国民年金を2年前納した場合のメリット・デメリット!割引や手続き方法も!

国民年金を2年前納した場合のメリット・デメリット!割引や手続き方法も!

国民の義務である国民年金の納税。この国民年金を前納し納税額を安くすることができるのはご存知でしょうか?そのキーワードは「国民年金の前納」です。国民年金の前納とは一体なんなのか?国民年金を2年前納した場合のメリットとデメリットや手続きの方法などをまとめました。

記事の目次

  1. 1.国民年金・前納とは
  2. 2.国民年金・2年前納の金額と割引率
  3. 3.国民年金・2年前納の手続き方法
  4. 4.国民年金・2年前納のメリット
  5. 5.国民年金・2年前納のデメリット
  6. 6.一番節税できる前納方法は?
  7. 7.国民年金の2年前納は割引率が良い!

国民年金・前納とは

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「老後に2000万円不足する」とした金融庁の報告書をめぐる騒動で国民の関心を引いた国民年金問題。国民年金とは、日本に住む20歳以上〜60歳未満の全ての人が加入し、社会全体で支え合う公的な制度です。

上記年齢のときに月々の国民年金保険料を納め、将来、自分自身の生活を保障する年金を生涯にわたって受け取ることが出来る、という制度です。その納めた国民年金保険料が、年金を受けている高齢者世代などの生活を現在支えているというわけです。

その国民年金保険料を「少しでも抑えたい」という方は多いのではないでしょうか。そんな方にピッタリの「前納制度」という前払い制度があることはご存知でしたか?いったいどんな制度なのでしょうか。また前納をすることによるメリット・デメリットもまとめていきます。

期間に応じた支払いをまとめて納付

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国民年金の前納割引制度には、「現金払い」と「口座振替」があります。まず「現金払い」には①2年度分、②1年度分、③6ヶ月の3パターンの前納が可能です。

「口座振替」の前納では、「2年前納(4月~翌々年3月分)」「1年前納(4月~翌年3月分)」「6ヶ月前納(4月~9月分、10月~翌年3月分)」と現金払いの前納割引制度と同じ制度があります。

また、本来の納付期限よりも1カ月早く口座より振替をする方法の、「当月末振替(早割)」と、保険料の割引はない「翌月末振替」の合計5パターンがあります。これらのまとめて前払い(前納)をすると国民年金保険の割引が適用され、お得になる制度になります。それではさっそく詳細を見て行きましょう。

国民年金・2年前納の金額と割引率

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令和元年度の国民年金第1号被保険者及び任意加入被保険者の1ヶ月当たりの保険料は1万6410円です。これをまとめて前払いすると、割引が適用されるのでお得になります。

国民年金前納割引制度で1番の割引率となる、2年度分の前納。一気に支払いをする分一番の割引率になります。「どうせ前納をするなら1番お得なものがいい」と思っている方が多いと思いますので、6ヶ月前納と比較した場合どれくらいの差があるのでしょうか?6ヶ月前納と2年前納を比較していきます。

6ヶ月前納した場合と比較

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令和元年度の保険料について、現金払いの国民年金前納割引制度を見ていきます。6ヶ月を現金払いで前納すると、6カ月分の保険料額9万8460円が9万7660円となり、800円の割引となります。

一方、2年度分を現金払いで前納すると、2年度分の保険料額39万5400円が38万880円となり、1万4520円の割引となります。

6ヶ月前納の割引額、800円を2年分に換算すると、3200円となるので、1万1320円の差が出てきます。こうやって見てみると、2年度分の前納の方が割引額が大きくなっていて、かなりの額の差があることがわかります。1万円以上の差が出てくるのでかなりお得になります。

国民年金・2年前納の手続き方法

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では、実際に「国民年金の2年前納をしてみよう」と思ったものの、その手続きをする場合はどのようにしたらいいのでしょうか?また、どの方法で手続きしますか?口座振替の場合の手続き、現金の場合の手続き、クレジットカードの場合の手続きに分けて説明していきます。

①口座振替の場合

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口座振替の場合の手続きは、口座を持っている金融機関、または年金事務所に「国民年金保険料口座振替納付(変更)申出書」という書類を提出します。申出書は、年金事務所の窓口にありますが、ホームページサイトからプリントアウトをして年金事務所へ郵送することもできます。

また、口座振替の申し込み期限は毎年、2月末となっていますので、申請のタイミングを逃さないようにご注意ください。

②現金の場合

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現金の場合の手続きは、金融機関・郵便局・コンビニエンスストアの窓口で、前納用の納付書を添えて支払います。コンビニエンスストアで手続きができるのは、最寄りにお店がある方はとても便利です。ただし、2年度分前納用の納付書はコンビニエンスストアでは使用できないので注意が必要です。

③クレジットカードの場合

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クレジットカードの場合に必要な手続きは、「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」という書類に必要事項を記入します。そしてその書類を年金事務所に提出することになります。こちらもホームページのサイトからダウンロードができ、郵送も可能です。

国民年金・2年前納のメリット

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割引額の差から2年前納がお得なことが分かってきた国民年金ですが、6ヶ月前納や1年前納に比べてまとめたらその分割引になるだけなのでしょうか?支払額をまとめた分だけお得になるのはよくある事ですが、他にはどんなお得なことがあるのか、2年前納のメリットを3点まとめました。

①クレジットカード使用可能

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国民年金・2年前納のメリットその①は、2017年から、国民年金保険料の「2年前納」で支払うことが可能になったクレジットカード。今まで二年前納を諦めていた人でも、今後はクレジットカードで気軽に二年前納を行う事ができます。

国民年金がクレジットカードを使えることを知らず、まず驚いたかたもいらっしゃるのではないのでしょうか?クレジットカードが使えるメリットとしては、もちろんポイントが貯められることです。国民年金の前納は大きな金額が動くので、クレジットカードを使ってぜひポイントを貯めて行きたいものです。

②社会保険料控除を選べる

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国民年金・2年前納のメリットその②は「社会保険料控除」を選べるということです。2年前納した保険料の社会保険料控除には、「全額を納めた年に控除する方法」と「各年分の保険料に相当する額を各年に控除する方法」のどちらか一方を選択することができます。

上記のどちらの控除する方法を選択したとしても、納めた国民年金保険料についての社会保険料控除を受けるためには、日本年金機構が発行した「社会保険料控除証明書」を給与所得者の「保険料控除申告書」に添付して、給与等の支払者へ提出、または提示する事になっています。

③2年目の国民年金保険料が上がっても関係ない

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国民年金・2年前納のメリットその③は2年前納をしている方は、2年目の国民年金保険料が上がっても関係ないということ。そのため、万が一国民年金が下がったとしても、関係ない。という話なので、返金もありません。

しかし、通常に支払う人に比べて、割引を受けていることは変わりませんので、2年前納してしまっていれば、よほどのことが起きない限り、お得な仕組みになっています。

国民年金・2年前納のデメリット

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さて、ここまで国民年金前納のメリットを伝えてきました。金銭面的にみてもまとめればまとめるほど割引がきいて、社会保険料控除を選ぶことができるなど、お得なことしかないようにみえますが、やはりメリットがあればデメリットもあります。そのデメリットとは、どんなデメリットがなんでしょうか?見て行きましょう。

減免制度が受けられない

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国民年金・2年前納のデメリット、それは「減免制度が受けられない」ということです。国民年金には、所得等によって「4分の1免除」「半額免除」「4分の3免除」「全額免除」といったように、保険料の減免を受けられる制度があります。

しかし、国民年金保険料を2年前納してしまうと、例えばフリーランスの仕事をしている人が、大きな病気をしてしまい、収入が大幅に減ってしまったとして、本当なら減免を受けられる事情が発生しても、減免を申請し、保険料を返してもらうという事ができなくなってしまいます。

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一番節税できる前納方法は?

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さて、国民年金保険料の2年前納制度のメリット、デメリットをあげてみました。デメリットよりも割引率の多いメリットの方が多かったのではないでしょうか。では、国民年金を前納をする際に一番お得な方法はなんなのでしょうか?現金払いと口座振替で国民年金の前納にどれくらいの差が出てくるのでしょうか?比較して検証してみます。

国民年金前納を口座振替した時と現金払いした時の比較

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前述した通り、2年度分を現金払いで前納すると、2年度分の保険料額39万5400円が38万880円となり、1万4520円の割引となります。一方、令和元年度の口座振替の割引額を見ていくと、2年前納した場合の1回あたりの納付額は37万9640円で割引額は1万5760円となります。

現金払いと口座振替の割引額と比較してみると、【現金払い1万4520円】【口座振替1万5760円】となり、口座振替の方が1240円お得ということになります。

また、口座振替を6ヶ月前納にした場合は1ヶ月あたりの納付額は9万7340円で、割引額は1120円になります。これを2年分に換算すると、4480円となります。口座振替も2年前納と6ヶ月前納を比べると、11280円もの差がでてきます。やはり口座振替も1万円以上の差で、圧倒的に2年前納がお得です。

少しでも節約する方法

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いろいろな事情で「一度にまとまったお金を納めるのは難しい」と思った方には1ヶ月分だけ口座振替で前納する方法があります。

それは、「早割」というサービスで、保険料が50円安くなります。1年間続ければ600円、2年で1200円のお得になります。早割は口座振替のみなので、現金納付やクレジットカードの利用はできませんのでご注意ください。

国民年金の2年前納は割引率が良い!

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いかがだったでしょうか?国民年金保険料の前納で一番割引額が多いのは、「口座振替」での「2年前納」だということが分かりました。しかし、一気に2年前納をする為にまとめてお金支払って生活が回らなくなっては元も子もないので、自分のペースにあった前納をぜひ参考にしてみてください。

miru26
ライター

miru26

安くて質のいいもの、100円ショップ・家電が大好きです。 あちこちにアンテナを張って記事を書いていきます。

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