「貴院」の意味は?正しい使い方や「御院」との使い分け方もチェック!

「貴院」の意味は?正しい使い方や「御院」との使い分け方もチェック!

「貴院」の意味は知っていても、どのような形で使うことが適切か、ご存じでない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、今回は「貴院」の意味や特徴、使い方や注意点をお伝えしていきます。また「貴院」と「御院」の使い分け方もご紹介していきます。

記事の目次

  1. 1.「貴院」の意味とは?
  2. 2.「貴院」の由来
  3. 3.「貴院」の特徴
  4. 4.「貴院」と「御院」の使い分け方
  5. 5.「貴院」の使い方
  6. 6.「貴院」の注意点
  7. 7.「貴院」は「相手の病院」という意味

「貴院」の意味とは?

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手紙や書類を書くにあたって、「貴社」という敬称を使う場面がありますが、「貴院」という言葉は聞いたことがない方も多いのではないでしょうか。読み方ですが「貴院」とは「きいん」と呼び、「相手の病院や寺院」のことを表した敬意を示した言葉になります。

そして「敬称」という言葉を聞いたことがない方の為に、簡単にご説明します。「敬称」とは「敬意を表したもので、相手や相手の事物に対して向けた表現」を意味しています。よく一般企業に対して使われている「貴社」がありますが、相手の会社に対し敬意を示した表現です。

というわけで今回は「貴院」の意味だけでなく、特徴や使い方、「貴院」の注意点などをお伝えしていきます。「御院」の読み方と使い分けも説明しますので、参考にしてみてください。

「貴院」の由来

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「貴院」の意味をお伝えしましたが、ここからは「貴院」の由来をご紹介していきます。「貴院」という漢字の意味を見ていきましょう。「貴」は「相手(あなた)」を意味しており、「院」は「病院や寺院」を意味しています。なので「相手の病院」という意味になるのです。

基本的に病院を相手にした敬称で使われており、仕事上だけではなくお世話になっている病院に手紙を送る際に使われる言葉です。寺院も意味しますが、伝える時に混同して分かりにくくなる為、寺院は「貴寺」という言葉で表すとよいでしょう。読み方は「きじ」と読みます。

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また、元々「相手の会社」を口頭で「貴社」と呼んでいましたが、「きしゃ」という言葉が多く存在し、相手に意味が伝わりづらいということで「御社」と言うようになったそうです。

そこから口頭で伝える時は「御」を付けるようになりました。それによって、「相手の病院」に対する敬称も「御」が付き、「御院」を使うようになったのです。

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「貴院」の特徴

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「貴院」の意味をお伝えしましたが、「御院」との使い分けをする為にも「貴院」の特徴を理解する必要があります。「貴院」を使うシチュエーションや使い方を理解すれば「御院」との使い分けも簡単にできます。使い分けができると仕事や私生活でも役立てます。

その特徴を理解する為のポイントとして、「貴院は書き言葉」ということと、「病院に使う敬称」だということを頭に入れておきましょう。ではここからは「貴院は書き言葉」という部分と「貴院は病院に使う敬称」の部分を説明していきます。

「貴院」は書き言葉

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「貴院」の特徴ですが、「書き言葉」であるということです。基本的に会話で「貴院」を使うことはありません。使うシチュエーションとしましては、メールや手紙、ビジネスで相手に文書を宛てる時などです。なので「貴院」という言葉を使う際は文語として使用しましょう。

「貴院」を文章で使う理由は、「貴院」の由来の説明にもあったように、話し言葉で使うと相手に伝わりにくい部分があり、文字で伝える場合であれば問題ないからです。

「病院」に使う敬称

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続いての「貴院」という言葉の特徴ですが、一般的に「病院」に対して使う敬称です。先程もお伝えしましたが、企業などの場合は「貴社」と表現します。また「市役所」や「区役所」など役所が相手の場合は「貴所(きしょ)」という読み方で表します。

他にも、商店などの店舗は「貴店(きてん)」という読み方の言葉になり、銀行は「貴行(きこう)」、施設が相手なら「貴施設(きしせつ)」という読み方になるのです。ちなみに、病院ではなく、クリニックや診療所が相手の場合も「貴院」になるのか気になります。

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クリニックは「貴クリニック」と表現でき、診療所も「貴診療所(きしんりょうじょ)」の読み方で表すことができます。しかし、相手によっては分かりにくいと感じる場合があります。

その時は、「貴クリニック」、「貴診療所」の代わりに、上記でお伝えした「貴施設(きしせつ)」を使っても問題ありません。相手に伝わりやすい表現を使いましょう。

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「貴院」と「御院」の使い分け方

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「貴院」という敬称の、意味や特徴をお伝えしていますが、「御院」という言葉も気になるところです。読み方ですが「御院」は「おんいん」と呼び、話し言葉の敬称になります。「相手の病院」を指し示す意味で、口頭で伝える時に「御院」という敬称を使うことができます。

「御院」を使う際の注意点

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「御院」を使う際の注意点があります。結論から申し上げますと「文章では使わない」ということです。先程もお伝えしましたが、「御院」は話す時に使う言葉であって、文章に書く時は使えません。文章の場合は「貴院」という敬称を使うようにしましょう。

「貴院」の使い方

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「貴院」と「御院」の使い分けについてお伝えしましたが、二つの意味を理解したところで、「貴院」の使い方についてご紹介していきます。「貴院」を使うシチュエーションは手紙やメール、ビジネスにおける文章になります。文章の内容は「かしこまった」ものに使われます。

なので、「貴院」を使う際は正しい表現であることが前提として挙げられます。特に手紙での挨拶文で間違った使い方をしてしまうと、恥ずかしい思いをしてしまうかもしれません。そうならない為にも、「貴院」の正しい使い方を理解しましょう。

例文①

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「貴院」を使った例文をご紹介していきます。「様々な設備が整っており、貴院は難しい症状にも対応できると感じました」という使い方ができます。この例文から、相手の病院を訪問して良い印象を持たれていることが伺えます。その感想をメールや手紙で相手に伝えています。

例文②

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続いての「貴院」を使った例文ですが、「貴院の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます」という使い方ができます。時候の挨拶文としてよく使われる文章です。「ご清祥」とは「相手の幸福や健康を、祝い喜ぶ表現」になります。

なので一般的には「ご清祥」は「個人」に宛てたものとして使われますが組織に宛てた文章でも使って構わないと言えるでしょう。また「ご清栄(ごせいえい)」という読み方の言葉もあります。意味は「ご清祥」と少し違います。

「ご清栄」は「相手の繁栄や健康」などを願う時に使う言葉です。ビジネスシーンでも使われる言葉ですが、個人に使っても問題ありません。

例文③

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次の例文も挨拶文ですが、季節によって挨拶文が変わります。「気温差のある季節ですが、貴院の皆様におかれましてはお元気でご活躍のことと存じます」という使いです。季節で言ったらもうすぐ春になるという頃で、寒暖差がある時期に手紙を書いていることが想像できます。

シチュエーションとしましては、病院でお世話になった元患者さんがお礼の手紙を送る際に「貴院」を使っていることが分かります。病院を訪れた場合であれば「御院」になります。

例文④

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「貴院」を使った例文ですが、履歴書にも使うことができます。「貴院を志望した動機は、スタッフの患者様に対する心遣いが素晴らしいと思い、私自身もそのような姿勢で患者様に接することを心がけているからです」という「貴院」の使い方ができます。

履歴書の志望動機の欄にそちらの病院で働きたい理由を文章で挙げているわけですが、この時に「貴院」を使うことができます。面接で答える際は「貴院」ではなく「御院」になります。

「貴院」の注意点

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「貴院」の使い方をお伝えしましたが、ここからは「貴院」を使う際の注意点をお伝えします。「貴院」は相手に宛てたものとして表現する敬称ですが、そもそも「宛名」を書く時の注意点を知らないという方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、「宛名を書く時の注意点」からお伝えしていきます。その後に、気になるポイントとして「貴院」に「様」は付けてもいいのかという部分を解説しますので、参考にしてみてください。

「宛名」を書く時の注意点

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まず「貴院」以外で、注意したいポイントが「宛名」を書く時の敬称です。個人に宛てた場合「○○様」という敬称を使いますが、相手の役職も書く場合、「○○院長様」という書き方は適切ではありません。これは二重敬語になってしまいますので気を付けましょう。

もし、「院長」を付けるなら「院長○○様」という、「役職」の後に「相手の名前」を付ける表現が正しいと言えます。他にも病院の先生を「先生様」と表すのは正しくないので注意です。

「貴院様」という表現は正しい?

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役職に「様」を付けるのは正しくない表現だとお伝えしましたが、「貴院」に付けるのも不適切なので、注意が必要です。「貴院様」も「先生様」同様、二重敬語になってしまいます。なので「貴院」だけで問題ありません。そして、「御院」も同様です。

「貴院」は書く際に使いますが、使い分けとして「御院」は口頭で表現するわけですが、会話で相手に「御院様」と言ってしまわないように気を付けましょう。

「貴院」は「相手の病院」という意味

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「貴院」という言葉の意味は「相手が病院である時の敬称」です。そして、「貴院」は書き言葉だということをお伝えしました。そして、「御院」は口頭で伝える敬称ですが、そこから「貴院」と「御院」の使い分けが理解しやすくなったのではないでしょうか。

また「貴院」の使い方も「文章」という限定されたものになるので、気を付けるポイントを押さえれば、問題なく使える敬称だということが分かります。ビジネスなどでも使える言葉なので、使い分けと読み方に気を付けて使ってみてください。

すなどりねこ
ライター

すなどりねこ

こんにちは。ふつつかものですが、宜しくお願い致します。

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