「大変ありがとうございます」の意味と使い方！正しい敬語表現や言い換え方は？

「大変ありがとうございます」とはいったいどんな意味の言葉なのでしょうか。ここでは「大変ありがとうございます」の言葉の意味について紹介していきます。

「大変ありがとうございます」は「深い感謝やお礼の気持ちの意味」の敬語表現となっており、相手に何かしてもらったことに深い感謝を表したりする場合などに使われる言葉です。

「大変ありがとうございます」は「ありがとう」と表現する場合と比べてさらに深い感謝やお礼の気持ちを込めた意味合いの敬語表現になっています。

「大変ありがとうございます」には「本当にありがとうございます」のような「深い感謝やお礼」を伝える意味をもっている敬語表現の言葉であると紹介しました。

さらに「大変ありがとうございます」で使われている「大変」と「ありがとう」はそれぞれどんな意味があるのでしょうか。ここでは「大変」と「ありがとう」の意味について紹介していきます。

「大変」という漢字は「たいへん」と読みます。「大変」とは「なにか物事が重大なこと」「一大事」や「なにかの程度がはなはだしい様子」などの意味がある言葉になっています。

また「今までしてきた苦労などが並々でないこと」のような意味合いもある言葉になっています。言い換えた表現として「非常に」「とても」「大（おおい）に」などがあります。

「ありがとうございます」という言葉は「ありがたい」という形容詞の連用形の「ありがとう」と「ある」の丁寧語の「ございます」の組み合わせによって成り立っている言葉です。

「ありがとうございます」は、「ありがとう」といった「感謝する」のような意味の言葉に丁寧語の「ございます」をつけることによってビジネスの場面での相手や顧客、会社の上司、目上の人に使うことができる敬語表現になります。

「大変ありがとうございます」という言葉にはいったいどんな由来があるのでしょうか。「大変ありがとうございます」は「大変」と「ありがとうございます」の組み合わせで表現されている言葉です。

ここでは「大変ありがとうございます」の「大変」の言葉の成り立ちと「ありがとうございます」の言葉の由来について紹介していきます。

「大変ありがとうございます」の「大変」という言葉は「両手と両足をのばした人」を表した象形文字の「大きい」を意味として成り立つ「大」と会意文字の「変」から成る言葉になっています。

「変」という文字は旧字が「變」という字で使用されていましたが、現在では「変」という字が使われています。

「ありがとうございます」は「ありがたい」という形容詞の連用形の「ありがとう」と「ある」の丁寧語の「ございます」の組み合わせで表現されるようにになった敬語の表現方法だということを紹介してきました。

「ありがとう」の由来は元来「有り難し（ありがたし）」という形容詞の連用形の「有り難く（ありがたく）」から変化して「ありがとう」になったといわれています。

「有り難し（ありがたし）」は「めったにない」「めずらしくて貴重であるようす」などが本来の意味をもっていて、生を受け人としての生きることへの感謝を説いている仏教用語が由来であると一説では言われています。

「大変ありがとうございます」という言葉にはどんな特徴があるのでしょうか。「大変ありがとうございます」という言葉の特徴には「ありがとうございます」を敬語で表す場合の敬語表現の一つとして使うことができるということがあります。

「ありがとうございます」を敬語で表現する場合には「大変ありがとうございます」「どうもありがとうございます」「本当にありがとうございます」「誠にありがとうございます」などのような表現方法があります。ここではビジネスでの使い方の特徴について紹介していきます。

また、「大変ありがとうございます」は正しい敬語表現として使うことができるのかどうかについても紹介していきますのでビジネスシーンで使い方を知りたい人は参考にしてみてください。

「どうもありがとうございます」は「大変ありがとうございます」と同じ意味合いをもつ敬語表現になっています。「どうもありがとうございます」の特徴は、日常の中で使われることが多い敬語の表現方法になります。「どうも」は敬語として比較的軽い印象の表現として使用されることが多い言葉です。

挨拶で使う場合にはいいかもしれませんが、どちらかというと「大変ありがとうございます」や「誠にありがとうございます」などにくらべてビジネスの場面で文章として使用するにはあまり適していないかもしれません。

「本当にありがとうございます」は「どうもありがとうございます」と同様に日常的な場面で使うことが多い敬語表現になります。使い方としては「商品を届けていただき本当にありがとうございます」のような敬語表現の使い方があります。

「本当にありがとうございます」という表現は日常生活には良く使われる敬語の表現方法ですが、ビジネスシーンでは「本当にありがとうございます」を使う頻度はあまり高くないようです。

「誠（まこと）にありがとうございます」も「大変ありがとうございます」と同様に感謝を表す敬語表現として使われることがあります。「誠に」は感謝を表す場合に使う言葉として正しい敬語となっています。

ビジネスシーンにおいても相手に感謝の気持ちなどを伝える際に「誠にありがとうございます」という敬語表現を使うことができます。「誠にありがとうございます」は、感謝を意味する敬語表現として「大変ありがとうございます」と同じ意味として使えるのが特徴の言葉です。

「誠（まこと）にありがとうございます」という表現において、ひらがな表記か漢字表記かについては諸説ありますが一般的にはどちらも使うことが可能な表現として認識されています。

「誠にあちがとうございます」を文章で表す際には、親しい関係の人にはひらがなの「まことに」を使い、会社の上司や重要な取引先の相手に対しては漢字の「誠に」を使うなど使い分けてみてください。

ここまで「ありがとうございます」の敬語表現についていくつか紹介してきました。ここでは「大変ありがとうございます」という言葉は正しい敬語表現として使えるのかどうかについて紹介します。「大変」は「非常に」「たいそう」などの意味をもつ言葉です。

「大変ありがとうございます」はビジネスの場面などで正しい敬語表現として使うことができる言い回しですが「大変ありがとうございます」はどちらかというと「誠にありがとうございます」の敬語表現ほど気持ちや心がこもった表現とはいえないかもしれません。

「大変」という言葉も強調を表す意味になっていますが、ビジネスシーンでは「誠にありがとうございます」にくらべて軽い印象を相手に与えてしまうことがありますので状況によって使い分けたほうがいいかもしれません。

「大変ありがとうございます」にはいったいどんな言い換えの表現方法があるのでしょうか。ここでは「大変ありがとうございます」の言い換えと例文についていくつか紹介していきますので「大変ありがとうございます」を言い換えて使う際には参考にしてみてください。

「大変ありがとうございます」の言い換えに「心より御礼申し上げます」または「心よりお礼申し上げます」という表現があります。読み方は「おれいもうしあげます」となります。「御礼」の漢字を使用する場合には「おんれい」」もしくは「おれい」と読みます

「心より御礼申し上げます」は「御礼（お礼）をいわせていただく」のような感謝の気持ちを表す言葉になっています。

例文として、「このプロジェクトにご賛同いただき心より御礼申しあげます」「この度はお忙しい中遠方からご参加いただき心から御礼申し上げます」のような使い方があります。「心から御礼申し上げます」という表現はフォーマルな場面で使われることが多い言い回しとなっています。

「大変ありがとうございます」は「厚く御礼申し上げます」という表現に言い換えることができます。「厚く御礼申し上げます」という表現も「心より御礼申し上げます」と同様に結婚式や披露宴、入学式、卒業式などのフォーマルな場面で使われている敬語表現になります。

また「厚く御礼申し上げます」は、ビジネスシーンのメールなどの文章で大事な取引先や目上の人などに使う言い回しとして表すことができます。おもに形式的で格式のある場面での使い方に適した言い回しになります。

普段の同僚や上司などにはあまり使われない言い回しとなっており、状況やシーンによって使い分けたほうがいいでしょう。例文として「本日はお忙しい中お越しいただきまして厚く御礼申し上げます」「平素は当社をご利用いただき厚く御礼申し上げます」のような言い回しがあります。

「大変ありがとうございます」の言い換えの3つ目の敬語表現として「大変感謝しております」という言い回しがあります。「大変感謝しております」も「大変ありがとうございます」と同様に目上の人や仕事の取引先の人などにお礼などの感謝を伝える敬語表現として使うことのある言葉になっています。

「感謝しております」はとても感謝しているという気持ちを相手に伝える表現です。例文として「この度は弊社とご契約を締結していただき大変感謝しております」などのように感謝の気持ちを伝えるために使う敬語表現になっています。

また、「本日はわざわざお越しいただきありがとうございます。大変感謝しております」のように「ありがとう」という言葉のあとにさらに感謝の気持ちを伝えるために「大変感謝しております」を加えることで相手への感謝の気持ちがとても強いということを表す言い回しとしても使うことができます。

「大変ありがとうございます」の言い換えの4つ目として「感謝の言葉もございません」という表現があります。「感謝の言葉もございません」という言葉の意味合いは、「とても深く感謝をしていることを言葉でうまく言えない気持ち」、「相手への最上級の感謝の気持ち」を表す言い方になります。

「感謝の言葉もございません」の例文として「催し会場の準備など手配いただき感謝の言葉もございません」のような言い回しができます。

「大変ありがとうございます」という言葉はどんな使い方があるのでしょうか。仕事の取引先の人や関係先などの人が遠方から来訪した際に「大変ありがとうございます」という使い方で感謝を表すことがあります。

「大変ありがとうございます」はあまり使う機会が少ない表現かもしれませんが、相手を尊重する表現として使うことができます。言われた相手にしてみると嫌な感情にはならない表現ではないでしょうか。

ここでは「大変ありがとうございます」の使い方について例文を含めて紹介していきますので参考にしてみてください。

ビジネスの場面においての「大変ありがとうございます」はどんな使い方があるのでしょうか。ビジネスシーンにおいて「大変ありがとうございます」は使用する機会が多い表現になります。

ビジネスシーンで取引先や顧客に対して使う例文として、「先日お送りした資料について興味を持っていただきまして大変ありがとうございます」「先程はわざわざお電話くださり大変ありがとうございます」などのような使い方があります。

「大変ありがとうございます」はビジネスシーンの使い方として、取引先やクライアントに対して自分の感謝の気持ちを相手に伝えるための表現として使うことができます。

「大変ありがとうございます」の使い方にはメールの文章で使用する方法もあります。メール文で「大変ありがとうございます」を使う際には文章の最後の方で使う場合が一般的です。

状況によっては文の冒頭（ぼうとう）部分で使われることもあります。冒頭部分で使用する場合も使い方としては間違いではありません。「大変ありがとうございます」を使う場合には、ひとつのメール文に1回くらいの頻度がちょうどいいかもしれません。

1つのメール分にあまり何度も「大変ありがとうございます」を使ってしまうと少々くどい文章になってしまいます。例文として「早速ご回答いただきまして大変ありがとうございます」「商品のご購入いただき大変ありがとうございます」のような使い方があります。

日常会話の中で「大変ありがとうございます」という言葉を使うことはあるのでしょうか。親しい友だちや会社の同僚などに対して「大変ありがとうございます」のような使い方をする人は少ないでしょう。

ただ、何かプレゼントなどの贈り物をもらった際に「こんなに素晴らしいものをいただいてうれしいです。大変ありがとうございます」のようなとても感激して強い感謝の気持ちを相手に伝えたい場合の言い回しとして使うこともできます。

「大変ありがとうございます」の「大変」の意味について、「大変」とは「なにか物事が重大なこと」や「一大事」のよう意味合いがある言葉ということを紹介してきました。

ここでは「大変ありがとうございます」の文章に使用されている「大変」という表現を使った例文についていくつか紹介していきます。

「大変」を使う例文として「昨日は仕事が忙しくて大変な思いをした」「この商談を成立させるには大変な努力がいる」や「大変興味深い話だった」などの言い方があります。

「大変ありがとうございます」に使われている「ありがとうございます」の言葉を使った例文についていくつか紹介していきます。

感謝の気持ちを伝える場合などに使われる「ありがとうございます」という言葉はビジネスや日常の生活などの様々な場面で使われている感謝の気持ちを表す言葉です。

「ありがとうございます」にはたくさんの使い方があるので、よく使われている言い回しの一部を紹介します。

「ありがとうございます」の例文として「ご連絡いただきありがとうございます」「ご協力いただきありがとうございます」「ご注文ありがとうございます」などの言い回しがあります。

「大変ありがとうございます」を英語で表すにはどういった英語表記になるのでしょうか。ここでは「大変ありがとうございます」の英語表記について紹介していきます。どんな英語で表すことができるのか知りたい方は参考にしてみてください。

「大変ありがとうございます」や「誠にありがとうございます」を英語で表すと「Thank you very much」となります。

「大変ありがとうございます」「誠にありがとうございます」は日本語だとそれぞれ別の言い方として扱われているのですが、英語だと「Thank you very much」という英語表現だけで「大変ありがとうございます」や「誠にありがとうございます」を表現することができます。

「大変ありがとうございます」の意味の「大変」を英語で表すと「非常に」や「とても」と同じ意味合いの「very　much」が使われます。

「大変」の英語には「very」「really」「real」「greatly」などがありますが、「大変ありがとうございます」の英語表記として使う場合には「very　much」を使います。

「ありがとうございます」を英語で表すと「Thank you」となります。「大変」と「ありがとうございます」を組み合わせた「大変ありがとうございます」を英語で表すと「Thank you very much」という英語表現になります。

「大変ありがとうございます」は相手に深い感謝を表す言葉ですが、「大変ありがとうございます」を使う際に注意することはあるのでしょうか。ここでは「大変ありがとうございます」を使う時に注意する点について紹介していきます。

ここまで「大変ありがとうございます」は誰かが自分や会社にしてくれたことなどに対して「敬語で深い感謝の意味を表す言葉である」ということを伝えてきました。

感謝する相手に対して表面的な敬語表現だけではうまく気持ちが伝わらないかもしれません。「大変ありがとうございます」の言葉に込められた感謝の気持ちがあるかどうかが大事になっていきます。相手に感謝の気持ちを伝える際には、言葉だけでなく感謝の思いを伝えるように心がけましょう。

「大変ありがとうございます」のような敬語を使った感謝を伝える場合には、あまり大げさになり過ぎないように注意を払う必要があります。

敬語で感謝を伝える際に丁寧なほど相手には好印象になるものですが、あまりにも丁寧になりすぎるとかえって相手は恐縮してしまったり、気を使いすぎてしまうかもしれません。

「大変ありがとうございます」などの敬語表現を使う際には状況などをふまえて大げさになり過ぎないように心がけましょう。

「大変ありがとうございます」のような敬語を使った感謝を伝える場合には、感謝を伝える言葉以外の敬語表現にも気をつけたほうがいいいかもしれません。

感謝の思いを伝える表現のなかのどこかで敬語表現の使い方が間違っていると相手にうまく伝わらない可能性があります。

相手に敬語を使った感謝の気持ちを伝える場合には敬語表現を間違えないように心がけ、正しい敬語表現を使うように意識しましょう。

ここまで「大変ありがとうございました」の言葉の意味や使い方、正しい敬語表現などについて紹介してきました。また、ビジネスの場面で使える敬語表現の例文を挙げることで実際に使える表現などについても説明してきました。

「大変ありがとうございます」という言葉は相手に対する「深い感謝」や「強い感謝」の気持ちを表す意味があります。

「大変ありがとうございました」を含めた言い換えの表現などを使い分けることで、感謝の気持ちを表す言葉のバリエーションが増えるのではないでしょうか。実際に使う際にはぜひ参考にしてみてください。