引運賃がお得であることを紹介しました。ふと気づいた人もいるかもしれませんが、株主優待割引運賃は旅行でも使うことができます。言い換えると、もし手元に2枚、株主優待券を持っているなら往復の航空運賃をお得に利用することが可能です。
往復航空運賃がお得に利用できるだけではありません。株主優待割引運賃の場合、直前の予約でも普通運賃の半額で購入できるだけでなく、予約キャンセルも出発時刻前までなら取り消し手数料がかかりません。ということは旅行を長く楽しみたいから帰りの飛行機を遅らそうとか出発時間余裕あるから早めようと考えた時に有効利用も可能です。
また仕事で忙しくて時間があまりなく、けど時間が出来たら今旅行に行こうなんて思っても往復運賃は結構かかります。しかし、手元に2枚株主優待券を用意するだけで通常の往復運賃を半額にして利用する事ができます。往復の航空運賃は旅行にかかるコストで結構な比率を占めるため半額にできることは大きなコスト削減につながります。
・ANA株主優待券(国際線)
次に国際線の利用について紹介します。株主優待券を使ってお得に国内線のチケットを手に入れる事ができるのなら、国際線も使えるのではないかと考える人がもちろんいます。しかし、残念ながら株主優待券を国際線で使うことはできません。株主優待割引運賃が設定されているのはあくまでも国内線のみになります。
ただし、株主優待券を使って国際線のチケットをゲットすることはできませんが、ANAグループ優待券の冊子にあるANAハローツアーの優待券を使うことで通常旅行代金の7%ディスカウントを利用する事ができます。このハローツアーには海外旅行も含まれていますので国際線には適用できませんが事実上、海外旅行には適用することができます。
国際線には使えない
ANAの株主優待券を現時点では国際線に使うことは不可能です。これはANAの公式サイトにもよくある質問コーナーに記載されています。しかし、全く不可能かというと以前2002年にANAが創立50周年を記念した際、1,000株以上保有している株主に対して国際線でも割引できる株主優待券を配布した事がありました。
今は、ANAハローツアーの優待券を使って旅行代金から7%ディスカウントが海外旅行を利用する際に適用できる割引です。もしかしたら過去のケースから将来的にANAが創立100年を記念してとか何かイベントで配る可能性はあるかもしれませんが今のところは国際線には使えませんのでご注意下さい。
プレミアムクラスでも使える!
株主優待券はエコノミー席にだけ適用と考えている人が多くいます。しかし、株主優待券を使った株主優待割引運賃が実はプレミアムクラスに適用することも可能です。プレミアムクラスを利用して飛行機に乗るとマイルやプレミアムポイントはエコノミーより高い還元率があるため、修行僧には人気です。
プレミアムクラスでの注意点とは?
プレミアムクラスを株主優待割引運賃で利用することは可能です。ただ、注意点があります。それは、エコノミー席の場合、普通運賃の半額になるのが株主優待割引運賃です。しかし、プレミアムクラスの場合は、株主優待券を使った株主優待割引でも半額にはならないということです。
言い換えるとエコノミー席からプレミアムクラスへアップグレードすることが可能です。当日チェックインカウンターで申し出て空席があれば羽田空港から伊丹空港までなら11,000円プラスすることでプレミアムクラスに乗ることができます。イメージとしては株主優待券を使うとこのアップグレードの金額を2,000円ほど安くする事ができるようなります。
ANA株主優待券の入手方法とは?
ANAの株主優待券を使った株主優待割引運賃がお得であることなどについて説明しました。ANAの株主優待券はお得であることを理解して頂いたことでしょう。ところで根本的な話になりますが、ANAの株主優待券をどのようにして手に入れたいいのか知りたい人が多いことでしょう。
ANAの株主優待券を手に入れるためには、二つの方法があります。ANAの株を買って株主になるか、金券ショップやメルカリ、ヤフオクなどのオークションサイトなどで売られている株主優待券を購入するかです。ただし、メルカリやヤフオクは期限の切れている株主優待券を販売しているケースがありますので期限を確認しなければなりません。
①ANAの株主になる
ANAの株主優待券は、そもそもANAが株主に対して会社へ投資してくれたことに対しての恩返しになります。「投資してくれてありがとうございます。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。」というような意味合いになりますので株主になるのが一番正当な株主優待券をゲットする方法です。
ANAの株価は、1株3,500円〜4,300円くらいを推移していることが多く、100株から購入できるため、ざっくりと35万円〜43万円あればANAの株主になれます。株主になると3月と9月に株主優待を受ける権利日があり、この時までに株を保有していることで株主優待券を受け取る権利があります。
②メルカリ・ヤフオク・金券ショップで購入
もう一つの株主優待券をゲットする方法は、金券ショップ、メリカリやヤフオクなどで購入することです。正当な株主とは違い、いつでも自分のタイミングでネット上か金券ショップから自分の予算内で何枚でも買うことができます。株主優待券だけをゲットするのには一番手っ取り早い方法です。
株主優待割引運賃は、直前まで株主優待番号を登録する必要はありません。言い換えると予め株主優待割引運賃で航空券を抑えておき、ネットや金券ショップで株主優待券を購入して使うことで株主優待割引運賃を問題なく利用できます。修行僧と言われているマイルやプレミアムポイントを貯めいている人の多くはこの方法を使って飛行機に乗っています。
ANA株主優待券のメリットとは?
ANAの株主優待券にはそもそもどんなメリットがあるのか気になるところです。ANAの株主優待券のメリットは、予約のキャンセルが出発時刻直前まで可能、予約した航空券を株主優待券の期間内であれば自由に変更可能、直前の予約でも株主優待割引運賃は普通運賃の半額、搭乗予定の約1年前から株主優待割引運賃で航空券の購入が可能なことです。
①予約便の変更キャンセルが無料
何かの用事が長引いた時や空港に遅れそうになった時は予約を変更できたならと思うことがあります。通常の予約や旅割、早割の予約の場合、直前の予約キャンセルや取り消しは手数料が発生するか払った運賃が戻ってこないかになります。しかし、株主優待券を使った株主優待割引運賃の場合、出発時刻前まで取り消し手数料はかかりません。
②いつでも約半額
通常飛行機の運賃は予約が早ければ早いほどお得になっています。2ヶ月前や3ヶ月前から旅行や出張の計画が立てれて予定通り実行できればお得に飛行機を楽しむことができます。しかし、急な出張や用事、空いた時間を利用してマイルやプレミアムポイントを貯めたい修行僧には、前もって計画的に日程を調整することはかなりハードルが高くなります。
③空席次第で当日でもOK
株主優待券を使おうと考えた時、早めの旅行計画なら旅割の方が運賃の安い時があります。早めに予約できるなら別に株主優待権はいらないのではないかと思うかもしれません。しかし、株主優待券の力を発揮するのは特に直近の飛行機を手配する時です。直近の飛行機の手配は、旅割や早割が適用されていませんので普通運賃が高めです。
株主優待券を使って株主優待割引運賃で直前の飛行機を予約すると普通運賃の半額で利用できるため、使い勝ってはかなりいい割引券になります。飛行機を良く利用するや旅行によく出かける人なら株主優待券が手元に1枚、2枚あるといざという時に有効活用できるので備えておくと安心です。
結局旅割や早割と株主優待割引運賃はどちらがお得?
株主優待券を使って株主優待割引運賃で飛行機を利用することは通常の運賃よりお得であることは理解して頂いたことでしょう。往復で利用するなら往復の航空運賃の大きなコスト削減にもつながります。ただ、最近は航空会社各社が早割や旅割と称してリーズナブルなチケットを用意しています。一体どちらがお得なのでしょうか?
通常であれば株主優待割引運賃を使ってチケットを購入した方がお得です。しかし、前もって旅行や出張の計画を立てれるのであれば早割や旅割がお得なケースもあります。例えば、2ヶ月先に羽田空港から大阪の伊丹空港へ出かけるとしましょう。株主優待割引運賃を利用するとシーズンや時間帯にもよりますが、16,500円で利用できます。
一方、スーパーバリューの早割でチケットを購入すると8,450円になります。これは株主優待割引運賃のほぼ半額に該当します。往復にするとスーパーバリューは約18,000円に対して、株主優待割引運賃の往復費用は、約30,000円になります。これだけ差が出てしまうと早割の方がお得になります。
ただし、直近で予約する場合、先の同区間で比較するとスーパーバリューはないので普通運賃の往復で約49,000円に対して株主優待券を使った株主優待割引運賃の往復は約20,000円になります。結論は、株主優待券の力は直前になるほど威力を発揮するのでスーパーバリューと株主優待割引を賢く利用したら常に往復の旅行費用をうまく抑えることができます。
ANA株主優待券の使い方を理解してお得に使おう!
ANAの株主優待制度は使い方をマスターすればお得にANAを利用することができます。旅行や出張に出かける人だけでなくマイルやプレミアムポイントを貯めたい修行僧も重宝できます。今回紹介した方法を参考に賢くお得にANAでの旅行や出張を楽しく有効利用してみて下さい。