寿司が太るのは本当?
好きなメニューとして名前が挙がることが多いお寿司。大人も子供も好きだという方が多いでしょう。美味しいのでついつい食べすぎてしまうこともあるお寿司ですが、ダイエット中は太るからという理由で避けているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
太るというイメージが強いお寿司ですが、実際にお寿司を食べると太るというのは本当なのでしょうか。そこで、お寿司は本当に太るのかどうか、太りにくい食べ方などご紹介していきましょう。
寿司が太ると言われている理由
お寿司は太るから、ダイエット中には食べないという方も多いでしょう。ダイエット中に回転寿司に行って、太るからということでネタだけ食べてご飯は残すという食べ方も一時期問題になりました。お寿司が太ると言われている理由とは一体何なのでしょう。
①お米をたくさん食べられる
お寿司が太ると言われている理由、まずは「お米をたくさん食べられる」ということです。お寿司は非常にシンプルで、酢飯の上にお刺身をのせてにぎったものです。少しだけと思って食べ始めてもついつい食べすぎてしまって、結果的に太るということもあるでしょう。
お寿司はカロリー自体はそう高くありません。しかし、他のメニューと比較するとお米の割合が多いです。お米に含まれている主なものは糖質です。糖質は体に必要な栄養素ですが、多く摂りすぎてしまうと太る原因となってしまいます。
②酢飯には砂糖が多く含まれている
お寿司に使われているお米は単なる白米ではなく酢飯です。酢飯に使われている調味料は、お酢だけではなく、塩や砂糖も多く含まれています。特に砂糖の量は多く、普通のご飯と比べると多く摂取してしまうと太る理由になります。
太る原因である砂糖の甘みの他に、お酢の酸味も食欲増進の効果があります。酢飯は、何も味付けしていないご飯と比較すると食べやすいため、お寿司になると普段より沢山食べてしまい、結果的に太る原因に繋がってしまうと考えられます。
③塩分が多い
お寿司に使われている酢飯には、お酢や砂糖の他に塩も入っています。この塩の量も少なくはありません。また、お寿司を食べる際には醤油につけて食べるという方が大多数ではないでしょうか。この醤油にも塩分が多く含まれています。この塩分も太る原因です。
塩分を摂取しすぎると体内の塩分濃度が濃くなってしまいます。それを薄めるために、水分を体にため込みやすくなり、結果的に太ることにつながります。大量の塩分摂取は太る理由の一つです。
④野菜が摂れない
お寿司屋さんで食事をする場合、基本的にお寿司だけしか食べないという方も多いでしょう。サイドメニューでも、お吸い物やお味噌汁、茶碗蒸しといったメニューが多く野菜を中心としたメニューは多くありません。
そのため、お寿司を食べるときには野菜不足に陥りやすいです。痩せるためには、様々な食材をバランスよく食べる必要がありますが、お寿司の場合には偏った栄養になってしまうため太る理由になると考えられています。
この太る理由は、お寿司だけに限られたことではありません。偏った食生活は太る理由になるのです。体に良い食事は栄養バランスが取れたものが一番です。
寿司に含まれている成分一覧
お寿司を食べると太ると言われていますが、お寿司には太る反面体に良い成分も多数含まれています。他の食材からはなかなか摂取できないものも多く、ダイエットをサポートしてくれる成分もあるのです。お寿司に含まれている成分の主なものをご紹介します。
DHA
まずは「DHA」です。ドコサヘキサエン酸の略称であり、高度不飽和脂肪酸の一つです。体内では作ることがほぼできない成分であり、食品の中では魚介類にのみ含まれています。特に、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。
このDHAは脳を活性化する働きがあったり、脂肪燃焼をさせる効果があります。そのため、ダイエット中で太ることを気にしている方にはぴったりの成分です。
EPA
続いて「EPA」です。エイコサペンタエン酸の略称で、こちらも体内ではほとんど作ることができない成分です。イワシやアジなどの青魚に多く含まれており、特に新鮮なものほどその成分量は多いです。
血中のコレステロールや中性脂肪を減少させる働きがあります。その他にも、血液をサラサラにする働きもあり、生活習慣病を予防するという効果が期待できます。
タウリン
イカやエビ・タコ・ホタテなどの甲殻類に多く含まれているのが「タウリン」です。アミノ酸の一種であり、血中のコレステロールや中性脂肪を低下させる働きがあります。その他にも、血糖値の上昇を抑える働きもあり、脂肪がたまりやすくなることを防ぎます。
高タンパク質
お寿司に使われている魚介には、大量のタンパク質が含まれています。タンパク質は筋肉のもとになりますが、筋肉の量が多いほど脂肪が燃焼しやすくなります。
お寿司は高タンパクなので、脂肪を燃焼し筋肉を増やすという効果があります。そのため、痩せやすい体にすることには適しているメニューなのです。
ダイエットにおすすめの寿司の食べ方
太る原因があると考えられているお寿司ですが、脂肪燃焼や高たんぱく質といったダイエットにもぴったりの成分が含まれています。そこで、ダイエット中でもお寿司が食べたいという方に、おすすめのお寿司の食べ方をご紹介しましょう。
大きめなネタの寿司を食べる
まず最初のおすすめの食べ方は「大きめなネタの寿司を食べる」ということです。そういった意味では、百円の回転寿司よりも少々高級なお寿司屋さんを選ぶのがおすすめです。
ネタよりも酢飯の方が多いようなお寿司を選んでしまうと、酢飯に含まれているお米や砂糖・塩を大量に摂取してしまうことになります。そのため、糖質の量も増えて太る原因となってしまいます。
ネタが大きいお寿司であれば、ネタに含まれているたんぱく質の量も増えます。ダイエット中は太ることを避けるために食べる量自体を減らしているという方も多いでしょう。そのため、たんぱく質の量も不足しているケースが多いです。そこで、ネタが大きなお寿司であればたんぱく質は多く、糖質は少なくすることができます。
ヘルシーな寿司ネタを食べる
ダイエット中にお寿司を食べる場合には、ぜひ「ヘルシーな寿司ネタを食べる」ことを心掛けましょう。お寿司はネタによって高カロリーなものと低カロリーなものがあります。
そのため、太ることを防ぐためには好きなものばかりを食べるのではなくできるだけヘルシーなネタを選んで食べるようにするのがおすすめです。
寿司ネタの中でも低カロリーなものは、イカやエビ・タコなどの甲殻類、ほっきがいやはまぐり、あわびなどの貝類です。これらは良く噛む必要もあるので、食べているとお腹が膨れてきて結果的に食べる量が少なくなり太ることを防ぐという効果もあります。
逆に太る原因となる高カロリー寿司ネタは、いくらやぶり、マグロのトロ、ウナギなどが挙げられます。もちろん一つ食べたからといってすぐに太るわけではありませんが、高カロリーの寿司ネタばかりを選んで食べていると結果的に太る原因となってしまうことがありえます。
太ることを防ぐためには、低カロリーな寿司ネタと高カロリーな寿司ネタをうまく組み合わせるようにしましょう。ちなみに、お寿司は1貫あたり37から85キロカロリーほどと言われています。ダイエット中に太ることを防ぐには、10貫程度でとどめておくのがおすすめです。
最初に茶わん蒸し・汁物を食べる
ダイエット中にお寿司を食べる場合には、食べる順番も大切になります。そこで太ることを防ぐためには「最初に茶碗蒸し・汁物を食べる」のがおすすめです。というのも、最初からお寿司を食べると酢飯は糖質も多く、砂糖も使われているので血糖値が急激に上がってしまうことになります。
急激な血糖値の上昇はダイエット中には避けたいところです。というのも、血糖値が急に上がると体内に脂肪がたまりやすくなり太る原因になると言われています。そのため、食事の際には血糖値をゆるやかに上昇させる必要があるのです。
そこで、太ることを気にしているのであればお寿司を食べる際にはぜひ最初にサイドメニューである茶碗蒸しや汁物を食べるようにしましょう。血糖値の上昇がゆるやかになるだけではなく、お腹が膨れるので、その後食べるお寿司の量を減らすことができ、太ることを抑制できるという効果もあります。
茶碗蒸しや汁物だけではなく、食べる前にお茶を一杯飲むということも太ることを抑制するためにはおすすめです。他にもサイドメニューの中で、太る要素が少ない糖質やカロリーが低いものを選んでみましょう。
寿司は食べ方次第で太るのを抑えることができる!
お寿司が太るといわれている原因や、お寿司に含まれている成分、太ることを防ぐためのおすすめの食べ方についてご紹介しました。太るイメージが強いお寿司ですが、食べ方次第で太ることを抑えることができます。ぜひ食べ方を工夫して、美味しいお寿司を堪能してください。