「協調性がない」の意味とは?
協調性がある、または協調性がないと他人の性格や特徴を評することがあります。協調性がないと判断する場合、大抵の場合は良くない意味で使うことが多いのですが、しかし実際は、協調性がないというのは必ずしも悪い事ばかりではないのです。
もちろん協調性が求められる場面も多々あるので、協調性がないよりもあった方が良いのは間違いありません。しかし、協調性がない人の良さもありますので、その良さを活かしたことを行い、どうしても必要なときに協調性を意識するのが最適かもしれません。
では、その協調性とはどの様な意味なのでしょうか。協調性は「お互いに意識し合うこと」という意味があります。お互いとは必ずしも1対1ではなく、1対複数の場合も含んでいて、複数人がお互いに意識しあうことを協調性と呼んでいます。
自分だけを意識すること
協調性の意味は先ほど紹介したような意味になりますので、「協調性がない」となった場合は「お互いに意識しあうことができない」という意味になります。
つまり「協調性がない人」とは、「相手のことを意識せず自分のことだけを意識する人」ということになります。相手や周囲の人々の行動に合わせることをしない、あくまでも自分の考え、やりたいことをやる人のことを協調性がない人と評していることになります。
今回は、協調性がない人にはどの様な特徴があるのか、向いている仕事はどのような仕事なのか等、協調性がない人について詳しく紹介します。協調性がない部下の育成、協調性がないと言われてしまう方の改善の参考に読み進めてください。
協調性がない人の性格の特徴
それではまず、協調性がない人の性格における特徴を分析してみましょう。協調性がないと思われてしまう人の行動には特徴がありますが、その原因は性格によるものであることが多くあります。
協調性がない人と行動していると、イラっとすることやあきれるような事を言ったり行ったりする場面に遭遇することが頻発します。それらの行動の原因になっている性格的な特徴について、まずは紹介していきましょう。
空気が読めない
日本独特の表現になりますが「空気を読む」という能力は、日常生活においても仕事をしている中でも必ず求められていますし、空気が読み切れていないことで失敗してしまった経験のある方も多いのではないでしょうか。
仕事での会議等の場で、過去の経緯等を踏まえた空気感が生まれていることがあり、その空気感を読み違えた発言をすることで失敗するケースがあります。
これには、仕事の経緯を知っているか否かも関係していて、この失敗をしたからといって「空気が読めない=協調性がない」にはなりません。
協調性がない人の性格の特徴である「空気が読めない」ことに関しては、その様な空気感が生まれていることにすら気づいていない状況、正しくはそんな空気感を察しようとすらしない。この様な性格的特徴を持っているのが「協調性がない人」の特徴です。
自分と人を割り切る
空気が読めないことの要因にもなりますが、協調性がない人の性格的特徴として「自分と他人を割り切って考える」という特徴があります。よく言われる「自分は自分、人は人」と考えている人が多い傾向があります。
突き詰めて考えると「他人に興味がない」ということが協調性がない人の性格的な特徴であると考えられます。協調性がない人は「自分が良ければ良い」と考える傾向があり、自分だけの世界に入っている人、または冷たい性格に人と思われてしまうことも多いでしょう。
プライドが高い
協調性がない人の性格的な特徴はまだあります。協調性がない人の性格的な特徴として「プライドが高い」ということも挙げられます。周囲の協調性がないと言われている人々は、こちらが不思議になる程、自信満々に物事を発現する傾向がありませんか?
また、その様な発言を否定されたり、別の提案をされたりすると、突如不機嫌になるような光景を目にしたことは無いでしょうか。協調性がない人の性格的な特徴として「自分が正しい」と思い込む傾向が強くあります。
つまり協調性がない人は、自分の意見に絶対的な自信を持ち、自分が正しいと強く思い込む「プライドが高い」という性格的な特徴があることになります。どちらかというと1人で何でもこなすことが多くなるので、自然とプライドも高くなるのかもしれません。
頑固で融通がきかない
先ほど紹介したプライドの高さにも通じますが、協調性がない人の性格的な特徴の1つに「頑固で融通がきかない」という特徴もあります。
自分が絶対に正しいと信じていて、他人のことを考えることはしない、そして自分が良ければ良い、という性格を併せ持っている場合、自分の意見を曲げる理由がどこにもありません。その為、自分の意見を貫くことになりますので、結果、頑固だと思われるのです。
周囲のことをあまり考えない性格的な特徴がありますので、物事についてもやや視野が狭くなる傾向があり、その1点だけに集中する傾向が強く、それに対して自分で決めたことに対する執着が強くなることも、頑固な性格の要因になっていると考えられます。
協調性がない人の行動の特徴
さて、まずは協調性がない人の性格的な特徴を紹介しましたので、その性格に基づいた行動の特徴を紹介しましょう。ご自身の周囲に協調性がない人が何人か思い浮かぶかもしれません。
それら、周囲の協調性がないと思う人の行動と、これから紹介する協調性がない人の行動の特徴を照らし合わせていただき、確かにあるなんて思いながら読んでいただくと楽しく読んでいただけるでしょう。
一方、ご自身が協調性がないとよく言われてしまう方は、ご自身の行動を振り返り、どの様な行動が協調性がないと思われてしまうのかを顧みながら、今後の行動で気をつける点は気をつけてください。
一人での行動が多い
協調性がない人は、どちらかというと個人の考えを貫き通す行動が多いため、グループで行動することが苦手な傾向があります。
あくまでも自分のペース、自分のやり方で物事を進めたいため、誰かのペースで動くのが苦手で嫌いでもあります。その為、グループで動くよりも一人で行動していたほうが楽に感じるのです。これは仕事でも同じような傾向が見受けられます。
どこか冷めた感じで仕事仲間の盛り上がりを横目で見ているような、グループ単位で仕事をしているとどうしても報連相が滞り勝ちになるのも、自分が思うように進んでいれば問題ないと考えている為に報連相が滞ることが発生してしまうのです。
飲み会などを平気で断る
同じ様な事は、仕事の場を離れた場合にも発生します。例えば仕事が終わった後に行われるような、仕事仲間との飲み会の場に対する行動です。
一般的に、会社や仕事関係の飲み会は、親睦を深める良い機会と考えられる一方で、行きたくないと思う時があるのも事実です。しかし仕事の付き合いは断りにくいですし、翌日以降のことを考えても行っておいた方が良いかな、と考えるのも一般的な事です。
しかし、協調性がない人は、自分が周囲からどう思われるかという事に興味がありません。自分が仲良くしたいと思う人以外の人に費やす時間は無駄だという心理も働き、気持ちに正直にきっぱり断る傾向があります。
その為、人との関係性が構築されにくく、より協調性がない人と認識されやすくなってしまうのかもしれません。一方で協調性がない人は、自分にとって意味のある付き合いには時間とお金を使いますので、ある種、自分に正直に生きていると捉えることも出来るのです。
時間にルーズ
協調性がない人の行動の特徴として、時間にもルーズな方が多い傾向があります。何をするにも、基本は自分が中心であるという心理傾向があるため、時間を決めて行動することも好みませんし、人との約束の時間も比較的守れない傾向があります。
協調性がない人は、時間に捕らわれることがとにかく嫌いなので、周囲のことは関係なしに自分のやりたいことは完遂させたいという心理が強く働きます。その為、遅刻などを平気でしてしまうのです。
バスツアーなどに参加すると、休憩の為に立ち寄ったサービスエリア等で時間通りに戻ってこない人がいます。他の乗客を待たせながら、自分は両手にたくさんの食べ物や土産物を抱えて戻ってくることがほとんどではないでしょうか。こういう人がこのケースに当てはまります。
マイペース
協調性がない人は、周りのペースに合わせるのが苦手です。正確に言うと、周りのペースを気にしていないことが多いのです。先ほどの時間にルーズというのも、これを裏付けています。
例えば何人かで作業を分担して進めている場合、他の人がどんどん作業を進めているのに、自分だけ変なこだわりで進行が大幅に遅れるという方、また、やる気が出ないと言ってなかなか着手しない方、こういう行動が協調性がない人の行動として現れてきます。
一方、マイペースであっても仕事に対しては一生懸命、丁寧に取組む姿勢は悪いことばかりではありません。この姿勢が良い方向に発揮されるのは、グループワークではなく個人ワークの時です。その為、本来的にはサラリーマンの様な仕事には向いていないのかもしれません。
要領が悪い
協調性がない人に限らず「要領が悪い人」というのは一定数存在しています。何をやっても、どう頑張っても物事を処理するペースが上がらない人。この要領の良さについては、必ずしも協調性に依存しない部分があります。
しかし協調性がない人は、人の意見を聞くという心理が働かないことが多く、最後まで自己流を貫く傾向が強ため、結果的に効率良く物事を進める修正タイミングが訪れないことが多いのです。
仕事においても、上司や先輩などから意見を言われたとしても、なかなかその意見を受け入れられないことが多く、自分の要領の悪さにも気づけないのです。結果、人よりも処理時間を要したり、何度も同じことを言われたりで、仕事での評価も悪くなる可能性があります。
好きなことだけ集中
協調性がない人の心理は、常に「自分のため」が中心にあります。その為、理想の自分を追求したいという心理もまた強く持っているのです。その為、自分が興味を持っていることに対する集中力はとても強く持っています。
その興味の対象については、何事よりも大切にし、深く知りたいという知識欲も働きます。随分昔のことになりますが、「オタク」が今ほど市民権を得ていないときのオタクな人々にこの傾向が強く見られたのではないでしょうか。
その当時の「オタク」像を想像していただくと、好きな事にだけ集中するという心理や行動が協調性がない人の特徴であることが理解しやすくなるのではないでしょうか。
気配りや配慮が足りない
協調性がない人の行動の特徴を紹介してきましたが、とにかく他人に興味がなく自分中心に考えているので、どの様な場面でも他者への気配り、配慮が足りない行動をしてしまいます。
周りのことを気にしていないので、相手の状況がどういう状況なのかを想像することが出来ないのです。この傾向が仕事においては、「指示されたことしかやらない」という傾向に現れます。
その仕事を依頼してきた得意先、作業を依頼してきた上司や先輩のことを考え、仕事を先回りするという事なんか出来るわけもなく、「次は何すれば良いですか?」と聞いてきて、自分で動くことが出来ないタイプです。周囲の状況が判らないので判断も出来ません。
協調性がない人の発言の特徴
協調性がない人の性格や行動の特徴を解説してきましたが、協調性がない人が、その性格や心理に基づいて話す話の内容にも一定の傾向があります。ここでは、そんな協調性がない人の発言の特徴について紹介します。先ほどの行動同様、周囲の方と比較してみてください。
人の噂話や陰口が多い
協調性がない人は、自分のやりたいことを、自分のやりたいやり方で進めたいという心理が強く働くことを解説しました。これはつまり、自分のやりたいことを邪魔する人は自分にとっての「敵」と捕らえる傾向があります。
その為、結果的に自分にとっての敵が多くなることで常に人の悪口や陰口ばかりを言うようになってしまうのです。たまになら良いのですが、常に悪口や陰口を聞かされていると、聞いている側も心理的に辛くなってきてしまいます。
聞いている側がどんな心理状況か、協調性がない人にはそれすら関係ないので、相手のことも構わずにネガティブな話を続けてしまいますので、更に周囲から人が離れていくという悪循環が生まれてしまうのです。
上から目線で物事を言う
協調性がない人にとって、基本は全ての中心が自分です。自分が考えていることが全て正しく、他人が考えていることは程度が低いとすら考えていることがありますので、話をしていると不快になる程、上から目線で話をしてくることがあります。
会議などでも同じことが起きることがあります。自分の意見が絶対で、誰が何を言っても意見を曲げないことがあります。その様な場合の議論は、ときに人を見下した話し方をすることがあります。次第に周囲も「勝手に言わせておけ」という反応になってくるのです。
何度も同じことを聞く
仕事で様々な人と付き合いが発生しますが、社内において何度も同じことについて聞かれると、「自分で考えてほしい」と思ってしまうことも多いものです。何度聞いてきてもメモも取らない姿勢を見ていると、教える気力もうせてしまいます。
協調性がない人は、その時々で自分がやることをやれば良いとしか考えていませんので、それが自分のルーチン業務でない限りは、その場でやることだけ確認できれば良いとしか考えていません。だからメモすらも取らずに処理して終了となってしまうのです。
一言多い
協調性がない人の発言の特徴として、発言の最後に余計な一言を言ってしまうという特徴があります。それも、大抵の場合が言わなくても良い事や、むしろ「イラっ」とさせるような言ってはいけない一言である場合がほとんどです。
これは周囲の人の感情や心理よりも、自分の気持が最優先という心理が強いためで、とにかく自分が言いたいことを言ったり、何らか小さなことでもマウンティングしたがる傾向から、最後に自分が気持ち良くなれる発言をしてしまうのです。
余計な一言とともに、自分が上であることを誇示したがる傾向から、マウンティングを取りたがるというのが協調性がない人の発言の特徴になります。身に覚えのある方は、是非、自身の心理傾向、発言傾向を見直した方が良いでしょう。
協調性がない原因や心理とは?
いかがでしたか。周囲にいらっしゃる協調性がない人と、ここまで解説してきた各種特徴は合致しているでしょうか。周囲にいると、やや面倒に感じることも多い「協調性がない人」ですが、協調性がない原因や心理的な要因はどこにあるのでしょうか。
協調性がない人を避けるのは簡単な事ですが、一方でその原因や心理を知っておくことで、付き合いを続けざるを得ない人との接し方が変わるかもしれません。
また、性格や行動の基準は子供時代の環境に左右されることが多いとも言われていますので、ご家庭で子供を育てている方は、協調性がない人の心理などを知っておき、子供が協調がない人に育たないようにする参考にしてください。
コンプレックスがある
協調性がない人の原因として「コンプレックスがある」という理由が挙げられます。子供時代から続くコンプレックスなのか、「自分はダメだ」とか「人より劣っている」という負の感情が強く、そんな心理から集団行動を避けてしまうのです。
先ほど、協調性がない人は「自分が一番正しい」と考えていると紹介しましたが、逆に「自分に自信がない」場合も、弱さを人に悟られたくないという心理により、グループを避けることがあるのです。
過去の成功体験によって自分を過大評価
また、過去の成功体験を拠り所に、自身を過大評価していることを要因として協調性がない人になってしまっていることがあります。
「私は昔、こんな結果を残したことがある。私はすごい人間だけど、今は〇〇が原因でうまく行っていないだけ」というような過去の栄光にしがみつくような心理から、人を見下した協調性がない言動が目立ってしまうのです。
育った環境
この要因は、協調性がないことだけに留まらず、様々な人格形成に影響を与えていると考えられています。それは、幼少期から子供時代を含めた、自身が育った環境、両親の価値観を要因とするものです。
例えば子供時代、親の愛情が不足していた場合は「愛されたい・注目されたい」という感情が強くなります。その感情・心理を満たすために自分勝手で協調性のない行動をとってしまう人もいます。
目立つことで注目されることを期待していたり、上から目線で話すことで優位な立場にたって称賛されることを期待していたりするのです。
自分を客観視できない
協調性がない人がそうなってしまう原因の1つに「自分を客観視できない」ことも挙げられます。例えば「プライドが高い」ということについても、これは、あくまでも自分が自分を評価していることで、その評価に拘り過ぎることで協調性がないと思われしまっています。
協調性がある人というのは、同じプライドが高いということであっても、自己評価と他己評価がある程度合致していることが多いのですが、協調性がない人の場合は、これが一致していないことが多いのです。
大抵の場合は自己評価の方が圧倒的に高い評価になっています。つまり、自分のことを客観的に見ることができず、どこまでも主観的に見ているということです。
人間不信
この原因についても、子供時代や仕事やプライベートなどの経験に基づきますが、過去にひどい裏切られ方をしたといったというようなことを原因として「人間不信になっている」ことから、協調性がない人になってしまったという例も多くあります。
一言で言うと「対人恐怖症」で、裏切られるのが怖いから関係を深めようとしない、裏切られる立場にならないために虚勢を張ってマウントを取りに来る、といった行動に現れるのです。
人間不信は根が深い問題です。特に子供時代から継続して抱き続けている感情は、そう簡単に払しょくすることはできません。無理に変えようとせず、少しずつ変化を求めていくのが良いでしょう。
協調性がない人におすすめの仕事
このように、協調性がない人というのは人付き合いがそもそも苦手な方が多いため、人との付き合いが多い仕事に向いていないと考えられます。そこで、協調性がない人におすすめの仕事を紹介しましょう。
これから紹介する仕事は、サラリーマンなどに比べると、人との付き合いにおいて他人を気にすることが少ない仕事になります。しかし、だからと言って人との付き合いが全くないというわけではありませんので注意して下さい。
非接客業
まずはおすすめの仕事というよりも、この仕事はやらない方が良いという紹介の方が正しいかもしれません。人との付き合いが苦手な協調性がない人にとって、常に人と接していなければならない接客業は避けるべきでしょう。
特に、ホテルやレストランなど、お客様の気持ちを察して行動しなければならない仕事は確実に避けた方が良いでしょう。これらの仕事は、チームワークで動くことも多いので、チーム内での付き合いも大切にする必要が出てきます。
非接客業の中でも人との付き合いが最小限にとどめられる仕事としては、倉庫での物品管理やデータ入力などは、人との付き合い、接点が最小限に抑えられるのでおすすめです。
起業家
世の起業家の中には「協調性がない」と言われている人が多くいます。有名なスティーブ・ジョブズやビル・ゲイツなども協調性がない人と言われています。
ここまででは無くとも、自分が良いと思ったことを頑固にやり通す性格を、良い方向に活かしているのがこれら起業家の方々です。周りからは変わった人と見られていても、信じてやり切る能力を持っているのも「協調性がない人」の特徴です。
在宅ワーク
協調性がない人が、完全に人との付き合いを断とうと思った場合、在宅で実施可能な仕事を選ぶというのも1つの選択肢になります。基本は家等で仕事をしているので、同僚との付き合いも、クライアントとの付き合いも電話やメールだけで完結できることがほとんどです。
どこかの企業に所属するという働き方もできますし、フリーランスのライターやデザイナーなど、完全に個人の能力を活かした働き方を選択することで、苦手な人付き合いをほぼゼロにすることすら可能になります。
研究者
協調性がない人で、理系出身の方におすすめなのが研究職です。協調性がない方は、何らか興味を持ったことを突き詰める傾向がありますので、研究対象に黙々と研究を続ける仕事は適していると考えられます。
当然ながら専門的な知識は必要になりますが、1つのテーマに向かって自分のやりたい研究をしてみることも出来るかもしれないですし、企業に属していれば、様々な研究方法を自分なりにやってみることも許されるケースが多々あります。
むしろ自分のやりたいように研究して成果が出れば、協調性がないどころか、高評価を獲得することも可能です。最低限の集団行動は必要ですが、ある種の自由度が高い研究職はおすすめの仕事です。
協調性がない人との付き合い方
出来る限り、協調性がない人との付き合いは避けたいものですが、会社や学校、何らかのコミュニティ等に所属している限り、大なり小なり、協調性がない人との付き合いはゼロにはできません。
そこで、嫌でも付き合いが発生してしまう協調性がないと言われる人達と上手く付き合っていくための手段を紹介しておきましょう。
大事な約束はできる限りしない
まずは非常に消極的な対処方法になってしまいますが、協調性がない人に何かを期待すると裏切られることが多いためにイライラすることも増えてしまいます。
端的に言うと、協調性がない人というのは自己中心的であることが多いので、例えば待ち合わせ時間に平気で毎回遅れてきたり、ドタキャンすることが多かったりします。そして、そのことに悪気がないのが質が悪いのです。
こんなことにこちらがイライラさせられるのは時間の無駄ですし、説教することも逆効果になることが多いので、結論としては、最初から大事な約束をしない以外、方法がないのです。
どうしても約束する場合は、相手のペースに合わせるカタチで「家を出たタイミングで連絡して」など、ルーズな待合わせをすると良いでしょう。
遠回しに気づかせる
協調性がない人に限らず、子供のころから培われた性格を直すのは容易な事ではありません。また、自分自身で自分が協調性がないと気づくことはありません。その為、自分の行動が周囲に迷惑になっていることにも気付きようがないのです。
普段は我慢できたとしても、海外などで勝手な行動をされると、そのリスクが自分に降りかかってくる可能性があります。その様なときは(口で言っても理解されないことが多いので)あえて冷たく接するなど、態度で示すことが必要になります。
周りの人がどう思っているのかを察する能力は低くても、自分に対して雰囲気が悪くなることについては、さすがに察することができます。それを察し、問われたときにはじめて行動を正す言葉を発するのが良いでしょう。
自由にさせる
協調性がない人への対処法として最も簡単なのは「相手にしないこと」です。つまりは自由に、勝手にさせておくという事です。相手の性格を矯正するのは医者でも苦労することでしょうし、そこに労力を割くのも無駄な事です。
自分の子供や家族が協調性がないと感じるのであれば、その労力を惜しまずに強制すべきですが、他人の為にそこまでの労力を割く必要はありません。それに、相手も性格を直して欲しいなどとは全くもって思っていません。相手からしても迷惑に感じるでしょう。
お互いにとって無駄な事はすべきでないですし、こちらが広い心を持って無視していれば良いですし、協調性がない人と2人の時は、自分も自由に行動すれば良いのです。相手も何も思いませんし、時には相手がこちらに合わせてくることすらあるでしょう。
協調性がない子供はどうやって育てる?
大人になって協調性がない人への対処を紹介しましたが、そもそも協調性がない大人に育った人は、子供時代に育った環境に影響を受けている可能性が多分にあります。
子供を育てている方は、自分の子供が、他の子供から協調性がないことを理由に避けられるような事態を避けるためにも家庭での子供との接し方を見直してみましょう。
子供は「協調性がない」ことを理由にはしませんが、一緒にいて過ごしにくいと何となく感じているものです。そうすると少しずつ、その子供と遊ぶ回数が減っていくなどの現象が現れます。そうならないよう、気をつけましょう。
思いやりを持つように訓練
まずは、出来る限り同年代の子供とたくさん遊ばせるようにしましょう。幼稚園や保育園、小学校に入ったら、習い事ばかりではなく、他の子供と遊ぶ時間を設けてあげることが大事です。
同年代の子供との遊びを通して、相手に対する思いやりを持てるように家でも訓練しましょう。簡単なことかもしれませんが、「ありがとう」を言わせること、その「ありがとう」がどんな意味を持っているのかを親から子供に伝えるようにするのです。
また、家に兄弟がいない場合は特に、公園などの遊具の順番待ちのルールなどを早い段階から教えておくことも大事です。小さなルールを守ることの大切さ、一緒に並んでいる子供の感情、我慢することの大切さを学ばせることができます。
病気の可能性に注意
子供に協調性がないと感じる場合、場合によっては病気の可能性がある点には注意が必要です。協調性がないことが症状として現れる病気は、いわゆる発達障害と言われるもので、例えば自閉症やアスペルガー症候群などが挙げられます。
これらの病気の特徴として、相手の気持ちを察することが苦手、こだわりが強くでる傾向がある、などがあります。これらの病気は、子供のうちに発見して訓練することで、成長に伴って症状が軽減されていく人も大勢います。
協調性がないのも個性の1つとして付き合っていこう!
いかがでしたか。協調性がない人の性格や行動、対処法などを紹介してきました。特に対処法ですが、そうは言われても、なかなか実行に移すのは難しいという方も多いでしょう。
その様な方は、相手の「協調性がない」事も「その人の個性である」と認めてしまうのも1つの方法です。認めてしまうことで受け容れてしまうのです。少しは気持ちが楽になるかもしれません。
一方、自分が協調性がない人かもしれないと思う方は、それこそそれも個性と認めてみましょう。認めたうえで、自分以外の人は周囲の人がどう考えているのかを、自分以上に気にして生活しているという事に思いを馳せるように努力してみましょう。