「煽る」とはどういう意味?使い方の例文や類語をまとめて紹介!

「煽る」とはどういう意味?使い方の例文や類語をまとめて紹介!

煽り運転やネットで聞く「煽る」という言葉の意味をご存じでしょうか?実はケンカや暴力的なシーンに使われる言葉だったのですが、近年違う意味を帯びるようになってきました。そこでこの記事ではそんな「煽る」の使い方の例文や類語をまとめてご紹介します。

記事の目次

  1. 1.「煽る」の意味とは?
  2. 2.「煽る」の類語
  3. 3.「煽る」の使い方・例文
  4. 4.「煽る」と「挑発」の違い
  5. 5.「煽る」を使う際の注意点
  6. 6.「煽る」の由来・歴史
  7. 7.「煽る」の英語表記
  8. 8.「煽る」は扇動するという意味

「煽る」の意味とは?

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ネット上や煽り運転といった言葉で聞く「煽る」の具体的な意味をご存じでしょうか?もしかしたら何かと悪い場面で聞くことが多いため、「煽る」自体が悪い言葉なのかどうか気になる人もいるかもしれません。

ずばり「煽る」には「扇動する」や「風を起こして火を強める」といった意味合いがあります。元々は後者の「風を起こして火を強める」という意味の言葉だったのですが、近年では主に「扇動する」の言葉として使われています。

次の項目からは実際に「煽る」の意味である「扇動する」と「風を起こして火を強める」を詳しく見ていきます。もしも「煽る」がもともとどういった意味合いだったのか気になる人はぜひ参考にしてみてください。

「扇動する」という意味

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やはりネットや掲示板で使われる「煽る」の意味はこちらの「扇動する」となっています。そもそもは他人をそそのかしたりすることによって、何かをさせようとする心理が働くことの状態を指していました。

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今ではさらに怒りを込めた誹謗中傷をするような行為の事を意味していることもあるので、もしかしたら比較的「挑発」に近いかもしれません。ずばりネット上で使われている「煽る」は「相手の神経を逆撫でする」といった意味となっています。

ここ最近問題になっている煽り運転もまさしくこういった心理でやっている人もいるので、だんだんと「煽る」の意味が変わってきました。次の項目では「煽る」の元々の意味をご紹介します。

「風を起こして火を強める」という意味

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「煽る」にはもう一つ「風を起こして火を強める」といった意味があるわけですが、元々はこういった意味を持つ言葉として使われていました。「煽る」を分解してみると分かるのですが、「火」と「扇」が使われています。

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つまり「扇」を使って「火」を起こす状況から、「風を起こして火を強める」といった意味が生まれたと言っても過言ではありません。「煽る」は近年では悪い場面で使われることの多い言葉ですが、実はこういったシンプルな意味も持っているのです。

「煽る」にはさらにたくさんの意味があるのですが、ずばり「扇動する」と「「風を起こして火を強める」の2種類に分かれます。次の項目ではそんな「扇動する」の類語も紹介していくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

「煽る」の類語

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この項目からは様々な意味合いを持っている「煽る」の類語をご紹介します。そもそも「煽る」は「あおる」という読み方をする言葉となっていて、もしかしたら似ている感じである「罵る」と間違える人もいるかもしれません。

そんな「煽る」には「おちょくる」や「掻き立てる」、「焚きつける」といった3つの類語が存在します。どれも別々の意味を持っている言葉ですが、根底にある心理は似通っているので、一緒に覚えておくと便利です。

ここ最近では何かとネット上で怒りを催すような発言をするような人がいますが、まさしくこれから紹介する類語の心理で発言していることがあります。もしもこういった類語が気になる人は、合わせて覚えてみてください。

類語①「おちょくる」の意味

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まず紹介していきたい「煽る」の類語は「おちょくる」となります。実は「煽る」には「人をからかって、行動を促進させる」といった意味も持っているので、こういった「おちょくる」と類語と言えるのです。

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ずばり「おちょくる」は「からかう」という意味の言葉のなのですが、比較的「煽る」よりも面白半分の心理が働いています。しかし、「煽る」と同様に馬鹿にしている心理も働いているので、相手を怒らせるような言葉でもあります。

「煽る」の方が相手をそそのかしたりして、相手を行動させようとする心理が働いているので、あまり面白半分といった感情はないかもしれません。人間の根底にある心理が少し違うだけで、「おちょくる」は「煽る」の類語となっています。

類語②「掻き立てる」の意味

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「煽る」には「扇動する」といった意味を持っているわけですが、まさしく似通った心理の言葉として「掻き立てる」があります。数ある類語の中でも一番「掻き立てる」が使われるので、もしかしたら見かけたことのある人もいるかもしれません。

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ずばり「掻き立てる」には「相手の行動を駆り立てたり、扇動する」といった意味が含まれています。まさしく「煽る」とほぼほぼ同じ意味を持っているので、様々な場面で言い換えられていることの多い言葉となっています。

しかし、根底にある心理としては「奮い立たせる」といったものがあるので、怒りを扇動するような「煽る」とはちょっと違います。しっかりと状況に応じて、「煽る」と「掻き立てる」を使っていきましょう。

類語③「焚きつける」の意味

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最後に紹介したい「煽る」の類語は「焚きつける」となります。これまで紹介してきた類語の中でも一番「煽る」に近い意味を持っていて、ずばり「攻撃したり、刺激したり、相手にからかうような態度をとることによって、行動をさせる」意味を持っています。

まさしく「焚きつける」は「煽る」の類語と言っても過言ではないのですが、実は「気を引く」といった意味もあります。つまり「相手を怒らせるように扇動する」と言いたいときは比較的「煽る」の方が使われるわけです。

基本的に近年ネットでこういった心理を表すときは「煽る」が使われています。もしかしたらこういった類語は覚えていると後々役立つかもしれないので、ぜひ合わせて覚えておいてください。

「煽る」の使い方・例文

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この項目からは「煽る」の使い方を例文を使って紹介していきます。基本的にネットでは相手を馬鹿にしたり、否定的なことを言う時に「煽る」は使われています。しかし、「煽る」のもともとの意味を知ることも大切です。

そこでネット上で使われるような意味やもともと使われていた「煽る」を分けて説明していきます。どれも今でも使える例文となっているので、もしかしたら日常生活の中でも使えるかもしれません。

「煽る」は何かとマイナスイメージを持たれがちですが、実はいい意味を持っているのをご存じでしたか?「煽る」のプラスイメージの例文も合わせて紹介してくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

例文①

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近年では「煽る」は人を馬鹿にするような心理の事を指す言葉として使われていますが、「彼はいつも煽ってくる」といった使い方をされます。やはりネット上ではこういった意味として使われることが多く、いい意味ではないかもしれません。

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実は「煽る」行為は不特定の対象に対して唐突に行う人もいます。ネット上でただ発言しただけなのに煽られてしまった人は、運悪くそういったイライラやストレスをぶつける対象として選ばれてしまったという事です。

もしもネット上で煽られてしまった時の対処法などもしっかりとあります。もしもいつも煽ってくるような人がいれば、しっかりとした機関に相談することも大切です。

例文②

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上記ではネットでよく使われる「煽る」の使い方を例文を使って紹介しましたが、次は「煽り耐性をつける」といった例文について説明していきます。やはり何かと煽ってくるような人はいるわけですが、そんな人を無視するような心理の事を指します。

自分に向かってきた煽りに対して過剰反応するのではなく、あえて流すといった行動の事を「煽り耐性をつける」と言います。やはり無意味に煽ろうとする人はいるので、このような心理で受け流すことも大切かもしれません。

逆に「煽られてむきになる」といった例文も紹介するのですが、この「煽り耐性をつける」とは真反対の意味となります。まさしく煽られて過剰反応するといった心理の事を指しています。

例文③

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ここまで基本的にネットで使われるような「煽る」の使い方を紹介してきました。次は「うちわで煽って、火を強くしよう」という例文を取り上げるのですが、こちらは本来の「煽る」の使い方をしています。

この使い方には人を馬鹿にするような心理は全くなく、ただ純粋に風を起こそうという行動を指しているのです。「煽る」は何かと悪いイメージを抱かれている言葉ですが、しっかりとした使い方をすればプラスイメージにもなります。

やはり「煽る」という漢字の成り立ちは「火」と「扇」が合わさったものとなっているので、こちらが本来の意味なのです。もちろんネット上で使われる使い方と一緒に覚えておくと便利かもしれません。

例文④

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最後に紹介したい「煽る」の使い方は「射幸心を煽る」となります。比較的難しい使い方をする言葉となっているのでわかりづらいかもしれませんが、ずばり「幸運を得たい」という感情の事を指しています。

しばしば「他人よりも幸せでいたい」という気持ちも含まれているのですが、ここ最近ではソシャゲに課金することも「射幸心を煽る」と言います。つまり「煽る」は時代を経て、だんだんと意味合いが変遷してきたと言うことになります。

ここまで様々な「煽る」の使い方を紹介してきましたが、やはり一番使われているのは人を馬鹿にするようなネット上での使い方です。もしも気になる人は合わせて別の意味も覚えてみてください。

「煽る」と「挑発」の違い

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ここまで「煽る」について様々な情報を説明してきましたが、何かと混同されがちな「挑発」の意味をご存じでしょうか?実は「煽る」対象と「挑発」する対象に違いがあるので、合わせて紹介していきます。

ずばり「煽る」対象は第三者や全くの部外者となっていて、「挑発」の対象は早退する立場の人間となっています。つまり「挑発」するような相手はスポーツ界で言うようなライバルに対して使うという事です。

さらに「挑発」は「火をつける」という意味もあるので、「風を起こして火を強める」という意味の「煽る」とは別の意味を持っているのです。次の項目で詳しく説明していくので、気になる人はチェックしてみてください。

「挑発」は「相手を刺激する」という意味

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「挑発」はずばり「相手を刺激する」という意味を持っている言葉です。相手の怒りを掻き立てることによって闘争心を出そうとする行動の事を指していて、近年では主にスポーツ界で使われる言葉となっています。

もちろん日常生活の中でも使える言葉なのですが、やはり相手を怒らせるような「挑発」はあまりおすすめできません。しかし、スポーツ界ではしっかりと「挑発」はパフォーマンスの一種として認められています。

このように「挑発」と「煽る」には明確な違いがあります。何かと一緒に意味を持っていると思われがちですが、しっかりと意味を覚えておくことによって正しい使いかをすることができます。

「煽る」を使う際の注意点

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ここまで「煽る」について説明してきましたが、実は「煽る」という言葉を使う時に注意すべきことがあるのをご存知でしたか?やはり「煽る」行動をするような人は何かと不満を抱えているわけですが、ここで「煽る」を誤解する人がいます。

ずばり「煽る」は「扇動する」や「風を起こして、火を強める」と意味があるわけですが、「不満を持つ」という意味は持っていません。中にはこういった意味で「煽る」を使っている人もいるので、しっかりと区別していく必要があります。

さらにここ最近ネットでは何かと間違って使われている言葉があるので、「煽る」だけでなく、他の言葉も気をつけて覚えていきましょう。

「不満を持つ」という意味では使えない

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上記でも軽く触れましたが、「煽る」は「不満を持つ」という意味では使えません。「不満を持つ」状態は「満たされない気持ちを持つ」と言い換えることもでき、「煽る」のはその先の行動を指すわけです。

ネット上で人を「煽る」ような人は何かと生活や周りのことに不満を抱えていて、不特定の他人に対して「煽る」人がほとんどです。やはり不満を抱いたうえで行動しているので、純粋に「不満を持つ」という言葉ではないと分かるのではないでしょうか?

「煽る」の由来・歴史

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この項目では「煽る」の由来や歴史について説明していきます。ここまで説明してきたように「煽る」は時代とともに変遷してきたことがわかるかもしれませんが、わかりやくまとめていきます。

ずばり「煽る」の由来は漢字を分解すればわかるのですが、「火」と「扇」に由来します。これまで紹介してきたように「風を起こして、火を強める」といったもともとの意味はここから由来しているというわけです。

さらに近年意味を帯びてきたネット上で使われる「煽る」についても説明していきます。どうして「煽る」にだんだんとマイナスイメージがついてきたのか紹介していくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

由来

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どのような日本語も比較的古語から由来しているわけですが、「煽る」は古語の「あふぐ」から由来しています。「あふぐ」は「上を向く」や「一息で飲む」といった意味を持っているため、今の「煽る」とは意味が違っています。

だんだんと時代が進むとともに形を変えていき、「あおる」になっていきます。やはり基本的には「風を起こして、火を強める」や「風が物を吹き動かす」といった一般的な意味を持っている言葉として使われていました。

もちろん今ではほとんど使われていないので、ネット上で使う時は相手を馬鹿にする意味合いで使われています。次の項目ではそんな現代で変遷した「煽る」の歴史をご紹介します。

歴史

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「煽る」はもともと「風を起こして、火を強める」といった意味を持っている言葉でしたが、転じて「扇動する」という意味も持っています。ここ最近では悪意を持って「煽る」という言葉を使っている人もいますが、どこから来たかご存知ですか?

ずばりネットの掲示板で使われるようになって、だんだんと人を馬鹿にするような意味を帯びてきました。ここ最近では煽り運転やSNSの煽りなどで使われることもあるので、比較的身近になってきた言葉かもしれません。

やはり「煽る」という行為は相手を傷つけることでもあるので、もしも不安なことがあっても相手を煽ってはいけません。次の項目では「煽る」の英語表記を紹介していくので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

「煽る」の英語表記

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「煽る」には「風を起こして、火を強める」と「扇動する」といった意味を持っているわけですが、しっかりと対応する英語があります。もしも英語を話したいと思っている人は合わせて覚えておくといいかもしれません。

「stir up」や「fan」、「agitate」、「flap」といった「煽る」の英語表記をご紹介します。それぞれしっかりと「煽る」の英語ではあるのですが、上記でも触れたように細かい意味が変わってきます。

英語表記だけでなく、しっかりと例文も紹介していくのでより分かりやすいかもしれません。せっかくなら「煽る」の英語表記を使えるようになってみてください。

「stir up」の意味

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まず紹介していきたい「煽る」の英語表記は「Stirup」となります。ずばり「stir up trouble」といった使い方をされることが多く、「もめごとを引き起こす」といった意味を持っています。

やはり「煽る」には「扇動する」といった意味を持っているので、人の行動を引き起こさせるような「stir up」はよく使われます。ネット上で使われる「煽る」とは違った意味合いとなっているので、ネットで使う時は気をつけてください。

さらに「stir up」には「挑発」という意味も持っているので、しっかりと状況に合わせて使い分けていくことが大切となります。

「fan」の意味

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次に紹介したい「煽る」の英語表記は「fan」となります。ここ最近では「ファンを煽る」といった使い方もされていますが、英語で「fan」は「うちわ」や「扇風機」といった意味を持っています。

ずばり「He fanned his leg with a book」といった使い方ができ、「足を本で扇いだ」という意味になります。やはり「煽る」には「風を起こして、火を強める」という意味もあるので、純粋に扇ぐという「fan」も使えるのです。

さらに「fan the flame」という英語の慣用表現があるのですが、とりわけ「扇動する」といった意味もっているので、合わせて覚えてみてください。

「agitate」の意味

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次に紹介したい「煽る」の英語表記は「agitate」となります。こちらの「agitate」は他の英語と違って攻撃的な意味を持っていて、「煽る」や「かき乱す」に加えて「いらいらする」という意味を持っている英語です。

とりわけ「煽る」に近い例文としては「to be able to agitate」といった使い方ができます。こちらは「煽ることができる」と訳すことができ、やはり「煽る」の英語表記であることがわかります。

しかし、「agitate」という英語には「動揺させる」という意味もあるので、しっかりと使い分けていかないといけません。

「flap」の意味

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最後に紹介したい「煽る」の英語表記は「flap」となります。やはりこちらは「風を起こして、火を強める」の方の意味に対応している英語となっていて、「羽ばたく」た「扇ぐ」といった意味を持っています。

とりわけ「flap out a candle」という使い方ができ、「キャンドルを扇いで消す」と訳すことができます。日本語では何かと「煽る」はマイナスイメージですが、英語ではほとんど「煽る」はこういった意味で使われています。

ここまで様々な「煽る」の英語表記を紹介してきましたが、もしも覚えることができれば日常会話の中で使ってみてください。

「煽る」は扇動するという意味

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この記事では煽り運転やネットで聞く「煽る」の意味や使い方を紹介してきました。やはりネット上ではマイナスイメージを持たれているものの、「扇動する」や「風を起こして、火を強める」という意味を持っています。

さらにこういった意味だけでなく、「煽る」の例文や英語表記も紹介してきたので、ぜひ合わせて覚えてみてください。

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ライター

aliceusa

ファッションやグルメ、ゲームなど様々なジャンルに興味を持っています。最新のトレンドに追いつけるように、日ごろからSNSなどをチェックしています。こういった知識を生かして、タメになるような楽しい記事を書いていきます!

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