人間不信の症状の特徴や原因・克服方法を紹介!
周囲の人が信じられなくなったり、自分の殻に閉じこもってしまったという経験をしたことがある方も多いでしょう。誰もがなり得る人間不信。ちょっとしたきっかけで人間不信になってしまうというケースも多いです。そこで、人間不信の特徴的な症状や、人間不信になる原因や克服方法をご紹介します。
人間不信とは
まずは「人間不信」の概要についてご紹介します。人間不信という言葉を何気なく使っているという方も多いでしょう。実際に自分が人間不信なのかどうかということも気になるところなのではないでしょうか。よく耳にする人間不信とは具体的にはどのようなものなのでしょう。
他人を信じられない
「人間不信」とは、何らかの原因があって他人を信じられない状態のことを指します。その度合いはそれぞれであり、社会成果とを送ることができないほど重度なものから、他人を信じられないという軽度なものまで含まれています。
相手によって信用できる・できないということではなく、原因があった上での全ての他人を信じられないということが人間不信ということです。
人間不信の症状の特徴
それでは、実際に人間不信になってしまった場合の症状の特徴とはどのようなものなのでしょう。代表的な症状を6点ご紹介します。
この症状が多数当てはまるという方はもちろんですが、一つでも症状が当てはまるという方は人間不信になりかけている、すでに軽く人間不信になってしまっているという可能性がありますのでご注意ください。
他人と過ごす時間が苦痛
人間不信の症状の特徴、まずは「他人と過ごす時間が苦痛」に感じてしまうということです。他人と深く関わってしまうと裏切られたショックも大きくなるため、そのようなことになるぐらいなら最初から関わらないようにしようと考えてしまいます。
また、実際に信頼できないと思っているような相手と一緒に過ごすのは苦痛です。いつ裏切られるのかわからないと思いながら過ごしているため、他人との関わりを意図的に避けてしまうようになるが特徴です。
他人を信用できず疑ってしまう
人間不信の人は、他人を信用することができない状態になっています。そのため、相手が何か発言してもそれは嘘なのではないかと疑ってかかってしまいます。相手を信じてしまってそれが裏切られた時のことを考えると怖くなってしまい、最初から相手を信用せずに疑ってしまうのです。
他人を信用しないため、自分の話や相談など自分自身の話をあまりしないということも人間不信の症状の特徴です。相手がどう思っているのか、言いふらされてしまうのではないか、と思ってしまいなかなか心を開くことがありません。
ルールや規則を守らない人に厳しい
人間不信の人はルールや規則を守らない人に対して非常に厳しく対応してしまうという特徴があります。というのも、規則を守らない人がいると周囲の人に対してどんどん信用できなくなってしまうため厳しい対応になってしまうのです。
自分の感情を表に出さず抑えている
人間不信の人は、自分の感情を表に出さないということが多いです。他人を疑ってしまうだけではなく、自分自身が相手にどう思われているのかということも疑ってしまった結果、自分の感情を表に出さず自分の中だけに抑えてしまうことがあります。相手と深く関わらないようにするためです。
人間不信の人は表情をあまり変えないという特徴もありますが、その逆に常に笑っていて自分の感情を相手に読み取らせないようにしているという特徴もあります。
信用したいため他人を試す
人間不信の人は基本的に他人を信用することができません。そのため、他人が本当に信用することができるのかということを確認するために他人を試すような行動をとってしまうという症状が出る場合もあります。
自分と話すときと他の人と話すときの態度が同じなのかどうか、自分がいないときに陰口を言ってはいないのかなどを確認するために試すような行動に出てしまいます。
これは友人関係だけではなく、恋愛関係においても同様です。相手が困ってしまうような試し行動をとることによって結果的に周囲から人が離れてしまうということもあり得るのです。
どんなことでも何度も確認する
人間不信の人は、基本的に他人を信用していないので自分でなんでも確認します。忘れ物がないか、家の鍵はかけたのかといった自分だけのことのみならず、会議の資料は正しく作られているのか、時間は合っているのかといったような仕事関係でも何度も確認するという特徴があります。
他の人に頼んでもしやってもらえなかったら、他人には任せられない、と考えて結果的に自分で何でもやってしまうようになります。間違っていたらどうしようと考えた結果、ささいなことでも確認する回数が増えてしまうのです。
今まではそうでもなかったのに、最近は確認する回数が増えてきた、周りの人に頼らず全て自分で責任を負おうとするといった症状が出てきた場合には要注意です。
人間不信になる原因
人間不信になってしまったという場合、何らかの原因があると考えられます。ささいな出来事をきっかけとして人間不信になるというケースも多いにあり得ます。
そこで、人間不信になる原因をを探っていきましょう。ささいなことが原因というケースの他に、根深い問題が原因となっているというケースもあります。
信じていた人に裏切られた
人間不信になる原因として最も多いものが「信じていた人に裏切られた」ということです。この相手は、友人であったり恋人であったり、職場の人であったりと様々なケースがあります。
相手のことを深く信じていた場合には裏切られた時のショックは非常に大きく、それをきっかけに人間不信になってしまいます。
自分が信じていた人に裏切られたということで、その人だけでなく他の人も実際には何を考えているのかわからないという考えにつながってしまいます。その結果人間不信になってしまうのです。
周りの期待に応えられなかった
親や先生などの周囲の人から大きく期待されている場合、その期待を応えることができなかったときに人間不信になることがあります。
しっかりと自分自身で努力をしたにも関わらず、それでもうまくいかなかったということもあるでしょう。そういったときに、周囲の人に申し訳ないと思う気持ちと自分自身への失望感などが合わさって人間不信になってしまいます。
詐欺などで人に騙された
詐欺に関するニュースを目にすることも多いでしょう。それほど、詐欺は日常的に横行しており騙されてしまったという経験をした方も少なくありません。実際に詐欺にひっかかってしまったことによって人間不信に陥ってしまうことも多いです。
詐欺師は非常に巧妙な手口で近寄ってきます。すっかり信じてしまったところで詐欺を働くので、まさか自分が詐欺にあってしまったと信じられないという人も多いです。
自分自身の見る目のなさや、相手のことを信頼してしまったということで自分自身を責めてしまう傾向にあります。その結果が人間不信につながります。
大きな失敗や挫折を経験した
順風満帆な人生を送っている人が人間不信に陥る原因として多いのが「大きな失敗や挫折を経験した」ということです。大きな失敗や挫折自体は恥ずかしいことではありません。しかし、その失敗を隠そうとして他人を疑ってしまい、結果的に人間不信になってしまうのです。
自分の考えや夢を否定されて育った
親が原因で人間不信になってしまったというケースもあります。子供は親に一番に認めてもらいたいと思っています。その親が、子供に対して考え方や夢を否定して育てた場合はどうなるでしょう。愛されるという経験をしないまま大人になってしまうと、他人を信用することができなくなります。
その結果、周囲の人を心から信用することができない人間不信につながってしまいます。このことが原因の人間不信は他の原因と比較しても根深く、なかなか克服までには時間がかかります。
人間不信を克服する方法
他人を信用することができない人間不信は長引いていても良いことはありません。周囲との人間関係もうまくいかなくなってしまい、日常生活にも支障が出てくることもありますので出来れば克服したいと考えている方も多いでしょう。
そこで、人間不信を克服する方法を6点ご紹介します。すぐには無理であっても、考え方や行動を少しずつ変えていくことによっていずれ克服できる日が来るでしょう。人間不信で悩んでいる方は参考にしてください。
小さなことでも信じる練習をしていく
人間不信の人は、周囲の人を信じられないという状態に陥っています。それを克服するためには少しずつ他人を信じていくにほかなりません。といっても、今まで人間不信だった場合に急に周囲を信じていこうといってもなかなか難しいでしょう。
そこで、些細なことからでもいいので信じていく練習を行いましょう。想像と違った展開になったとしても、気にならない程度の小さなことから始めることがポイントです。
些細なことを信用するということを、どんどん積み重ねていくと、結果的に周囲の人を信用することができるようになっていきます。この克服方法は非常に時間がかかりますので、焦らずにゆっくりと行っていきましょう。
他人に期待し過ぎない
人間不信を克服するためには、他人に期待しすぎるということをやめましょう。他人に期待してしまうと、裏切られたときのショックも大きくなります。特に能力が高い人の場合は、他人も自分同様にできて当然と思ってしまい期待度が高くなってしまう傾向にあります。
そのため、他人には過度な期待をしないようにすることが大切です。自分と他人は違う人間なので、それぞれの能力や考え方があるということを頭の片隅に留めておくと、割り切った付き合いができるようになるでしょう。
自分が自信を持てるものを見つける
人間不信の人は、他人を信用できないという状態にありますが、実はこの信用できないという対象は他人だけではなく自分自身だというケースも多いです。自分自身のことを信用できず、自信もないということから他人のことも信用することができなくなってしまいます。
そこで、人間不信の克服のために自分が自信を持てるものを見つけてみましょう。大きなことばかりではなく、小さなことでも良いのです。人間不信の克服には他人に目を向けることももちろん大切ですが、自分自身の改善も必要となります。
他人の態度や小さな嘘は気に留めない
人間不信の人は、他人が裏切ってしまうのではないか、表ではこう言っているけど裏では全く違うのではないかと考えてしまいます。その結果、他人の態度が気になって仕方ないということになってしまう方もいるでしょう。
しかし、社会生活を送る上ではある程度本音と建前を使い分ける必要があります。それぞれ対応する人に合わせて違う態度を取ることも大人の世界では必要でしょう。人間関係を円滑に進めるために小さな嘘をつくことがあります。
こういった他人の態度や小さな嘘を、その都度気にしていたらますます人間不信がすすんでしまうでしょう。もちろん、他人を陥れようとするための悪質な嘘や態度は問題ですが、それ以外の些細なことは気に留めないようにすることも大切です。
信頼できる相手を見つけて向き合う
人間不信の人は、なかなか他人を信頼することができません。それは、裏切られてしまうかもしれないという考えが心の根底にあるからに他なりません。
しかし、裏切ったり嘘をついたりするような人間ばかりではありません。世の中には誠実な人も非常に多いです。そこで、一人でもいいので自分が心から信頼できる相手を見つけてみましょう。そういった相手に誠実に向き合っていくと人間不信も次第に克服できていくでしょう。
信頼できる人がいれば、もし他の人に裏切られた場合でも心の拠り所となってくれるでしょう。たった一人でもいいので信頼できる人に出会えるかどうかで大きく変わっていきます。
自分を褒める習慣をつける
人間不信の症状が出ているときには、他人を信用できないだけではなく自分自身にも自信が持てないことも多いです。自分を信用できないため、他人も信用できなくなってしまいその結果人間不信になってしまったという方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合の克服方法として、自分自身を褒めるという習慣をつけるということが挙げられます。自分自身のことを自分で認めてあげることによって自己肯定感が高まります。毎日ささいなことでも構いません。自分自身を褒めてあげることによって人間不信も改善されていくでしょう。
人間不信を克服して心を軽くしよう!
人間誰しもが陥る可能性がある人間不信。自分自身も、他人のことも何もかも信用できなくなってしまったという経験をしたことがある方もいらっしゃるでしょう。しかし、そのような状態を長く続けていくと体に悪い影響が出てきてしまいます。
程度の差こそあれ、人間不信になってしまった場合はご紹介した克服方法を試してみてください。人間不信を改善することによって心が軽くなって明るくなれることでしょう。