掃除機の寿命は短い?買い替え時を知らせる症状など紹介!
毎日使っている掃除機。壊れたから買い替えるという方も多いのではないでしょうか。実際に掃除機の寿命は一体どのぐらいなのでしょう。
長年使っている掃除機は、機械の不調を感じたことがあってもそのまま使い続けているという方もいらっしゃるでしょう。しかし、症状が出たらその掃除機は買い替え時かもしれません。そこで、一般的な掃除機の寿命や、買い替え時を知らせる症状をご紹介します。
掃除機の種類別の寿命
まずは、掃除機の寿命についてご紹介します。近年様々な種類の掃除機が販売されており、それぞれの家庭によって使っている掃除機の種類もばらばらでしょう。
そこで、一般的な掃除機・サイクロン式掃除機・紙パック式掃除機・ロボット型掃除機の4つに分けてそれぞれの寿命を見てみましょう。それぞれ長いものもあれば非常に短いものもあります。購入の際の参考にしてください。
一般的な掃除機の寿命
内閣府で行われている消費動向調査によると、掃除機の平均使用年数は7年から8年ほどと言われています。この使用年数ですが、70代以上になると9年ほど、一方20代から30代の世代は4年から6年ほどと若くなるほど短い傾向にあります。
高齢の方になるほど、家電の調子が悪いときには修理をして使う方が多いです。しかし、掃除機だけではなく家電にはそれぞれ修理用性能部品の保存期間が定められています。
この修理用性能部品とは、名前の通り修理に使われる部品のこと。メーカーは製品を販売するとその修理用の部品を一定期間保存しておかないといけないと決められているのです。
掃除機の場合、修理用性能部品の保存期間は生産が終了してから6年間となっています。つまり、発売して6年間は確実に修理が可能ですが、それ以降は故障して修理の依頼をしても修理用の部品が手に入らないという可能性もあるということです。
掃除機だけにかかわらず一般的に家電は6年を境としてどんどん劣化していくほどと言われています。掃除機も6年を過ぎて調子が悪くなった場合でも、もう部品がなくて修理ができないというケースも多いです。
そのため、6年目以降に掃除機が故障してしまった場合には修理ではなく買い替えるという方も多いです。この6年という期間を長いととらえるか、短いととらえるかは人によって違うでしょう。
サイクロン式掃除機の寿命
ダイソンをはじめとして様々なメーカーから販売されているのが「サイクロン式掃除機」です。サイクロン式掃除機とは、吸引したごみと空気を回転させることによってダストカップにごみを集めて、空気は外に排出されます。
集まったごみはその都度捨てることができるため、吸引力を維持できるということで買い替えの際にはサイクロン式掃除機を選ぶという方も多いです。
そんなサイクロン式掃除機の寿命は、6年から10年ほどと言われています。サイクロン掃除機は排熱性に弱いため、掃除機の内部に熱がこもってしまうということがあります。そのため、長時間使い続けているとモーターの故障が出ることが多いとのことです。
また、サイクロン式掃除機はコードレスのものも多数販売されています。コードレス掃除機に関しては、バッテリーの寿命次第で掃除機自体の寿命が変わります。
サイクロン式掃除機の寿命は6年ほどですが、コードレス掃除機に使われているバッテリーの寿命はそれよりも短い3年ほどと言われており、3年を経過すると充電しても長時間利用できないということがあるそうです。
バッテリーの寿命の場合にはバッテリーを交換することによって改善できますが、上でご紹介した通り部品の保存は6年間なので交換ができなくなっているという可能性もあります。
また、バッテリー自体が高価なので、バッテリーを交換するよりも新しい掃除機を購入した方が良いと判断する方も多いです。
紙パック式掃除機の寿命
続いては「紙パック式掃除機」の寿命についてです。サイクロン式掃除機が主流となりつつある昨今ですが、紙パック式掃除機も根強い人気となっています。
紙パック式の掃除機は、名前の通り掃除機の中にある紙パックに集めたごみがどんどんたまってく方式です。パックにごみが溜まったら新しいパックに入れ変えるだけという手軽さが魅力の掃除機です。
紙パック式掃除機は、他の掃除機と比較しても故障が少なく寿命は15年ほどだといわれています。そのため、紙パック式掃除機を長年使い続けているという方は、買い替えの際もまた紙パック式掃除機を選ぶというケースも少なくありません。
ロボット型掃除機の寿命
最後は、「ロボット型掃除機」の寿命についてです。ルンバに代表されるロボット型掃除機ですが、こちらは他の種類の掃除機と比較すると最も短いといわれており、約1年半から2年ほどです。想像よりも短いと感じる方も多いでしょう。
この1年半から2年ほどという短い期間ですが、故障して使えなくなるまでの期間ではなくバッテリーの寿命がおおよそそのぐらいだといわれているのです。バッテリーを交換すると再度使用することが可能となります。
ロボット型掃除機にはリチウムイオン電池が使用されており、このリチウムイオン電池の寿命は500回の充電だといわれています。毎日フルでロボット型掃除機を使用しているという場合には、1年半から2年ほどという短い期間で寿命がきてしまうという計算で間違いないでしょう。
もちろん使い方によってはもっと長持ちすることもあり、逆にもっと短い期間で寿命がきてしまうということもあります。ロボット型掃除機だけに関わらず、全ての種類の掃除機が使い方次第で寿命を延ばすことができるのです。
掃除機の寿命が近い時の症状とは?
掃除機を使っている最中に、なんだか今までとはちょっと違う・動きが鈍くなってきた・吸引力が落ちてきたなどと感じることがあるでしょう。
その症状はもしかしたら掃除機の寿命が近いというおしらせかもしれません。下記に紹介する症状がある場合には一度掃除機をしっかりと確認しましょう。
吸引力が弱くなる
掃除機を使っているときに、前に比べると吸引力が落ちてきているなと感じることはないでしょうか。吸引力が低下している場合には、一度掃除機自体にごみが詰まっていないかどうか確認しましょう。
ごみが詰まっていたり、フィルターが目詰まりしてしまうと吸引力が落ちてしまうことが多いです。その場合は掃除機の内部やフィルターをしっかりと掃除してみましょう。吸引力が元に戻る可能性が高いです。
もしそれでも吸引力が落ちたままだという場合には内部の故障が考えられます。そういった場合は掃除機の寿命のサインです。
本体が熱くなる
続いての症状は「本体が熱くなる」ということです。家電を長い期間使用していると本体自体が熱くなってくるという経験をされたことがある方もいらっしゃるでしょう。
掃除機本体が熱くなるという症状が出てくると、中のモーターが過熱しているという可能性があります。こういった場合にずっと使い続けていると火災の原因にもなりかねませんのですぐに使用中止してください。
異音がする
掃除機を使っている最中に「異音がする」という症状も寿命のサインです。掃除機内部のモーターが故障していると、吸引の際に普段とは違う聞きなれない音がすることがあります。モーターが故障している場合には掃除機の寿命と言われています。
時々止まる
掃除機を使っている最中に「突然止まる」ということが起こる場合にも寿命のサインと言えるでしょう。これはモーターの調子が悪いことによっておこる現象です。モーターの故障はイコール掃除機の寿命とも言えます。
焦げ臭くなる
掃除機を使用している最中に、掃除機自体が「焦げ臭くなる」という症状が出た場合には非常に危険です。本体が熱くなるという症状と同様に、掃除機の中のモーターが過熱しているという恐れがあります。
焦げ臭く感じた場合にはすぐに掃除機の電源を切りましょう。モーターの故障は掃除機の寿命と等しいです。そのまま使い続けると火災の原因にもなりかねませんので使用は停止してください。
コードを動かすと止まる
掃除機を使用している最中に、コードを少し動かすと止まってしまったりまた動いたりという症状が起こることがあります。この症状の場合には、掃除機本体ではなくコードの方に問題があることが多いです。
そのため、コードが断線していないか、劣化している部分はないかというチェックが必要となります。本体の故障ではなくコードの問題であれば、修理費用も比較的安く済ませられることが多いです。
本体などにひび割れがある
掃除機をぶつけてしまった場合などに「本体などにひび割れができる」ということもあります。小さな傷でなかなか気づかないということも多いです。
しかし、その小さな部分から大きなひびにつながっていくという可能性もありますので、ぶつけた時にはしっかりとチェックしておきましょう。
掃除機の寿命を延ばすにはどうする?
掃除機の寿命は一般的に決まってはいますが、それでもせっかく購入した掃除機をできるだけ長く使いたいと思う方も多いでしょう。そこで、掃除機の寿命をできるだけ延ばす使い方をご紹介します。普段の使い方次第で掃除機の寿命は延ばすことが可能です。
ゴミが溜まったまま掃除機をかけない
特にサイクロン式掃除機で言えることですが「ゴミが溜まったまま掃除機をかけない」ということです、掃除機の中にごみがつまっているままモーターを動かすと、中にたまったほこりがフィルターに目詰まりしてしまいます。
そのため、掃除機の内部はこまめに清掃するようにしましょう。掃除が終わったらすぐにごみを捨て、フィルターについたほこりも払っておくと掃除機の寿命を延ばすことができるでしょう。
掃除場所により吸引力を使い分ける
最初から最後まで同じ吸引力で掃除機を使っているという方もいらっしゃるでしょう。掃除機の寿命を延ばすためには、掃除をする場所によって吸引力を使い分けましょう。
絨毯に掃除機をかける場合とフローリングにかける場合は吸引力に強弱をつけましょう。そうすることによって掃除機の寿命を延ばすことができます。
ヘッド部分のホコリなども取り除く
掃除機のヘッド部分にごみやほこりが詰まっていると、掃除機の寿命を縮める原因となります。寿命を延ばすために、ヘッド部分の掃除もまめに行いましょう。ヘッド部分が詰まっていると吸引力が落ちてしまいます。
コードは全部出して使用する
掃除機を使う際、コードはどのぐらい出して使っているでしょう。全部出して使っているという方はそう多くはないのではないでしょうか。掃除機のコードを引っ張り出すと、黄色のラインが出てくることをご存知でしょうか。その黄色のラインが見えるまでしっかりと出して使用するのが掃除機の寿命を延ばすコツです。
コードをあまり出さず短いまま使い続けると、コードが掃除機内部のモーターの影響を受けることがあります。コードがモーターの熱で劣化することもありますので、寿命を延ばすために掃除機を使用する際にはぜひ全部出してください。
バッテリー式は本体が冷めてから充電
バッテリー式の掃除機を使用する場合、掃除機の寿命イコールバッテリーの寿命だとも言えます。そのため、バッテリーをいかに長持ちさせるかということが寿命を延ばすコツでしょう。
バッテリーを長持ちさせるためには、掃除機を使用した後に本体がしっかりと冷めてから充電することが大切です。また、短時間しか使っていないという場合でも、毎回必ず充電するようにしましょう。
使い終わったあとにそのまま放置しておくと、バッテリー自体が放電してしまい寿命が短くなってしまうことがあります。
まだ使えそうな掃除機の修理料金はどれくらい?
掃除機の寿命をご紹介しましたが、まだまだ使える掃除機はせっかくなら修理して使いましょう。もちろん修理代の方が高くついてしまって結局買い替えたというケースも多いです。
しかし、購入してそう時間がたっていないという掃除機であれば修理で治るのであればそちらがお得なケースが多いです。それぞれのメーカー別で修理料金の目安をご紹介します。
三菱電機の修理料金の目安
まずは、三菱電機の修理料金の目安です。症状や交換部品の種類によって料金が変わり、1700円から16000円までと幅広く設定されています。
見積診断は1300円となりますので、気になる方は一度見てもらってから修理をするかどうか決めるのもおすすめです。
日立の修理料金の目安
続いて、日立の掃除機の修理料金の目安です。日立の掃除機の場合は、モーターやパワーブラシ・制御基板などの取替の場合は種類が違っても一律で10000円となっています。
また、出張料が別途3500円かかります。掃除機の修理料金としては一律なのでお願いする前に料金がわかるので安心でしょう。
東芝の修理料金の目安
最後は東芝の掃除機の修理料金の目安です。東芝の掃除機は症状や交換部品の種類によって料金が変わります。2000円から24000円と幅広い設定になっていますので、東芝のHPにて症状をご確認ください。見積診断1000円と出張料が別途かかります。
掃除を買い替えるのに良いタイミングは?
掃除機の吸い込みが悪くなったり、そろそろ寿命かと思ったら買い替えのサインです。しかし、一年のうちでも掃除機をお得に購入できる時期があるので、ぜひその時期を狙って買い替えましょう。故障してから慌てて買い替えるという方も多いですが、壊れる前にじっくりと厳選して買い替えるとお得に購入できます。
新モデルが出るときがおすすめ
各メーカー、新モデルが発売されるタイミングで旧モデルが割引になって販売されることが多いです。新商品が出る時期は、メーカーや種類によって異なりますが春や秋が多いです。
旧モデルで構わないという方は、新モデルが出るタイミングがお得に購入できますのでチェックして安く買いましょう。
掃除機の使い方に注意して少しでも寿命を延ばそう!
それぞれの種類の掃除機の寿命についてご紹介しました。掃除機は種類や使い方によって寿命が長いものもあれば短いものもあります。
うまく使うと寿命が延びることもありますので、ぜひ使い方もしっかりとチェックして掃除機とうまく付き合っていきましょう。