ベランダに柵や手すりを取り付けよう!
ベランダには柵や手すりはなくてはならない物です。2階以上の高い所にあるベランダなら柵や手すりは転落防止のためにどうしても必要です。万が一高層マンションのベランダに柵や手すりがなかったらどうでしょうか?考えただけでも恐ろしくなります。やはり柵や手すりは必需品です。
また1階のベランダの場合にも柵や手すりはやはり必要です。1階のべランダと言っても地面から30cm以上の高さがあります。小さなお子さんや高齢の方などは落ちると危険です。普通の年齢の大人にとっても30cmの高さのベランダに柵も手すりもないのは不安な感じがします。
ベランダの柵や手すりにおすすめの素材
ベランダの柵や手すりは転落防止のための必需品ですが、また同時にベランダに柵や手すりがあることは家の大事な装飾の役割も果たします。
その意味でベランダの柵や手すりのデザインにもいろいろなタイプが用意されています。ベランダに立ち上がりがある場合にその上に取り付けるバー手すり納まり、ベランダの下部に直接取り付ける床支持納まり、手すりのパネルが床面まで覆ってしまう持ち出し納まりなどです。
またベランダの柵や手すりの素材もいろいろな物が用意されています。極一般的なものとしてアルミの鋳物などメタル素材を使ったフェンスのような形の柵や手すり、また木材の素材を使った柔らかい感じの柵や手すり、さらにプラスチック系の素材のフレームレスパネルの柵や手すりなどです。
フレームレスパネル
ベランダの柵や手すりの素材としてフレームレスパネルが使われることがあります。フレームレスパネルとは透明なアクリルのパネルで枠がついていないのでフレームレスなのです。
このフレームレスパネルはベランダの柵や手すりとしての用途よりも、むしろパソコンのディスプレーやポスター掲示用のパネルとしての用途の方が一般的です。
このフレームレスパネルをベランダの柵や手すりに使うと、軽量感がさわやかな印象を与え、またパネルの透明性のために明るく開放感のあるベランダが実現できます。
ゆらぎ横面材
ベランダの柵や手すりの素材の一つにゆらぎ横面材というものがあります。これは木材のベランダの柵や手すりの素材です。その木材ですが、ゆらぎ横面材は板の上下の切断面がきちんと平行に切り出されておらず、天然木の自然な感じを再現するように製材されているところが特徴です。
これを横にして並べて作られたベランダの柵や手すりは天然木の優しさにあふれ、やわらかく、くつろいだ印象を与えるベランダを実現してくれます。また天然木の木目もそのまま生かされるように配慮されているので、いかにも自然の中に生きているベランダの柵と手すりという感じです。
ゆみなり横面材
ベランダの柵や手すりの素材の一つにゆみなり横面材というものがあります。これも木材のベランダの柵や手すりの素材で、上記のゆらぎ横面材と同じく天然木の板を横に並べてベランダの柵や手すりを作るための素材です。
ゆみなり横面材の板の特徴はゆらぎ横面材のように上下の境界が非対称ということではなく、板を横に並べて表に見える面の真ん中が弓なりに膨らんでいることです。つまりログハウスの壁面のようになっているわけで、これによって自然なやわらかさと温かみのあるベランダが実現できます。
横格子ルーバー
ベランダの柵や手すりの素材の一つに横格子ルーパーというものがあります。これも木材のベランダの柵や手すりの素材です。木材の板を横に並べてベランダの柵や手すりを作るのですが、その際、木材の横木をきっちりと詰めて隙間なく並べず、適当に隙間を開けて並べて行きます。
このために光と風を十分に通してくれながら、しかも外から見られず、プライバシーを守れるベランダの柵や手すりが実現できます。特に横格子ルーパーランダムアレンジという作り方は横格子の太さが一律ではなく、太い格子と細い格子をランダムに組み合わせて変化に富むデザインとなります。
ベランダの柵や手すりの交換・取り付け費用
上記にベランダの柵や手すりの素材についていろいろなものをご紹介しました。今度はベランダの柵や手すりを交換したり取り付けたりする工事を業者に頼む場合に費用はどのくらいかかるのか、を検討します。交換や取り付けの費用があんまり高いとその工事に踏み切るにも勇気が必要です。
ベランダの柵や手すりの交換と取り付けの費用の内訳として考えられるものを挙げてみます。先ずベランダの柵や手すり本体の価格という費用です。次にベランダの柵や手すりの交換や取り付けの工賃という費用です。最後にベランダの柵や手すりの塗装にかかる費用です。
柵や手すりの本体価格
ベランダの柵や手すりの交換と取り付けの費用として最初に検討するのはベランダの柵や手すりの本体の価格です。さしあたりベランダの柵や手すりの大きさとしては大体3m~5mのものを想定してみます。
さてベランダの柵や手すりの本体価格と言っても、その柵や手すりの素材として何を使うかによって本体価格は変わって来ます。
樹脂素材の場合の本体価格は大体30,000円~50,000円です。天然木材の素材の場合の本体価格は大体50,000円~80,000円です。ステンレスの素材の場合の本体価格は大体80,000円~120,000円です。但し通気性の良いルーパー状や格子状になると少し価格が上がります。
柵や手すりの工賃
ベランダの柵や手すりの交換・取り付けの費用として第2に検討するのは柵や手すりの交換・取り付けの工賃です。これについては、柵や手すりの交換の場合と柵や手すりの後付け(新設)の場合とでは工賃が異なります。
柵や手すりの新設の費用は大体30,000~50,000円ですが、交換の費用は大体70,000~120,000円と高くなります。これは交換の場合、前にあった柵や手すりの処分の費用が含まれたり、また作業時間も長くなるからです。さらに2階のベランダなら足場の費用も加わります。
柵や手すりの塗装費用
ベランダの柵や手すりの交換・取り付けの費用として最後に検討するのは柵や手すりの塗装の費用です。一口に塗装と言っても、防水のための塗装や錆止めのための塗装などいろいろな塗装方法があり、それぞれ費用も異なります。
初めにベランダの柵や手すりのFRP防水塗装を検討します。これは繊維強化プラスチックの塗料を使う塗装です。その費用は大体4,000~7,000円/平米と業者によって違います。
次にベランダの柵や手すりのウレタン防水塗装を検討します。これはウレタン樹脂の塗料で塗装する方法で、費用は大体3,000~6,000円/平米とやはり業者によって違います。
最後にベランダの柵や手すりの腐食、錆止め塗装を検討します。これは普通の腐食、錆止め用の塗料を使う塗装方法で、費用は500~600円/平米というところです。
ベランダの柵や手すりを自分で取り付ける時の費用
ベランダの柵や手すりを自分で取り付けることを考える方もいるかもしれません。DIYが趣味でピザ窯でも何でも自作でやる方が日本でも結構多くなりました。
さてベランダの柵や手すりを自分で作って取り付けるとなると、費用はどのくらいかかるでしょうか?業者に頼む場合に比べてどのくらい安くなるでしょうか?以下にこの点を検討します。
材料費用
ベランダの柵や手すりを自分で取り付ける時の費用の内、先ず材料の費用を検討します。木材のベランダの柵や手すりとなると大がかりでなかなかDIYでやり遂げるのは困難です。以下にメタルのセットの材料をご紹介します。
先ずLIXILというメーカーで出している「ベランダ手すりⅡ格子セット H1100×W1800」です。この価格は大体8,000円です。
次に同じくLIXIL製の「ベランダ手すりⅡ柱セット56柱埋込みタイプ控え棒取付用(H1100タイプ)です。この価格は大体3,000円です。
DIYにかかる総額費用
ではベランダの柵や手すりを自分で取り付けるための費用の総額を検討しましょう。材料費としては上記のセットの他に工具などの費用もかかるので費用の総額は大体22,000~33,000円というところです。
業者に頼んでベランダの柵や手すりを取り付ける場合の費用の総額は大体110,000~117,000円ですから、自分で取り付ける方が格安ということになります。
ベランダの柵や手すりをおしゃれなものにしよう!
ベランダの柵や手すりは第1に転落防止のために必要なものです。特に2階以上の高所のベランダなら柵や手すりがないと、とても安心してベランダに出られません。
しかしベランダの柵や手すりは転落防止にとどまらず装飾としての意味もあります。ベランダやバルコニーを外からの視線から遮ると同時に外見を美しく飾る役割も兼ねています。
この目的にお役に立つようにベランダの柵や手すりにおすすめの素材としておしゃれなものを4つご紹介しました。
アクリル樹脂製のフレームレスパネル、木材製のゆらぎ横面材、ゆみなり横面材、そして横格子ルーパーの4つです。
他に業者に頼んで柵や手すりを交換・取り付けるための費用、またこれらを自作して取り付ける場合の費用についてもご紹介しました。