ジャスミンの花言葉は色によって違う
ジャスミンティーとして広く知られているジャスミンは、暖かい地方の植物です。香り高い花を咲かせ、香水にもよく使われています。そんなジャスミンは、春から夏の季節にかわいらしい花を咲かせます。
ジャスミンの花は白色と黄色があり、花言葉は色によって異なります。今回はジャスミンの種類や特徴、花言葉、育て方などを紹介しましょう。
ジャスミンってどんな花?
まず最初にジャスミンの花の特徴についてお伝えしましょう。ジャスミンは漢字で書くと素馨(ソケイ)、
特徴・種類
ジャスミンはモクセイ科ソケイ属の植物です。原産地がインドなど暑い地方なので、暑さには強いのですが、寒さに弱いのが特徴です。ジャスミンは常緑のつる性低木で、甘い優美な花の香りが最大の特徴です。
ジャスミンは特徴である花の香りを楽しむために、古くから観賞用として育てられてきました。観賞用意外では、ジャスミンティーなどのお茶、香水、アロマオイル(精油)などがあります。
ジャスミンの種類は多く、世界中に300種類以上もあると言われています。しかしジャスミンティーや香水などに使われるのは、その中でも一部の種類に限られます。
咲く季節
ジャスミンが咲く季節は種類によって異なります。一般的には7月から9月の夏の季節ですが、ハゴロモジャスミンやコモンジャスミンなどの種類は、4月から5月の春の季節に咲きます。
またアラビアンジャスミンは7月から9月の夏の季節、オウバイという種類のジャスミンは3月から4月の春の季節に咲きます。ジャスミンの花は夜に咲くのが特徴です。そのため香水やお茶にするには夜、人の手によって摘み取ります。
歴史
原産はインド・ヒマラヤ・カシミール地方です。栽培の歴史は古く、紀元前に古代エジプトですでに栽培されていたと言われています。
中国では清の時代(1616年~1911年)に、皇帝や貴族に献上する際、長期間の輸送で香りがなくなってしまった茶葉に、ジャスミンの花を加えて香り付けをしており、それがジャスミンティーのはじまりと言われています。
かつてはフランスのグラース地方で、香水の原料としてジャスミンの栽培が盛んに行われていました。現在は、主に香水に使われるソケイという種類はモロッコ・エジプト・インドで、お茶に使われるマツリカという種類は中国・台湾・インドネシアで栽培されています。
基本の花言葉
ジャスミンの特徴が分かったところで、ジャスミンの花言葉をみてみしょう。ジャスミンの花は優美で甘い香りがするため、花言葉も女性を意味するものが多くなっています。
一般的にジャスミンの花言葉には「愛想の良い」「愛らしさ」「官能的」などの意味があります。ジャスミンの花は小さくかわいいことから「愛想の良い」「愛らしさ」という花言葉が生まれました。
またジャスミンは、絶世の美女といわれたクレオパトラが愛した花で、甘美な香りを発するジャスミンには、「官能的」を意味する花言葉が付けられました。
ジャスミンの色別の花言葉の意味
ジャスミンの花言葉は、一般的には先に紹介したようなものがあげられますが、ジャスミンの花の色は白色と黄色があり、花の色によって花言葉が異なります。ここでは、白色のジャスミンの花言葉と、白色のジャスミンの花言葉を見てみましょう。
白いジャスミンの花言葉
まず最初に白色の花が付くジャスミンの花言葉を見てみましょう。白いジャスミンの花言葉には、「温順」「柔和」「好色」です。英語の花言葉でもamiability(愛想のよさ)、sensuality(好色)となっています。
ジャスミンの白いかわいい花の姿から「温順」「柔和」という意味の花言葉が付けられており、強い香りやイメージから「好色」という意味の花言葉が付けられています。
黄色いジャスミンの花言葉
続いて黄色い花を咲かせるジャスミンの花言葉を見てみましょう。黄色いジャスミンの花言葉は、「優美」「優雅」です。黄色い花のジャスミンは交配種で、オウバイなど強い香りを持たないものが多く、かわいい花の姿からこのような花言葉が付けられました。
黄色いジャスミンの花言葉は、英語ではgrace(しとやか・上品)、elegance(優雅)になります。英語での花言葉も、強い香りをイメージするような花言葉はありません。
ジャスミンの効能
ジャスミンの花言葉をチェックしたとろで、ここからはジャスミンの効用についてみてみましょう。ジャスミンはジャスミンティーやアロマ、香水などによく使われることは先にもお伝えしました。
ジャスミンにはリラックス効果やホルモンバランスを整えるなど、女性にも嬉しい効果がたくさんあります。ここではそれぞれの効果についてみてみましょう。
リラックス効果
ジャスミンは、「愛らしい」「官能的」という花言葉にふさわしい、甘い香りがします。その香りはリラックス効果があり、ジャスミンティーやアロマなどによく使われます。
ジャスミンの香りは不安を解消し、悩みを和らげる効果があります。ゆったりとした気分に浸ることができ、寝る前にジャスミンの香りを嗅いでリラックスするのもおすすめです。
ホルモンバランスを整える
白いジャスミンの花言葉は「温順」「柔和」、黄色いジャスミンの花言葉は「優美」「優雅」で、この花言葉が示すように、ジャスミンにには気持ちをリラックスさせ、ホルモンバランスを整える効果があります。
ジャスミンティーは女性におすすめのドリンクで、ホルモンを整えることで冷え性やだるさなどを解消してくれることがあります。疲れた時にはジャスミンティーを飲んで、リラックスするといいでしょう。
ダイエット効果
ジャスミンの花で作るジャスミンティーは、ダイエット効果があります。ジャスミンティーには抗酸化作用があるタンニン、脂肪溶解効果があるリパーゼやカテキンが含まれています。また利尿効果もあり、ダイエットにもおすすめの飲み物です。
ジャスミンティーは中華料理で出されることが多くあります。これは、ジャスミンがこってりとした脂肪が体に吸収されるのを防ぐ働きがあるためです。
冷たいジャスミンティーは体を冷やしてしまうので、飲む時は温かいジャスミンティーを飲むようにするとより効果的です。
ジャスミンの育て方
ジャスミンの花言葉をチェックしたところで、ジャスミンの育て方について紹介しましょう。ジャスミンは暑い地方の植物ですが、最近は品種改良され日本でも育てやすい種類のものが多く出回っています。
ジャスミンは花言葉のところでも紹介したように優美な香りが楽しめるので、ぜひ栽培にチャレンジしてみてください。育て方は種類によって異なるので、ここでは簡単にポイントをお知らせします。
どこで買える?
ジャスミンは一般的に種ではなく挿し木で増やします。挿し木にして根付いた苗木は、ガーデニングを専門店やホームセンターなどで販売されています。また通販でも苗木が販売されているので、興味のある方はチェックしてみるといいでしょう。
屋内がおすすめ
ジャスミンの原産は暑い地方なので、冬は室内で育てるのがおすすめです。種類によっても異なりますが、気温が10度以下になったら室内に入れると安心です。
ジャスミンは日当たりの良い環境を好む植物なので、よく日が当たる場所に置くようにしてください。ただし、夏は日差しが強く葉焼けをすることがあるので、昼間は半日陰の場所がおすすめです。
苗木の植え付けに適した時期は春の季節で、3月下旬から4月下旬がおすすめです。中性から弱アルカリ性の水はけのいい土を用意しましょう。
水やりの頻度
ジャスミンは様々な種類がありますが、どの種類も乾燥に弱いので、土が乾燥しないよう水やりを忘れずに行ってください。特に暑い季節は、毎日水をたっぷりと与えるようにしましょう。水やりをする時に注意したい点は、葉に水が当たると光合成ができないので根元の与えることです。
地植えの場合は基本的に水やりは必要ありませんが、極度に乾燥したら水やりをしてください。肥料は2月から3月頃に、寒肥として有機化成肥料を与えます。
ジャスミンの花言葉は優美な花にぴったり
ジャスミンは白色や黄色のかわいい花を付けます。花の色によって花言葉が異なり、白色は「愛らしさ」、黄色は「優美」などの花言葉があります。
またジャスミンはリラックス効果や体のホルモンバランスを整える働きもあります。最近は家庭で育てやすい種類のジャスミンも出回っているので、育ててみてはいかがでしょうか。