大人の浴衣の帯の簡単な結び方を覚えよう!
花火大会や夏祭りなどの真夏のイベントに着て出掛けたくなる浴衣は、帯を巻いて簡単に着るだけで風流と季節感がでるので、大人から子供まで人気のある和服の一種です。
浴衣を着付けして、おしゃれにコーディネートを楽しみたいけれど、浴衣の帯を上手に結ぶのって結構大変そうと思ってしまい、浴衣を着るのに遠のいている人は多いのではないでしょうか。
今回は、そんな大人の浴衣の帯の簡単な結び方や着付け方法をご紹介していきます。浴衣の帯の簡単な結び方の基本や、浴衣の帯の簡単な結び方のアレンジなどを知って、浴衣の可愛い帯の結び方や着付けに挑戦してみましょう。
他の人とは被りにくい浴衣の帯の結び方をマスターすることによって、普段とは違う楽しみが発見できるかもしれません。
一人でできる浴衣の帯の簡単な結び方
それでは、まず一人でも簡単にできる、浴衣の帯の結び方をご紹介しましょう。浴衣の帯の結び方の中でも、基本中の基本でオーソドックスな「文庫結び」です。浴衣の着付けができた人は、今度は浴衣の帯の結び方の基本を確認してみましょう。
そんなに難しく考えずに、流れにそってやってみると意外に簡単に浴衣に帯を結べるものです。浴衣の着付けができるのであれば、浴衣の帯の結び方も簡単にマスターできるので焦らず、気長に浴衣の帯の結び方に挑戦してみましょう。
最初に覚えたい帯の「手」と「たれ」
まず浴衣の帯を簡単に着付ける前に、帯の専門用語である「手」と「たれ」を覚えてみましょう。「手」というのは、「最初に浴衣に帯に巻く方」です。「たれ」は「手の反対側」です。自分の利き手が右か、左かによって異なるので注意しましょう。
こちらでご紹介していく、浴衣の簡単な帯の結び方の「手」は右利きであるのを前提になっているので、左利きの人は左右の方向を逆にして、浴衣の帯の結び方を行なってみましょう。
準備するもの
浴衣の帯を簡単に結ぶ時に用意する材料は、「半幅帯」と「帯板」の2種類です。「半幅帯」というのは、幅の細い帯のことで細帯の中でも一番需要がある帯です。
現在、「袋帯」や「名古屋帯」などの8寸帯が標準ですが、浴衣の場合は元々約半分の4寸幅となっている「半幅帯」が様々な帯結びができると話題になっています。
「帯板」は、帯の前面であるお腹の部分をシワにせず綺麗に保ってくれる板の事を言います。帯板を付けておかないと、帯にシワが寄り帯締めがめり込んできます。
最近では、浴衣の帯板の中にはポケット付きのものもあります。ちょっとした小物や鍵、スマホなどが入れられるので、浴衣を着る時でも便利と大人から若者の間でも人気があります。
①手の長さを決めて半分に折る
まず始めに、「手(最初に帯に巻く方)」の長さを決めていきます。約50cmほどの長さをとりましょう。その「手」は、浴衣を着る際に表に出したい柄が見えるように半分に折っていきます。
輪が左側にくるように、「手」は浴衣を着ている肩にかけておきます。「手」の折り目の位置を支点にして、帯を広げていきましょう。
②帯を胴に巻き付ける
浴衣を着た体を時計回りに回転させながら、帯を胴に巻き付けていきます。帯を回すと、脚にも一緒に巻き付いてしまうので、気をつけましょう。帯の上線が浴衣を着た胸の下あたりにくるのが目安となっています。
2周ほど巻いて、「たれ(ての反対側)」を残して、浴衣を着た際の右脇からおへそのあたりまで斜め半分に折っていきましょう。
③手とたれを結ぶ
上にある「手」を、下にある「たれ」にかぶせていきましょう。下から通していき、ギュッと結んでいきます。左右にギュッと力を入れて引っ張るようにすると、十分に締まっていきます。握力が弱い人も、なるべく強めに締めるようにしましょう。
④たれを折り込んでリボンを作る
十分に締めたあとは、結び目を上にあった「手」を上にし、下にあった「たれ」を下に回し「たれ」を折りこんでいきます。こうすることで、きつく結び目を締めることができます。下にある「たれ」の根本は広げておきましょう。
浴衣を着た肩幅と同じ長さのリボンの羽根を作り、その幅を目安にして「たれ」を結び目近くまで折っていきます。折ったら、結び目と重ねていきます。
一度に帯幅の中心を山折りにして、次に両脇を谷折りにし、ひだを作って「リボン」を作っていきましょう。
⑤手を下から通して結ぶ
浴衣を着た肩からかけている「手」を下におろし、リボンの中心を通るように下から通していきます。上から「手」を引き抜いたら、「手」の先を、帯と浴衣の間に通していきましょう。帯からはみ出てしまった分は、折り込んで帯と浴衣の間にしまい込みましょう。
⑥帯目の形を整える
リボンの両端を引っぱって、左右の羽根の長さを一緒の長さに調整していきましょう。リボンの角度は背中に沿わせてみたり、背中から立たせてみたりするなど、浴衣に合うよう自分の好みで調整していくといいでしょう。好みの角度が決まったら、次は帯を回していきます。
⑦時計回りに帯を回し帯板を入れる
帯は一気に回そうとせず、最初は右の脇にくるように回してみましょう。再度、時計回りに90度回して、ちょうど結び目が浴衣を着た際の真ん中にくるようにします。
最後に縦に帯板を入れてから、帯を回すと入れやすいでしょう。リボンが後ろに回り、はんなりとしたきれいな浴衣を着た後ろ姿になる「文庫結び」の完成です。
一人でできる浴衣の帯の簡単な結び方のアレンジ
次は、上記でご紹介した一人でできる簡単でオーソドックスな浴衣の帯の結び方である「文庫結び」に、アレンジを加えた「花文庫」または「リボン結び」をご紹介していきます。一手間かけるだけで、大人可愛いおしゃれな浴衣の帯の結び方になります。
リボンを作る時に蛇腹にする
「花文庫」または「リボン結び」に大人アレンジする場合は、基本の「文庫結び」の過程の④番「たれ」を結び目近くまで折る折り方を、「蛇腹折り」にして折り返していきます。折った「たれ」の部分の中心を、山折りにします。
山折りにした両端を谷折りにして、リボンの形を作っていき、リボンの中心に手先をかぶせて、結び目を巻き込んで下から引き上げていきます。同じようにもう一度、手先をリボンの中心に巻き付けていきましょう。
羽根が増えて華やかに
引き上げた手先を、帯と伊達締めの間に通して、帯の下から引っ張り出しきれいに折りたたんで帯の中に締まっていきましょう。リボンの中心を右手で持ち上げて、背中側の帯の下を左手で持ち、時計周りにゆっくり前に回しましょう。
羽根が左右に増えたアレンジを加えた「花文庫」または「リボン結び」の完成です。簡単な浴衣の帯の結び方である「文庫結び」をアレンジすることで、華やかな印象になるので、大人かわいい浴衣の帯の結び方におすすめです。
基本を覚えれば簡単な浴衣の帯のかわいい結び方
次は基本を覚えておけば簡単にできるようになる、大人の浴衣の帯のかわいい結び方をご紹介していきましょう。浴衣の基本の結び方である「文庫結び」ができるようになったら、グレードアップして他の浴衣の帯の結び方にも挑戦してみましょう。
浴衣の帯の結び方の基本ができれば、あとは応用になっていくので思っているよりも簡単に浴衣の帯が結べたりするでしょう。
マリーゴールド結び
まずは一人でも簡単にできる浴衣の帯の結び方1つ目は、「マリーゴールド結び」です。小さなリボンを2つ重ねて結ぶことによって、華やかになるので夏祭りや花火大会などでも注目度が高い浴衣の帯の結び方です。
結び方
この「マリーゴールド結び」の特徴は、「たれ」先をゴムを使って小さなリボンを作ることです。結び目から、屏風だたみにしていき大きめのリボンを作っていきましょう。残りは、帯に入れ込みリボンが重なっているように作り込んでいきましょう。
花結び
一人でも簡単にできる浴衣の帯の結び方2つ目は、「花結び」です。輪ゴムと紐を上手に使って、帯を花びらのようにきれいで華やかに作り上げていく浴衣の帯の結び方です。大人の浴衣の帯の結び方の中でも、人気の結び方です。
結び方
「花結び」は、基本の浴衣の帯の結び方である「文庫結び」に、紐と輪ゴムを3本用意しましょう。羽根を作り、輪ゴムを通して形を作っていきます。
バランスをよく見て羽根の配置する位置を決めたら、輪ゴムの部分が目立たないように飾り付ければ完成です。
浴衣の帯の簡単な結び方を覚えて一人で着付けをしてみよう
浴衣の帯の結び方は、マスターしてしまえば簡単に結べるようになっていきます。手順一つ一つが大事な工程なので、面倒に思わず覚えてみましょう。
今までは人に頼って着付けしてもらっていた作業が、自分一人で着付けできるようになると時間の短縮にもなります。浴衣の帯の簡単な結び方ができるようになったら、今度は色んなかわいい浴衣の帯の結び方にも挑戦してみましょう。
夏祭りや花火大会などに行くのが楽しみになるし、友達や彼氏に注目してもらえること間違いなしです。