ご祝儀袋をコンビニで買うのは失礼?
コンビニでご祝儀袋を買っても失礼にはなりません。製造元は他のお店に置かれている商品と変わりませんし、コンビニでご祝儀袋を買ったかなんて気にする人は、ほとんどいないからです。ご祝儀を贈る心遣いの方が大切ですので、書き方や礼儀作法を理解しマナーについて配慮した方が断然良いでしょう。
ご祝儀袋はコンビニで買える?
コンビニに行けばどの店舗でもご祝儀袋は置かれています。買い忘れや、用意していたけど書き間違えたり等の理由で急に必要な時はとても便利です。文房具コーナーの近くに陳列されている事が多いので参考にしてみてはいかがでしょうか。
若干コンビニの店舗でご祝儀袋の品揃えに差があり、シンプルなデザインの物しか置いていないことが多く値段も多少違ってきますので近所に複数のコンビニがある場合は調べてから行く方が良いでしょう。
10万円以上の金額を入れるご祝儀袋は(大金封という)コンビニでは基本置いていないので他の人と被りたくない方や、凝ったデザインの物がいいという方は文房具店やスーパー、またはインターネット販売などで選らんだ方がいいかもしれません。
コンビニで基本買える
基本的にどこのコンビニでもご祝儀袋を買うことが出来ますが、コンビニの店員さんは学生のアルバイトも多く専門店ではないので礼儀作法に詳しい店員さんがいるとは限らないのでアドバイスは期待出来ないと思った方が良いでしょう。
また、最近では24時間営業をしていないコンビニも増えてきているので、当日結婚式に行く途中にご祝儀袋を買ってから行こうなんて思わず他の用事でコンビニに寄った時にでも事前に買って準備しておく事をお勧めします。
袱紗を置いているコンビニは少ない
このような包みを袱紗(ふくさ)と言い、結婚式のご祝儀袋はこの袱紗で包んで持っていくことが常識とされています。出来るだけ祝儀袋を裸の状態で持って行かないように袱紗も準備しておく様にします。
コンビニでこの袱紗は売られていないので、必要な場合は文房具店やインターネット等で探すと購入できます。時間の都合上などで用意出来ない場合は綺麗なハンカチやスカーフで代用しても大丈夫なのでご祝儀袋と一緒にコンビニで新品のものを買って準備しておくと安心です。
コンビニでのご祝儀袋の選び方
コンビニでご祝儀袋を買う際に「どのような選び方をしたら良いか分からない」方もいるでしょう。商品の製造メーカーは他で売られているものとほぼ一緒なので一般的なご祝儀のマナー通りの選び方で大丈夫です。それよりもご祝儀袋の種類や使い分けによっての選び方を覚えておく方が大事です。
水引の種類
水引きとはご祝儀袋を結ぶ時に使う紐の事でお祝いの内容によって水引きの色や結び方があり、使い分けが必要でコンビニに行くと水引きが付いたものが置かれているので安心して購入出来ます。
文房具店や専門店等では種類も多く、カラフルな水引き・ご祝儀袋のデザインの物もありますが、親しい友人や親族ならともかく会社の上司や知人等の時は失礼に思われかねませんのでやり過ぎないように注意しましょう。
さほど近くない間柄の相手の時はコンビニで売られている無難なデザインのご祝儀袋を選んだ方が失礼にならず、かえって良いかもしれません。
蝶結び
蝶結びのご祝儀袋は何回もほどいて結び直すことが出来るという理由で、何度あっても嬉しいお祝いの時に用いられどこのコンビニでも購入出来ます。出産祝いや七五三といった年のお祝いから入学・卒業祝いそしてお歳暮やお中元等のお祝いの時に蝶結びのご祝儀袋が使われます。
結婚式に使えない
何度でも結んでほどける蝶結びを結婚式のご祝儀袋に間違えて使わないように十分注意しましょう。「また繰り返す」という意味合いから「離婚・別れ」を連想させてしまいマナー違反になってしまうのでコンビニ等で間違えて購入しない様に十分注意しましょう。
あわじ結び
あわじむすび(淡路結び)のご祝儀袋は、快気祝いや結婚式等で使い、コンビニで購入する事が出来ます。「1回だけで良い御祝い」なので先述した「お歳暮やお中元・新築祝い・出産祝い」といった「何度あっても良い」お祝いの時には使わないようにしましょう。
結婚式におすすめ
1度結ぶとほどく事が難しくまた、両端を引っ張ると強く結ばれる結び方であるあわじむすびは「結婚する2人の絆が固く結ばれるように」といった願いの意味合いを含めており、結婚式のご祝儀袋はこのあわじむすびの水引きの物が多く使われます。
結婚式では結び切り・あわじむすびどちらのご祝儀袋を贈っても良いのですが、結び目が大きく見た目が華やかな印象を持つあわじむすびをご祝儀袋を使う方がおすすめです。
結び切り
結び切りは「こま結び・ま結び」とも言い、紐などを結んだままにしておくという意味があります。この結び方は中央で固く結ばれ1度結ぶとほどくことが難しく「1度きりで終わり、2度あってほしくない」快気祝いや結婚祝い等の場面で使われます。
水引の色
水引きの色も用途により使い分けが必要で、金と銀色は限定されたお祝いで紅白(赤白)はお祝い全般で使用し結婚式のご祝儀袋の場合はどちらを使っても大丈夫です。黒白・黄白・青白はお悔やみの香典用で、両方ともコンビニで売られており結び方が同じで色が違うだけなので間違えない様にしましょう。
ご祝儀袋の格
ご祝儀袋には格というものがあり、包む金額に応じて見た目のバランスを合わせる事が一般的マナーとされています。中身の金額が少ないのに見た目が豪華なものを選んだり、逆に多い金額を入れたのに地味なご祝儀袋に包んで渡すと失礼になってしまうので気をつけましょう。
一般的に基準は3万円となっていて、1万円は欠席した場合の金額で水引きが印刷されているものを使う・3万円の場合は基準の金額なので水引きがついている物を、5~10万円未満の時は大き目のサイズで豪華なご祝儀袋に入れるとされています。
10万円以上のご祝儀袋はコンビニでは基本置かれていないので他のお店やインターネットなどで前もって購入しておく必要があります。コンビニでご祝儀袋を購入する時は、入れる金額が商品に記載されているので目安に出来ます。
ご祝儀袋の書き方
ご祝儀袋や入れる金額が決まり袱紗など必要な物を用意出来たら、ご祝儀袋に自身の名前など必要事項を書いて準備しましょう。書き方にも決まりやマナーがあるので今後のために覚えておくと次回からは安心して用意出来ます。
筆ペンで書くのがマナー
毛筆や筆ペンで書くのが基本的なマナーで、書き方は相手が誰から貰ったのか分かり易い様に楷書体ではっきりと濃ゆく書くように気をつけましょう。綺麗な文字を書く自信が無いからなどの理由で何も書かなかったり薄くかったりせず気持ちを込めてはっきりと記入する様にします。
万年筆・ボールペン・鉛筆で書くことはマナー違反になりますので、必ず筆ペンを使用します。お札を入れる中袋はサインペンを使っても問題ありません。
書き方は表書き
外袋は名目(寿・御祝)の書かれている表側の水引きの下真ん中に名目の大きさよりも少し小さく必ずフルネームで自分の名前を記入します。コンビニのご祝儀袋は大体名目が入った商品が販売されていますが、名目が印刷されていない場合は自分で寿や祝御成婚祝などの文字を忘れずに記入しましょう。
中袋の金額は旧漢字
ご祝儀袋の中にお札を入れる中袋に金額を書きます。間違えても表書きに書かない様に。中袋の表側へ「金参萬円」等と旧漢字を使って書き、裏側には必ず住所と名前を書く様にします。金額の後の「也」は必要なく、別れを連想する偶数(4・6)は基本的に使わないように注意しましょう。
ご祝儀袋の注意点
ご祝儀袋の選び方や書き方以外にも当日渡すまでにも他に礼儀やマナーがあり、知らないで渡してしまうと失礼に思われてしまう可能性があるので覚えておくと安心です。どのようなマナーがあるのか見ていきましょう。
運び方にもマナーがある
運び方にもマナーがあり、ご祝儀袋を式場の現場まで袱紗(ふくさ)包んで持って行く様にし、そのまま裸の状態でカバンやポケットに入れて渡すのはマナー違反になります。これは贈り物を汚さないように大事に運んでいますという礼儀を表す行為とされています。
せっかく贈るご祝儀袋が途中で折れ曲がったり汚れたりしては台無しになってしまうので気をつけましょう。袱紗は絹製の物が主流で暖色系の明るい色を使うようにします。どうしてもない場合は綺麗なハンカチやスカーフ、小さな風呂敷で代用しても大丈夫です。
渡し方としてはご祝儀袋を渡す直前で挨拶をしてから袱紗から取り出し相手が表書きを読める向きで両手で差し出し、片手で渡すと態度が悪く思われかねませんので両手で大切に扱って周りをキョロキョロ見ないように相手をきちんと見て気持ちを込めて渡しましょう。
外袋のたたみ方
外袋のたたみ方は名目が書かれている方が表で裏側をたたんだ時、上向きの方が表になるようにして水引きで結びます。分かりにくい時は下側を最後に折ると覚えておくと迷わずにたたむ事が出来ます。逆にしてしまうとお悔やみの時のたたみ方になってしまうので間違えない様に注意しましょう。
ご祝儀袋をコンビニで買っても失礼ではない!
ここまでご祝儀袋について解説してきましたがコンビニで買ったご祝儀袋でも失礼にならない事が理解して頂けたのではないでしょうか。コンビニでも文房具店やスーパーでもご祝儀袋自体は他のお店の商品と変わらず、悪い事をしているわけではないので安心して準備しましょう。
コンビニで買ったからという事よりも、贈る相手の気持ちを考えマナーや礼儀作法を理解して失礼にならないように「本当におめでたい」と気持ちを込めて御祝いする事が大切なのではないでしょうか。
横着して準備を怠り当日になってご祝儀袋が無く、慌ててコンビニに駆け込み結婚式に遅刻するなんて事態になったら悲しすぎますので、前日までに準備を済ませゆとりを持って楽しく御祝いの席に参加出来るようにしましょう。