ロングヘアをセルフカットでボブにしてみよう!
綺麗に毛先を切りそろえられた印象のあるボブスタイルは、さっぱりとした雰囲気のヘアスタイルを楽しむことができるため、若いティーン層だけではなく大人女子からも支持されているヘアスタイルです。
そんな幅広い年齢層から支持されているボブヘアーは、セルフカットでも取り入れることはできるのでしょうか?今回は、ボブヘアーをセルフカットで挑戦する際に必要な道具やポイントをご紹介していきますので、美容院へ行く時間がない人などはぜひ参考にしてみてください。
そもそもボブとはどんなヘアスタイル?
今回セルフカットで挑戦しくボブヘアーとは、どのようなヘアスタイルなのでしょうか?まず髪の長さはショートカットよりも長く、肩に付くほどの髪の長さを指しており、ふんわりとしたボリューム感のあるヘアスタイルをボブヘアーと呼びます。
また「ぱっつん」や「おかっぱ」などと呼ばれている毛先が真っすぐに切りそろえられたヘアスタイルも、今回注目しているボブヘアーとされています。
レイヤーや段があまり入らないスタイル
ボブヘアーでは、レイヤーがあまり入っていない仕上がりが特徴となっています。レイヤーとは、すきバサミなどで髪の長さを部分的にカットし、髪をすくことで出来る段差のことを指しており、一般的な髪型にはレイヤーが入っていることが多くなっています。
しかし、ボブヘアーでは根元から毛先までストンとしたレイヤーなしのフォルムが定番となっており、レイヤーが入っていないことで真っすぐな毛先と、ふんわりとしたボリューム感を演出することができます。
はじめてでもセルフカットでボブにできる?
美容院に行く手間がなく、自分のスケジュールに合わせて行えるセルフカットは、忙しい女性やちょっと髪をすくだけの時におすすめですが、ボブスタイルのようにきっちりとした毛先にするヘアスタイルは、セルフカットでは難しい印象があるとされています。
しかし、一見セルフカットでは難しそうなボブスタイルは、先ほどもご紹介したようにレイヤーの少ない髪型となっているため、難しい技術を使わずに毛先をカットするだけで完成するので、初めてセルフカットをする人にもおすすめのヘアスタイルとなっています。
セルフカットでボブにするために用意するもの
初めてセルフカットに挑戦する人にもおすすめのボブヘアーは、レイヤーをつけづに毛先を真っすぐにカットしていくだけなので、難しい技術を使わなくても簡単に自宅で挑戦することができます。
しかし、セルフカットを行う際には、しっかりとセルフカットに適したアイテムを使うことが完成度をあげるポイントとなっていますので、セルフカットに必要なアイテムをご覧ください。
専用のはさみ
セルフカットの際に必要なアイテム1つ目は、セルフカット専用のハサミです。髪を切ることはどんなハサミでも出来ますが、セルフカット専用のハサミは髪を傷めずにカットできるように作られており、切り心地も一般的なハサミよりも格段に良くなっています。
また、セルフカット専用のハサミでは、真っすぐにカットする用のハサミだけではなく、すく専用のすきバサミもセットになっているものがありますので、初めてセルフカットをする人は2本セットがおすすめです。
レイヤーが少ないボブヘアーの場合には、すく専用のすきバサミを使うことはあまりないですが、元々髪の量が多い人などは、すきバサミでボリューム感を整えてからカットしていくと良いでしょう。
霧吹き
セルフカットの際に必要なアイテム2つ目は霧吹きです。ボトルの大きさなどは自由ですが、セルフカットの際には片手でも扱いやすいものを選ぶと良いでしょう。
髪をカットしていく際には、乾いたままの髪だと動きが出てしまい、カットを失敗しやすいため、霧吹きで軽く髪を濡らしてあげるとカットしやすくなります。
また、ボブヘアーのように毛先が真っすぐに切り揃ったヘアスタイルでは霧吹きが必要になりますが、髪をすくようにレイヤーを入れていく際には、霧吹きで髪を降らしてしまうと、レイヤーに束感が出てしまうので注意しましょう。
ヘアピン
セルフカットに必要なアイテム3つ目は、髪を留めておく際に便利なヘアピンです。セルフカットでは、自分の目で確認しづらい後ろ髪なども自分でカットしていくことになりますので、失敗防止として余分な髪はヘアピンなどで留めておくとカットしやすくなります。
また、ロングヘアーからボブヘアーへなど、長い髪を短く一気にカットする際には、切りたい部分にヘアピンを留めておくことで、目印になるのでとっても便利です。セルフカットに使うヘアピンは、よく見えやすい色や大きさが使いやすくなっています。
ヘアゴム
セルフカットに必要なもの4つ目は、セルフカット時だけではなくアレンジにも活用できるヘアゴムです。ヘアゴムをセルフカット時に使う際には、カットしやすいようにブロッキングに使うと良いでしょう。
ボブスタイルのようにレイヤーを入れないヘアスタイルでは、ブロッキングが作りやすく、ヘアゴムで結んだ部分でカットするだけで、好みの長さにカットしやすく失敗しづらくなっています。
コーム
セルフカットの際に必要なアイテム5つ目は、髪を整えるのに使いやすいコームです。髪をカットする際には、髪がうねっていたり絡まっていると失敗しやすくなりますので、コームを使い髪の毛の流れをしっかりと整えるようにしましょう。
また、コームにはさまざまな形がありますが、髪を整えるだけではなく、ブロッキング時など髪を均等に分けるのに便利なのは、持ち手のテール部分が細くなっているものが使いやすいです。
カチューシャ
セルフカットの際に必要なアイテム6つ目は、ヘアアクセサリーとして活用されているカチューシャです。セルフカット時のカチューシャの使い方は、頭の上にのせておしゃれアクセントとして使うのではなく、首の後ろにはめて使っていきます。
首の後ろにカチューシャをはめることで、後ろ髪が固定され毛先が真っすぐに切りやすくなります。ボブヘアーのように後ろ髪のフォルムも重要となるヘアスタイルでは、後ろ髪を上手にカットできるアイテムを活用していくようにしましょう。
バリカン
セルフカットの際に必要なアイテム7つ目は、子供から大人まで幅広く活用することができるバリカンです。バリカンとは、刈り上げや男性の短髪に使われるイメージがあるようですが、ロングヘアーのように長い髪を一気に短くカットしたいときに便利なアイテムとなっています。
これまでご紹介させていただいたボブヘアーにカットしやすくするためのアイテムと合わせて、カットしたい長さの部分にバリカンをあてるだけで、短時間でボブヘアーをつくることができるのでおすすめです。
後ろも見やすい鏡
セルフカットに必要なアイテム8つ目は、正面だけではなく後ろ髪もしっかりと確認できる鏡です。一般的な鏡では、正面しか見ることができませんので、おすすめはサイド髪や後ろ髪が確認しやすくなっている三面鏡が良いでしょう。
ケープ・新聞紙
セルフカットに必要なアイテム9つ目は、セルフカット時の後処理が楽になるケープや新聞紙です。セルフカットでは、時間に縛られることなくすき間時間に行うことができますが、カットした髪の後処理が大変などの声が多くなっています。
そんな大変な後処理を楽にしてくれるアイテムでは、レインコートのように上半身に被せてカットした髪を床に落とさないケープや、床に新聞紙を敷いておくだけで、セルフカット後の掃除がグッと楽になります。
セルフカットでボブにする簡単な方法3選
セルフカットでボブヘアーに仕上げる際に必要なアイテムをいくつかご紹介させていただきましたが、全てのアイテムが一度に必要なわけではありませんので、自分に合ったアイテムを使ってセルフカットしていくようにしましょう。
ここでは、セルフカットでロングヘアーをボブヘアーにする方法を3つご紹介させていただきますので、ボブスタイルにするセルフカットのポイントなどを覚えていきましょう。
①髪を真っ直ぐに切ってボブにする方法
ロングヘアーをセルフカットでボブスタイルにしていく際には、まずはハサミを横に入れて真っすぐにカットしていく方法が簡単です。
髪に対してハサミを横に入れていくと、髪はバツっと真っすぐにカットされますので、毛先が真っすぐなボブヘアーに整えることができます。
この方法では、上記でご紹介させていただいたヘアゴムやヘアピンでブロッキングした後にカットしていくと、均等な長さのボブヘアーへセルフカットで簡単に仕上げることができます。
また、ブロッキングなどをせずに髪を引っ張りながらカットしてしまうと、髪が引っ張られ短くカットしすぎてしまう失敗ケースがありますので、ハサミを横に入れてセルフカットしていく際には、しっかりとブロッキングしてカットしていくようにしましょう。
②ハサミを縦に入れて切ってボブにする方法
続いてのロングヘアーをセルフカットでボブヘアーに仕上げていく方法は、レイヤーなしでも動きのあるボブスタイルに仕上げることができるカットの方法です。
まずはじめの手順は、髪の長さを整えるために後ろ髪も前に持ってきて、好みの長さにカットしていきましょう。ロングヘアーの人は、元々の髪が長くなっており長さの調節が難しい場合がありますので、ヘアゴムやヘアピンでブロッキングするとカットしやすくなります。
切りっぱなしとなっている毛先に動きを出したいときは、髪に対してハサミを縦に入れていき、そのままザクザクと毛先をすくようにカットしてみましょう。すると、毛先の切りっぱなし感がなくなり、動きのある軽いボブヘアーをつくることができます。
③コームとすきバサミでボブにする方法
ロングヘアーをセルフカットでボブヘアーにカットしていく際は、コームやすきバサミを使って本格的にカットしていく方法もおすすめです。元の髪がロングヘアーのように長い場合は、一定の長さにセルフカット専用のハサミで短くしてから取り組むようにしましょう。
ボブヘアーほどに長さを整えることができましたら、コームを使って髪全体の流れを整え、すきバサミを入れたい部分を束で指に挟み、すきバサミを使い毛先を軽くしていきます。
真っすぐにカットする用のセルフカット専用ハサミと違い、歯が凸凹としているすきバサミでは、セルフカットでも失敗しづらいとされておりますので、初心者で毛先の軽いボブスタイルに仕上げたいときは、ぜひ利用してみましょう。
ヘアゴムとバリカンでボブにセルフカットする方法
ロングヘアーをセルフカットで簡単にボブヘアーに仕上げていく方法を上記ではご紹介させていただきましたが、セルフカットに必要なアイテムを活用して、簡単にロングヘアーをボブヘアーにカットしていく方法はまだあります。
ここでは、ヘアゴムとバリカンを使ったセルフカットのやり方をご紹介させていただきますので、バリカンを持っている人はぜひ参考にしてみてください。
やり方・手順
ヘアゴムとバリカンを使ったロングヘアーからボブヘアーへのセルフカットの手順は、上記でご紹介させていただいたアイテムをいくつか使い行っていきます。
まず、髪を真っすぐに整えるように霧吹きで軽く髪を濡らし、コームで髪の流れをしっかりと整えておきましょう。ロングヘアーの髪は、いくつかのブロックに分けヘアゴムでブロッキングしてください。
ブロッキングしたヘアゴムの結び目は、ボブヘアーの毛先となる長さにしますので、均等の位置になるように注意し、結び目へバリカンをあてカットしたら簡単ボブヘアーの完成です。
ヘアゴムとバリカンでのセルフカットのポイント
ヘアゴムとバリカンのセルフカットの注意ポイントは、ブロッキングする際のヘアゴムの位置です。やりたいボブヘアーの長さよりも、少し長めの位置に結ぶようにすることで、短くカットしすぎる失敗もなく、最終的に毛先を整えることもできます。
カチューシャを使ってボブにセルフカットする方法
続いては、カチューシャを使ったセルフカットのやり方をご紹介させていただきます。カチューシャは、ボブスタイルのようにパツンとした毛先のセルフカットのときに利用できるアイテムとなっており、大きさは飾りなどが付いていないシンプルなものを使うようにしましょう。
やり方・手順
カチューシャを使ったロングヘアーのセルフカットでは、まずはヘアピンなどで両サイドの髪の2つと、後ろ髪を三等分にしたところからザックリと中間と表面で髪を分割し、表面の髪のみを3つにブロッキングし、計5つのブロッキングを作っていきましょう。
ブロッキングしていない後ろ髪の中間の髪に、カチューシャをはめていきボブヘアーの長さを決めていきます。カチューシャをはめることができたら、カチューシャの髪に沿ってブロッキングした後ろ髪を解き、カットしていきましょう。
後ろ髪のカットが終わりましたら、ブロッキングしていたサイド髪も解き、カチューシャに沿ってカットしたら、毛先のバランスを整えて完成です。
カチューシャを使ったセルフカットのポイント
カチューシャを使ったセルフカットのポイントは、まずカチューシャがズレないように慎重にカットしていくことがポイントになります。カチューシャは、ボブヘアーの長さの目印となりますので、カットしていくときはズレないように注意しましょう。
また後ろ髪をカットしていくときは、中間の髪よりも表面の髪が少し長くなるようにカットすることで、バランスを整えるときに失敗しづらくなります。レイヤーなどを入れる際には、全体の長さが整ってから入れるようにしましょう。
セルフカットのボブのボリュームの調整
セルフカットでボリューム感のあるボブヘアーに仕上げたい人は、毛先の長さだけではなく、ボリュームアップできるアレンジ方法も取り入れボブヘアーを作ってみるのはいかがでしょうか?
セルフカットのやり方同様に、初心者でも簡単に出来るボリュームアップのやり方をご紹介していきますので、フォルムにこだわりたい人はぜひ参考にしてみてください。
ボリュームアップする方法
ロングヘアーから簡単セルフカット法で整えたボブヘアーを、ふんわりとしたボリューム感のあるフォルムに仕上げたい人は、レイヤードなしの切りっぱなしボブヘアーにカットしてあげるのがおすすめです。
セットする際には、毛先を内巻きカールに巻いてあげることで、ふんわりとしたボリューム感をさらに演出させることができますので、セットにも一工夫プラスしてみましょう。
ボリュームダウンする方法
ボブヘアーのボリューム感をダウンさせて、すっきりとしたフォルムに仕上げたい人は、切りっぱなしボブよりも毛先に動きがあるエアリーなボブスタイルがおすすめです。
セルフカットでエアリーなボブヘアーにしていく際は、後ろ髪表面の髪はカットせずに、内側部分の後ろ髪をすきバサミなどですくことで、毛先に透け感が出てボリューム感を抑えたボブヘアーにすることができます。
①すきバサミですく方法
ボリュームダウンしたボブヘアーに仕上げる際は、毛先をすきバサミで整えてあげるのが失敗しづらいおすすめの方法です。すきバサミは、刃の形が自然な透け感にカットできる形となっていますので、初めての人でも使いやすいアイテムです。
すきバサミでカットしていくときは、後ろ髪を表面の髪と内側の髪の二等分に分け、表面の髪はヘアクリップなどでトップに持ち上げてからカットしていくとカットしやすくなります。
ポイントとしては、少量の髪を指で挟み数度に分けてすきバサミでカットしてみましょう。そうすることで、表面の髪を下ろした時に透け感のあるエアリーなボブヘアーに仕上げることができ、レイヤーカットのときにもおすすめです。
②バリカンですく方法
バリカンを使ってボブヘアーをすいていく際は、アタッチメントを使いすくようにしましょう。バリカンでは襟足部分をすくのに適していますので、後ろ髪の表面の髪はヘアクリップなどでブロッキングしてから使用するようにしましょう。
襟足部分の髪をすいていくとき、バリカンを下から上へ髪をすくい上げるように動かすと、透け感のあるエアリーな毛先に仕上げることができます。
セルフカットのボブが失敗した場合は?
ここまでセルフカットでもボブヘアーにすることは初めての人でも簡単であり、さまざまなカット法があることをご紹介させていただきましたが、必ずしもセルフカットが成功するわけではありません。
そこで、もしもロングヘアーからボブヘアーにイメージチェンジする際に、セルフカットを失敗してしまったときの対処法もご紹介させていただきますのでご覧ください。
可愛くアレンジしてごまかそう!
手軽で便利な手段であるセルフカットで失敗してしまったときは、髪の長さがバラバラになってしまうケースが多くなっておりますが、バラバラになってしまった髪の長さはヘアアレンジでカバーすることができます。そこで、ボブヘアーにおすすめのアレンジ法をご覧ください。
くるりんぱ×ハーフアップ
簡単ヘアアレンジであるくるりんぱは、髪の短いボブヘアーにもぴったりなアレンジ法です。そんなくるりんぱを失敗してしまったボブヘアーと合わせるなら、ハーフアップにまとめてみるのはいかがでしょうか。
のこりんぱでシニヨン
トップの髪を三等分にし、中央の髪は残し左右の髪だけを手櫛で整え、ハーフアップの形にまとめていきます。ハーフアップの結び目へ毛先をくるんと回し入れるだけで、簡単にのこりんぱアレンジにすることができます。
失敗してしまったボブヘアーの後ろ髪は、サイドからくるくると髪をねじっていき、お団子を作るように1つにまとめていくだけで、のこりんぱ×シニヨンのおしゃれアレンジの完成です。
内巻きと外巻きのミックス巻き
失敗したボブヘアーは、コテを使って内巻きと外巻きのミックス巻きでセットしてあげるだけで、バラバラになってしまった毛先の長さはカバーすることができます。また、前髪はふんわりとおでこを見せるようにセットすることで、大人っぽい雰囲気に仕上げることができます。
セルフカットでボブに挑戦してみよう!
手軽にすき間時間にできるセルフカットは、しっかりと必要なものを揃え、カットのコツさえ掴めば、初めての人でも簡単に行える技術です。そんなセルフカットの中でも簡単とされているボブヘアーを、ご紹介したやり方を参考に自分で挑戦してみるのはいかがでしょうか。