我慢強い人の行動の特徴
我慢強いと一口に言っても、どのような人が当てはまるのか、何となく分かっているようで実はよく分かっていないことが多いでしょう。
そこで我慢強い人の行動と心理について、それぞれ特徴を解説していきます。まずは我慢強い人の行動の特徴について解説します。
喜怒哀楽が顔に出ない
「我慢強い」を辞書で調べると、「忍耐力が強い・よく辛抱する」という意味があります。つまり、我慢というのは忍耐・辛抱の意味を指します。
辛い時でも我慢して物事をやり遂げようと努力し、その間は他人にその苦しさを悟られないようにするため、喜怒哀楽は表に出さないようにしようとする特徴があります。
自分だけで物事に取り組む
我慢強い人というのは人を頼ろうとしないという傾向があるため、結果として自分一人で何とかしようとします。人を頼ることは自分にとってマイナスのイメージが強いので、人に頼るという行動をとりません。
もうひとつ、逆に我慢強くない人がすぐに人に頼ってしまい、頼られた人やその周りの人たちから煙たがれたりしているのを見て、自分はそうなりたくないという心理が働くのも自分一人でやってしまう理由のひとつです。
愚痴を吐かない
愚痴を吐かないという特徴は自分だけで物事に取り組むのと大体同じ理由です。つまり、人に頼るのを嫌うがあまり自分でやり切ろうとした結果、愚痴を吐くことがなくなってしまうのです。
あるいは愚痴を吐いてしまうとそこで断念してしまいそうな不安感もあって、愚痴を吐かないように自分に言い聞かせるという場合もあります。
洞察力があり空気を読むのが得意
我慢強い人は一般的に周りの空気を意識します。自分が何かをやり遂げようとしたとき、今ここでやめたり人に頼ったりすると周りの反応はどうなるだろうかと意識しています。その結果、自然と洞察力が鋭くなり、周りの空気を読むことが得意になってきます。
人から頼みごとをされることが多い
当然、我慢強い人は最後までやってくれるという安心感があるので、人から頼みごとをされることは多くなります。我慢強い人は大抵この頼みごとをことを断りません。
実際、我慢強い人に頼みごとをすると、大抵きっちりとやってくれるので信頼も厚く、良い人間関係にもつながります。
我慢強い人の心理の特徴
我慢強い人の行動の特徴について解説してきましたが、ここでは心理的な面での特徴について解説します。我慢強い人の心理を理解することで、我慢強い人に対する接し方も分かって、良好な関係性を保つことができます。
もめごとが嫌い
我慢強い人の特徴はもめごとが嫌いということです。その心理状態はどうかというと、もめごとが起こることによって、調和が乱れることが苦手なのです。
自分が良ければよいという考えはなくて、むしろ周りの人たちが喜んでくれるのであれば頑張ろうという心理が働く、物事を我慢強く成し遂げようとします。
自分に厳しく弱音を吐くのが嫌い
「愚痴を吐かない」のところでも解説したように、物事をやり遂げる前に弱音を吐くのは人に頼る結果にもなり兼ねないので、最も嫌うことのひとつです。その心理状態は弱音を吐かずに自分に厳しくすることで、やり遂げることができると信じているのです。
責任感が強い
我慢強いという人は責任感が強いということにもつながります。これは説明するまでもなく、物事を最後までやり遂げるということから周りの評価が上がり、責任感が強いということになります。
ただし、せっかくやり遂げたとしても、途中で愚痴や弱音を吐いていたりすると、その評価は上がるどころかむしろ下がってしまい、これでは本当の意味で我慢強い人とは言えません。
いつか絶対に報われると思っている
我慢強い人は物事を成し遂げるために最後まで頑張りますが、その中にはやはりいつか報われるだろうという心理が働いています。
我慢強い人にとって報われるというのは、成し遂げたという満足感はもちろん、周りの人たちに喜んでもらえる、幸せになってくれるなど、自分よりも周りの人に対して与えることも含まれています。
自分に自信がある
我慢強い人が苦しくても物事を最後までやり遂げるのには、自分に自信があるからという背景があります。つまり、「自分ならやり遂げられる」、や「自分しか一人でやり遂げられない」という心理が働くからこそ、我慢強く最後までやり遂げられるのです。
周囲のことを思いやっている
我慢強い人が報われると思っているところでも言いましたが、自分への満足感と同時に周りの人たちに対して喜んでもらえた満足感、つまり思いやりの気持ちが強いため、我慢強く最後まで成し遂げることができるのです。
期待に応えようとすることが多い
繰り返しになりますが、我慢強い人は成し遂げたという自分自身への達成感よりも、周りの人たちの喜びが自分の満足感につながります。その満足感を得るためにはやはり周りの人たちの期待に応えようという心理が強くあります。
我慢強い人の長所・短所
我慢強い人は与えられたり頼まれたちょっと困難な仕事でもきちんと最後までやり遂げたりするので、人から信頼があり、頼られたりします。
そんな我慢強い人ですが、長所と短所がそれぞれにあります。我慢強いことで人に信頼がある一方、そのことによって生じる弊害があり、そのことは短所となって表れてきます。
我慢強い人の長所と短所を大きくまとめてみましたので、自分が我慢強い傾向にあると思う方は、ぜひこれを参考にして長所を活かし、短所を補ってください。
我慢強い人の長所
まずは我慢強い人の長所について解説します。今までの我慢強い人の特徴と重なる部分はありますが、ここでは改めて長所についていろいろな面から解説していきます。我慢強い人の傾向としては、自分及び他人を意識した行動や動向と関係していることが多いようです。
真面目な努力家
我慢強い人の長所の筆頭に挙げられるのは何といっても「真面目な努力家」です。真面目な努力家とはたとえ成果が見られないような場合でも、物事をコツコツと粘り強く、妥協せずに取り組んでいくことを言います。
途中で物事を投げ出さない
我慢強い人は真面目な努力家といわれるように、行き詰ったりした場合でも途中で物事を投げ出さずに最後まで努力して達成します。また、その過程には妥協したりすることはなく、きっちりと最後までやり抜きます。
自分を信頼している
我慢強い人が最後まで物事をやり遂げることができる背景には、「自分を信頼している」という裏付けがあります。つまり、物事をやり遂げることができるという自信があってこそ、我慢強く物事に取り組めるのです。
周囲から信頼される
このように物事を諦めずに最後までやり遂げる姿勢は仕事などを頼む側からしても、また、周りから見ても安心して任せることができます。その結果として周囲の人からは「あの人なら大丈夫」と信頼されることになります。
我慢強い人の短所
前項で我慢強い人の長所について解説しましたが、それらは裏返せば短所につながります。総合して「粘り強い」、「コツコツやる」「投げ出さない」などは特に短所につながります。ここではそんな我慢強い人の短所について解説します。
悩みを抱え込んでしまう
通常、人は困難に遭遇すると周りの誰かに相談したりします。しかし、「真面目な努力家」というように、我慢強い人は、困難に直面したときも人に頼らず、自分一人でやり遂げようと努力してしまいます。その結果、誰にも相談せず一人で悩みを抱え込んでしまう結果になります。
ストレスをためこみやすい
我慢強い人はコツコツ、粘り強く物事を成し遂げていますが、その頑張りの分だけストレスを抱え込んでしまう危険性があります。ストレスは悩みなどを人に相談するだけでも発散することができますが、我慢強い人はそのようなことが苦手なので、一人で抱え込んでしまいます。
損な役割を引き受けがち
物事を責任をもってやり遂げるという実績があるため、人から頼られてみんなから頼まれごとをすることが多くなります。しかし我慢強い人はこれらの依頼などを断ることが苦手なので、多くのことを引き受けてしまい、さらにそれらを一人でやろうとするためストレスや悩みをため込んでしまいます。
周囲から理解を得られない
我慢強い人は他人に愚痴や弱音を吐かないため、苦労しているということを理解してもらえません。むしろそんな苦労があるということが分からずに新たに物事を頼んだりされるので、肉体的にも精神的にも参ってしまうことが多いのです。
我慢強い人の恋愛の傾向
我慢強い人は恋愛の対象として適しているなどと耳にすることがあります。我慢強い人は恋愛の対象として見たとき、どのような長所や短所があるのでしょうか。
我慢強い人と実際に交際した場合について、長所と短所をいろいろなシーンについて比較してみます。なお、今回は女性にとって我慢強い男性はどうかに絞って解説します。
我慢強い人の恋愛傾向の長所
まずは我慢強い人の恋愛傾向の長所について解説します。これまで紹介した我慢強い人の特徴と照らし合わせるとよりイメージが鮮明になります。このことを知っておけば、彼氏とも上手に付き合うことができるでしょう。
相手の話をじっくりと聞く
特に女性は悩み事や不満があると、話が長時間に及ぶことが多くなります。しかし、我慢強い人はそんな彼女の話をじっくりと聞いてくれるのです。話を聞いてくれるだけでも悩みや不満によるストレスの発散になるので、このことは最大のメリットといえるでしょう。
買い物・デートが長引いても嫌な顔をしない
女性のもうひとつの特徴は買い物などに行くと買いたいものの品定めに時間がかかることです。そうしたときに我慢強い彼氏であれば、じっと待ってくれるので心おきなく買い物ができます。また、買い物に限らずいろいろなデートのパターンにおいても、長時間付き合ってくれます。
相手の失敗に寛容
何か失敗した場合、腹を立てて怒られたり説教されたりするのではないかと心配になるものです。しかし我慢強い人は怒ったりするまでのハードルが高いため、めったなことでは怒ったりしません。このことは彼女にしてみれば、とてもありがたいことでしょう。
我慢強い人の恋愛傾向の短所
恋愛においても同様に、我慢強い人の長所の裏返しがそのまま短所に結びつくことが多々あります。そのため、普段付き合っていく中で、そのことを把握しておき、上手に相手との接し方を身につけておくと良いでしょう。
本音が分からない
我慢強い人は愚痴や弱音を吐かないということはすでに解説しました。そのことによるストレスや悩みも抱え込んでしまうということも我慢強い人の短所として挙げました。
恋愛傾向の長所のところで挙げた、長時間の買い物やデート、悩み相談についてもひとつ注意すべき点があります。それは相手の本音が非常に分かりづらいということです。分かりづらいところはありますが、相手の本音を理解してあげることが必要です。
相手によって都合の良い存在になりがち
我慢強い人の特徴として頼まれたことを断れない、頼まれたことは最後までやり抜くということを挙げましたが、このことは恋愛において注意すべきことがあることを示します。
この点に関しては女性にとって我慢強い男性ではなく、我慢強い男性にとって気をつけるのはどのような女性かについて解説します。
注意すべき女性の特徴はわがままで相手の男にいろいろと要求を出すことです。上で挙げた我慢強い男性の断らない、やり遂げるという特性から、相手の女性にとっては「都合のいい男」としての存在になり兼ねません。
男性の方では、自分のことを本当に思っている言動なのか、都合の良い相手として利用されているのか、一度冷静に見つめる必要があるのかもしれません。
ストレスをためすぎて爆発させることがある
我慢強い人の傾向として本音が分からないということを挙げましたが、そのことによる問題点もあり、注意しなければならないことがあります。
相手が自分に付き合ってくれるので調子に乗っていると、あるとき突然、溜まっていた不満が爆発することになるかもしれません。本音が分かりづらいため、もしも好んで付き合ってくれているのではなければ、そのことを理解してたまには発散してあげることが必要です。
我慢強い人におすすめのストレス発散法
我慢強い人はストレスがたまりやすいということはここまでに説明してきたとおりです。このようにたまったストレスはどこかで発散しなければいくら我慢強い人でも続かなくなってしまいます。
そこで、我慢強い人のストレス発散法について具体的にいくつか紹介し、その効能についても解説します。これらの方法によってストレスが発散できれば、また次も我慢強い状態を継続することができます。
体を動かす
仕事などで同じ作業を繰り返したり、同じ姿勢でパソコンなどを長時間見る場合など、主に比較的長時間集中しなければならない場合などには、気分転換も兼ねて体を動かすことは効果があります。
時間と場所があれば、心拍数が少し上がるくらいの運動がストレス発散には効果がありますが、職場などではなかなかできません。そのような場合には大きく伸びをするなどして、同じ姿勢になりがちな作業の途中にちょっと伸びを行うだけでも気分転換になります。
友人・恋人・家族とゆっくりと過ごす
我慢強い人は一人で物事を成し遂げようとするため孤独に陥ることが多く、孤独によるストレスがたまります。そんなときの一番のストレス発散法は「親しい人とゆっくり過ごす」です。親しい人とは友人・知人・家族などを指します。
親しい人といると、それだけでも気持ちが和らぎます。ましてや共通の趣味やレジャーなどの話題で盛り上がると、孤独感が吹き飛んでしまいます。ひとしきり時間を過ごしたら、そのあとまた「頑張ろう!」という気になります。
趣味に打ち込む
我慢強い人は物事を成し遂げようとする場合、そのことに没頭し、頭の中からその他のことがなくなる傾向にあります。そんなときには全く違うことをすることは有効です。
その中でも大好きな趣味に打ち込むのは効果的です。趣味の種類は人それぞれで、読書のような静的なものやスポーツなど動的なもの、その他に釣りなどのレジャーなどさまざまです。
ただし、これらの趣味に打ち込めるのはある程度時間に余裕があったり、短時間でできるような趣味の場合に限ります。
風呂にゆっくりと入る
入浴は我慢強い人だけでなく、広くストレスのたまった人全般に有効な方法です。自宅などで集中して物事をやり遂げようとしている人であれば、一旦中断して入浴します。
入浴による効果的なストレス発散法としては、まず湯船に浸かり、ボーっとして頭の中を空にします。ある程度時間が過ぎたら風呂からあがるときに熱めのシャワーを浴びると気分がシャキッとします。
美味しいもの・好物を食べる
食べることは少なくともその間はストレスを感じません。まして美味しいものや好きなものを食べるのであればなおさらです。
我慢強い人は物事をやり遂げようと集中している間は食事もただ時間になったからとか、空腹になったからなどの理由でとりあえずの食事が多いものです。
ただ空腹になったからなどという食事ではなくて、思い切って美味しいもの、好きなものを食べて、次からの活力に結び付けてください。
特に我慢強い人は「これが終わったらちょっと贅沢しよう」と我慢する傾向がありますが、ストレスがたまった状態ではいい結果が残せません。ストレスを感じたら思い切って見るのも良いかもしれません。
我慢強い人は何事も最後までやり遂げることができる!
我慢強い人の行動や心理、長所や短所、また恋愛の傾向など、さまざまな角度から解説してきました。これまで解説してきたことを踏まえ、特に短所で挙げたようなことに気をつければ、我慢強い人は何事も最後までやり遂げることができる、素晴らしい人であることは間違いありません。