「下記」の意味は?「下記の通り」の使い方や類語も分かりやすく紹介!

「下記」の意味は?「下記の通り」の使い方や類語も分かりやすく紹介!

あらゆる文書の中でよく見られる「下記」や「下記の通り」という言葉の意味や使い方を知っていますか。ビジネスシーンに限らず日常生活で触れる文書等にも登場する「下記」や「下記の通り」の意味や使い方、類語となる言葉の他、英語での表現方法に付いても紹介します。

記事の目次

  1. 1.下記・下記の通りの意味とは?
  2. 2.下記の対義語・下記の通りの類語 
  3. 3.下記の通りの使い方・例文
  4. 4.下記と以下の違い
  5. 5.下記・下記の通りの英語表記
  6. 6.下記は下に記してある文という意味

下記・下記の通りの意味とは?

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紙に書かれた文章でも、ネットに書かれた文章の中でも、「下記」という言葉を目にしたことはありませんか。「かき」と読むこの漢字はどのような意味がある言葉なのでしょうか。又、どのような使い方をするのか等、「下記」という言葉について学んでいきましょう。

下記の意味は下に記してある文

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まずは「下記」という言葉の意味から見ていきましょう。下記とは下に記してある文章や内容、又下に記載していることという意味があります。つまり、何かの文章がありその下に記してある文章を指す時にこの「下記」という言葉を使って誘導できるということです。

下記の通りの意味

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この「下記」という言葉は「下記の通り」という使い方をして使うことがよくあります。下記の通りは、先程紹介した下記の意味と合わせ、読んで字の如く、下に記してある通りにという意味を持ちます。「通り」はその通りと同様の意味で「下記の通り」という言葉では使われています。

下記の対義語・下記の通りの類語 

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下記の意味を学んだところで、次は下記の対義語や下記の通りの類語を紹介します。下記にはどのような対義語が、又下記の通りにはどのような類語があるのでしょうか。まずは下記の対義語から紹介します。下記という漢字に使われている「下」が対義語のポイントとなる部分です。

対義語「上記」の意味

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下がくれば上ということで、下記の対義語は「上記」です。ではこの上記はどのような意味で使われている言葉なのでしょうか。

上記は、上や前に書いてあることという意味があります。言葉のニュアンス的には、先述した内容を示すような言葉といった印象で使われます。先述とはつまり、先に述べていることを示すということです。下記が後のものを示すのに対し、その反対の前に記しているものを表します。

下記や下記の通りという言葉は後程説明しますが、使う際にはある使い方のルールがあります。しかし、上記は使用する際のルールは特にない為、前に記しているものを指し示したい場合には気軽にこの上記を使って読み手の視線を誘導させるようにします。

類語①「下記の件」の意味

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ではここからは下記の類語を紹介しますが、ここで紹介するのは「下記」だけの類語ではなく「下記の通り」の類語です。

まず一つ目の下記の通りの類語は「下記の件」です。下記の通りの「通り」の部分が「件」に変わっただけで意味や使い方に違いがない類語と言えます。その為、文中にどちらを使用しても構いません。ちなみに「件」という漢字はある事柄や物事という意味がある言葉です。

つまり、下記の件と記せば下に記された事柄に目を向けるようにといったように下記の通りと同じように読み手を誘導することができます。言葉としても大きな違いがなく、使い方も同じな為、下記の通りも下記の件もどちらの言葉も覚えておくようにしましょう。

類語②「下記により」の意味

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二つ目の下記の通りの類語は、「下記により」という言葉で、「通り」の部分が今度は「より」に変化した類語です。

下記によりとは、下に記した主に日時や場所等を知らせる際に使われる言葉です。使い方としては下記の通りと同じです。「より」という言葉には、時間や場所、位置、方向、そして場所の起点ていう意味があります。そうした「より」の意味から主に日時や場所を記す際に使われます。

使われるシチュエーションは下記の通りよりは少し狭いですが、使い方の違いは特になく、下記の通りで下記によりで記すような日時や場所を記しても問題はありません。ちょっとした言葉のニュアンス等を覚えておき、それぞれを文章の中で使ってみましょう。

類語③「左記の通り」の意味

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三つ目の下記の通りにの類語は、「左記の通り」です。下記は下、左記は左に記したものを表します。方向の違いのみで使い方は同じ類語です。但し、使う場面に違いがあり、下記は文章が横書きの際に使われる言葉であり、左記は文章が縦書きの際に左に記した通りにという形で使われます。

下記の通りの使い方・例文

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ではここからは「下記」の使い方を例文を使いながら具体的に見ていきましょう。ここでは「下記」そのものよりも「下記の通り」と使用する際の使い方を主に紹介します。又、「下記」を使う際のルールについても併せて紹介する為、ビジネスシーン等で役立てて下さい。

例文①

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まず初めに「下記の通り」を使う際のルールを見ていきましょう。先程少し説明した通り、「下記」を使う際にはルールがあります。

それが「記書き」というルールで、「下記の通り」を使って文章を作る際に「記」と「以上」という言葉もセットで使わなければならないというものです。下記の内容を確認してもらう為に「下記の通り」と誘導した後、「記」という字を書き、その後に下記の通りで示す内容を記します。

内容を書き記したら、最後に「以上」という言葉を加えて締めます。この時、下記の通りで記す内容は箇条書きで書くのが基本です。このような文章を記し方はビジネスシーンでは大変よく登場します。又、学校からの案内等、日常的に接するものにもよく記されている為、見てみましょう。

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主にビジネスシーンでよく使われるこの「記書き」をする際の「記」や「以上」は次のような形で記すようにしましょう。

まず、「下記の通り」との文言が加わった文章の次には改行を入れます。改行を入れた後に「記」を行の中央に記します。その後に下記の通りで記したい内容を記入し、最後「以上」を入れる時は、右寄せにし「以上」の右横を1文字分開けます。これで「記書き」の完成です。

ビジネスメールで下記の通りを使って記書きしたい場合は、「記」を書かずに下記の通りで示す箇条書きの前後に点線等を入れ区切りを付けても構いません。ビジネスシーンでよくこの「記書き」が使われるのは、記書きをすることで文書全体が簡略化されとても見やすい文章になるからです。

例文②

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ではここからは実際に文章の中に「下記の通り」を入れる際の前後の文章を例を紹介しながら紹介していきます。

まずは、社内や取引相手、又は日常生活では学校から保護者に宛てて、何かしらのお知らせをしたい場合の「下記の通り」の使い方を紹介します。こういった場合は「下記の通りにお知らせいたします」と記載し、下記にどのようなお知らせがあるのかを記します。

例えば、社員に宛てて機材のメンテナンス時期のお知らせや、休業日などを知らせる際、取引相手には担当部署のフロア変更のお知らせ、学校から保護者宛てにでは、運動会や参観日の日程の案内等、「下記の通りにお知らせいたします」であらゆるお知らせを伝えることができます。

例文③

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次に紹介する「下記の通り」の使い方は、相手から受けた質問等に対して、回答する際に使われる文章です。

この場合は「下記の通り回答いたします」とし、この文章の後に回答内容を記すようにします。「下記の通り」という言葉は周りへ何かを案内、お知らせする際の言葉のイメージがありますが、このように質問の返答文を作成する際にも活用すれば、スッキリと簡潔な回答を提供できます。

例えば、社内や取引相手等から回ってきたアンケートに対し返答をする際や、顧客やクライアント等からの問い合わせに対し返答をする際等に使用できます。日常生活の中ではここまできっちりと何かの回答を述べることはないかもしれませんが、ビジネスシーンでは重宝できます。

例文④

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次に紹介する「下記の通り」の使い方は、「下記の通り」と「詳細」という言葉を使った例文です。

下記の通りで実際に下記に記されることは、相手に知らせたいことの詳細です。「詳細」とはこの漢字の通り、詳しく細かいという意味があります。つまり、前文で記した内容を更に細かく解説、案内したものが「下記の通り」以降では記されるということです。

文章の中ではよく「詳細については下記の通りです」等といったように「詳細」と合わせて使われ、下記の詳細に目を向けてもらえるように誘導します。この他にも「詳細に関しては下記をご参照ください」等といった例文でも同じです。これは紙の文書でもメールでも使える使い方です。

「下記」は書き言葉

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「下記」という言葉は基本的には書き言葉です。その為、会話の中で使われる際にも手元には何かしらの資料があります。何もなしで「下記の通りで」等ということはありません。プレゼンをする際や、何かを説明をする際に資料と共にその内容を確認してもらう場面で発言の中でも使われます。

下記と以下の違い

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「下記」は下に記しているものを表す際に使われる言葉だと説明してきました。では同じように「下」という漢字を使う「以下」とは同じ言葉として使っても良いのでしょうか。実はこの2つは使い方の面でそれぞれ違いがあります。2つの言葉の使い方の違いについて見てみましょう。

以下は下の範囲という意味

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まず「以下」とは、あるものの数量や程度を比較する際に対象となるそれを含む下の範囲、又それよりも後に述べることという意味があります。この意味を見ると「下記」と「以下」は言葉の意味としては類語であると言えます。では、使い方の違いについて見ていきましょう。

下記と以下の使い方の違い

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下記と以下は意味はとても似ていると言うことは分かりました。では、2つの言葉の違いとなる使い方の面について見てみましょう。

まず、下記を使う場面は紙1枚で済むような短い文書や短いメール文の際に使います。反対に以下は何枚にも及ぶ長い文章が記された書類や長文のメールの際に使います。これが下記と以下という2つの言葉の大きな違いです。簡単なお知らせ程度であれば「下記」、「下記の通り」を使います。

又、以下を使う際は下記のようなルールは特にありません。その為、記書きをする為の「記」や「以上」を書く必要もなく、「以下の通りに〜」と文章を書いたそのまま改行をすることなく詳細な説明を記載することができます。作成する文書によって使い分けられるようにしましょう。

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下記・下記の通りの英語表記

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では最後に「下記」、「下記の通り」の英語表現について紹介します。下記と下記の通りはビジネスシーンでよく使われています。もし、海外のクライアントや取引先に何かの案内や連絡事項を伝える場面があった場合、下記と下記の通りの英語表現を知っておくと便利です。

下記の英語表現

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まずは「下記」の英語表現から見てみましょう。下記を英語で表現する際は次の2つの英語が適当と言えます。

下記を英語で表現すると、「following」と「below」という英語の単語になります。まず「following」という英語は、下記や次のという意味があります。又、以下のという意味も持ち合わせています。日本語としての意味は下記も以下も同じである為、英語も同じになってしまいます。

「below」という英語にも、「following」と同じく下記や以下という意味があります。その他にも「below」には未満という意味もあります。日本語の場合では以下と未満は示される範囲に違いがある為、「below」を使用する際には少し注意が必要と言えるでしょう。

下記の通りの英語表現

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次に「下記の通り」を英語で表現してみましょう。下記の通りを表す際には次のような表現を使います。

下記の通りを英語にすると、「as follows」、「as below」となります。「below」は先程紹介した英語と同じです。「follows」は先程の「following」と元々の英単語は同じ「follow」で、「follow」の現在分詞が「following」であり、三人称単数形が「follows」です。

使い方の例を示すと、「Today's attendants are as follows.」とすれば「本日の出席者は下記の通りです」と言う文章ができます。「The details are as below.」とすれば「詳細は下記の通りです」という日本語でもよく使われる下記の通りを使った文章表現も作ることができます。

下記を使ったその他の英語表現

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今紹介したもの以外にも下記を使った英語表現がいくつかあります。先程紹介したものと併せて覚えておきましょう。

まずは、下記の通りと似た「下記のように」と述べたい場合は、「Like the following」とします。「like」は好む等の意味以外に〜のようなという意味があります。「Like the following」と記載した後に日本語での文章と同じように伝えたい詳細な内容を記します。

次に、「下記の内容」と述べたい場合は、「The following contents」とします。こちらの表現は、古くなってしまった内容を新しい内容に変更する際等に使用します。変更内容を記す際は、変更した箇所に線を引いたり、文字の色を変更したりする等すると丁寧です。

下記は下に記してある文という意味

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ビジネスシーンに限らずあらゆる文書でよく使われる「下記」という言葉は、下に記してある文という意味があり、「下記の通り」とすると、下に記してある通りにという意味の言葉となります。下記の通りを使う際には「記書き」というルールもある為、しっかり理解しておきましょう。

sadah
ライター

sadah

エレクトーンやピアノを演奏する音楽大好き人です!たまに弾き語りもやります。聴くのが好きなのはロック、演奏するのはディズニーや映画・ドラマ音楽などを中心にいろいろ演奏します♫演奏をして音楽を届けるように、様々な楽しい記事をお届けできるように頑張ります!

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