頑固な汚れを落とす電子レンジの掃除方法を紹介!
電子レンジを使うたびに掃除をしているつもりでも、気づいたら汚れているという経験がある方も多いでしょう。いざしっかりと掃除をしようと思っても、頑固な汚れがこびりついていてなかなかとれないということも多いです。そこで、電子レンジの効果的な掃除方法をご紹介します。
電子レンジの汚れの原因
まずは、電子レンジの汚れの原因から探っていきましょう。料理を加熱するために利用する電子レンジ。温めるたびに食品から油やたんぱく質などが飛び散っていき、気づかないうちにどんどん固まっていくのです。電子レンジの汚れの原因は、大きく分けて水垢・油汚れ・カビの3つが考えられます。
水垢
電子レンジの汚れの原因、まず最初は「水垢」です。電子レンジを使用する際には水蒸気が発生します。電子レンジを使用後に、電子レンジ自体に水滴が非常に溜まっているということも多いでしょう。
この水蒸気をすぐに拭かずに放置しておくと、その水蒸気が次第に固まってしまい水垢になってしまいます。水垢は少し掃除した程度ではなかなか落ちません。ちなみに水垢はアルカリ性の汚れなので、水垢を落とすためにはアルカリ性であるクエン酸を使うのが効果的です。
油汚れ
電子レンジの汚れの原因、続いては「油汚れ」です。電子レンジで食品を加熱するたびに、食品からたんぱく質や油が飛び散っていきます。最近では、ラップをせずに加熱できるという電子レンジでも多いため、目には見えなくとも細かい粒子として多数飛び散っています。
この飛び散ったたんぱく質や油は、電子レンジを使用するごとに温められていきます。温められて、冷まされてを繰り返していった油汚れはどんどん固まっていきます。
電子レンジを使用するたびに毎回しっかりと掃除をしているという方でない場合、どうしてもこの油汚れはどんどんたまっていってしまいます。その結果、頑固でしつこい汚れになってしまうのです。
カビ
電子レンジの汚れの原因、最後は「カビ」です。電子レンジの中に黒い斑点を見つけたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。この黒い斑点の正体がカビです。
電子レンジを使用した際に残ってしまっているたんぱく質や水滴をもとにして繁殖していったものがこの黒い斑点であるカビです。
食品を入れて温めるという目的で使われる電子レンジ。カビがある中で加熱するのは衛生的にも良くないでしょう。そこで、電子レンジにカビが見られたらすぐに掃除を行いましょう。ただし、この電子レンジのカビも水滴や油汚れ同様非常に頑固な汚れです。
電子レンジの汚れ・臭いの対処法は?
電子レンジの汚れにはいくつかの種類がありますが、その対処法とは一体何なのでしょうか。油汚れ・焦げ・臭いとそれぞれについての対処法をご紹介します。
もちろん、電子レンジに汚れがこびりついてしまう前に掃除をするということが一番なのですが、掃除をしていても気づいたら汚れが溜まっていってしまいます。しつこい汚れや臭いはサッと拭いた程度ではなかなか落ちません。それぞれの原因に合わせた対処法が必要となります。
油汚れ
まずは「油汚れ」の対処法です。電子レンジの油汚れの対処には、重曹を使うのがおすすめです。油汚れは酸性の汚れの代表的なものとなりますが、酸性の汚れにはアルカリ性の重曹を使うと汚れが落ちやすいです。
また、レモンの皮に含まれているリモネンという成分にも油を分解するという力があります。そこで、レモンを使うのもおすすめです。重曹やレモンを使った掃除方法については後述します。
焦げ
続いては、「焦げ」の対処法です。電子レンジの汚れが一度焦げ付いてしまうとなかなか取れにくくなってしまいます。発火の原因ともなり得ますので、焦げがある場合には早めに対処しましょう。
電子レンジの焦げの対処には、あぶらと同様に重曹を使うのがおすすめです。重曹を使うことによって焦げが浮かび上がり剥がしやすくなります。重曹を使った電子レンジの掃除方法は後述しますのでご参考ください。
臭い
最後は、電子レンジの「臭い」の対処法です。電子レンジには様々な食品を入れて温めるため、臭いがこもりがちになります。気づいたら電子レンジの臭いが気になってしまうという方もいらっしゃるでしょう。
電子レンジの臭いを取るためには、レモンを使うのがおすすめです。レモンなどの柑橘類に含まれているリモネンは消臭作用があるため、電子レンジの臭いの対処にはおすすめです。レモンの他にも、飲んだあとのコーヒーの粉やお茶がらなども使えます。
ただし、臭いの原因が電子レンジ自体の焦げだという場合にはその焦げを取ることが必要となります。焦げの対処法は上でご紹介した通り重曹がおすすめです。
重曹を使った電子レンジのお掃除術
電子レンジの汚れは、自宅にあるものを使って掃除をすることができます。そこで、重曹・クエン酸・レモンの3つを使った場合についてご紹介します。まずは「重曹」を使った場合の電子レンジの掃除方法です。
重曹は弱アルカリ性のため、酸性である油汚れを落としたりにおいを消してくれる効果があります。また、粒子が非常に細かく水に溶けにくいという特徴があるため、重曹と汚れが合わさるとクレンザーの働きもあります。
また、重曹を温めることによって二酸化炭素が発生するといわれています。そのため、重曹水を加熱することによって汚れを浮き上がらせることができ、こすって落とすことが容易になります。
重曹は電子レンジだけでなく、キッチンでは換気扇のフィルターや五徳、浴室のカビ取り、洗濯など様々な場所の掃除に利用することができて非常に便利です。ドラッグストアやホームセンター、百均などで購入することが可能です。
重曹を水に溶かした重曹水を用意しておくと、様々な場所の掃除に使えます。ぜひ重曹を購入する際には、霧吹きも合わせて購入することをおすすめします。
用意するもの
重曹を使ってのレンジを掃除する場合に用意するものは、重曹(大さじ1)・布巾もしくはキッチンペーパー・古くなった歯ブラシです。布巾は使い古した捨てる前の物を使うと、掃除が終わったらそのまま捨てることができます。
掃除の手順
まずは、耐熱容器に500mlの水と大さじ1の重曹を入れます。重曹がしっかりと溶けるまで混ぜてください。その耐熱容器をレンジに入れ、600Wで3分から5分ほど加熱します。その際、耐熱容器にはラップをしないようにしましょう。加熱して蒸気が出てくるとOKです。
加熱が終わったら扉を開けずにそのまま10分から20分ほど放置しておきます。この放置している間に重曹が含まれた蒸気が電子レンジの汚れを浮き上がらせてくれます。
時間が経ったら布巾やキッチンペーパーで拭きとります。細かい汚れが残っている場所は、歯ブラシに重曹をつけてこすり取りましょう。最後に濡れた布巾で仕上げ拭きをすると完了です。
クエン酸を使った電子レンジお掃除術
続いて、「クエン酸」を使った電子レンジの掃除方法です。クエン酸は、柑橘類や梅干しなどの食品にも含まれている酸性の成分であり、無味無臭の安全な物質です。
重曹はアルカリ性ですが、クエン酸は酸性であり、アルカリ性の汚れに効果的だと言われています。クエン酸は、電子レンジの掃除だけではなく水垢がつきやすい蛇口やお風呂、トイレの掃除、布製品の消臭にも使うことができます。
クエン酸も重曹と同様にドラッグストアやホームセンター、百均などで購入することができます。水で溶かしてクエン酸スプレーを作っておくと手軽に掃除に使えて便利です。
用意する物
クエン酸を使った電子レンジの掃除に用意するものは、重曹を使った場合と同様です。クエン酸(大さじ1)・布巾もしくはキッチンペーパー・古くなった歯ブラシです。クエン酸の場合も、古くなった布巾を使用すると使い捨て出来るのでおすすめです。
掃除の手順
クエン酸を使った電子レンジの掃除方法は、重曹を使った場合の掃除方法と同様です。耐熱容器に500mlの水と大さじ1のクエン酸を入れます。耐熱容器をラップをせずに600Wで3分から5分ほど加熱しましょう。
加熱が終わったら扉を開けずにそのまま10分から20分ほど放置しておきます。時間が経ったら布巾やキッチンペーパー、歯ブラシで拭きとり、仕上げ拭きをします。
クエン酸ではアルカリ性の汚れしか取ることができません。そのため、クエン酸で取ることができなかった電子レンジの汚れは重曹を使って掃除すると酸性の汚れを取ることができます。電子レンジの掃除には、クエン酸と重曹併用する方法もおすすめです。
レモンを使った電子レンジのお掃除術
重曹やクエン酸も電子レンジの掃除に使えますが、その他に「レモン」も電子レンジの掃除にはおすすめです。家庭に余っているレモンでOK。古くなったもので充分使うことができます。レモンが余っているという場合に試してみてはいかがでしょう。
電子レンジの汚れは油が原因の物も多いですが、この油汚れを落とすために効果があるのがレモンの皮に含まれている「リモネン」という成分です。食品を入れる電子レンジに使うということなので、食べ物のレモンを使っての掃除は体に優しくて安心です。
用意する物
レモンを使ってのレンジを掃除する場合に用意するものは、レモン1個・布巾もしくはキッチンペーパー・古くなった歯ブラシです。掃除に必要なレモンの成分であるリモネンはレモンの皮に含まれているので、絞り終わったレモンを使うのも可能です。
布巾は重曹やクエン酸を使った場合のレンジ掃除と同様に、使い古した捨てる前の物を使うと、掃除が終わったらそのまま捨てることができます。
掃除の手順
レモンを使った電子レンジの掃除方法は、重曹やクエン酸を使った場合の掃除方法とほぼ同様です。耐熱容器に500mlの水とレモンを絞った汁、絞ったあとのレモンの皮を入れます。絞り終わったレモンを使用する場合には、レモン自体をそのまま電子レンジに入れましょう。
耐熱容器、もしくはレモン自体をラップをせずに600Wで3分から5分ほど加熱しましょう。加熱が終わると扉を開けずにそのまま10分から20分ほど放置しておきます。時間が経ったら布巾やキッチンペーパー、歯ブラシで拭きとり、仕上げ拭きをします。
レモンを使って電子レンジを掃除すると、掃除が終わったらレモンのさわやかな香りが広がります。消臭効果もあるのでレモンでの電子レンジ掃除もおすすめです。
電子レンジの汚れをそのままにしておくとどうなる?
電子レンジの汚れは気づかないうちに溜まっていってしまいます。油汚れや焦げがついてしまっても掃除が面倒くさい、なかなか汚れが取れないという理由でそのまま放置してしまうとどのような影響があるのでしょう。電子レンジは使えば使うほどどんどん汚れが溜まっていってしまいます。
気づいたら電子レンジが非常に汚れているというご家庭もあるでしょう。その汚れをそのまま放置しておくと悪い影響が出てくる可能性があります。
電子レンジの加熱効率が下がる
電子レンジの汚れを放置しておくと、電子レンジの加熱効率が下がってしまうことがあります。というのも、電子レンジの加熱は電磁波で行われていますが、電子レンジ自体に汚れがついているとその汚れも一緒に温めることになってしまい食材にしっかりと電磁波が当たらなくなってしまいます。
電子レンジの加熱効率が下がることによって、加熱時間が増えてしまい電気代が余計にかかってしまうことにもつながってしまいます。しっかりと電子レンジの掃除を行うと、掃除をする前と比較して早く加熱が完了します。
また、加熱するごとに電子レンジ庫内の汚れが食べ物に付着してしまう可能性もあります。口に入れるものなので、衛生的にも良くありません。
火事の原因になることも
電子レンジの汚れを放置しておくことによって、火事の原因になってしまうこともあり得ます。電子レンジの中に残った汚れや食べ物のカスが、電子レンジを使用することによって加熱されて発火してしまうという恐れもあります。
発火してしまうと、電子レンジが故障してしまうこともあります。最悪の場合には火事にもつながってしまいますので、火災を防ぐためにもしっかりと電子レンジの掃除をしましょう。
電子レンジの気になる汚れをキレイに落とそう!
電子レンジの掃除方法についてご紹介しました。一見きれいに見えている電子レンジですが、よく見たら細かい汚れが溜まっているというケースも多いです。なかなか取れない頑固な汚れになる前に、定期的に掃除をしてきれいな状態を保つのが電子レンジの掃除のコツです。
こびりついて取れないという汚れには、ぜひご紹介した重曹・クエン酸・レモンを使って対処してみてください。汚れの原因に合わせて使い分けると電子レンジの汚れを落とすのに非常に効果的です。