「精進してまいります」の意味と使い方を例文付きで紹介！目上の人には使える？

「精進してまいります」とはどんな意味の言葉なのでしょうか。「精進してまいります」の言葉の意味や使い方を例文付きで紹介します。例文では履歴書などへの「精進してまいります」の使い方について紹介します。

また「精進してまいります」の類語や「精進してまいります」は目上の人にも使える言葉なのかについても紹介していきます。「精進してまいります」の意味や使い方などについて知りたい方は参考にしてみてください。

「精進してまいります」の「精進」は「しょうじん」と読みます。「精進してまいります」は、「なにかひとつのことに集中して余計なことは考えずに一生懸命に努力して進むこと」を意味している言葉になります。

「精進してまいります」は「精進する」という言葉の「する」を謙譲語の「まいります」にして使われている言葉になります。「まいります」にすることで相手への尊敬などを込めた表現方法になります。

「精進してまいります」は相手への尊敬を込めた表現になるので、目上の人にも使うことができる言葉になります。

「精進してまいります」という言葉にはどんな由来があるのでしょうか。ここでは「精進してまいります」の「精進」の由来について紹介していきます。

「精進」は本来の意味として古代語のサンスクリット語の「戦う」「勇敢」を漢訳した「苦しみに勇敢に戦うことで苦しみをなくす努力をすること」に由来している言葉です。

仏教の用語としての意味は「一定の期間、身を清めて自分の行いを慎む」「余計な雑念をすて一心に仏道修行をすること」「肉や魚を食べずに菜食をする」「なにか一つのことに集中して打ち込み、余計なことを考えずに努力を怠らない」などの意味があります。

「精進してまいります」という言葉はビジネスの場面で使われることの多い言葉です。「精進してまいります」は目上の人にも使えるといった特徴もあるので、使い方次第では目上の人へのアピールにも活用できます。

ここでは目上の人に対しての「精進してまいります」をさらに丁寧にした使い方の特徴や「精進してまいります」に他の敬語表現を組み合わせた使い方の特徴について紹介していきます。

「精進してまいります」という言葉でも丁寧な表現ではあるのですが、ここではさらに「精進してまいります」の丁寧な使い方の特徴について紹介していきます。

「精進してまいります」のさらに丁寧な言い方で「日々精進してまいります」という使い方があります。「日々精進してまいります」は「毎日一生懸命に努力をしていく」といった意思を表現する際などに使うことがある言葉です。

「日々精進してまいります」の言葉の特徴として、ポジティブな意味の表現となっているので目上の人などに褒められた際に使うといいかもしれません。

「精進してまいります」を目上の人に使う際に組み合わせる敬語表現に「ご指導ご鞭撻（べんたつ）」という言葉があります。比較的にビジネスの場面などで使われることが多い言葉になります。

「精進してまいりますのでご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします」のような使い方ができ、目上の人に使うことができるといった特徴がある敬語表現になります。

「精進してまいります」にはいったいどんな類語・言い換えがあるのでしょうか。「精進してまいります」には類語・言い換えのできる言葉が多くあります。

ここでは「尽力してまいります」「邁進してまいります」「努力してまいります」「精進していく所存です」「頑張ります」「励みます」など日常で言い換えて使える言葉やビジネスの場面などで使える類語について紹介していきます。

「精進してまいります」の類語・言い換えとして「尽力してまいります」といった使い方があります。「尽力」とは「ある物事などのために力を尽くす」といった意味があります。

「尽力してまいります」は「ある物事について一生懸命に力を尽くします」といった意味合いになります。使い方としては「お集まりいただき誠にありがとうございます、これからも尽力してまいります」「今回の案件が無事に成功よるように尽力してまいります」のような使い方があります。　　　　　　

「精進してまいります」の類語・言い換えとして使える言葉に「邁進してまいります」があります。「邁進」は「まいしん」と読みます。

「邁進」とは「なにかに向かって突き進む」といった意味の言葉です。「精進」は「なにか、あることの為に一生懸命に努力して頑張る」の表現で「邁進」は「なにかに恐れることなく、突き進む」といった意味を表現する言葉になります。

「精進してまいります」と同じ場合に使える言葉ですが、「邁進してまいります」の方がより前に突き進めていくといったような勢いのある意味の言葉になります。

「努力してまいります」という言葉も「精進してまいります」の類語・言い換えとして使うことができる言葉です。「努力」は「なにかの目標や目的を達成・実現のために身体や心を込めてつとめる」といった意味の言葉です。

「努力してまいります」は「なにかの物事について目的を実現するために労力を惜しまず費やしてつとめる」のような意味になります。

「努力してまいります」には、「これからも努力してまいりますので、今後も引き続きよろしくお願いいたします」「計画がご期待に答えられますよう実現に向けて努力してまいります」といったような使い方があります。

「精進していく所存です」という言葉も「精進してまいります」の類語・言い換えとして使うことができる言葉になります。「所存」とは「心の中になにか思うところがある・思惑や考えがある」といった意味の言葉です。

「所存です」は「～したいと思う（考えがある）」の謙譲語になっていて、自分の意見や考えを主張する際に使われる言葉です。「精進していく所存です」になると、「より努力を重ねていきたい」といった意味合いの言葉になります。

「精進していく所存です」の言葉の使い方には、「これからはじまるプロジェクトを成功させるため、より一層精進していく所存です」などのようなフレーズがあります。

また「精進していく所存です」は、就活の際の履歴書にも使うことができますので用語のひとつとして覚えておいてもいいかもしれません。

「頑張ります」という言葉も「精進してまいります」の類語・言い換えとして使うことができる言葉のひとつです。「頑張ります」は日常でもビジネスの場面でもどちらでもよく使われてる言葉です。

「精進してまいります」と意味合いは同じ言葉になっていますが、「頑張ります」の方がどちらかというと親しい関係や打ち解けた相手に使うことが多い表現となっています。使う環境や状況などに合わせて「精進してまいります」と「頑張ります」を使い分けてみてはいかがでしょうか

「励みます」は「精進してまいります」と同じ意味をもつ類語・言い換えとして使うことができる言葉です。「励みます」は「精進してまいります」より少し柔らかい言い方となっているので日常でも使いやすい言葉になっています。

「精進してまいります」を使ったほうがフォーマルなビジネスのシーンでは目上の人に対しては印象が場合もありますので、それぞれのシュチュエーションによって使い分けてみたほうがいいかもしれません。

「励みます」には「これからも教えてもらいましたことを忘れずに励んでまいります」のような使い方があります。

ここまでは「精進してまいります」の意味や由来・特徴、「精進してまいります」の類語・言い換えについて紹介してきました。

ここでは、いろいろな場面においての「精進してまいります」の使い方について例文付きで紹介していきます。また、履歴書にも使える「精進してまいります」の表現についても例文付きで紹介します。

就活の際の履歴書や新卒で就活の際の履歴書、再就職の履歴書などにも「精進してまいります」を使うことができますので、就職の志望動機などで履歴書を書く際の参考にしてみてください。

「現状に満足しないで今後も努力を怠らずに頑張る」といったような意気込みを述べる際の「精進してまいります」の使い方に、「精進してまいりますので引き続きよろしくお願いいたします」というような言い回しがあります。

これからの思いや意気込みなどを伝える場合に使われる表現で、ビジネスの場面ではスピーチなどで使われることが多い言葉になっています。

例文として「さらに価値のある商品を提案できるように開発に精進してまいりますのでよろしくお願い申し上げます」「これからも皆様のご要望にお答えできますよう、今以上に精進してまいりますので引き続きご愛顧（あいこ）のほどよろしくお願い申し上げます」といったような使い方があります。

「精進してまいります」を使って年賀状や挨拶文を書くこともできます。年賀状や挨拶文での「精進してまいります」を使った例文を紹介していきます。年賀状で「精進してまいります」を使う場合には敬語の表現となっているので、送る相手が目上の人ということが前提となります。

例文として「昨年は大変お世話になりました。本年におきましてもご期待に添えられるように精進してまいります。」「昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。本年も精進してまいりますので引き続きよろしくお願いいたします」などのような使い方があります。

また、ビジネスの相手の人に挨拶状を出す際にも「精進してまいります」を使うことができます。「この度本日付けで～より着任させていただきました。まだまだ不慣れで未熟な私でございますが、皆様の力になれるよう精進してまいりますのでよろしくお願いいたします」などのような使い方があります。

「精進してまいります」はビジネスシーンなどで取引先、顧客先や上司などに対してメールを使う場合に使うことができます。メールで「精進してまいります」を使う際の例文について紹介していきます。

メールでの例文として「○○会社〇〇様、○○会社開発部の○○です。いつもお世話になっております。先日はお忙しい中お時間いただきまして有難うございました。今後もお取引いただけますよう、精進してまいりますのでよろしくお願いいたします」のような使い方があります。

「精進してまいります」は謝罪やお詫びをしなければいけない場合にも使うことができます。謝罪やお詫びの場合の「精進してまいります」を例文を用いて紹介します。

例文として「今回の発注におきましては大変ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございませんでした。今後、同じようなご迷惑をおかけしないよう、精進してまいります」といったような自らがミスをしたことに対して相手に謝罪やお詫びをする表現として使うことができます。

今回してしまったミスを改めて「次には同じようなミスがないように努力する」という思いを込めた表現になっています。

「精進してまいります」は就職活動の履歴書の志望動機の表現としても使うことができます。履歴書で「精進してまいります」を使うことによって自分が希望している仕事に対していかに努力をする準備や意思があるのかを表現するのに適した言葉になります。

履歴書を書く際の例文として「御社のお役に立てるように精一杯精進してまいります」「今まで培った経験を生かして早く御社のために貢献できるよう精進してまいります」のような使い方ができます。

ほかにも就活の際に履歴書で書く表現として「御社の力になれる存在を目指し精進してまいりますので何卒よろしくお願いいたします」などのような使い方を用いることにより、自分の熱意や思いを履歴書で伝えることができます。

「精進してまいります」を英語で表記する場合にはどんな英語表記があるのでしょうか。「精進」を英語で表す場合にはいくつかの英語の表現方法があります。

「献身、信心」などの意味の英語表現の「devotion」、「勤勉」などの意味の英語の「diligence」、「精製、浄化」などの意味として使われる「purification」などの英語表現があります。ここでは「精進してまいります」を英語で表現した場合のパターンについていくつか紹介していきます。

「精進してまいります」を英語で表記する場合にはいくつかのパターンがあります。「I will do my best」は「最善をつくしていきます」の意味となります。

「I will make more efforts into that」は「今以上にもっと努力をいたします」の意味です。「We will constantly strive to improve our service」は「これからも可能なかぎり努力を重ねていきます」といった意味の英語表現になります。

また「I will continue to practice diligence」は「これからも引き続き精進してまいります」といったような意味の英語表現となっています。いずれも「精進してまいります」を英語で表現する場合に使うことができる英語になっています。

ここまで「精進してまいります」の意味と使い方などについて例文付きで紹介してきました。また、「精進してまいります」は目上の人に使える言葉なのかについても説明してきました。「精進してまいります」は「ひとつのことに集中して、一生懸命に努力する」といった意味の言葉になります。

ビジネスの場面などで「精進してまいります」は相手を敬う言葉として使うことができます。これから「精進してまいります」を使う際には参考にしてみてください。